【特別企画】

本格タワーディフェンスと重厚感のあるストーリー!「アークナイツ」CBT徹底レポート

配信:未定

価格:無料(アイテム課金制)

 YostarはAndroid/iOS用タワーディフェンス「アークナイツ」において、Android向けにクローズドβテストを2020年1月2日まで実施している。

 本作は戦略性の高いタワーディフェンスに加え、独特かつビターな物語が楽しめるタイトルで、日本に先駆けてサービスが行なわれている中国では既に大人気となっている。今回はそんな「アークナイツ」の日本語版クローズドβテストに参加したので、早速紹介していきたいと思う。

【「アークナイツ」ティザーPV】
【「アークナイツ」ティザーPV2】
「アークナイツ」ホーム画面

「オペレーター」の配置・方向・スキルがカギとなる戦略性の高い本格タワーディフェンス!

 本作のメインは何といってもタワーディフェンス形式のバトルシステムだ。プレーヤーは戦場の指揮官となり、リアルタイムで押し寄せる敵NPCを共に戦う仲間「オペレーター」を駆使して拠点を守りつつ撃退していく事となる。オペレーターは時間経過で貯まる「コスト」を各オペレーターによって決められた数値分消費する事で戦場に配置していくので、戦況に合わせてコストを上手く管理しながら部隊を展開していく事が重要となる。

「オペレーター」を12人+1人(サポート)で編成し、バトルに挑む
画面右下のコストを消費する事で編成したチームからオペレーターを戦場に登場させることができる。強力なオペレーターはその分コストを大量に消費するため、役割を決めてバランスよく編成する事が重要となる
登場したオペレーターは自動で敵を攻撃する。敵の進行や「コスト」を意識しながら、最適な場所へ最適のタイミングでオペレーターを配置するのが指揮官の務めと言えるだろう

 戦場に配置する際にはオペレーターの”向き”も重要となってくる。配置時にオペレーターをどの方向に向かせるかによってアクションを起こす範囲が決まるため、お門違いな方向や場所にオペレーターを配置してしまうと全く機能しなくなる事もある。一度配置したオペレーターは撤退させて再配置する事も可能だが、撤退するとデメリットとして再配置までに時間が必要となり、配置時にコストも余分に消費する事になるので、戦略的な配置がプレーヤーには求められるのだ。

オペレーターの配置時に画面をフリックして向きを設定する。オレンジ色の斜線部分がオペレーターがアクションを起こす範囲となる
範囲外の敵に対してオペレーターがアクションを起こす事はできない。様々な方向から敵は現われるため、戦況を見極めながら場所と方向を決定する必要がある

 そして「オペレーター」にはそれぞれ役割として「ジョブ」が割り振られている。ジョブにはそれぞれ特徴が存在し、能力は低いがコストが軽く序盤から使いやすい「先鋒」や、防御力の高い重騎兵に対して有効打を与えられる「術師」など、各ジョブ毎に行なえるアクションや特徴は様々だ。本作ではそこに加えて各オペレーターが固有の「スキル」や「特性」を保有している為、同じジョブでも役割が被る事が無く、非常に幅広い戦術を生み出す事が可能となっている。

「ジョブ」は全部で8種類存在し、それぞれ特徴やアクションが異なる
時間経過や戦闘を行なうことでゲージが溜まり、ゲージが満タンになるとスキルが発動できる。画像の「ハイビスカス」は医療の「ジョブ」らしく自身のアクションの回復量を高める固有スキルを持っている
特性はオペレーターのステータス画面で確認できる。画像の「エクシア」であれば飛行ユニットを優先して攻撃する特性を持っているので、厄介な飛行ユニットが現われるステージで有効であることがわかる

 本作はこの各オペレーター毎の特徴を生かした戦術を考えるのが非常に楽しい。防御力の高い「重装」で大量の敵を足止め+複数の敵に攻撃できる「術師」で一掃するなどのコンボや、敵を倒す事でコストを貯めることができる「先鋒」を活用して早々にコストが重い強力なオペレーターを呼び出すなど、戦い方は無限にあると言っても過言では無いだろう。オペレーターを上手く活用できるかどうかはプレーヤーの腕に100%掛かっているので、非常に高いゲーム性を味わうことができるのだ。

序盤は「先鋒」を始めとしたコスパの良いオペレーターを活用しコストを貯めながら耐え忍ぶ
コストが溜まったら高い防御力を誇る高コストの「重装」を分岐点に配置して敵を大量に食い止める
最後に大量の敵に範囲攻撃が可能な高コストの「術師」を配置して敵を一掃!戦術が上手くハマった時の爽快感は格別だ

