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サバイバルアクション「EVOLVE」、雷を操るモンスター「クラーケン」を紹介

3月5日発売予定

価格:7,700円

CEROレーティング:D

 2KとTurtle Rock Studioは、3月5日に発売するプレイステーション 4/Xbox One/Windows PC用マルチプレイサバイバルアクションシューター「Evolve」に登場するモンスター「クラーケン(KRAKEN)」の細かい情報を公開した。CEROレーティングはD(17歳以上対象)。価格はPS4/Xbox One用が7,700円(税別)、Windows PC用が7,000円(税別)。

 今回公開されたモンスターは、古来、海に潜むとされた伝説の魔物と同じ名を冠した「クラーケン(KRAKEN)」だ。クトゥルフ神話に出てきそうな禍々しい風貌が恐怖を誘う。近接戦闘と局所戦を得意とするモンスター「ゴライアス」に対して、正反対のディフェンシブな移動や遠距離戦闘、範囲攻撃、クラウドコントロールを特色とするモンスターで、雷を操ることができる。クラウドコントロールを特色とするクラーケンは、流動的な戦況の判断が勝敗の鍵を握る、非常に戦術的なモンスターとなっているという。

【クラーケン(KRAKEN)の特徴】

 北欧の古い伝承に登場する巨大な海の魔物の名を冠する“クラーケン”は、爬虫類に似た四足歩行の体と、タコやイカに代表される頭足類的な触手状の器官で自由に空を飛ぶ不気味なモンスターで、悪夢のような外観とケープをまとった魔法使いを思わせる飛行中のシルエットは見る者全てに畏怖の念を抱かせる恐怖の象徴に等しい。

 クラーケンは、屈強な肉体と筋肉を持つゴライアス(GOLIATH)に比べて脆弱だが、背中から生えた2本の器官を利用した飛行と滞空能力はハンターの攻撃を避ける敏捷性と圧倒的に有利な上空からの一方的な遠距離攻撃が最大の特徴であり、多彩なスキルを組み合わせることで戦場を思いのままにコントロールすることができるだろう。

クラーケンが使用する4種類のスキル

 クラーケンは、ゴライアスと同様にプレイヤーが任意に発動可能な4種類のスキルを特色とする。スキルはマッチ開始時に3ポイント、進化時に得られる3ポイントを消費することで使用可能となり、最大で3段階まで強化できる。マッチ中に得られるスキルポイントは最大で9(開始時+1度目の進化+2度目の進化)となることから、モンスターを3段階目まで進化させたとしても全てのスキルを最大まで強化することはできない。

 また、1度使用したスキルは再使用までに一定の時間を必要とすることから、進化に併せて幾つのスキルを取得し、どこまで強化するか、この選択がモンスターの成長と勝利を左右する大きな戦術的要素となるだろう。

 さらに各スキルは、前述したスキルポイントを消費するマッチ中の3段階強化とは別に、プレイ全体を通じてスキル別に用意された条件を満たすことにより、最大3段階まで恒久的な強化を得ることが可能となっている。

・クラーケンを象徴するパワフルな雷撃“ライトニング・ストライク”

 ライトニング・ストライク(LIGHTNING STRIKE)は、地表に対して発動後、中心地点に向かって集束する電撃のオーブが複数出現し、約2.5秒後に範囲内のハンターや野生動物に強力なダメージを与える爆発を引き起こす。スキルの発動から爆発が生じるまでのあいだ、オーブが集束する中心点はプレイヤーの視点に追従することから、最も多くのターゲットにダメージを与えられるよう狙いを定めることが重要となる。

 “ライトニング・ストライク”は、ダウンした仲間のもとへと駆けつけるハンターに対して絶大な効果を発揮するだけでなく、たった一撃で戦況を大きく変えてしまうポテンシャルを持つことから、真っ先にマスターしたいクラーケンの代表的なスキルとなっている。

・トラップやハンターの分断に有効な“バンシー・マイン”

 バンシー・マイン(BANSHEE MINES)は、接近する全ての生き物を検知し自動的に爆発するオーブを同時に5つまで射出する。目標地点に向かって放たれる“バンシー・マイン”の射程は長く、小さな雷撃を射出する浮遊時の通常攻撃と組み合わせることで遠距離用の攻撃としても利用可能。

 一方、地表や壁に設置した場合はトラップとして機能し、曲がり角や崖の上に設置された“バンシー・マイン”は、モンスターの足跡を追うハンターに対して非常に高い効果を発揮する。さらに、ダウンしたハンターの周辺にまとめて設置しておけば、残るハンター達を分断する牽制として役立つ。

 また、トラップとして設置した“バンシー・マイン”がターゲットを検知した際に生じる甲高い叫び声と大きな爆発音は、非戦闘時における手軽な警戒警報として機能することも覚えておきたい。

・付近の敵全てに電撃を放つ範囲攻撃“アフター・ショック”

 アフター・ショック(AFTERSHOCK)は、クラーケンの周囲にフィールドを発生させ、近づくもの全てにダメージを与え、終了時に発生する電気的な爆発が効果範囲内のターゲット全てに甚大な追加ダメージを加える。

