【特別企画】

【特別企画】生き残るための選択は? 「LEFT ALIVE」ゲーム性に迫る!

ヴァンツァーだけじゃない! リアルなサバイバル感を生み出すバランスと、自ら道を切り開く達成感

2月28日 発売予定

3月6日 Steam版発売予定

価格:8,300円(税別)より

 「LEFT ALIVE」の発売が迫っている。本作は敵に囲まれた戦場でいかに生き残るかを模索していくサバイバルアクション。舞台となるのは敵国の強襲により味方部隊が壊滅した街ノヴォスラヴァ。敵国ガルモーニヤの軍はすでに市街を制圧しており、敵兵は生き残りの兵だけでなく、市民さえも追い詰め、引き金を引いている。見つかれば命を失う状況で、3人の主人公は生きぬく方法を探す。

 本作はディレクターを務める鍋島俊文氏自らが「難しいゲーム」と語るとおり、歯ごたえのあるゲームである。しかしそれは理不尽な難しさではなく、「敵兵に囲まれた状態での生き残り」という極限状態を表現するためであり、プレーヤーはその戦場で生き残るという“奇跡”を実現させるために努力するのだ。極力見つからず、できるだけ物資を集め、どうしても戦闘が避けられないときは全てを出し切る気合いで突破する。そういう緊張感に満ちた戦いの楽しめる作品なのである。

敵のひしめく戦場でどう生き残るか、見つかればあっという間に倒されてしまう過酷な状況だ

 もう1つの特徴は本作の“自由度”と“選択”による展開の多彩さだ。プレーヤーは様々な状況で選択を迫られる。目の前の人を助けるか、見殺しにするか? 会話でどの答えを選択するか? どのルートを選ぶか? プレーヤーが選んだ答えでゲームの展開そのものが変わってくる。その選択によって入手できるアイテムが替わったり、その後の展開そのものが変わる。このため、「LEFT ALIVE」では1つのステージをクリアした後やり直すことも可能だし、クリアした後もう1度最初からプレイする「周回プレイ」要素も用意されている。

 今回は本作の要素が凝縮されているステージ1を取り上げて、「LEFT ALIVE」のゲーム性に迫っていきたい。攻略情報も盛り込んでいくが、あくまでも一例でしかなく、全てはプレーヤーの手にゆだねられているといえる。

 それでもネタバレしたくない人、前情報なしで本作をプレイしたい人はぜひ本作のステージ1をプレイしてから読んで欲しい。ステージ1から本作は難しく、しかしだからこそやりがいがあり、そして攻略しがいのあるゲームとなっている。本稿ではそのポイントを紹介していこう。

【LEFT ALIVE サバイバルトレーラー】

リソースを集め戦いに備えろ! 隠れて進み一気に力を解放する楽しさ

 まずはステージ1のスクリーンショットと共に、本作の基本要素をまとめていこう。ステージ1でプレーヤーが思い知るのは、「本作の歯ごたえ」である。敵兵だらけの戦場で生き残るのがいかに難しいか、プレーヤーは実感することになるだろう。

 とにかく敵兵の防御力が高いのだ。敵兵は最新装備で身を固めている。軽量だが堅牢なボディアーマー、頭部をすっぽり覆う多機能ヘルメット、さらに動きを補助する外骨格まで確認できる。そしてアサルトライフルやショットガンを装備し、こちらを見つければ容赦なく攻撃を加えてくる。

 これらの装備のためか、正面で戦うのはかなり厳しい。頭部を狙ってもヘルメットは壊れずヘッドショット1発で倒せないし、即席の爆弾や火炎瓶を使っても1発では死なない。しかも彼らは大抵複数人で行動しており1人を攻撃すれば猛然と反撃してくる。まともに戦おうにも勝ち目がないのだ。ではどうやって対処するか? 見つからず影から影へ移動することが最も効率の良い対処法だ。

