【特別企画】

武器変更で”クラス”も変わる! 最高峰のグラフィックスを誇るモバイルMMORPG「TRAHA」プレイレポート

「BlueStacks」を使ってPCの大画面で快適プレイ! バッテリー残量を気にせずずっと遊べる

4月23日 サービス開始

価格:無料(アイテム課金制)

 4月23日に期待のモバイル向けMMORPG「TRAHA(トラハ)」の正式サービスが開始された。

 架空の大陸を舞台にぶつかりあう2つの勢力の戦争を描いた本作「TRAHA」はもはや”モバイル向け”というレベルを軽く超えた美しいグラフィックス描写を誇り、武器を持ち替えることで他のタイトルで言う「クラス」を瞬時に変更できたりといった独自のシステムを備えるほか、戦闘のみならず生産などの要素も詰め込まれた大作である。前評判も非常に高く、ローンチ直後には数千人単位でのログイン待ちが発生するほどだった。

 実際にプレイしてみると、細やかな設定ができるキャクタークリエイトにまずハマり、2つの国のどちらの陣営に属するかで悩み、そして飛び込んだ世界には美しい自然や退廃的な雰囲気のダンジョンなど様々な景観が待ち受ける。MMORPGにおいて長い時間を費やすことになる戦闘部分も武器の持ち替えでクラスごと変更できるということもあり、常に新鮮な気持ちで狩りに勤しめる。戦闘以外のコンテンツも山盛りなので、まさに一生遊んでいられるのではないかと思うような作りだ。

 また、珍しいことに本作ではWindows PC用のAndroidアプリプレーヤー「BlueStacks」が公式ページにて紹介されている。「BlueStacks」はGoogleストアで配信されているタイトルをPC上でプレイできるアプリケーションで、これによりPCモニターを使った大画面表示やマウス&キーボードを用いた操作、さらにはハイクオリティなモバイルタイトルに付きもののバッテリー消費問題を一挙に解決できてしまうのである。つまり、ついつい長時間プレイしがちなMMORPGジャンルにはもってこいというわけだ。加えてサービス開始と同時にBlueStacks側からも対応が謳われるなど、かなりの協力関係が見て取れる。

「TRAHA」公式ページの最下部では「BlueStaks」が紹介されている

 確かに本作の凝ったグラフィックスと画面の情報量の多さは、PC上でAndroid向けタイトルを遊べるBlueStacks向き。それならば、とさまざまな楽しみ方が用意されたこの「TRAHA」をPC上で遊んでみたので、本作の手触りと併せてご紹介したい。

【【TRAHA】トレーラームービー】

2つの大国が覇権を争う地で繰り広げられる、壮大な冒険譚

 本作の舞台となっているのは、さまざまな種族が存在する巨大な大陸、リスタニアだ。かつてこの地では、人間は野蛮な種族の餌、奴隷でしかなかったという。しかしあるとき、エルフの賢者が現れ、人間が持つ本来の能力を最大限に引き出す“力”を与え、以来、人は他の種族へ抗うことができるようになったとの伝説が残っている。

 エルフによってもたらされたその力がより顕著に発露した者は、この世界では“超能力者”、すなわち「TRAHA(TRAnscend Human Ability)」と呼ばれ、特別な扱いを受けている。プレーヤーはこのTRAHAのひとりとなって、リスタニアでの冒険を楽しむわけだ。

 とはいえ、楽しむ、とは言っても本作のメインストーリーはシリアスだ。この世界は、熱い炎のように燃え上がる闘争心でまとまる王国「VULCAN(ヴァルカン)」と、水が持つ浄化と生命の力を崇める王国「NIAD(ナイアド)」という2つの国が戦争状態にあり、プレーヤーはキャラクタークリエイトの時点で、そのどちらか一方に属することを求められる。

ヴァルカンか、ナイアドか。ゲーム冒頭で迫られる大きな決断。ひとつの戦争を双方の視点で描く物語は、それぞれが自分に義があると信じてぶつかり合う様が描かれている

 ヴァルカンは巨大な峡谷と砂漠、ナイアドは広大な森林とそれを縫うように流れる川と、フィールドの景観も大きく異なる。どちらの陣営を選ぶかによって、当然のことながらメインストーリーの様相も変わってくる。

