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「KADOKAWA GAME STUDIO MEDIA BRIEFING 2013 AUTUMN」で話題作続々発表!
PS4などクロスプラットフォーム「NAtURAL DOCtRINE」
Vitaで「艦これ改(仮)」が発表!!
(2013/9/26 17:45)
角川ゲームスは、「KADOKAWA GAME STUDIO MEDIA BRIEFING 2013 AUTUMN」を東京国際フォーラムにて開催した。会場では自社開発スタジオ「KADOKAWA GAME STUDIO」設立のほか、プレイステーション 4/プレイステーション 3/PlayStation Vita用シミュレーションRPG「NAtURAL DOCtRINE」およびPlayStation Vita用艦隊型育成ゲーム「艦これ改(仮)」に関する最新情報が公開された。
「艦これ改(仮)」
角川ゲームスが開発・運営を担当し、DMM.comがサービスを提供中の「艦隊これくしょん 艦これ」がPS Vitaに登場。開発はKADOKAWA GAME STUDIO。2014年発売予定で、価格は未定。今回はアニメ化の企画が進行していることもあわせて発表された。
代表取締役社長 兼 エグゼクティブプロデューサーの安田善巳氏とプロデューサー/ディレクターの田中謙介氏によれば、本プロジェクトの立ち上げは1年以上前。ブラウザゲームが先行したが、当初よりコンシューマでも出そうとしていたと説明。「小さいスタートを切らせていただいたが」と前置きした田中氏によれば、ブラウザ版ユーザー数は今日現在で90万に迫る勢いだという。
ブラウザとコンシューマーの開発は並行して行なわれており、共通軸を最初に議論。PS Vita版はハード独自のインターフェイスを使用。ゲーム内容は「一部で期待されているコアなものではなく、“最上”に対して“最上改”くらい(田中氏)」と説明。ここで、戦艦伊勢などの声を担当する声優の大坪由佳さんが登場。声をあてるにあたり、大坪さんはネットなどで戦艦をのことを調べ上げ、いまでは「戦艦のプラモデルを集めようかと思うくらい好きになった」といい、自分が声を当てたキャラクターをみなさんに喜んで使っていただけて、しかもこんなに大きなプロジェクトになってうれしいと喜色満面。
安田氏は、そんな大坪さんが声をあてる戦艦日向、伊勢のヘヴィユーザー。「このふたりの娘は順調に育っていてレベル60と65。北上が夜戦に入るとロストしちゃう(笑)。でもすぐ復活して出てきてくれる。大坪さんにはいつもお世話になっています」とコメントし、田中氏の「それってどうなんでしょう?」というツッコミとあいまって、会場からは大きな笑いが巻き起こる。
ゲストとして登場したDMM.com プロデューサー/作曲家の岡宮道生氏は「田中氏は古い戦友で、『艦これ』はそのふたりで立ち上げた企画。ここまで大きくなり、びっくりすると同時に感激している。これも角川ゲームスさん、なにより全国に90万いる提督さんたちのおかげ。この場をお借りしてお礼を申し上げたい」とコメント。岡宮氏は、プロデューサーとしてだけでなく作曲家としても手腕を発揮。開発途中、田中氏から「何かボツ曲でもいいからありませんか? 締め切りは3日後」という無茶ぶりに、今やファンから熱い支持を受ける夜戦の曲を「気合を入れて書かせていただいた!(岡宮氏)」というエピソードを披露。
続いて、角川書店 常務取締役の安田猛氏より「艦これ」アニメ化プロジェクトが進行中であることが明らかにされた。以前、安田氏らと「万一ヒットしたらアニメ化してあげるよ」というやりとりがあったと冗談めかしていい、「『艦これ』は独特の魅力を発揮できたんじゃないか。これだけの作品が短期間で作られたのは素晴らしいこと。ぜひアニメ化したい」と熱意を見せる。
とはいえ、アニメ化の進捗については「いまは具体的に何もない。あるとしたら声優さんが決まっているくらい。当然声優さんは(ブラウザ版から)継承させていただきたい。(放映開始は)来年のどれくらい? 夏~冬とか。そこを目標にアニメ化を推進していきたい。ただ、艦これはストーリー、シリーズ構成ができていない。ここは田中さんにアイデアを出してもらいたい。どういう動きをするのかも、みなさん色々想像していると思うが……田中さんどうしようか? 足で走るのか、ホバーで疾走するのか。ぜひ皆様のお力添えをたまわりたい」と説明した。
(C)2013 DMM.com/KADOKAWA GAMES All Rights Reserved.
