【特別企画】

「バイオハザード RE:バース」クローズドβテストプレイレポート

倒されても終わりじゃない。B.O.W.化してリベンジキルの爽快感がクセになる5分間のデスマッチ

【バイオハザード ヴィレッジ】

5月8日 発売予定

価格:【通常版】7,990円(税別)

【CE版】28,790円(税別)
【DL版】7,264円(税別)
購入特典:「バイオハザード RE:バース」

 2021年5月8日発売予定の「バイオハザード ヴィレッジ」。「バイオハザード ヴィレッジ」を購入したプレーヤーに無償で提供されるのが、オンライン専用タイトルとなる「バイオハザード RE:バース」だ。

 「バイオハザード RE:バース」で現在明かされているのは、4~6人でデスマッチを繰り広げるサバイバルホラー対戦であるということ、バイオハザードシリーズでおなじみのキャラクターたちが使用できるということ、ゲーム内でプレーヤーの行く手を阻んできた強力な敵B.O.W.がプレーヤーの敵となること、1プレイ5分のポイントマッチ方式であることなどが挙げられるが、果たして実際のゲームはどのように進むのだろうか。

 また、シリーズのファンであれば、2020年に発売された「バイオハザード RE:3」に同梱されていた非対称対戦型オンラインゲーム「バイオハザード レジスタンス」との違いも気になるところだろう。

 2021年1月28日15時から、「バイオハザード RE:バース」のクローズドβテストが開始されたので、その模様をお届けする。プレイステーション 4版でのプレイレポートとなる。

【『バイオハザード RE:バース』Teaser Trailer】

「バイオハザード RE:バース」に登場するキャラクターや各スキル

 「バイオハザード RE:バース」は、完全な個人戦となる。各プレーヤーは好きなキャラクターを選び、そのキャラクターで参戦する。

 選べるキャラはクローズドβテストでは、クリス、ジル、レオン、クレア、エイダ、ハンクの6名。キャラクターごとに所持武器やスキルなどが違っているので、まずは自分のプレイスタイルに合うキャラクターを、どれかひとり極めるのがオススメ。

クリスの武器や能力、パッシブスキル、アクティブスキル。平均的な能力値を持つ。一定時間致死量のダメージを受けても死亡しないスキルや、前方へのステップから強力なパンチを繰り出すことが可能だ。
ジルの武器や能力、パッシブスキル、アクティブスキル。サバイバル能力が低い(恐らくは最大HPに関係)割に、スキルの能力がかなり高い。アクティブスキルで使える地雷や至近距離の相手にナイフで強力な斬撃を行うスキルなどを、どんどん駆使していきたい。
レオンの武器や能力、パッシブスキル、アクティブスキル。アクティブスキルで使用できるスキルが、二丁拳銃や回し蹴りと使いやすい。パッシブスキルは体力が低下すると一定値まで自動回復するというものなので、恐らく初心者が一番使いやすいキャラクターだろう。
クレアの武器や能力、パッシブスキル、アクティブスキル。サバイバル能力が最も高い一方で、スキルの能力は6名中一番低い。アクティブスキルでは体力と回復スタミナを少量回復させることが可能なので、高いサバイバル能力を活かして、しぶとく生き残りたい。
エイダの武器や能力、パッシブスキル、アクティブスキル。能力値自体は平均値なのだが、固有武器がクロスボウというのが最大の特徴。クロスボウは連射ができないため、恐らく今回の6名の中では最もテクニカル系寄りのキャラクターとなる。アクティブスキルもサマーソルトキックなど、当てられれば大きいものの、空振ると大きな隙ができやすい。
ハンクの武器や能力、パッシブスキル、アクティブスキル。ハンクは、レオンに次いで、初心者でも使いやすいキャラクターのひとり。特に一定時間自分の姿を透明化する光学迷彩と、光学迷彩中に威力の上がる暗殺は、当てられれば強力。ステルスプレイのほうが得意、という人は迷わずハンクを選んでほしい。

 全キャラクターとも、基本武器はハンドガン。だがハンドガンは、固有武器が弾切れした時のためのものだと思っておいたほうが良い。本作では固有武器メインに戦うこととなるので、固有武器の使い勝手でキャラクターを選ぶのも良いだろう。