敵兵は強力なボディーアーマーに堅牢なヘルメットに身を包んでいる。足や腕には外骨格まで確認できる

 戦場には空き缶や空き瓶、ウォッカや布、携帯端末などが落ちている。そしてアイテムボックスには爆薬や感知センサー、銃弾などが入っている。プレーヤーはこれらをかき集め敵を倒すアイテムを作製していく。壊れたドローンからは燃料電池やセンサーが入手できる。敵に見つからないように注意しながら、アイテムを拾い集め、そしてそれらを組み合わせて様々なアイテムを作っていくのだ。

 空き缶と爆薬で手製の「爆発缶」、ウォッカと布で「火炎瓶」、携帯電話とセンサーを組み合わせることで「索敵センサー」……さらに地雷やリモート爆弾などもできる。アイテムを入手し、ゲームを進めていくことでさらに作れるものの幅は増えてくる。限られたリソースで何を作り、どう使うか、常に考えてアイテムを作っていく。

入手したアイテムを組み合わせて武器を作る

 空き缶や空き瓶は投げることで敵の注意を引ける。敵の目を一方向に向け、その隙に前に進むことも可能だ。この時空き缶ならば投げたものを回収できるが、空き瓶は割れてしまう。また金属パイプやシャベルがあれば、近接攻撃で敵を倒すことが可能だ。しかしこちらも一撃では倒せず数発殴ってダウン攻撃でとどめを刺さないと立ち上がってくることがある。「LEFT ALIVE」は敵をなぎ倒していくゲームではなく、敵の警備の穴をつき、突破していくゲームなのだ。

 しかし隠れていくだけではどうにもできない場面がやってくる。警備の厳重な場所を越えなくてはならないこともある。民間人をシェルターに逃がすためどうしても敵を排除しなくてはならなかったり、戦う場面も出てくる。また、展開によっては敵が強襲してくる状況もある。この時こそ貯めておいたリソースを使うときだ。爆弾や火炎瓶を駆使し、地雷をうまく使い敵を減らす。

敵兵は金属パイプで数発殴りつけなければ倒せない。ヘッドショットでも1発では倒すことができない
見つかれば周辺の敵の注意を引き、四方八方から撃たれてしまう

 本作の面白いところは“ぶっつけ本番”が通用しないところ。どううまくやれば火炎瓶を投げられ複数の敵を巻き込めるか、爆風で倒れた敵が起き上がるまでにできることはないか、火炎瓶で火だるまになった敵にさらにダメージを与える方法は有効か、こういった様々なやり方を覚えてじりじりと活路を見出していく、そういう楽しさを持ったゲームである。

 もちろんアクションの腕に自信があればもっとスマートなやり方があるかもしれないし、本作が発売されれば凄腕プレーヤーも出てくるだろう。しかし、そうでなくても難局を越えられる。何度も試行錯誤をし、様々なルートや方法を試し、うまい方法を発見する。そこに達成感を感じることができるゲームである。次章では、実際にステージ1で見ることができる選択を見ていこう。

携帯電話と感知センサーを組み合わせることで、索敵センサーを作ることができ、敵の位置を知ることができる

ルートの選択が運命を変える。きつい道がリソースの確保に繋がることも……

 ステージ1ではミハイルが主人公となる。彼はヴァンツァーに乗りたいという一念だけで軍隊に入った男で、まだ若く、甘い。たったひとり生き残った戦場で、悪態をつきながら生き残りの道を探していく。

 序盤は基本操作を覚えるためのチュートリアルだが、FPSのように敵を倒そうとしたり、アクションゲームの様に敵の前をすり抜けようとすると手痛い“教育”が入る。あっという間に敵に発見され銃弾を浴びせられ倒されてしまうだろう。慎重に、気をつけながら進んでいくようになる。

 「LEFT ALIVE」は選択を迫られるゲームだ。プレーヤーは様々な場面で選択を行なっていく。選択の面白さを印象づけるのが最初に合う生き残りの兵士だ。彼はミハイルに所属を聞いてくる。ここでプレーヤーはミハイルに正直に名乗らせることも、拒否させることもできる。拒否を選ぶと兵士は腹を立て、「生き残るためにお前の弾をよこせ」と、残り少ないハンドガンの弾を取られてしまう。