 また、光学迷彩で姿を消したハンターを発見可能にするクラーケン唯一のスキルだが、フィールドは水平方向に発生することから、使用時には地上に降りて発動する必要がある。アフター・ショックが与えるダメージは非常に強力だが、常にハンターの近くで発動する必要があることから、危険と隣り合わせのリスキーなスキルとなっている。

・ハンター達を後方へと追いやる遠距離攻撃“ヴォーテックス”

 ヴォーテックス(VORTEX)は、大きな円錐状のエネルギーを射出する強力な遠距離攻撃で、命中したハンターを後方へと大きくノックバックさせる。

 ダウンしたチームメイトのもとへと駆け寄るハンターを最も容易に遠ざけるスキルとして重宝するだけでなく、“ライトニング・ストライク”による範囲攻撃や“バンシー・マイン”のトラップ発動後に続けて使用することでトドメや生き残ったハンターの分断に高い効果を発揮する。

クラーケンの成長とアンロック

 「EVOLVE」の成長/強化要素は、各キャラクターを個別に成長させるキャラクターマスタリーと、プレイヤー本人のレベルを示すプレイヤープログレッションの2つに大きくわけられる。

 キャラクターマスタリーは、同じキャラクターを使用し続けることで、各スキルを強化するだけでなく、同一クラスの新キャラクターや外観を変更するスキンを解除する手段としても利用される。

 プレイヤープログレッションは、マッチを通じて得られる経験値を元に上昇するプレイヤー本人のレベルを示すもので、このレベルを上げることで基本Perkと強化版Perkが獲得可能となっている。

 プレイヤープログレッション用の経験値は、マッチ終了後にプレイヤーの多種多様な行動に応じて加算されるだけでなく、各種行動の累計値に応じて5段階の達成度と固有の名称、経験値ボーナスを持つチャレンジ要素が用意されており、これらの種類と進行を意識することでより効果的なレベルアップが可能となっている。

 なお、「EVOLVE」は勝敗よりも手に汗握るマッチの展開そのものを楽しむ作品としてデザインされており、マッチ後のキル/デス数やチーム内ランキングといった優劣は存在せず、経験値の取得やキャラクタースキルの成長に対して、ゲーム中の行動やチームへの貢献そのものを個別に評価する仕組みを採用していることも大きな特徴の1つとなっている

クラーケンの戦略

 ゴライアスほど頑丈ではないクラーケンの基本的な戦略は、被るダメージを最小限に抑え、最大限のダメージを与えることができるベターな状況をいかに作り上げるかという点にある。

 進化の1段階目でハンターのモバイルアリーナに捕捉され、移動系のデバフによって持ち前の機動性や飛行能力が封じられた場合、早い段階で敗北が確定する可能性が高い。

 一方、同じく1段階目でモバイルアリーナに閉じ込められたとしても、有利な位置とハンターのダウンを1人でも得た場合、バンシー・マインもしくはライトニング・ストライク、遠距離の通常攻撃だけで勝利もしくは優位を得た状態での仕切り直しが得られるといった極端な展開が起こり得る。

 これは、クラーケンによる戦場のコントロールと、スキル選択の重要性を示すもので、あらゆる状況に対して平均的な対処が可能なゴライアスに比べ、その振り幅は非常に大きい。

 この優位性を獲得するためにまず必要な最優先事項は、可能な限り早い段階で2段階目に進化し、一定のシールド値を獲得することにある。また、進化直後はシールドが失われていることから非常に無防備な状態となり、決して安全とは言えないが、2段階目の進化を開始する前に幾つかの死体を残しておく余裕があれば、この危険を僅かに緩和することができる。

 2段階目の進化を果たす前後にハンターと遭遇し、シールドやスキルの強化が心許ない場合、戦闘が生じる会敵以前にいち早くその場を脱出するケースが多いだろう。この場合、クラーケンのディフェンシブな飛行や移動能力が非常に有効で、ジャンプボタン/キーを素早く2回押すことで任意の方向に発動する空中ダッシュはハンターとの距離を一気に引き離し、場合によってはハンターが展開したモバイルアリーナから逃げおおせる可能性も生じる。

 また、ハンターの位置がばらけている場合には、背中に向かって飛行しつつ、追ってくるハンターを引き撃ちする文字通りディフェンシブな退避行動も有効で、クラーケン側がハンターの状況に応じて仕切り直しや戦闘の継続といったイニシアチブを握ることが可能。

 こういった機動性の高さを利用した仕切り直しと、一旦距離を置いた後にゴライアスの戦術で紹介した足跡とステルスを組み合わせたブラフやフェイント等を併用すれば、2段階目の進化とシールドの確保はそう難しくない。

 ここまで来れば、次は再びハンター達の追跡をかわしながら、3段階目の進化を目指すことになるが、ここでシールドが残っている場合には、まず自らハンターとの交戦をメイクすることが定石の1つとなることを覚えておきたい。