「NAtURAL DOCtRINE」
PS4/PS3/PS Vita用シミュレーションRPG。人々が亜人種や他種族の侵食に対し、剣と魔法で抗いながら生活圏を形成する世界が舞台。壮大なストーリーを紐解くシングルモード、ネットワークを介して多彩な対戦プレイおよび協力プレイを実現するマルチモードを搭載。マルチモードはクロスプレイに対応する。
安田氏は「SCEJAカンファレンスで初公開されたファンタジーシミュレーションRPG。ここにいたるまで2年、色々な想いをこめて現在にいたっている。このタイトルのためにKADOKAWA GAME STUDIOを立ち上げたといっても過言ではない、感情のこもったプロジェクト」と言葉に力を込める。
田中氏は「新たなシミュレーションRPGに挑戦できないか。安田もシミュレーションRPGを心から愛しており、特に日本の先輩方のつくったものに感銘をうけている。その次(発展形)の何か、たどりつけなくてもアプローチできないかと企画・制作をはじめた」と説明する。
今回、キャラクターデザインを総合映像プロダクション「ufotable」が担当することが明らかにされた。また、エンディングテーマにキング・クリムゾン「The Court Of The Crimson King(クリムゾン・キングの宮殿:編曲/朝倉 紀行)」が採用される。
ここで、ufotabe代表取締役社長の近藤光氏とデザイナーの碇谷敦氏、作曲家の朝倉紀行氏、システムプログラムを手がけたBBQ代表取締役社長の飯淳氏がゲストに登場。近藤氏は、田中氏と20年来の付き合い。碇谷氏の起用は、その頃に手がけていた作品「Fate/zero」の勢いを買ってのものだと説明。今回発表されたメインキャラクター3人だけでも約半年の時間をかけているあたり、田中氏をはじめとする制作陣の熱意と思い入れのほどが伝わってくる。
朝倉氏は「ゲーム音楽を作るときは足並みを揃えるので、制作期間は1年ほど。ちょうど佳境にたっている。いままではマイナー調の曲が多かったが、今回は明るい曲。初公開されたプロモーションビデオにも使われている。本心から思うけど、このプロジェクトに参加させてもらってよかった」とコメント。
安田氏は、エンディングテーマ曲について「朝倉さんに殴られるんじゃないかと思ったが(笑)提案した」と冗談めかして言及。朝倉氏は「オーダーをいただいたのはつい最近。わたしもプログレを通ってきた。そのまんまのテイストではなく、自分のテイスト。歌手はオペラ歌手でやる、変化球でやろうかな、と。原曲のいいテストは残しながら、そのあたりで格闘している」と説明。オーダーを受けた際、実は同じキングクリムゾンの違う曲を最初にやってしまったといい、こちらは機会があれば(公開したい)」と説明。
3プラットフォーム同時リリースにくわえて、シングルのほかネットワーク多人数プレイをサポート。「実現にあたっては、プログラムのプロフェッショナル集団が必要だった」という田中氏に呼び込まれて登壇した飯氏は「敵のAIが強くて困るといわれているので、いい塩梅にしたい」とコメント。こちらも楽曲同様に詳細は明らかにされなかったが、今後の続報を期待して待ちたい。
冒険の舞台となる城塞都市フェストとその周辺には、ゴブリン、オーク、リザードマンなどの亜人種が暮らしている。人々は亜人種や他種族の脅威に対し、剣と魔法で抗いながら、城塞都市を中心に生活圏を形成している混沌とした世界。
城塞都市の上級市民となることを夢見る坑道開拓団の護衛士イフとその仲間たち。彼らを待ち受ける運命とは?
(C)2013 Kadokawa Games, Ltd.
