(2013/4/5 10:00)
3月1日に発売された「三國志12 with パワーアップキット」(以下、三國志12PK)は、2012年4月に発売された「三國志12」に加えて、新要素や仕様変更が加わった「パワーアップキット」が同梱されているソフトだ。「パワーアップキット」単体でも発売されているので、すでに「三國志12」を持っているユーザーなら、こちらだけを別途購入すればよい。
今回の「パワーアップキット」では、「三國志12」から様々な点で強化がなされている。強化された主なポイントは以下の通りだ。
・「秘策」システムの変更、秘策の追加
・「都市技術」の追加
・「異民族」の追加
・「兵科」の改変
・戦闘で「軍師」が「参軍」として出陣
・兵法陣、強化陣の追加
・「武将抜擢」システムの追加
・シナリオの追加
・武将130名の追加
これらを踏まえながら、「三國志12PK」のプレイリポートをお届けしよう。
お気に入りの勢力を決めてプレイ開始
「信長の野望」シリーズなどと同様に、「三國志12PK」でも、まずは自分のプレイする勢力を選ぶところからスタートする。ここはシリーズ当初から変わらないプレイスタイルだ。三国志と言えばやっぱり「魏」、「蜀」、「呉」3国。曹操、劉備、孫策(孫権)が率いる勢力だ。この中から始める人も多いのではないだろうか。中には弱小武将から勝ち上がっていくのを楽しみとしている人もいるかもしれない。私の場合は「蜀(劉備元徳)」から始めることが決まりとなっている。シナリオは「三國志12PK」で追加になった「187年7月 漢朝騒乱」を選んだ。
「三國志12PK」は、内政や外交などはターン制。各勢力が順番に行なうことになる。劉備が本拠としているのは「平原」。当初の兵力は1万しかない状況だ。まずは内政から行なっていこう。中国全土が表示される「メイン画面」では、各軍団の勢力が色分けで表示されている。そこから自分のいる都市をクリックすると「都市画面」へ移行できる。
都市画面では募兵量を増加させる「兵舎」、金収入を増加させる「市場」、兵糧収入を増加させる「農園」を初めとして、兵器を作る「製造所」や武将を探索・登用するための「求人所」などを作ることができる。各施設にはレベルが設定されてあり、「増築」によりレベルアップさせることができる。
劉備が治める平原では、これらの施設の設置数がMaxで10か所だが、これは各都市によって上限が決まっている。初めは兵力の増強、金・兵糧収入の増加を見込まなければいけないので兵舎や市場、農園を作っていくことになるのだろうが、征服して複数の都市を所有するようになったら、それぞれの都市の事情に合わせて施設を作っていくといいだろう。なお都市には「農業」、「商業」、「医療」、「大都市」といった種類があり、農園や兵舎、市場の効果が上昇するという効果を持つ。
さて平原である。ここには空き地が5か所ある。農園や市場、兵舎はひと通りそろっているが、何を建設したらいいだろうか。これからの展開を考えると、まずは兵器を作り出すための製造所は必要だろう。そのほかの施設はどうしたらよいものか。
ここで考えておかなければいけないのが「都市技術」という、各都市に設定されている特性だ。これは「三國志12PK」で新たに導入されたもので、軍勢の移動がしやすくなる「道路開発」や、城門や関の最大防御値が上がる「築城術」など、都市ごとに違う特性を持つ。これらの特性を持たせるためには、施設の種類と合計した施設レベルが必要になる。必要な都市技術に応じて施設を作り、レベルアップさせていこう。
これらのことを考え合わせた上で、製造所と巡察局を作ったあと、農園や兵舎、市については「増築」でレベルをアップさせた。初回のターンはこれで終わり、である。
当分は自力を蓄えるためにも他の都市に攻め入ったりせず、施設のレベルアップや兵器製造が続く。ここは焦らずに進めていきたい。
そしてしばらくすると突然、関羽が「領内に逸材の噂がある」と言ってきた。これは2012年12月に発売されたPS3/Wii U版「三國志12」から継承した「武将抜擢」というシステムだ。兵舎や巡察局、計略府といった施設に赴くと、それぞれの施設に合わせて武力が高い兵士や政治の高い文官など、無名の武将を抜擢できるようになるのだ。ここは1つ戦力増を考えて、武力の高い役人が集うという巡察局に行くことにする。
巡察局には多彩な武将5人がいるようだ。「多くを兼ね備えた麒麟児」というコメントに魅力を感じて、男の武将を選ぶことにする。武将には自動的に名前が付けられているが、自分の好きな名前に変えることもできる。受け答えの際に再生される声を変えることも可能だ。
武将を選ぶとさっそく訓練が始まる。習得させたい特技や上げたいパラメーターを考えて訓練を選ぼう。ターンごとに訓練をさせることができ、ある程度訓練したら旅に出ることになる。旅先によっても習得できるパラメーターが違うので、ここも成長具合を見ながら選ぶ必要がある。