最初に出る選択。どういった答えを返すか……

 しかし正直に所属を話すと彼は若いミハイルを思いやるセリフを話し、彼を励ますために自分の弾薬を分けてくれる。選択で全く反応が異なる。筆者は最初弾を奪われてから、2度目で実はこの兵士がいい人であることを知った。印象ががらりと変わるのが面白かった。「LEFT ALIVE」ではこのように言葉の選択でも大きく展開が変わる。特にステージ1の終盤は大きな選択を迫られることとなる。

受け答えが変わると反応が変わる。人物に対する印象も大きく変わる

 ステージ1では“ルートの選択”も重要な要素となる。ゲームを普通に進めていくとミハイルは地下道を通って行くこととなるだろう。この地下では数人の兵士が地下道を警備しており、通り抜けるためには戦いは避けられない。集めたリソースをいかに使うか、本作の緩急のあるリズムを覚え込む構成となっている。

 最初はグレネードや火炎瓶をうまく投げられないし、敵に発見されて逃げ回ることもあるだろう。殺されてしまうこともある。しかしこの下水道に入る前にセーブポイントがあるので、効果的な戦い方を学んでいくことができる。どう投げれば敵を巻き込めるか、火炎瓶は敵をしばらく行動不能にできるが、爆弾は爆風で相手の位置が変わってしまう。

 どちらも1発では倒しきれない上に他の敵もこちらに気がついてしまう。うまく投げることで複数の敵をうまく倒せないか……試行錯誤を繰り返す中、何とか切り抜けられるという感じになるだろう。ここで先に進んでも良いし、やり方を覚えたのでもっとうまく戦えないかと、やり直すのも良い。プレーヤーの選択で展開は変わっていく。

地下道に向かう。この地下道には敵がひしめいている
アイテムの有効な使い方を学んでいく。武器を活用しなければ突破できない

 しかし、実は「あえて地下道を通らない」という選択肢も選べるのだ。この場合、非常に警戒厳重な公園を越えていくことになる。兵士の数は6~7人、皆が分散して立っていて、1人を攻撃すれば注意を引いてしまう。うまく隠れることでかなりの距離を進めるのだが、最後で兵士のすぐ前を通らなくてはいけない。端の兵士を倒し徐々に切り崩しを狙ったり試すこと5~6回、全てダメで正直心が折れかけた。

 しかし目の前の2人をなくせればどうやら目的地まで行けそうなのがわかってきた。倒すためには爆弾が素早くできるが、2人は離れているため4発が必要だ。しかも敵を呼び寄せてしまう。……火炎瓶はどうだろう? 少しの間敵を足止めにできるはずだ。離れている敵それぞれに火炎瓶を投げその隙に先に進む。敵が追ってきたが、本来出口のはずの地下道に逃げ込み息を潜めると敵がこちらを見失い、追撃が止まった。そしてシナリオを先に進めることができたのである。

 地下道をそのまま通るより危険度の高いルートだが、結局火炎瓶を2つ消費しただけで先に進むことができた。地下道を進むよりずっとリソースの消費が少ない。運もあったかもしれないが、こちらのルートはかなり“成功”に近いような気がした。このようにプレーヤーの思いつきと試行錯誤で進むことができるのも「LEFT ALIVE」の面白さなのだ。

地上にはたくさんの敵がいる。見つかれば逃げ道すらなく倒されてしまう
2人の敵を火炎瓶でひるませて突破する。結果として地下道より大幅に武器を節約できた
このルートのゴール。ここにどうたどり着くかに選択肢が用意されているのが本作の自由度だ

 もちろんこの後のステージはさらに難易度が高くなってくる。ただしリソースも多く手に入るし、やれることも多くなる。待ち伏せされることが事前にわかっていれば底にワイヤー爆弾や地雷など罠をたくさん配置するのもアリだ。火炎瓶で燃えている敵に銃撃で追加ダメージを加えるなど戦い方も見えてくる。

 本作は、試行錯誤することで自分なりの攻略法が見えてくる、その楽しさを実感できるゲームである。ストーリー世界観の魅力ももちろん大きい。ぜひ挑戦して欲しい。

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