【特別企画】

ジェットレースに青春をかけた少女たちの熱きバトルを再現!「神田川JET GIRLS」インプレッション

2020年1月16日 発売予定

価格:
7,980円(税別、通常版)
13,800円(税別、限定版)
CEROレーティング:審査予定

プレイ人数:1人(オンライン:1~4人)

 「神田川JET GIRLS」は「ジェットレース」と呼ばれるオリジナルの水上スポーツが大流行する近未来のような架空の世界において、少女たちが競い合うという物語。

 「ジェットレース」は本作の中心となる架空の競技で、近未来感のある流線形の「ジェットマシン」に2人1組で搭乗し、1人が「ジェッター」としてジェットマシンを操縦し、もう1人が「シューター」としてマシン後方に立ち、水鉄砲のようなウォーターガンを使って他の相手を攻撃して妨害する。

 ウォーターガンの攻撃によるダメージは一定時間蓄積され、一定以上のダメージを受けるとシールドが破壊されてマシンの出力が下がる仕組みになっているため、シューターの役割もかなり重要だ。だが、あくまでもレースのため、勝敗はシューティングのスコアに関係なく、最初にゴールしたジェットマシンの勝利となる、というのがアニメもゲームも共通のジェットレースの大まかなルールとなる。

 本作は「神田川JET GIRLS」に登場するキャラクターたちと共に、このジェットレースを存分に楽しむためのアクションレースゲームで、アニメ版とは若干ルールが異なり、よりゲームらしさに磨きをかけたシステムとなっている。

 今回、開発中のバージョンをお借りして実際にプレイする事ができたので、はたしてどんなレースゲームに仕上がっているのか?その感触を紹介したい。なお、製品版と異なる場合があるのでその点はご了承頂きたい。

流線形の2人乗り「ジェットマシン」でゴールを競う架空の競技「ジェットレース」
都内の河川や橋を中心にコース名が付けられている。コース内にはその地域の名所が再現されている事も
現代よりも少し近未来感のある風景が広がるので、聖地巡礼がはかどりそうだ
【PlayStation®4『神田川JET GIRLS』プロモーション映像①】

“爆乳プロデューサー”高木氏、待望の新作がついに登場!

 本作は「神田川JET GIRLS」プロジェクトと呼ばれるマーベラスとKADOKAWA、EGG FIRM(エッグファーム)の3社共同によるクロスメディアプロジェクトの一環として開発された新作PS4用ゲーム。開発はマーベラスが担当し、キャラクター原案は鳴子ハナハル氏、メインプロデューサーを高木謙一郎氏が務め、今回紹介するゲーム以外にも10月8日より放送開始したTVアニメなど、多彩なコンテンツ展開が行なわれる。

 本作のメインプロデューサーである高木謙一郎氏がこれまで手掛けてきた作品は「閃乱カグラ」シリーズや「VALKYRIE DRIVE」などいずれも少女たちの戦いを中心とした作品ばかりだ。また、登場する女性の着る服が薄めで露出が多い事や、“爆乳”のキャラクターが多い事から“爆乳プロデューサー”とも呼ばれる。

 こうした情報も踏まえつつ、今回本作をプレイするにあたって、現在放送中のアニメ版「神田川JET GIRLS」を視聴してみた。また過去作の「閃乱カグラ」や「VALKYRIE DRIVE」も一部視聴してみたが、これらの作品を拝見して気が付いたことがある。

 これらの作中には“爆乳”のキャラクターが多数登場するが、その中には必ず標準的な大きさの胸の子も登場するのだ。登場するキャラクターが全て“爆乳”なわけではないのだ。しかもそれらを差別する事なく、均等に愛せる存在として表現している。また、もう1つ個人的に衝撃的だったのは、これらの作品ではいずれも主人公は少女であり、主要なポジションに男性キャラクターはほとんど登場しないのである。つまりいわゆる男主人公の周りに女の子が集まるハーレムのような状態の作品ではない。