 つまり、ヴァルカンとナイアドのどちらを選ぶかはゲームを進めるにあたって最初にして最大の分岐点でもあるわけだが、注意すべきは一度選んでしまうと、そのキャラクターでは今後変更が利かないという点だ。しかも、ゲームを開始した後の画面では、どちらがどんな勢力であるのかといった情報はほとんど語られない。

 もっとも、事前に調べようと公式サイトを見たところで、両陣営の違いは「フィールドの景観が違う」といった程度しかわからない。選択時に両国の王が語る言葉や記された思想、赤と青、動と静といった漠然としたイメージ、あるいはいっしょにプレイする友達がどちらの陣営を選んだかといった要素をもとに選ぶことになるだろう。ただ、陣営は”キャラクターごと”の選択なので、別のキャラクターを新規に作成すれば、別の陣営でのプレイをすることも可能だ。

ヴァルカン
ナイアド

 ちなみに筆者はナイアドを選択した。この記事で使われている画面もまた、ナイアド所属のTRAHAとしてプレイしたものだ。ナイアドを選んだ理由はわりと消極的で、「力こそ正義!」といった感じのヴァルカンよりも、若干、陰湿な感じはするものの、ナイアドのほうが性にあってそうだと思ったから。ナイアドのフィールドは緑多く風光明媚で、結果的には自分にとって正解だった気がする。

 なお、友達といっしょに遊ぶのであれば、ゲーム起動直後のタイトル画面で同じサーバーを選択しておく必要がある。サービス開始直後は4つだったサーバーは、4月29日現在では倍近い7つにまで増設されている。6つめまでのサーバーは時間帯によっては満員で欠員待ちとなることもあるようだ。いずれ状況は改善されるに違いないが、当面はピークタイムの混雑時の状況を把握してからサーバーを選択するのがいいだろう。

 ログインにはメールアドレスでのサインアップのほか、GoogleやFacebookのアカウントが利用できる。また、サーバー間、アカウント間でのキャラクター移動には対応していないが、アカウントごと、サーバーごとにそれぞれ6人のキャラクターを作成することができる。陣営を変える際には新たなキャラクターを作る必要があるが、「他方の陣営でも遊びたい」、「違った容貌・タイプのキャラクターで遊びたい」といった程度の要望ならカンタンに実現ができるのはうれしい。

4月29日に7つめのサーバー、「タス」が新たにオープン!人気のほどが伺える

非常にマニアックな作りのキャラクターメイキング!大画面でこね回せるBlueStacksは超便利

 陣営を選択すると、自分の分身であるキャラクターをエディットする作業がはじまる。まずは「女性普通体型」、「男性普通体型」、「女性小柄体型」、「男性大柄体型」という4タイプから性別と体型を決定し、次に細部のカスタマイズへと移る。

 実はこの性別と体型は外見が変わるだけでない。詳細は後述するが本作ではゲーム中に3タイプの装備を自由に切り替えられる「インフィニティクラス」というシステムが採用されていて、体型ごとに、この組み合わせが違うのだ。筆者はこのなかから女性普通体型を選択した。

性別・体型クラス
女性普通体型大剣/双剣/弓
男性普通体型盾/双剣/弓
女性小柄体型盾/ナックル/杖
男性大柄体型大剣/ナックル/杖
キャラクターメイキングは性別と基本的な体型を選ぶところからスタートする。選べるのは「女性普通体型」、「男性普通体型」、「女性小柄体型」、「男性大柄体型」の4タイプ。それぞれに装備できる武器タイプが違うことも考えて選択しよう

 驚かされるのはその設定項目の多さ、つまり自由度の高さだ。先に普通かそれ以外と体型を選んだうえでなお、身長は変えられるし、頭の大きさや腕の長さ、足の長さなどが変更できる。

 顔に到っては目ひとつをとっても、目の角度、目の形、大きさ、瞳、メイクと5つも項目があり、さらにその下にはいくつもの設定項目が用意されている。目の形に到っては開眼具合、目頭(上)、目頭(下)、まぶた、目尻と非常に細かく形を変えていくことが可能だ。

