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タカラトミーアーツ商談会で、変型可能な「メガドライブメガトロン」が登場!
殻を割らずプリンが作れるアイテムや、「やる気ボタン」などユニーク商品目白押し
(2014/4/16 16:38)
タカラトミーアーツは4月16日、東京・すみだ産業会館で「タカラトミーアーツ商談会・夏」を開催した。会期は17日まで。このイベントは流通業者やメディアに向け、タカラトミーアーツが6月から9月まで展開する商品を展示・紹介するもの。
食べ物を楽しく食べる「おかしなシリーズ」などユニークな商品を多数展開するタカラトミーアーツだが、今回は卵の殻を割らずにプリンを作ることができるという「おかしなたまご まわしてまわしてまるごとプリン」を大きくプッシュしていた。他にも3歳の子供をノリノリで色々なことにチャレンジさせようという「やる気ボタン」など、ユニークな出展品を紹介していきたい。
そして今回の商談会の最大の注目は、以前紹介したメガドライブからトランスフォーマーのメガトロンに変型するという「メガドライブメガトロン」の変型可能な見本の出展である。特別に変型するところをムービーで撮らせてもらったので、ぜひご覧いただきたい。
ついに変型システムが明らかになった「メガドライブメガトロン」
「メガドライブメガトロン」は、ワンダーフェスティバル2014 冬で初出展され、大きく注目されたアイテムである。1988年に発売されたメガドライブの初期型が、トランスフォーマーの悪役である“メガトロン”に変型するというダジャレのようなコンセプトをかっこよく、どこかレトロな雰囲気で実現するという非常に“濃い”作品だ。現在のところ、価格・発売日は未定。
今回の商談会では、メガドライブメガトロンの変型可能なモデルが出展されており、実際に変型させることができた。初期型メガドライブのコンパクトなボディが展開し、腰が引き出されロボット型にトランスフォームしていく様子がわかる。今回の出展品は試作品のため、今後耐久性などを考え素材を選択していくという。
今回改めてメガドライブメガトロンの細部をチェックしたが、胸の部分にきちんとカートリッジが刺さっていたり、初期型の3ボタンコントローラーも付属しており、変型時は2つにわかれて翼になるなど初期型メガドライブに思い入れのある人なら思わず笑みが浮かんでしまうこだわりに満ちている。早く彩色され、金色の「16-BIT」の文字が輝くメガドライブメガトロンを見たい。
またホビー関連で見逃せないのが美少女キャラクターを“ミクロマン”のフォーマットでアクションフィギュア化した「ミクロマンアーツ」だ。今回は5月に発売される「ミクロマンアーツ 艦隊これくしょん-艦これ- 正規空母 赤城」や、「正規空母 加賀」を初めとした多彩なラインナップが出展されていた。赤城と加賀は試作品に比べ顔をさらに作り込んだという。台座は海を思わせる透明感のあるものになるという。造形にこだわりながらも耐久性など遊びやすさも追求する玩具メーカーならではのアクションフィギュアとして注目したい。
卵を割るとプリン、人魚型ロボフィッシュも登場! 大人も魅了する「プリパラ」
ここからはタカラトミーアーツならではのユニークな商品をピックアップしていきたい。今回の商談会イチオシだったのが9月発売予定の「おかしなたまご まわしてまわしてまるごとプリン」だ。卵を特殊な装置に入れることで殻を割ることなく攪拌させ、ゆで卵を作る要領で暖める。殻を割ると黄身と白身が一体化したプリンのような卵になる。
この特別なゆで卵にカラメルソースをつければ、卵の殻そのままの容器に入ったプリンというオシャレなお菓子が完成する。ただし、カラメルはかけるものの卵そのものには味付けがされていないので、実際に“プリン”を想像して食べるとちょっと奇妙な味わいだ。“茶碗蒸し”っぽいかもしれない。あえてカラメルをかけず、ゆで時間を工夫して半熟状にしてご飯の“おかず”とするのもいいかもしれない。料理の幅を広げてくれるアイテムとなりそうだ。
ユニークさと言えば、8月発売予定の「やる気ボタン」も負けてはいない。3歳くらいの子供に“やる気”を出させるという知育要素のある玩具で、お母さんと子供が使用する。ボタンを押すとタレントの渡辺満里奈さんの声で「上手に歯を磨いちゃおー」、「お着替えしよう」、「すごいすごい」、「天才だね!」といった台詞が飛び出す玩具となっている。
玩具は太陽の形をしており、中央の大きなボタンを子供が、まわりのボタンをお母さんが押す設計となっている。「片づけ」や「お着替え」などのモードがあり、中央のボタンを子供が押すと「上手にお着替えできるかな」、「よーい、スタート」といった形で子供に行動を促す。周りのボタンは「うまいねー」といった褒め言葉だ。
チャレンジ中はBGMが鳴るなど教育番組のような雰囲気になる。子供に何かさせようとする時、母親はつい声を高くしてしまったり、強い口調になって自己嫌悪することもある。この玩具でゲームのようにコミュニケーションを図るというのは面白いアプローチだと思う。
他にもユニークな商品が目白押しだ。水槽を自動で泳ぎ回る「ロボフィッシュ」は、ラジコン機能がついた「ロボフィッシュ R/C」や人魚の形をした女児向けの「マーメロイド」といった新製品が登場した。世界遺産に登録された富士山をモチーフに、富士山型のフリスビー「フジスビー」や、チョロQの機構を搭載した走る富士山「富士山Q」など悪ノリ気味の商品も展開していく。
先日発表されたキッズ向けアミューズメントマシン「プリチケ」の「プリパラ」、「ブキガミ」は特に関係者からの注目が高かった。「プリパラ」は女性がじっと画面を見ている場面も多く、キッズ向けという枠を越えた人気を獲得しそうだ。巨大な武器でキャラクターが戦う「ブキガミ」に関しては、試作品であるが浮き輪のように空気を入れるタイプでの巨大武器が出展されていた。ゲーム内での武器を実際に振り回すという夢を叶えてくれるアイテムであり、商品化が実現して欲しい。