 なお、ゲームの初回起動時には、まずチュートリアルからプレイすることとなる。ルールやスキルの把握のためにも、「バイオハザード」シリーズ熟練者でもチュートリアルは必ずプレイしておいたほうが良い。

 Lスティックで移動、Rスティックがカメラ、R3でカメラリセット、L2構え+R2射撃、十字ボタンで武器の切り替えなど、基本的な操作は「バイオハザード RE:2」や「バイオハザード RE:3」と変わらないが、大きく違うのはL1ボタンとR1ボタンの役割。

 L1とR1で発動するアクティブスキルを使いこなせないと、勝ち抜くのは難しい。チュートリアルで、アクティブスキルの使い方はしっかり掴んでおきたい。

 また、キャラクターは倒されると、その場で強力なB.O.W.に変身する。どのB.O.W.に変身するかは所持しているウィルス数によって決まり、0の時はFat Molded、1の時はHunter γかジャック・ベイカー、2の時はネメシスかスーパータイラントとなる。

Fat Moldedの能力とスキル。ウィスル数0で変身するB.O.W.とあって、能力は最弱ではあるのだが、タイミングを見計らって使えれば、自爆で一気にキル数をかせいだりもできる。最弱な分倒されやすく、足も遅いので、1対1での戦いではあまり強くない。他のプレーヤーが固まっているところを、上手く狙いたい。
Hunter γの能力とスキル。捕食で人間をキルするとそのままフィニッシュ技に派生する。酸液噴射は攻撃力はさほど強くないものの、上手く当てられれば相手を足止めできるので、素早く近づいて捕食したい。
まさかのB.O.W.枠として登場したジャック・ベイカーの能力とスキル。体力は高いものの、移動速度は遅い上に少しふらつきもするため、慣れるには少々コツが必要な、我らのお父さん。スキル”お前も「家族」だ”は、問答無用で相手を家族に迎え入れるという、ベイカー家の長らしい技。
ネメシスの能力とスキル。体力、攻撃力、移動速度、全てが高め。中距離の相手にも当てられる、追跡触手が強力。ロケットランチャーは照準が出てしまい相手に気付かれやすい上に、狙った場所に射撃するのは難しい。「バイオハザード レジスタンス」でネメシスを使い慣れているかどうかで、大きく操作感が変わる。複数のプレーヤーが固まっているところならば比較的ロケランを狙いやすいので、初心者はそういう場を探そう。
スーパータイラントの能力とスキル。体力、攻撃力、移動速度、全てが最高値クラスの、最強B.O.W.。基本、爪による近距離戦が得意だが、一気に相手との距離を詰めてからの強力な斬り上げを行うダッシュ斬りや、飛び掛かりからの広範囲の高威力叩きつけ攻撃を出すことが出来る。

 だが、どんなに強力なB.O.W.も、決して無敵なわけではない。特にB.O.W.同士の戦闘になると、相手次第では為す術もなくキルされてしまうので、高い能力に頼り切るわけにもいかない。

「バイオハザード RE:バース」での1プレイの流れを紹介

 ここからは簡単に1ゲームの流れを紹介しよう。ゲームは、1プレイ5分のデスマッチ。まずは好きなキャラクターを選んで、マッチングを開始。キャラクターは好きに選んで良い。

本作ではキャラクターの被りは特に関係ないので、自分が使いたいキャラクターを選ぼう。

 無事マッチングされると、ゲーム開始。この日はクローズドβテストが開始したばかりということもあって、マッチング待機時間もほぼなく、常に最大人数の6名が揃い続けた。

 改めてゲームのルールを説明すると、5分間の間にとにかくポイント数を稼いだプレーヤーの勝利となる。基本的には他のプレーヤーをキルすることでポイントは上がるのだが、連続でキルを決めることで高いポイントを稼ぐことができたり、また自分を倒した相手にリベンジすれば特別ボーナスを得ることが出来るので、ポイント数を稼ぐためのコツは覚えておこう。

 ゲームのステージとなるのは、今回のβテストではラクーンシティ警察署のみ。各プレーヤーはバラバラに配置されるので、まずは自分の戦術によってどのように動いていくかを考えると良いだろう。