同じ「女性普通体型」でも設定値の振れ幅次第でこれだけの違いを生み出せる。つまりこれは、4つの性別・体型からひとつを選択する場合、デフォルト状態の外見で決めるよりも、どちらかと言えば「何を装備できるか」を重視したほうがいいということにもつながっていく
どことなくアジア系な顔立ちのデフォルトAタイプをベースにいじりはじめ、気づけばこんな状態に。本作のキャラクターメイキングは設定項目が多岐に渡り、非常に自由度が高い。凝りはじめるとキリがない

 凝り出すとキリがないが、15種類のプリセットが用意されているほか、各要素をランダムに決定することもできる。キャラクターの外見にさして重きをおいていないなら、これを利用するのがいいだろう。とはいえ、プリセットされたモデルも可愛い、綺麗、カッコいいものばかり。これだけでも不満を抱くことはほとんどないはずだ。

 また、プリセットされているモデルをベースに自分で修正を加えることも可能だ。自分の理想に近いものを選んだ上で、髪型、髪色をいじっていくのが早いが、わかってくると絵心が皆無な自分でも、けっこう思った通りの顔を作れるようになってくるのが楽しい。気づけばこれだけでかなりの時間を費やしてしまっていた。

 やはりこういった作業は小さなスマートフォンの画面よりはタブレット端末、さらに言えばより大きなPCの画面で楽しみたいところ。BlueStacksで遊ぶメリットが感じられる最初の瞬間が、まさにこのキャラクタークリエイトなのだ。

顔の造作などにむちゃむちゃ時間をかけた結果、こんな感じで、完成。拘泥した目元などの細部はスマートフォンの画面ではほとんど判別がつかないのが切ない

 さて、こうしてキャラクターを決定した直後にはかなり凄惨な戦場の風景を描いたムービーが流れ、本作のメインストーリーがあくまでも2つの王国がぶつかり合う「戦争」であることが語られる。とはいえ、本作はPvP要素なくしても十二分に楽しめる作りになっているので、PvPが苦手!とそこで手を止めてしまうのはあまりにももったいない。

本作独特のクラス概念「インフィニティクラス」

 この手のRPGのご多分に漏れず、「TRAHA」でも、序盤は物語の導入部がクエスト形式で語られ、それがチュートリアルを兼ねた作りになっている。

 本作がユニークなのは「クラス」と「レベル」が武器に付随しているという点だ。序盤ではゲーム開始直後のクエストでそれぞれの性別・体型ごとに設定された3タイプの武器の特性を学んだあとに、そのうちひとつを選択。レベル20に到達するまではその武器を使い続けることになる。

プロローグ部分では3タイプの武器を一通り使ったうえで、どれかひとつを選択することになる。レベル20までは武器の切り替えはできないので、いちばん戦いやすいと感じたものを選ぶのがいいだろう

 陣営の選択と同じく、ここでもしばし悩んだ。パワーにものを言わせて大ダメージを狙える大剣、素早い動きで敵を翻弄しつつ連続して攻撃を繰り出す双剣、遠距離からダメージが狙える弓。プレイパターンからソロで楽しむことが多そうなので、サポート向きで与えられる絶対的なダメージ量が低そうな弓をまず除外。さして身体が大きくない女性キャラクターが大剣を振るう姿も悪くはないが、踊るように攻撃を加える双剣のほうが飽きが来なさそう。そんな理由で双剣を選んでみた。

 実際にプレイしてみると、たとえば双剣のスキルは、一気に相手との距離を詰めて強力な一撃を叩き込むものや、相手の背後に回り込んで攻撃するもの、それらに気絶や電撃、毒といった効果が付加されるものなどが用意されていた。パーティープレイではダメージを与えつつ、ほかの人の補助にもなるようなイメージだろうか。一方、弓では回復系のスキルが用意されていると後から知った。スキルのセットを工夫すれば、ソロでもパーティーでも、状況に合わせて臨機応変にひとりのキャラクターで柔軟に対応できるというのは、このゲームの最大の特徴と言っていいだろう。

