【特別企画】
「ワンダーグラビティ ~ピノと重力使い~」プレイインプレッション
「空の世界」を舞台に繰り広げられる壮大な物語
2019年4月2日 17:00
セガゲームスは4月1日、スマートフォン向け新作RPG「ワンダーグラビティ ~ピノと重力使い~」の配信を開始した。既に事前登録が12万件を突破しているほど話題の本作は、「重力」をメインテーマに据えた独特の世界観が魅力の作品だ。本稿では本作のプレイインプレッションをお送りする。
美しいグラフィックスと重厚な世界観
本作は大陸も海もない空の世界を舞台とした斬新な世界観を舞台としており、「重力使い」のヒューゴが、相棒である小さな種族「ピノ」の「ニール」と共に世界の底「エンドール」を目指す……というのがストーリーの根幹だ。冒険の中で、ヒューゴたちは様々な仲間と出会い、「世界機関」や他の重力使いと戦いながら隠された真実に迫っていく。
細かい設定も個性的で面白い。いくつか例を挙げると、この世界は高大な空に島が浮いており、「水の国」や「霧の国」といった特徴ある国々が存在していることや、「ピノ」がリンゴから生まれるということなどだ。こうした独自の世界観を支える脚本原案は「仮面ライダー電王」などを手がけた小林靖子氏が担当し、オープニングアニメにスタジオM2 、サウンドに「クロノトリガー」や「イナズマイレブン」シリーズなどのサウンドを手掛けるプロキオン・スタジオが参加。豪華なスタッフ陣が参加しているだけあって、美麗なアニメーションと高品質のBGMが独自の世界観を持ったストーリーを際立たせている。
キャラクターも魅力的で、父の汚名を晴らすために冒険にでるヒューゴと、故郷の友達を病気から救いたいと思っている相棒のニールのコンビを筆頭に、明るいだけではなく、暗い過去や秘めたる目的を持ったキャラクターが多数登場。コミカルからシリアスまで、多様な展開のストーリーを盛り上げてくれる
独特のシステム「ドライブレーンバトル」
本作のバトルシステムは「ドライブレーンバトル」と呼ばれるターン制。敵パーティーが複数出てくるウェーブ方式で、プレーヤーは最大4人+サポートピノのチームでバトルに挑む。バトルでは5人のピノの中から4人がランダムに選ばれ、その中から3人を選び攻撃パネルに配置する。配置が終わると、自動的にバトルが開始される。
攻撃パネルには有利属性に大ダメージを与える「アトリビュートドライブ」、回復しながら攻撃できる「ヒールドライブ」など様々な効果があり、これを使いこなせるかがバトルの鍵となる。また、特定の構成でピノを配置することで強力な攻撃が発動する。
また、ピノは攻撃レーンに配置する前にスキルを使用できる。強力な攻撃や回復など、様々な効果があるが、クールダウンがあるため使いどころは考える必要がある。
ほかにも毎日2回行なわれる「クラブ」同士の対戦スポーツモード、「アストロボール」も存在。こちらは10対10のバトルで、制限時間内により多くのポイントを獲得したチームが勝利する。バトルは通常のルールに加え、時折出現する「チャンスボール」を相手のゴールにシュートし、大量の得点をかせぐことができる。
アストロボールに参加することで「アストロメダル」が獲得でき、交換所でアイテムと引き換えることが可能だ。また、アストロボールの参加に必要となる「クラブ」にも様々な施設があるようだ。
「空の世界」を舞台にしているだけあって、今後の展開が楽しみなストーリーはもちろん、バトルシーンや「アストロボール」など、空中ならではの描写はSFチックな夢があり見ていて楽しい。また、見た目の部分だけでなくバトルも考えることがしっかりとあり、雰囲気だけのゲームではないことにも注目だ。斬新な設定を生かし、様々な展開が予想される本作。リリース直後の現在はストーリーがどう進行していくかが楽しみだ。
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