 「神田川JET GIRLS」についても同様で、長崎から転校してきたヒロイン「波黄凛」が元ジェットレーサーの「蒼井ミサ」と出会い、偶然のきっかけから2人でジェットマシンに乗って、ジェットレースを行なうところから物語は始まる。2人とも過去にジェットレースに関わる因縁を持っており、そうした悩みに直面したり、2人の関係性について悩んだりぶつかりあったりしながら、お互いの信頼や愛情を深めていくというスポーツ物のテイストをしっかり押さえた作品になっている。

 このように高木氏が世に送り出した作品を通してみていると、彼が求めるのは純粋な少女たちの青春の物語であり、露出が多いなどの理由は、もちろんファンサービスの側面もあると思うが、飾らない少女たちの日常をより自然に、かつ忠実に描きたいのではないかと考えた。ストーリーをよく見てみると、そこにはかなり重めのテーマを軸に、主人公たちの葛藤や悩みなど深みのあるエピソードが多く描かれており、セクシーな見た目とは裏腹にハードな内容である事が多い。特徴的な“爆乳”ばかりが注目されるが、そこだけに惑わされずに、ストーリーをよく見てみると、また違った楽しみ方ができる、魅力を持った作品に仕上がっている。

本作のヒロインとなる浅草女子高校の「波黄凛」と元ジェットレーサーの「蒼井ミサ」。2人の出会いが新たな運命を切り拓く
アニメ版では2人のジェットレースへの熱い想いや、お互いの友情を越えた友情を育む青春ストーリーが展開する
【登場キャラクター】
区立浅草女子高校:波黄凛(Gカップ)、蒼井ミサ(Cカップ)
神楽坂工業高校:真谷奈楽(Gカップ)、紅衣神威(Iカップ)
カリフォルニア・コースト ハイスクール日本支部:ジェニファー・ピーチ(Dカップ)、エミリー・オレンジ(Hカップ)
新宿区立高田馬場女学院:白石マナツ(Eカップ)、緑川ゆず(Eカップ)
私立武蔵野女学館:紫集院かぐや(Hカップ)、満腹黒丸(Kカップ)
CSプロダクション学園:パン・ティナ(Aカップ)、パン・ツウィ(Aカップ)
聖橋大學附属高校:翠田いのり(Eカップ)、環楓花(Dカップ)

架空の競技「ジェットレース」を150%体感せよ! 飛び散る水しぶき!

 本作のメインとなるのがストーリーモードだ。ストーリーモードでは、最初のうちはアニメ版の主人公である凛とミサの2人が通う「浅草女子高校」のストーリーをプレイすることになる。このストーリーモードを進めていく事で、他のライバルキャラたちのストーリーや、コスチューム、ジェットマシンのカスタムパーツなどがどんどんとアンロックされていく。

 ストーリーモードの構成はシンプルで、キャラクターたちの会話が楽しめるアドベンチャーパートとレースパートに分かれており、アドベンチャーパートの話の流れでジェットレースを行なう展開になる作りだ。ストーリーモードのジェットレースでは、アドベンチャーパートで登場したライバルとのレースが行なわれ、このレースを1位で勝利する事で次のストーリーが進められるようになる。

 前述のアンロックされたコスチュームやヘアスタイル、ジェットマシンのカスタムなどは自由に利用でき、レースパートに入る前のセッティングでこれらの変更が行なえる。なおジェットマシンのカスタムは色などの装飾類は変更できるが、強化パーツについては、事前にトップメニューの「部室」の中にあるショップで購入しておく必要がある。ここで使用するポイントはゲーム内で獲得できるので、ストーリーモードを何度もプレイして、ポイントを稼いでおくのがいいだろう。

ストーリーモードは主人公たちとライバルたちとの会話が楽しめるアドベンチャーパートから始まり、会話の流れから毎回ジェットレースをする事になる
コスチュームや髪型などはストーリーモードを進める事でどんどんアンロックされ、すぐに適用できる。髪型の好みや顔の好みで組み合わせてオリジナルのキャラのように仕立て上げるのも面白い
ジェットマシンのカスタムパーツは事前にショップで購入しておく必要がある。購入に必要なポイントはストーリーモードなどを進めるうちにゲーム内などでどんどん稼げるので、どんどんプレイしてどんどん貯めよう