Project Discovery 2nd Season
PS Vita用スマートノベルゲームを開発する、ソニー・コンピュータエンタテインメントジャパンアジアと角川ゲームスの共同プロジェクト「Project Discovery」第2回開催が決定。名称は「Project Discovery 2nd Season」で、本日(9月26日)より各部門にて募集が開始される。
「Project Discovery」は、アマチュアやプロを問わず、シナリオ、キャラクターデザイン、音楽、キャラクターボイスなどのゲームアセットを募集する才能発掘プロジェクト。主な条件は“商業発表されていない日本語コンテンツ”というもので、年齢、国籍、性別なども問われない。
募集部門は、オリジナルノベルゲームを想定したシナリオを募集する「シナリオライター部門」、ノベルゲームを盛り上げる、躍動的なオリジナルキャラクターを募集する「グラフィックデザイナー部門」、ストーリーを効果的に演出するための楽曲を募集する「サウンドデザイナー部門」、個性豊かで愛されるキャラクターボイスを募集する「ボイスアクター部門」。前述のとおり、募集開始は9月26日。締め切りは2014年1月で、受賞作の発表は2014年3月に行なわれる予定。
ゲストで登壇したSCEJA 戦略企画部 ジャパンビジネス企画課 課長 Project Discovery担当プロデューサーの多田浩二氏は「現在(第1回目の)プロトタイプ版を作っている。来年春にストアで配信予定。前回は結果的に500通を越える作品の応募があり、とてもうれしかった。ただ審査が大変で、連日みんなで机を囲んだ。笑える、泣ける、ぞっとするものなどあった。特に音楽部門のレベルが高かった。受賞から漏れた作品にも凄くいいものがあった。仕事をしないできいていた。夏の終わり、打ち上げ花火をテーマにしたボーカル曲」と、全体に非常にレベルが高かったことを示唆。
第1回目の表彰式は感動的だったという安田氏。「今年もきっとそういうドラマがみられるんじゃないか」と期待を込めつつコメントした。
(C)2012-2013 Sony Computer Entertainment Inc. / Kadokawa Games Ltd.
KADOKAWA GAME STUDIO設立
創業5周年を迎えた角川ゲームスが、自社開発スタジオを設立。名称は「KADOKAWA GAME STUDIO」。第1弾タイトルはプレイステーション 4/プレイステーション 3/PlayStation Vita用シミュレーションRPG「NAtURAL DOCtRINE」、第2弾タイトルはPlayStation Vita用艦隊型育成ゲーム「艦これ改(仮)」で、今後もオリジナルタイトルの企画・制作などに取り組むとしている。
安田氏は角川ゲームスは、本年4月に創業5周年目を迎える。(開発スタジオの設立は)これから5年先、10年先を見据えたとき、重要になってくる。ひとつのプロジェクトでさまざまな経験をでき、それを次のプロジェクトにつないでいく。得意分野をしっかり作り、技をみがいていく。現在4タイトルの開発を行っている」と説明。今回公開されたタイトルは、その4タイトルのうちに含まれたもの。
ゲストとして登壇したSCEJAシニアバイスプレジデントの桐田富和氏は「角川ゲームスさんは、PSフォーマットに良作、熱いユーザーの支持をえている作品をリリースしていただき、特にPlayStation Vita価格改定時にモメンタムをくわえてくれた。豊富な経験、実績を背景に角川ゲームスタジオを設立された。ゲーム制作におけるフラグシップ的な存在になるんだろうなと思うし、角川ゲームスの中核をなすのではないかと期待している」とコメント。
続けて「本日発表された2タイトルにも非常に期待している。『艦これ』は9月のSCEJAプレスカンファレンスでごくわずか映像を放映しただけだが、その反響たるや我々の想像を超えるものがあった。『NAtURAL DOCtRINE』は、今年4月のニューヨークでのPS4参入表明はありがたい気持ちで一杯だった。オンラインマルチプレイ、クロスプレイなど、プレイステーションフォーマットならではの機能を満載。プレイステーション 4と同日発売ということもあり、ひとりでも多くのユーザーに手にとっていただけるようサポートすることをお約束する。プロジェクトディスカバリーなどに限らず、角川ゲームスとは今後も積極的にタッグ組んでやっていく」と力強いコメントを披露した。