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キッズ向けアミューズメントマシン「プリチケ」の発表会開催
タカラトミーアーツの新戦略、「ブキガミ」と「プリパラ」を7月より開始
(2014/3/13 19:54)
タカラトミーアーツは、3月13日、東京のMt.RAINIER HALL SHIBUYAにて、キッズ向けアミューズメントマシン「プリチケ」の発表会を行なった。
プリチケは従来のカード以上に様々な情報を印刷できる“チケット”と、様々な情報を読み込める“マルチサイズスキャナー”を組み合わせ、さらにカメラやWi-Fi機能なども組み込める拡張性の高い筐体。タカラトミーアーツはつのタイトルでこの筐体を展開していく。
コンテンツは男児向けバトルゲーム「ブキガミ」と、写真撮影機能も盛り込んだ女児向けリズムアクション「プリパラ」。展開時期は7月で、1プレイ100円。玩具売り場などでの展開を予定している。メインターゲットは小学校高学年となる。発表会ではさらにアニメ番組の「プリパラ」の情報も公開された。
2つにわけられるチケットが生む、新たな遊びとコミュニケーション
タカラトミーアーツが7月より展開するキッズ向けアミューズメントマシン「プリチケ」の最大の特徴は筐体から配出されるチケット「スナップオフカード」だ。チケットのサイズはまだ調整中だがトレーディングカードゲームなどで使用される従来のカードと比べ、長いものになる。この長い部分はミシン目が入っており、2つにパキッと切り離せる。印刷されたチケットが“2つにわけられる”というのが従来にはない点となる。
例えば武器を育ててモンスターと戦っていく「ブキガミ」の場合は、チケットは「武器カード」と、「ボーナスチップ」に分離する。武器カードには武器と、対戦したモンスター、武器を持つキャラクターなどが印刷されている。「ブキガミ」では戦いを繰り返していくことで武器の外見が変化していくのが楽しいポイントとなっており、カードには最新の武器の状態が印刷される。加えて戦ったモンスターやキャラクターも描かれ、ゲームの戦闘シーンを思い起こせるものになっている。
ボーナスチップはいわゆる“アイテム”で、戦闘中使用することで有利に戦いを進められる。こちらはランダム性が高くなっており、敵に合わせて違うアイテムを使用したり、集めることで戦いを有利にできる。プレーヤーが育てたキャラの状態に加え、ランダムのアイテムが付属するというのが“チケット”ならではの点となっている。
自分だけのアイドルを育てていく「プリパラ」の場合は、自分のキャラクターの現在の姿と、一緒にダンスに参加するチームメンバーが印刷されている「マイチケ」と、友達に自分のメインキャラクターをチームの1人として参加させられる「トモチケ」にわけられる。トモチケには筐体のカメラで撮影した写真も印刷されているので、“名刺”のように誰がこのカードをくれたのかがわかるようになっている。
「プリパラ」の筐体はカメラユニットが搭載されているので「プリクラ」のように、自分たちの姿をチケットに大きく印刷する写真販売機としての活用も可能だ。また、「ブキガミ」の場合は、ニンテンドー3DS向けの無料アプリを配布し、そのデータを「ブキガミ」プレイ時に3DSと通信することで反映させることを予定している。さらにオンラインのアップデート機能など、様々な可能性を盛り込める設計になっている。
発表会ではタカラトミーアーツ代表取締役社長の鴻巣崇氏は「筐体事業はここ数年どんどん新しいマシンが発売されています。筐体に連動する商品も発売され、大きく成長している分野です。私達が販売する『プリチケ』は従来のアミューズメントマシン以上に遊び、情報、コミュニケーションを拡大させる商品です。我々はこれからもワクワクドキドキする商品を積極的に導入し、連動した商品を展開していきます」と語った。
タカラトミーアーツは「プリティーリズム」や「ポケモントレッタ」といったキッズ向けアミューズメントで好調なメーカーだ。今回、“2つにわかれるチケット”をセールスポイントとする「プリチケ」でどのように遊びの幅を広げていくのか注目したい。