 一方で戦術性が多様ということは、「タワーディフェンスをやり慣れていないプレーヤーは上手く遊べないのでは?」と感じる方もいるかと思われる。そんな初心者プレーヤーに向け、本作では最序盤にタワーディフェンスの基礎が学べるチュートリアル的なステージが用意されている。かくいう筆者も実はタワーディフェンスに慣れていないプレーヤーの1人で、上で挙げた作戦もチュートリアルで学んだことを活用しただけだったりする。タワーディフェンスに不慣れでも本作のチュートリアルで順序良くゲーム性を学ぶ事ができるので、本作は非常に楽しくプレイできた。

各ジョブの特徴や、タワーディフェンスの基本的な部分を序盤のストーリー中に学ぶ事ができる。初心者も安心!
本作の特徴である各オペレーター毎の特徴なども手とり足とり教えてくれるぞ!

荒廃した世界で繰り広げられる重厚感のあるストーリー!

 本作のストーリーは非常にビターで読み応えのある物となっている。正直共に戦うオペレーター達が可愛らしいのですっかり油断していたが、ストーリーで繰り広げられる重くシリアスに満ちた展開には筆者も強く引き込まれた。ネタバレを避けるため詳細な記述は避けるが、記憶を失った状態で目覚めた主人公がとある事象によって荒廃した世界で争いに巻き込まれていく……というのが冒頭のストーリーで、主人公の正体や世界の謎が常に気になる、緊張感のあるストーリー展開はお見事だ。

記憶喪失の主人公は「アーミヤ」の呼びかけで目を覚ます。彼女とは昔からの知り合いのようだが……?
目覚めた直後に奇襲を受ける主人公達。場面展開に多くの1枚絵が使用され物語に臨場感を持たせている
戦う意思を示すアーミヤ達。今後も緊迫感のあるストーリー展開が期待できる

バトル以外にもやれる事は盛りだくさん!「オペレーター」との交流を楽しもう!

 今回のCBTで判明したバトル以外の要素についても触れていきたい。まずは資源の調達やオペレーター達との親密度を上げるなど、やれる事が非常に多い「基地」についてだ。基地はストーリーをある程度進める事で解放される要素で、バトルなどで入手できる素材を使って「基地改造」を行ない、様々な施設を作る事で数多くの恩恵を受けられる。

ストーリーを進める事で「基地」の部屋がアンロックされていく。解放された部屋を「基地改造」する事で初めて「施設」として利用可能になる
「貿易所」や「製造所」等では時間経過によって物資や資金を集めることができるため、プレーヤーに大きな利益を生み出してくれる
「宿舎」ではオペレーター達の様々なモーションを見ることができる。お気に入りのオペレーターを愛でよう!
「宿舎」では「家具」を配置したり「壁」や「天井」の模様替えを行なえる。オリジナリティのあるコーディネートを楽しもう

 続いて取り上げるのは「公開求人」という要素だ。新たなオペレーターは「スカウト(所謂ガチャ)」か公開求人を行なうことで入手できる。公開求人ではゲーム内で手に入る「求人票」というアイテムを使用したのち、求人時間を設定。定めた時間が経過したあとにオペレーターを入手できるのだ。寝る前などゲームを閉じる前に公開求人の設定をするだけで良いので、気楽に仲間を増やす事ができる。

「公開求人」は必要時間を長く設定すればするほどレアリティの高いオペレーターが出現しやすくなる。着実に仲間を増やそう!

 そして最後に取り上げるのは、物語やキャラクター達への理解を深めるデータベースの数々だ。本作には資料集のようなコンテンツ「図鑑」が備えられており、オペレーター同士の関係性や、各オペレーターのプロフィールを閲覧できたりと、ゲームの世界観やキャラクター性にも力を入れている事がわかる。加えて「オペレーター」の見た目が変化する「スキン」機能があったり、親密度によって解放されるオペレーターとの会話などもあり、バトル以外の部分でもプレーヤーを虜にする要素が詰め込まれている。

「図鑑」では「オペレーター」の相関図を見ることができ、意外な繋がりを知る事ができる
「オペレーター」毎に詳細な設定を見ることができる。親密度を上げる事でさらに詳しい情報が見れるようになる。
一部の「オペレーター」には既に見た目を変える「スキン」が用意されている

 本作はバトル面もストーリー面も非常に完成度が高く、中国で大ヒットしているのも納得の出来だ。現状配信日は未定となっているが、事前登録が既に開始されており、それを記念したプレゼントキャンペーンやアニメPVの公開なども行なわれている。是非事前登録やTwitterのフォローをしつつ、続報を待って欲しい。筆者はもう暫くCBTでお気に入りの「オペレーター」と共に荒廃した世界を楽しもうと思う。

【事前登録開始記念 アニメPV 30秒】