早速、他のプレーヤーと遭遇。相手も筆者と同じレオンなので、レオン同士の対決となった。

 自分が倒されてしまうと、その場でB.O.W.に変身。持っているウィルス数によって、どのB.O.W.になるかはおおよそ決まっている。この時はネメシスへと変身した。

B.O.W.になると、その特殊能力で他のプレーヤーがどこにいるのか影が見えるようになる。これを頼りに、一気にキル数を稼ぎたい。
無事(?)他プレーヤーにロケットランチャーを当てて、1キル。

 なおB.O.W.の状態で倒されるか、B.O.W.の変身ゲージが0になると、ランダム地点からリスポーンする。

他のプレーヤー同士の戦いに上手く背後から近づけた。2名ともこちらに気が向いていないので、こういう時こそ強力なアクティブスキルを当ててキルを狙っていきたい。
相手の名前の上にドクロマークがついているのは、リベンジ対象。倒すことができれば、特別ボーナスポイントがもらえる。

 リベンジで気を付けたいのは、自分が誰かにリベンジするばかりではなく、自分が誰かをキルした時は、自分がリベンジ対象になるという点。

 つまり、他のプレーヤーを倒したからといって、その場で喜びに浸っていては、B.O.W.に変身した相手に一瞬にしてリベンジされてしまい終了、となるのだ。なので、他のプレーヤーをキルしたあとは、可及的速やかにその場を離れるのが、ポイント稼ぎのコツ。

 とにかく自分は倒されずにキル数を稼ぐのが一番の勝利への近道だが、倒されずに相手だけを倒していくのは慣れないと難しい。なので、まずは「倒されてもいいから、その分キルも稼ぐ」を目標にして、プレイするといいだろう。

 また、倒されればB.O.W.になれるということもあるので、倒されるのは決してマイナスばかりではない。特にB.O.W.はいずれもフィニッシュ技を持っており、上手く相手にフィニッシュ技まで当てられれば、ポイントに繋がる。

残り15秒のところで、スーパータイラントでフィニッシュ技まで成功。一気に2位まで躍り出た。気持ちいい~!
フィールド内には、体力を回復するグリーンハーブや、ウィルス(人間時は取得数に応じて攻撃力と照準能力がアップする)、特殊武器が各所に配置されている。5分の間に何回も配置されるので、見つけたら必ず上限数まで取っておこう。
特殊武器にはスパークショットやロケットランチャーなど、1回きりしか使えないが強力な武器が揃っている。特殊武器は最大で2個までしか拾えないので、取得したら出し惜しみしないでさっさと使ってしまい、新たに配置された特殊武器を拾ったほうが良い。

 何度死のうとも、最後に獲得ポイントが高かったプレーヤーが勝利となるため、ステージに配置された武器やアイテムを駆使して、より多くのプレーヤーを倒すことが重要だ。また、人間状態でキルした時のほうがポイントを稼げるので、上達してきたらB.O.W.の力に頼るよりも、人間のままでキルを稼ぐことを優先したい。

今回の試遊で、筆者がかろうじて2位に入れた時のリザルト画面。1位のプレーヤーのほうが死亡回数は圧倒的に筆者より多いものの、キル数は筆者を上回っている。

 とはいえど、順位はどうしてもマッチングするプレーヤー次第でもあり、上手いプレーヤーに当たれば勝てないし、自分と同じくらいの腕前のプレーヤーが揃えば得点もほぼ横並びの勝負になる。

 なお、「バイオハザード レジスタンス」にあったようなキャラクターのレベル要素的なものについては、クローズドβテストの段階では見受けられなかった。

 上手いプレーヤーがいるとその上手いプレーヤーの一人勝ちとなってしまう傾向はあったものの、5分間という短いバトルな上、筆者の場合は順位よりもB.O.W.でフィニッシュ技を決めるほうが楽しかったため、あまり心が折られるようなことはなかった。

 製品版ではプレーヤーランク的なものが導入されるのかどうかまだ不明ではあるが、プレーヤーランクによってある程度腕前が同じくらいの人とマッチングされるようであれば、より一層面白いゲームとなりそうだ。

 本作は「バイオハザード ヴィレッジ」を購入した人に無償で提供されるが、充分一本のゲームとして成立するクオリティ。ぜひサービス開始日を楽しみにしていてほしい。