インタビュー

ルシP電撃退任! 「アーキエイジ」新旧プロデューサーメールインタビュー

熊木新P「これからもずっと楽しんでもらえるゲームサービスができるよう頑張ります!」

4月16日 発表

 ゲームオンは、PC用MMORPG「ArcheAge(アーキエイジ)」においてアップデート「ArcheAge6.5 庭園」を実装する。

 「ArcheAge6.5 庭園」では既報の通り、新たな戦争コンテンツとなる「勢力競争戦」や、特定の条件下において別の勢力へ亡命できるようになる「勢力亡命」、所属する勢力が所有する領地の施設をアップグレードできる「領地発展」に加え、アップデート最大の目玉となるフィールドや住居、エルフの女性キャラクターデザインのグラフィックスが大幅に向上する「グラフィックアップグレード」が行なわれる。

 4月16日には生配信番組「アーキエイジLIVE!」にて「ArcheAge6.5 庭園」のアップデート内容が"ルシP"こと「アーキエイジ」日本運営プロデューサー石元一輝氏とGMキープローザ氏により紹介された……のだが、番組の最後になんと石元氏が本作のプロデューサーを退き、「黒い砂漠」の"GMくまき"こと熊木麻由氏が新たにプロデューサーを務めることが明かされた。

 石元氏は「アーキエイジ」のローンチ当初からプロデューサーを務め、オフラインイベントでも積極的にファンと交流を図る、まさに「アーキエイジ」の顔役とも言える名物プロデューサーだった。この電撃発表に驚きつつ、弊誌では新旧プロデューサーのお2人に、メールインタビュー形式で想い出や今後の意気込みなどを聞いてみた。

【ArcheAge6.5『庭園』アップデート直前!アーキエイジLIVE!】
【ArcheAge公式:グラフィックアップグレード紹介】

石元Pから新P熊木氏にバトンタッチ!今後も「プレーヤーとの"近さ"を大事にしてほしい」

――突然の発表で驚きました。プロデューサー交代の理由を教えていただけますか?

石元氏:人事異動です。ゲームオンを辞めるわけではありません。ご安心ください。

――これまで「アーキエイジ」でプロデューサーを務めてきて、最も想い出深い出来事はなんですか?

石元氏:すべて。ではありますけど、あえて挙げるなら、やはり無料化の時の印象が強いですかね。無料化とエアナードアップデートとプロデューサーの交代を一気にやったタイミングで、ゲーム自体もそうですし、自身の取り巻く環境や、遊んでくださるプレーヤーさんもガラっと印象が変わったタイミングでしたから。

 こんなにアップデートのたびにゲーム性が変わっていくゲームも珍しいと思いますけど、一発目の大きな変革が無料化のタイミングだったかなと思います。無料化前から、ずっと続けてくださる変化の荒波を乗りこなしてきた方も多いのですけど、感謝しかないです。

元「アーキエイジ」日本運営プロデューサー石元一輝氏(写真は2019年7月に行なったインタビュー時のもの)

――熊木新Pに対して期待することや、バトンパスにあたり託したいことはありますか?

石元氏:託したいこと……プレーヤーとの"近さ"ですかね。サービス開始からずっと「どうやったら」、「なにをしたら」お客さんに喜んでもらえるかを意識していろいろやってきました。結果、運営が作っていくのではなく、運営とお客様で距離を近くし、日本のサービスを作っていく意識が大きかったので、その根底の部分は今後も続けてもらえるとうれしいですね。

――直近のアップデート「ArcheAge6.5 庭園」は、石元Pの「アーキエイジ」最後のお仕事という形になるのでしょうか……?

石元氏:そうですね。「ArcheAge6.5 庭園」の社内進行の途中で実質的には交代になっています。「アーキエイジ」の最後の仕事としては「ArcheAge6.5 庭園アップデート直前!ArcheAgeLIVE」ですね。

――今後も他のタイトルなどでプロデューサーを続けられるのでしょうか?

石元氏:形は変わるかもしれませんが、当社でのタイトル運営にもちろん携わっていきます! 詳細は秘密です。

――熊木新プロデューサーにお聞きします。まずこれまでの経歴を教えてください。

熊木氏:2010年にゲームオンに入社してからPCオンラインゲームの運営に携わり、直近では「黒い砂漠」の運営を担っておりました。「黒い砂漠」では企画などをはじめ、開発元との協議やチームマネジメントを行なっていました。

元「黒い砂漠」GMであり、新たに「アーキエイジ」プロデューサーに就任する、熊木麻由氏(写真は「『黒い砂漠』3rd Anniversary Party」時のもの)

――今後「アーキエイジ」のプロデューサーを務めるにあたり、意気込みをお聞かせください。

熊木氏:「アーキエイジ」の企画などを色々と参考にさせてもらっていたのですが、自由度のかなり高いゲーム性をもつ本作は、他のゲームタイトルとは一線を画するような、独自の地位を築いているように感じていました。とても大きなゲームタイトルなので勉強しなければならないことも沢山ありますが、プレーヤーの皆様の意見を聞きながら、これからもずっと楽しんでもらえるゲームサービスができるよう頑張ります!

――「アーキエイジ」のファンに向けてコメントをお願い致します。

石元氏:「アーキエイジ」も7周年を迎えようとしており、自身もプロデューサーとしては丸6年務めさせていただきました。今後さらに「アーキエイジ」を盛り上げていくためには、若い視点で新たな発想が必要だと思っています。後任の熊木さんなら、今までの強みであった、よりプレーヤーの皆さまに近い運営として、きっとプレーヤーの方々と目線を合わせ、一層よい環境を築いてくれると思います。これからの熊木さんと「アーキエイジ」をよろしくお願いします

熊木氏:はじめまして、ルシPこと石元さんに代わり、「アーキエイジ」のプロデューサーを務めさせていただくことになりました、熊木です。「アーキエイジ」は自由度が高い分、できることが色々と多く、同時に勉強しなければならないことも沢山あるので、日々奮闘しています!プレーヤーとしてはまだまだ初心者なので、こっそりプレーヤーの皆様に混じって色々と教えていただいてます。(本当に優しい方ばかりなので感謝しかないです……!)

 石元さんが大切にしてきた、プレーヤーの皆様と近い距離の運営を引き継ぎつつ、ずっと楽しんでもらえるゲームサービスを行なっていけるよう、頑張ります! 今後ともよろしくお願いします。

――ありがとうございました。