 実際のレースだが、ジェットマシンはR2でアクセルを踏み込んで加速し、カーブなどで曲がりたい時はL2のドリフトブレーキを使う事で、減速しながらジェットマシンを滑らせてカーブなどをスムーズに抜けられる。他にもXボタンによるブースト発動で瞬間的な加速が行なえるが、利用するにはレース中に得られるE.P.Dと呼ばれるゲージを貯めておく必要がある。

 シューターはデフォルト装備のアサルトライフルを○ボタンで発射して、正面の敵を攻撃したり、風船などの障害物を破壊することができる。通常は前方しか攻撃できないが、フィールドに設置されたアイテムボックスを拾う事で、スナイパーライフル、ショットガン、ガトリングガンなど強力なウェポンアイテムがランダムで入手できる。ウェポンアイテムは有限で、装填された弾数を使い果たすと表示が消えるので、こうなると再度取り直す事が可能となる。

 これらを入手した後は、□ボタンを押すことでシューターモードと呼ばれるシューター中心のモードに切り替えることが可能となり、このモードを使用する事で、入手したウェポンアイテムを使用して範囲内の敵に攻撃を仕掛けることができる。シューターモードでは、通常は前方の敵を攻撃するが、切り替え時に左スティックの下と一緒に四角ボタンを押すことで後方の敵を攻撃するモードに切り替える事もできるので、これにより後方の追っ手も攻撃できるようになるのが重要なポイントだ。

 攻撃によるダメージが蓄積され、一定以上になるとシールドが破壊され、一定時間ジェットマシンが加速できなくなる。これを利用して先行する相手との差を詰めたり、後方の相手との差をさらに広げてレースを有利に進めることができる。

 そしてブーストに使用するE.P.Dは100%まで貯めることで、必殺技が発動できるようになる。必殺技の発動時にはシューターのキャラクターがクローズアップされ、かわいい決めポーズと共に発動する簡単なカットシーンが入る。必殺技は前述のウェポンアイテムを所持した状態だと、手持ちのウェポンアイテム毎に設定された必殺技を使用し、ウェポンアイテムがない場合は、キャラクター毎の固有の必殺技を使用する事になる。必殺技は大変強力で、相手のシールドゲージを一気に減らす大ダメージを与えたり、ブーストが無制限で利用できるようになるなど効果は絶大だが、1度使い終わると、E.P.Dは0に戻ってしまうため、使いどころを見極める必要がある。

ジェットマシンはアクセルによる加速と、ドリフトブレーキによるドリフトで滑らせてカーブなどを抜けていく。水上の慣性はそれほど強くなく、比較的簡単に停止するなど、操作しやすい印象だ
ブーストで一気に加速! 武器を使った攻撃が苦手な人は必殺技などを一切使わずにE.P.Dゲージを常に貯めておき、ブースト連打で逃げ切るという作戦もアリだ
デフォルトのアサルトライフルは14発装填され、全弾打ち終わるとリロードされて、再度使えるようになる。アニメ版では弾の補充はできないルールだったが、ゲーム性を考慮してこの辺りのルールが柔軟に変更されているのはうれしいところだ
ウェポンアイテム取得後に後方へのシューターモードに切り替えることで、後ろの相手にも攻撃を仕掛けることができる
必殺技発動! 必殺技の種類は豊富だが、誘導弾など、こちらを攻撃してくる技はかなり動きが速く、回避するのはなかなかハードだ。一定時間無敵の必殺技などを使って乗り切るか、こちらも必殺技を発動して相手のシールドを破壊するのが確実なやり方だ

