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ドレスコードは"正装"!「黒い砂漠」、3周年記念パーティを開催
アップデート内容を全世界で事前にテストするグローバルテストサーバーの実装も明らかに
2018年5月21日 17:00
ゲームオンは5月20日、PC用MMORPG「黒い砂漠」が3周年を迎えたことを記念して、オフラインイベント「『黒い砂漠』3rd Anniversary Party」を開催した。
直近では新クラスの「ラン」、「ミスティック」などの新クラスや新要素「スキル錬成」、巨大海洋ボス「ベル」の実装など精力的にアップデートを続ける「黒い砂漠」は2015年5月8日に正式サービスをスタート。今年で3周年を迎えるタイトルだ。
これを記念して開催された「『黒い砂漠』3rd Anniversary Party」には事前の応募者の中から抽選で選ばれた「黒い砂漠」プレーヤー300人が集い、3周年を祝った。
パーティはグランドプリンスホテル新高輪 国際館パミールという格式高い会場で行なわれ、豪華なコース料理に舌鼓を打ちつつ、プレーヤー同士、あるいはプレーヤーと運営、開発との活発なコミュニケーションが図られた。また、今後のロードマップの発表が行なわれるなど、盛りだくさんのパーティーとなっていた。
本イベントはゲームタイトルのオフラインイベントとしては珍しくドレスコードが設定されており、スーツや和装、学生服など"結婚式に出られるような"きちんとした格好で参加するルールで、まさしく会場内は大人の社交場といった様相を呈していた。
筆者も久しぶりに一張羅のスーツを着込んで会場の模様を取材してきたので、こちらの模様をお伝えしたい。
「黒い砂漠」3rd Anniversary Party開幕!
パーティでまず登壇したのはMCの佐藤仁美さん、「黒い砂漠」運営チームのくまき氏、そして日本運営プロデューサーの麥谷将人氏。
麥谷氏はパーティの開幕の前に、直近のパッチでの大規模なバランス調整について触れた。パッチはゲーム性やクラスバランスに大きく関わるものでユーザー間の反響も大きく、いい意味でも悪い意味でも様々な意見が寄せられているという。
麥谷氏はこの問題を重々把握しており、ユーザーに不安を感じさせてしまっていることに関して謝罪。その上で自身でも大きな問題だと捉えているとして「ユーザーの意見に耳を傾け、運営としてできることは頑張っていく」とその決意を述べた。
その上で「『黒い砂漠』の3周年を記念するパーティとして料理やイベントを用意しました。今日は是非楽しんでください」として、パーティを開幕した。
「黒い砂漠」今後のロードマップも発表
続いては「黒い砂漠」開発元のPearl Abyssビジネス統括 ハム・ヨンチョル氏が登壇。「黒い砂漠」が3周年を迎えられたことについて日本のプレーヤーに感謝を述べつつ、アップデート情報について紹介していった。
大きな柱として、韓国では先行して実装されている新マップ「ドリガン」がさらにブラッシュアップされて日本でも実装される。「ドリガン」はハイデルの下に位置する地域で、「ドリガン」にあわせて新しい狩場や目玉となるワールドレイドボス「ガーモス」も実装される。
「ドリガン」において新たな拠点となるのは首都「ドベンクルン」で、高低差があってネパールやヒマラヤのような雰囲気が漂う場所だ。中にはなんと温泉も用意されており、こちらはかつてハム氏が訪れた福岡の温泉に似ているのだという。
その他にも新たな装備はもちろん、ミニゲームや新たな要素が盛り込まれているので「実装を楽しみにしてほしい」とのことだ。気になる実装時期については麥谷氏と協議しつつ決めていきたいとした。
新しい狩場として用意されるのは「レッドウルフの村」と「シャレカンの墓」。「レッドウルフの村」の難易度は「バレンシア」と同程度で、新たなアクセサリーなどがドロップする。
「シャレカンの墓」は、ドラゴンと戦って命を落とした「シャレカン」が眠る場所で、昼と夜で難易度が異なる。ここでも狩りをすることで「面白い」アクセサリーがドロップするのだという。
そしてワールドレイドボスはレッドドラゴン「ガーモス」。フィールドにはガーモスに破れた冒険者やハンターたちの亡骸があるというが、そうは感じさせないような幻想的な雰囲気が漂う場所となっている。
「ガーモス」は「黒い砂漠」において、初の戦えるドラゴンだ。「ガーモス」を倒すことで「ガーモスの心臓」というアイテムを得ることができ、これを使って装備を強化することができる。ハム氏いわく「ガーモス」は空を飛びながら範囲攻撃をするアクションなどもあり、倒すのは非常に難易度が高いとのこと。心して挑みたいところだ。
