「GTA Online」大満喫連載 急がば奪え!
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夏はダンスでSo Cool! 「ナイトライフ」アップデートで華麗にダンシング!
2018年8月3日 14:46
暑い日々が続いているが、それは多分「GTAオンライン」が熱すぎるせいだな。なぜなら7月24日に最新の大型アップデート「ナイトライフ」がリリースされたからだ。俺がオーナーになって、ロスサントスのイカした奴らが踊り狂う「クラブ」を経営できるようになったんだ!
クラブでダンスしたり酒を飲む、ベロンベロンに酔っ払いながら、激しく踊り、時には何万円もするシャンパンを開けて歓声を上げる。こんなドラマや映画のワンシーンのような体験を、「GTAオンライン」では、仲間と馬鹿笑いしながら一緒に遊ぶことができるのだ。オンラインゲームでこんな遊びを提供するロックスターのロックっぷりには驚くばかりだぜ。
しかも実在するDJたちをゲーム内に招待したり、宣伝活動でクラブを盛り上げていく要素など、細かい所までこだわってガッツリ遊べるように作られている。もちろんGTAらしくクラブ運営の裏では、闇のビジネスと繋げて一儲けできるようになっている。実際のギャング達もこうなんじゃないかと思わせるダークさが、「GTA」ならではだ。
今回はこの最新アップデート「ナイトライフ」で俺たちのクルー「Don't Think Steel」(DTTS)の仲間たちと遊んだ時のエピソードをレポートしていくぜ。
飲んで踊って大騒ぎ! クラブ内はパラダイス!
「ナイトライフ」アップデートの概要については、こちら
クラブ内ではNPCたちが思い思いにダンスや酒を楽しんでいる。もちろんプレーヤーもそこにまざって一緒にダンスすることができる。ダンスはリズムアクション要素があるが、決して難しくなく、リズムに合わせて×ボタン(PS4の場合)を押し、そこに方向キーでアレンジを加えていくスタイルだ。DJが店内で掛けるBGMのリズムに合わせてボタンをテンポよく押していくことで、どんどんテンションが上がっていく。
最初は足踏みでリズムを取るようなちょっと地味な動きだが、テンションが上がっていくにつれて、両腕を大胆に振り、派手なダンスに変わっていく。十字キーで、ダンスの種類が変わり、スティック操作で腕を上げたり下げたりと自分がダンスしてるような心地よい操作感が味わえる。
今回も俺は赤いジャケットのおなじみのスタイルでクラブに繰り出した。いつもはクールな俺の見た目のカッコよさとダンスの動きの妙なテンションの高さが、ちょっと間抜けなアンバランスさを生み出し、操作しながら「なんだよ、そのテンションの高さは」と思わず笑ってしまったな。
クラブと言えばダンスと酒だ。カウンターバーに行けばいつでも酒が楽しめる。15ドルから様々な酒があるが、中には3万ドル以上、最高15万ドルのやたら高額なシャンパンも用意されており、これを購入するとシャンパンをド派手に開けてシャンパンシャワーを楽しむことができるんだ! ロスサントスで成金になった気分が味わえるので、思い切って1度試してみることをおススメするぜ。
他にもカウンターで頼める酒にはいくつか種類があるが、飲み過ぎると泥酔し、自宅のカウンターでも起こったように記憶がないままどっかに飛んで行っちまうのだ。特に今回は350ドルで購入できる「マクベスウィスキーショット」という酒があり、コイツは素面の状態でも1杯飲んだだけで昇天してどっかに飛んでいっちまう。飛んでいくというのは文字通りの意味で、キャラクターがばったり倒れ込み画面が暗転、目が覚めると全く別な場所にいるんだ。
今回のアップデートではこの泥酔後のワープの種類も増加している。普通はクラブ内のトイレや自室のベッドにテレポートするのだが、ビルの屋上だったり、グラウンドのど真ん中だったり、看板の上など、「どうやってここに来たんだ?」と笑ってしまう場所に出現する。噂では新興宗教「イプシロンプログラム」の総本山にワープしてしまうことまであるようなのだ。その際にレア装備「キフロムTシャツ」がもらえるということだ。このためクルー内で「次にどこにテレポートするか?」と泥酔しまくる遊びも流行なった。自分のクラブだと安い酒は無料で飲めるようになる。みんなもクラブ運営して泥酔しまくろう!
クラブのオーナーになろう。仕掛け人は伝説の男ゲイ・トニー!