 本作の中心とも言えるジェットマシンについてだが、まずはそのデザインのカッコよさを評価したい。各チームごとに個性的ながら、近未来感溢れるデザインばかりで、個人的には昔のレースアニメ「新世紀GPXサイバーフォーミュラ」を思い出してしまった。そしてその挙動もとにかくスピード感溢れる疾走感が魅力だ。そして、ジェットマシンで走行するコースについても都内のメジャーな河川が舞台となっており、神田川以外にも御茶ノ水や秋葉原、吉祥寺や日本橋といった有名な場所がモデルになっており、かつその街並みが近未来感の出る風景になっているのも面白く、同じコースであっても何度も挑んでみたくなる魅力がある。

ジェットマシンのデザインはどれも流線形のボディがカッコいい。アニメ版ではブースト時にギミックが稼働して変形していたが、ゲームでは変形しているか確認できなかった

 ジェットマシンは水上を走るため、いわゆる車のレースゲームなどとは若干挙動が異なる。特にドリフトブレーキは単なる減速ではなく、むしろドリフトをタイミングよく発生させて、如何にカーブをあまり減速せずに滑らせて乗り越えられるかが勝負となる。ドリフトブレーキは1度押すとジェットマシンが滑り出し、もう1度押す事で解除となる、という操作性のため、ついつい長押しなどしてしまわないように注意が必要だ。また、滑り出しのタイミングや滑っている間の挙動はかなりシビアな動きなので、この辺は何度もコースを走り回って、慣れる必要がある。

 本作の攻略のポイントだが、基本的には通常のレースゲームなどと同様で、まずはコースの特性を把握する事だ。本作のコースは都内の河川がモデルになっているが、単調なコースは少ない。例えば大きなカーブであればドリフトカーブ1度できれいに旋回できるが、ジグザグが連続するような場所ではドリフトブレーキの使うタイミングを間違えると、ドリフトで滑った先にまた壁があり、激突してタイムロスしてしまう。他にもジャンプ台やアイテムボックスの位置、加速ポイントなど仕掛けも工夫されているので、コースの把握が勝利の近道なのは間違いない。

レース前にはアニメでもお馴染みの実況・解説担当の子たちがコースについて詳細に教えてくれる。この時コースの全景も表示されるので、初見時はこの情報を頼りにレースに挑み、以後は走行した時の記憶を元に攻略ポイントを考えていくのが有効な戦略だ

 そして本作ならではのもう1つのポイントとしては、ウェポンアイテムを駆使して如何に相手を妨害できるかが勝負のカギとなる。筆者は最初のうちはあまりウェポンアイテムを使わずに、ジェットマシンの運転だけで勝ち進めていこうと試していたが、後半のステージくらいから敵との差があまり離れなくなってきた。敵との差が縮まるとどうしても、敵の攻撃を受けてシールドが破壊されてしまい、その隙に逆転を許してしまう。

 本作では敵の攻撃の回避は非常に難しい。特にウェポンアイテムの攻撃や、相手の必殺技については、トップを走っていると集中的に攻撃されることになるため、シールドの回復が追い付かず、あっという間にシールドがブレイクしてしまうのだ。

 もちろん強化パーツを購入して挑むという作戦も考えたが、その前にウェポンアイテムを使って敵にガンガンダメージを与え、逆に敵のシールドをブレイクするようなプレイを心掛けてみたところ、後半のステージであっても、ほぼ負けなしで勝てるようになった。最終的に「浅草女子高校」のストーリーについては強化パーツを購入することなく、全てのストーリーがクリアできた。

 本作では通常のジェットマシン操作のほかにも、ウェポンアイテムによるシューターモードやブースト、必殺技など特殊な操作を必要とするため、ボタン操作を覚えるまでに時間がかかる。このような場合はチュートリアルに戻って基本を再度見直すのがおススメだ。

個人的にお気に入りの必殺技がこの「SUICAミサイル」。
少女たちの戦いにふさわしいユニークな必殺技で、後方に発射し相手の視界を奪う
喰らうと画面上がスイカまみれになってしまい、まともに前が見えなくなってしまうというかわいいながらも恐ろしい技だ
ウェポンアイテムをうまく活用することで、2位の相手を蹴落とすこともできるし、トップを落とすことも可能だ。特にトップを走っている場合、後続全員から狙われる羽目になるため、必殺技やブーストなどあらゆる機能をうまく活用すればトップを維持しやすくなる
シールドが破壊されると一定時間ジェットマシンが加速できなくなる。時間にすると数秒だがレース中の数秒はなかなか致命的な時間だ