 これは、3段階目の進化に必要なエネルギーとシールドを最大まで補充し、そのまま3段階目に進化した場合、10ゲージ分ものシールドが無駄に失われることを考慮に入れたもので、可能であればハンターをこちらから迎え撃ち、ある程度のシールドと引き替えに幾つかのデスペナルティ、もしくはハンターのリスポーンを獲得した上で、戦場を脱出し3段階目の進化とシールドの補充を図るのが得策だと言える。また、この戦闘で勝敗が決まってしまうケースも珍しくない。

 しかし、対戦に慣れてきた場合、この選択はハンターチームとの読み合いや駆け引きが生じる要素となり、シールドの確保を念頭に置いたストレートな進化や、パワープラントの破壊に向けたフェイント(※パワープラントから遠く離れた場所で鳥や死体の痕跡を残しハンターを誘導した上で、パワープラント近くで進化し即パワープラントを攻撃する)の仕込みといった複数の選択肢が生じる。また、ハンター達もこの前後に総力戦となる可能性が高いことを理解し、単独の索敵など迂闊な行動を見せる機会は少ないだろう。

 なお、ここまでご紹介したクラーケンの基本的な戦略は、最も入門的と言える遠距離戦を軸に構築した内容となっている。

 ここで、一旦この遠距離型クラーケンのスキル構成にスポットを当ててみよう。ゴライアスは近接攻撃を主軸に地表で戦闘するスタイルで、いずれのスキルを選択しても平均的なプレイが可能だが、遠距離戦を主体とするクラーケンのスキル構成を考える場合、スキル振りの初期段階から地表に降りて戦う必要が生じるアフター・ショックを選択するメリットはほぼ無い。

 クラーケンの操作やゲームプレイにまだ不慣れで遠距離攻撃を軸とする場合、トリッキーな運用が可能なバンシー・マインと前述したアフター・ショックの有効性は低く、空中から命中させやすく致死的なダメージを与えるライトニング・ストライクと、同じく高ダメージで扱いやすくノックバック効果まで持つヴォーテックスが大きな力を発揮するだろう。

 また、Perkにおいても同じく、ゴライアスは各Perkの長所を簡単に引き出すことが可能だが、高威力で命中させやすく(※ ゴライアスはいずれのスキルも命中させることに一定の慣れと特性の理解が求められる)、且つ便利な効果を持つスキルに強く依存する遠距離型クラーケンの場合、スキルの再使用時間を短縮するクールダウン・リダクション(Cooldown Reduction)ほど有用なシナジーを発揮するPerkは無いと言える。

 一方、遠距離型クラーケンの弱点は、近接時もしくは地表に降り立った際の戦闘が防戦一方になりやすい傾向が挙げられる。有利な空中へと脱出し体勢を立て直せる場合は問題ないが、熟練したValやAbeが敵チームに所属する場合、全く飛ばせてもらえない状況が続くというケースも珍しくない。

 こういった得手不得手とハンターチームの面子を考慮に入れつつ、進化後にアフター・ショックを組み込むなど、流動的なゲーム展開に対応することがクラーケンをプレイすることの醍醐味と言えるのではないだろうか。

 なお、飛行/ホバー開始時に一旦高い崖に登り離陸することで、飛行や空中ダッシュそのものがより有用となることに加え、進化時にクラーケンの歩行速度が上昇することを覚えておくと、より多彩な状況に対応可能となるだろう。

・クラーケンとステルス

 クラーケンもゴライアスと同様に足跡を残さないスニーク移動が可能で、これを利用することでハンターの行動や会敵、遭遇戦をより有利にコントロールすることができる。また、クラーケンは飛行時に足跡を残すことを忘れてはならない。

 モンスターには直接攻撃や4種のアクティブなスキル以外に、ステルス状態から視点のポインタが赤い状態で敵を攻撃した際に発生する「スニークアタック」が存在する。これを利用するとハンターに気付かれる可能性を抑えたまま、野生動物の捕食と進化ポイントの取得が可能となる。これはマッチ開始時のスムースな進化を可能にすることから、是非有効に活用したい。

 固有の掴みモーションが発生するこのスニークアタックは、野生動物だけでなくハンターにも使用可能で、単独行動するハンターを物陰から捕らえた場合、全く無抵抗のままダウンを奪うことが可能となる。

 これをふまえ、足跡をわざと残しはぐれたハンターをおびき寄せ、無力化するといった戦いも可能だが、遠距離型クラーケンは地上での戦闘を得意としないことから、援軍が駆けつけた場合には、体勢の立て直しに一手間必要となるケースが多い。

 なお、遠距離型クラーケンとは全く別のスタイルとして、ステルスとトラップ、近距離戦にフォーカスしアフター・ショックとバンシー・マインを軸に地上と空中の両方で戦うクラーケンが挙げられる。足跡によるフェイントやブラフ、嗅覚を有効に活用しつつ、崖の上や曲がり角にバンシー・マインを設置。機会があればステルスで敵を無力化し、混戦時はアフター・ショックで一気に大ダメージを与えるクラーケンは、ステルス型のゴライアスに比べて、飛行と空中ダッシュを利用した半ば強引に仕切り直しも可能な恐ろしい存在と言える。

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(船津稔)