ちなみに、ここでは登場する各ボスのサイズ比較表も公開。こうしてみると「ガーモス」は歴代のボスよりも遥かに巨大で、プレーヤーキャラクターは足の先程というサイズ感だ。バトル中にも「ガーモス」を1画面で収めるのは難しいほどだという。
さらに、巨大な「ガーモス」の討伐に成功すると、得られるドロップアイテムから「ガーモス」のモチーフを引き継ぎつつも極めて可愛らしい新たなペット「レッドドラゴンパピー」と交換できる。こちらもゲーム内アイテムで交換できる初のペットという形で実装される。
今年の夏には新たな帆船も登場予定。新たな要素が追加される他、「海賊船」なども実装に向けて準備を進めているという。新たな帆船についてコメントを求められた麥谷氏は「一部の馬のように、限られたユーザーにだけ手に入るものというよりは皆が手に入るものになるといいと思う」として、ハム氏は「多くのユーザーが所持できるよう検討していく」と応えた。
また、コンテンツ以外にも「黒い砂漠」は進化を続けていく。現在作業中のグラフィックスのリマスタリングはほとんどの作業を終え、8月頃には実装できるよう調整中だという。
もちろんリマスタリングによって要求スペックが上がることはないし、好みに応じてユーザー側でON/OFFをできるようにする予定だという。グラフィックスのリマスタリングについては「黒い砂漠2」を作る勢いで制作に臨んだということで、こちらも楽しみにしていてほしいと語った。オーディオのリマスタリングについてもチェコやハンガリーで進行中で、これまで以上に雄大で楽しい音楽になるという。
また、ハム氏も先のアップデートに触れ、「プレーヤーにご迷惑をおかけして申し訳ない」と謝罪。こうした開発や運営・プレーヤー間での認識の齟齬を解決するための新しい試みとして、「グローバルテストサーバー(Global Lab)」のサービスを予定していることを明かした。
現在「黒い砂漠」は約150カ国、12種類の言語でサービスしているが、国によってその反応が異なることがある。そうした違いを含めたフィードバックを得るため、「Global Lab」は国別のIP制限なくプレイが可能になる。また、現在実装されているコンテンツに関しては日本語サポートが行なわれるほか、事前に用意されたある程度のレベルの装備で自由にプレイができるという。開発元としてもこのサーバーを用いて全世界のプレーヤーの意見に耳を傾けていく方針だということだ。
最後にハム氏は、「黒い砂漠を担当して5年が経ちましたが、これからまた5年後にもサービスを継続して、また素敵な場所で皆さんにお会いできることを期待します」と締めくくった。
宴はまだまだ続く!リアル謎解きやプレゼント抽選会も実施
この後はリアル謎解きイベントやプレゼントの抽選会なども行なわれた。
開催地に引っ掛けて「トレジャーハンティング『しながわ編』」と題された謎解きイベントは、開始に合わせて各テーブルに配布された「謎」と謎解きに必要な各アイテムを用いて謎を解いていくというもの。
見事謎を解いたテーブルにはゲーム内アイテムが配布されるほか、最速で謎を解いた3チームには限定のオリジナルアイテムが配布されるというだけあって会場は大いに盛り上がっていた。
謎解き自体も余興のようなライトなものではなく、きちんと考えないと解けないようになっているのも面白かった。謎を考えたのはGMモスグリーン氏だということだが、ひとつ解けるたびに「ああ、なるほど!」という達成感のある出来栄えで、はじめは「せっかくだから我々もちょっとやってみましょうか」くらいの温度感だったメディア陣も徐々にああでもないこうでもないとテーブル単位で唸り始めるという有様であった。
結局制限時間をオーバーしたのち、GM巨人氏やGMモスグリーン氏より大盤振る舞いのヒントを貰ってなんとかクリアしたのだが、ある意味当然ながらクリアの報酬は既に配布完了とのことであった。残念。
パーティの最後に、運営陣は「4周年に向けて、運営としてこれからも"楽しいこと"を提供していきたいです(GMモスグリーン氏)」、「『黒い砂漠』を担当するようになってまだ2カ月ですが、『黒い砂漠』のことをもっと知ってより良い『黒い砂漠』を作っていけるよう頑張っていきます(GM巨人氏)」、「4周年に限らず5週年、6周年に向けて前進していきますので、今後共お付き合いいただければと思います(GMくまき氏)」とコメント。
トリを務めた麥谷氏は、「黒い砂漠」の大規模アップデートには自身の人生の節目である結婚記念日や子供の誕生が重なっていることに触れ、「黒い砂漠」やプレーヤーを「まるで家族のように思っている」とその思い入れを語った。その上で、「皆様にとっても『黒い砂漠』がただのゲームではなく、大切な場所になれるよう、これからも頑張っていきます」と語り、パーティを締めくくった。
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