 なお、前述のE.P.Dゲージを稼ぐ方法の1つとしてジャンプアクションがある。本作ではコース上に多くのジャンプ台が設置されている。このジャンプ台をジャンプして着水する際に前傾姿勢にすると水中に沈んでしまい、スピードが落ちてしまうが、その代わりにE.P.Dポイントが獲得できる。逆にスピードを落としたくない場合は、後方に倒し気味に着水することで、ほとんど船体を沈める事無く走行を継続できる。

 また、ジャンプした瞬間に特定のスティック操作を行なうことで、トリックアクションを決める事もできる。トリックアクションを決めることでも、E.P.Dポイントが稼げるほか、見た目も派手で決まるとカッコいいし、また、各キャラクター毎に固有のトリックアクションも用意されており、よりレースが楽しめる。

 なお、トリックアクションはレースクリア時のミッションに設定されている場合があるので、レースを勝利するために必須のものではないが、全てのミッションをクリアしたい場合は、ジャンプ台を使うたびにトリックアクションを入れる癖をつけておいてもよさそうだ。

トリックアクションはジャンプのタイミングで左/右スティックを同時に特定の方向に向けることで発動する
ジェッター固有のトリックアクションもあり、こちらはジェッター毎に入力するスティックの向きが異なる

 本作のストーリーはアニメ版と同様で、凛とミサのコンビが神田川杯と呼ばれるジェットレースの大会で優勝を目指すという非常にシンプルなものだ。

 この世界のルールでは、もめ事が起きた時はジェットレースで決めるため、なんやかんやでレースをする事になるのだが、ゲーム版のストーリーモードで描かれるストーリーは、アニメ版よりもその流れがシンプルになっており、ちょっとした会話のあと、すぐにレースが開始される事になる。

 アニメ版と比べると非常にシンプルな展開になっているため、物足りなさを感じる人もいるかもしれないが、本作のストーリーモードの真骨頂はアニメ版ではライバルとして登場した他のキャラクターたちを主役にしたストーリーが遊べる事にある。主人公コンビのストーリーが進むにつれて、少しずつ他のライバルたちのストーリーが開放されていく。これにより、アニメでは描かれない、ライバルキャラたちのストーリーが楽しめるというのは本作ならではの魅力の1つと言える。全体的なボリュームは控えめだが、見た目の印象と異なる少女らしさが垣間見えるエピソードも多く、アニメ版で気に入ったキャラクターがいるなら、そのキャラクターたちを主役に据えたストーリーは是非遊んでみてほしい。

ストーリーモードを進めていくと、他のライバルたちのストーリーがアンロックされる場合もある。ちなみに最初の「浅草女子高校」のストーリーモードを全部クリアしても、全てのライバルのストーリーはアンロックされなかったので、アンロックされた他のライバルたちからどんどん攻略していく必要がありそうだ
アニメでは絡む事がなかった組み合わせが楽しめるのがストーリーモードの魅力と言える。こちらはCSプロダクション学園のストーリーモードで、「パン・ツウィ(Aカップ)」と「パン・ティナ(Aカップ)」の双子アイドルがメインキャラとなり、聖橋大學附属高校、水龍舎チームの翠田いのり(Eカップ)と環楓花(D)を相手にバトルする
新宿区立高田馬場女学院のストーリーモードでは、アニメ版には割とよく登場していた印象のギャルコンビ「白石マナツ(Eカップ)」と「緑川ゆず(Eカップ)」の2人がメインとなり、最強の相手である私立武蔵野女学館の「紫集院かぐや(Hカップ)」と「満腹黒丸(Kカップ)」と戦う展開も