 そうして最初に選んだ武器に慣れつつ、レベルが20に達すると他のタイプが選択できるようになる。武器にはタイプごとにそれぞれ固有のスキルが設定されていて、レベルがアップするごとに開放されていく。どういったスキルを選ぶかで、タンクやヒーラーといった一般的なRPGで言う「クラス」的な個性を与えることができ、それによって戦い方が変わっていくわけだ。本作ではこれを「インフィニティクラス」と表現している。

 レベル20以降、プレーヤーは非戦闘時ならいつでもその3種の武器を切り替えられるようになる。前述のようにレベルも武器に付随しているので、最初に選んだ武器を除いた2種類に関してはレベル1から育てなければならない。しかし、後から選べるようになった2種は成長スピードが早く、3種をバランスよく育てていくことはさほど難しくないようになっている。

その武器にどんなスキルを装備するかによってキャラクターとしての実質的なクラスが変わる。これが「インフィニティクラス」の考え方。背後に回り込んで大ダメージを与えるスキルがあったりと、3Dならではの立体的な戦闘が展開する

 システムとして、武器ごとのレベルを上げる以外にも、不要なアイテムを消費することでキャラクター自身を強化する「コア強化」や、ランダムで手に入る「精霊カード」でデッキを組むなど、自身を強化する術が幾通りも用意されていたりと、システム的にはかなりの要素が盛り込まれている。本作のすべてを把握するのは意外に時間がかかりそうだが、その分だけやり込み甲斐もある。

精霊たちのカードは保有しているだけでステータス向上の効果を持つが、こうしてデッキに登録することで、さらにさまざまな能力を底上げしてくれる。もちろんレアリティが高いほどその効果は大きい。

 また、たとえば何かを作るための素材が欲しい場合、その素材を調べることで採集可能な場所やそれをドロップする敵がカンタンにわかり、さらにその場所へオートパイロットで向かうことも可能だ。もちろん、今どきのゲームとして当然のように、クエストを受けると移動をから戦闘までほとんどをオートプレイに任せておけたりと、遊びやすさについてはかなり配慮がなされている。

3種のクエストやダンジョン攻略でソロプレイも充実!

 クエストはメインストーリーを進める「ストーリー」のほか、1日に受けられる数に制限があるかわりに報酬が大きい「デイリー」、いくつも受けられる「サイド」と3タイプが存在する。はじめのうちは「ストーリー」をこなしていくだけでレベルがさくさくと上がって行くが、そのうちレベルや攻撃力が一定以上に到達していないと受けられないクエストが出てくるようになる。その要求レベルや攻撃力を満たしていない場合、デイリーやサイドのクエストをこなしつつ、キャラクターの強化と武器のレベルアップにはげむことになる。が、基本的に移動や戦闘など、オート機能が充実しているので、さして面倒でもない。

デフォルトの設定では一定以上の長距離を走って移動しようとすると、自動的に「マウント」と言って動物に乗った状態になり、より高速に移動できるようになる。ヴァルカンはサーベルタイガー、ナイアドでは馬。こんなところにも両陣営の違いがある
ナイアド側における序盤のストーリーは、「聖女」を自称するこのヘリッサという女性を巡って展開していく。王への面会を執拗に求めるその行動は怪しさ大爆発。見た目で判断しちゃいけないかもしれないけど、聖女っていうイメージでは……?

 また、その3種とは別に、「専門技術」として、アイテムを作成したり、そのための素材を狩猟・採集するためのクエストも存在している。ナイアドは緑豊かで起伏に富んだ景観のマップが広がっているので、釣りをしたり、採掘で鉱石を入手したりといった作業はなんとなくピクニックのような牧歌的な雰囲気が漂っていて、なんだか妙に和む。この辺りについては、もしかするとヴァルカンを選択した場合はもうちょっと印象が変わってくるのかもしれない。

 さらに、クエストをこなす以外にも、メニューから「ダンジョン」を選ぶことでフィールドから独立して存在するダンジョンの攻略に挑むこともできる。ダンジョンは1日に入場できる回数に制限があるものの、攻略に成功すれば貴重な報酬が手に入るチャンスでもある。ソロ用のものとは別にパーティー用のものも用意されていて、こちらはレベル30以上で挑戦することが可能だ。ストーリーを追い、モンスターと戦う以外にも広大なフィールドを舞台にしたさまざまな楽しみかたができるのは、「TRAHA」の大きな魅力と言えるだろう。