 ストーリーモード以外のメニューには、キャラクターやマシンのカスタマイズが行なえる「部室」があり、ここではストーリーモードを進めているとアンロックされる服装や髪形などが自由にカスタマイズできるほか、マシンの強化なども行なえる。マシンの強化については、ここのショップで事前にパーツを買っておかないとレース本番でカスタマイズできない。パーツの購入にはゲームをプレイしていると貯まっていくポイントを使用する。

 他にもキャラクターやジェットマシンなどを自由な設定にしてレースやタイムアタックを楽しめるフリーモードが用意されているほか、オンラインモードにより最大4人までのプレーヤーたちとジェットレースで競い合う事も可能だ。今回は開発中機材のため、試せなかったが、本作に登場するジェットマシンはそれぞれ性能差があるので、フリーモードやストーリーモードで自分にとってベストの1台を決めておき、それを使ってオンラインモードに挑むのがいいだろう。

フリーモードでは、コースやルート、CPUの強さからラップ数、さらには搭乗するジェッターとシューターを好みで選んだり、ジェットマシンとキャラクターの組み合わせも気にせず自由自在に組み合わせて遊ぶことができる。
部室のメニューからいけるショップではジェットマシンの強化パーツや、キャラクターたちのアクセサリーなどの小物類も購入できる。強化パーツはそれなりに値が張るので、ストーリーモードなどを繰り返しプレイして、ガンガン稼いでおくのがおススメだ

アニメの世界の架空のスポーツが体感できる魅力

 本作のアニメ版は、2人が成り行きでコンビを組むようになってから、浅草女子高校にジェットレース部を設立するためのエピソードや、パーツ強化のためにアルバイトでお金を稼ぐエピソード、凛が試験で赤点を取ってしまう話など、サイドストーリーも多く、学園物としてのストーリーがしっかり描かれていて非常に面白い作品だ。凛とミサについても最初のうちはぎこちない2人の関係性が少しずつ変化して、仲良くなっていき、お互いに心を開いていくところなどがかなり細かく描かれているため、ゲーム版のストーリーはそれに比べるとややあっさりしている印象を受ける。

 そのため、もしアニメで本作を知った人は、劇中で凛とミサたちが他のライバルたちとしのぎを削る、ジェットレースがどんなものかを自分の操作で体感できるツールと考えて挑んでもらいたい。逆に本作で「神田川JET GIRLS」の存在を知った人は、ストーリーの奥深さやビジュアルの魅力などを存分に楽しむために、是非ブルーレイを購入してみてほしい。個人的な感想としてはTV放送やネット配信ではなく、あえて余計な邪魔が入らずにビジュアルを150%堪能できるブルーレイを強烈におススメしておきたい。

 アニメ内に登場する架空のスポーツを実際に自分の手で操作して楽しめるのはクロスメディアミックスの魅力の1つだ。それがセクシーな少女たちの水上スポーツならもはやいう事は何もない。ただプレイするのみ。攻略の話などを色々書いてみたが、デフォルトのままなら本作の難易度はあまり高くないので、この手のアクションが苦手という人も楽しめるくらいほどよい操作感になっていると思う。アニメのファンもアニメの存在を知らなかった人も是非、1度手に取ってプレイして、ジェットレースに青春をかける少女たちの物語を自分の手で体感してみてほしい。

本作はストーリーモードでもレース中も絶えず登場キャラクターたちがしゃべりまくるフルボイスだ。当然アニメ版と同じ声優さんが各キャラクターを担当しているので、プレイしていてアニメの世界と同じような心地よさが味わえる……
コースの作りも近未来感満載で走っていて気分爽快なのだ
ストーリーモードのトップ画面を見ると、まだアニメ版でも見た事のない謎のキャラクターが画面上部にいるのがわかる。見た目的にはヤバそうな印象だが……はたして敵か味方か?
高木氏の代表作とも言える「閃乱カグラ」より、「飛鳥(Fカップ)」と「雪泉(Gカップ)」の2人は限定版特典DLCでゲスト参戦︕