メニューから「ダンジョン」を選択することで、フィールドとは独立した閉鎖空間として用意されているダンジョンの探索も可能だ。最奥部には巨大なボスキャラクターが待ち構えている。デザイン的にも凝っているボスキャラとの戦闘は、ぜひとも小さなモバイル端末の画面ではなく、大画面で見たいところ

モバイルの枠には収まりきらない大作! 家で遊ぶなら断然BlueStacksがオススメ

 本作「TRAHA」は、キャラクターメイキングひとつをとっても細部までかなり作り込まれている、紛う方なき「大作」だ。それだけに、対応端末としては「iOS 10.0以上(iPhone 6s Plus以上)」、「Android 8.0以上 メモリ(RAM)4.0GB以上搭載」と、それなりのスペックが必要である。

 一言で言えば「重い」わけだが、画面内の情報が非常に多いので、グラフィックスの品質を落とせばいいという単純な問題でもない。筆者の使用している「AQUOS R3」は処理速度の面ではグラフィックスを最高品質に設定してもほぼ問題なく遊ぶことができるが、6.2インチ・3,120×1,440ドットのディスプレイをもってしても文字やアイコンを判別するのに厳しい局面があった。小型の5インチ前後の画面ならさらに遊びづらさは増すだろう。

 開発・運営サイドもそれを十分理解しているのか、公式ページには「BlueStacksでも遊べる」との記載がある。BlueStacksとは、Windows PCで動作するAndroidアプリプレーヤーだ。そう聞くとついアンダーグラウンドなものをイメージしてしまう人もいるかもしれないが、心配は無用。GAME Watchでも過去に渡って何度か紹介してきている(参考1参考2)ように、違法性は皆無だし、何より本作ではPCでプレイしたいユーザー向けに、運営側がBlueStacksでのプレイを公認しているのである。

BlueStacksで「TRAHA」を起動し、キーバインドをオーバーレイで表示。詳細に設定された専用のキーバインドがあらかじめ用意されているので、マウスとキーボードで快適なプレーができるのはうれしい。ちなみに筆者は移動をE、D、S、Fに変更するなど、自分なりにアレンジして利用している

 BlueStacksの側としても「TRAHA」への最適化を表明していて、デフォルトでこのゲームをマウスとキーボードで快適に楽しむためのキーマッピングも搭載済みだ。大画面で遊ぶ「TRAHA」は映像の迫力が段違いで、操作も快適である。さらにログインする際のアカウントを同じに設定すれば、モバイル環境でもBlueStacksでも同じデータを使って遊ぶことができる。通信料も多くなりがちなMMORPGであるうえ、グラフィックスも処理も重めで電池消費が激しいことを考えても、家ではBlueStacks、外出先ではモバイルと遊びわけるのがよいのではないかと思う。

 なお、BlueStacksは日々対応タイトルの追加や最適化を行なっており、「TRAHA」に限らず「キングスレイド」や「アークナイツ」、「蒼藍の誓い ブルーオース」なども独自のストアランキングで上位=利用者が多いタイトルにもなっている。新型コロナウイルスの影響著しい昨今だが、腰を据えて自宅でこうしたモバイル向けの大作をじっくり遊ぶのもひとつの過ごし方と言えるだろう。

BlueStacksはタイトルごとに専用のキーマップを用意するだけでなく、たとえば特定の人気タイトルがより安定して動作するようチューニングを施した専用バージョンをリリースすることもある。ストーリーだけでなくPVPなども楽しめる「キングスレイド」もそうした特例的タイトルのひとつだ
重厚長大な大作ばかりがBlueStacks向きかというと、そういうワケでもない。たとえばフィギュアが製品化されたりとキャラクター人気の高い「アークナイツ」。じっくり考えてユニットを配置したあとは、その行く末を見守るタワーディフェンス型の作品も、PCで遊ぶとその快適さに気づかされる
美少女へと擬人化された艦船キャラクターの魅力が弾ける「蒼藍の誓い ブルーオース」。お気に入りのキャラクターたちの姿が大画面で楽しめるのは、BlueStacksの大きな利点。スクリーンショットとして残しておく際にもモバイル端末より手軽なのもいい