クラブを運営するにはまずは肝心の“箱”を購入する必要がある。“ゲイ・トニー”の手引きで、プレーヤーは不動産を買ってくラブを開設することができるんだ。
ゲイ・トニーは、「GTAIV」のDLC「バラッド・オブ・ゲイ・トニー(BOGT)」に登場するクラブオーナーだ。リバティシティで2つのクラブを経営するクラブビジネスで頂点を極めた男だが、「BOGT」ではギャングに目をつけられ、主人公ルイスは恩人であるトニーを救うため、奮闘することになる。クルーの中にはそのストーリーを「最高だ!」と評価する仲間もいる。リバティシティの名オーナーが、共同経営者として、プレーヤーに声を掛けに来たんだ。
かつてはリバティシティで名を馳せたゲイ・トニーだが、今では「自分が時代遅れだ」、とつぶやくシーンもあり、彼に何があったかを想像させる。しかし彼はプロモーターとして、プレーヤーをパートナーに、再びクラブ界に嵐を巻き起こそうとしているのだ。
トニーの野心と自信、そしてコネクションも健在なようで、スタッフを招集すると、みんながトニーの名の下に集まってくるのはちょっと感動した。そして「GTAV」のストーリーでも登場した使えないタレント、ラズロウも現われ、トニーに取り入ろうと必死になってるところは、笑ってしまった。
ということで、俺も早速不動産を購入し、クラブ開設に乗り出したした。今回はロスサントス港の端にあるエリシアン島の建物が俺のクラブだ。クラブの名前は用意された者から選ぶ方式で、俺が使ってるスマホと同じ名前の「ギャラクシー」にすることにしたぜ。内装はライティングを派手にして、ダンサーも常時2人配備とそこそこ金をかけつつ、ベースは質素なクラブに仕上げてみた。こうして購入した物件を訪れると、そこにゲイ・トニーが姿を現わす。
プレーヤーはトニーの指示通り、人を集め、機材を調達し、クラブの運営を開始していく。これらのミッションはいずれもシンプルであっという間にクリアできるが、他のミッションなどとは異なり、フリーセッション内で他のプレーヤーがいる状況下で開始する。そのため、見知らぬプレーヤーが多いような公開セッションでは妨害される危険も多い。そのためフレンドのみで構成した招待セッションやクルーメンバーだけが参加できるクルーセッション内でプレイするのが安全確実だ。
クラブは運営を開始したらそれでOKじゃない。むしろ、開始後も人気を維持し続けるための努力が必要なんだ。具体的には「宣伝活動」だ。確かに宣伝し続けないと、こんなへんぴな場所のクラブには誰も来てくれないもんな。クラブ内の事務所に設置された専用端末から「宣伝を開始する」を選択することで、各種宣伝活動の指示が各NPCたちから告げられるのだが、このバリエーションが非常に豊富で面白いんだ。
例えば装甲車両を使って、特定の街中のポイントでビラを撒く、街中の特定ポイントに赴き、ポスターを貼る、飛行船に乗って特定ポイントで音楽を流すなどの文字通りの宣伝活動はどれもやることがシンプルでやりやすい。ポスターはキレイに貼れる時もあればなんか歪んだまま貼ってしまう事もあるなど、細かいところにも凝っているのが面白い。
特に新たに追加になった飛行船に無料で乗って街中を飛び回れるのはかなり気持ちいい。昔はオフラインでしか見られなかった巨大な飛行船がオンラインの空を飛び回るのはなかなか衝撃だ。ちなみに耐久性は皆無で飛行機に衝突された瞬間、あっさり爆破してしまった。今回のアップデートではこの飛行船も買えるぜ。
また、客を増やすためにVIPなゲストを招待する宣伝活動もある。VIPゲストは招待に成功すると、実際にクラブ内でアナウンスされたり、VIPスペースで酒を飲み滞在するなど、演出も凝ってて面白い。ここで登場するVIPたちも過去のシリーズに登場したキャラクターが再登場する。俺が招待できたのはポピー・ミッチェル。彼女は「GTAV」でパパラッチのミッションで登場するので覚えてる人も多いだろう。
他にもクラブに不都合な不動産のデベロッパーたちを襲撃して、彼らの車両のみを破壊したり、酒の積まれたトラックを強奪してクラブに持ち帰ったりなど、GTAらしいミッションも多く用意されている。いずれもクリアすることで、クラブの人気度が上がり、定期収入が安定するようになる。
これらの宣伝活動についても注意することは、「他のオーナーから妨害される可能性がある」ということだ。1人のプレーヤーが宣伝をすると、そのセッションにいる全プレーヤーに「他のクラブが宣伝してるわよ! 邪魔しちゃいなさいよ!」と、トニーからの“命令”が届くのだ。クラブ運営はきれい事じゃない、ということだな。宣伝は身内しかいない招待セッションやクルーセッションを使うのをおススメするぜ。
そして、クラブと言えばクラブミュージックは必須だ。クラブ内には当然DJを招いてBGMを担当してもらう事になるが、ここでDJとして登場するのがなんと実在の人気DJたちなんだ! 最初にクラブに登場したのはリアルでも人気なDJの1人、「Solomun」(ソロモン)。
しかも驚愕なのは、彼がいきなりDJブースに登場するわけではなく、DJをお迎えにいくミッションがゲーム内で用意されており、これをクリアすることで、自分のクラブにDJが登場するという作りになっていることだ。そしてこのミッションだが正直言ってかなり面白い。実在するDJたちが“GTAらしい”展開でドタバタのハプニングに巻き込まれ、驚きの展開でゲーム内に登場する流れになっている。DJたちが実在する人物という想定でプレイしていると、不思議な気分で遊べるミッションになっているので是非試してみてほしい。
DJたちは定期的に追加されていく予定で、リリース直後はSolomunだけだったが、7月31日には「Tale of Us」が追加された。こちらのミッションでは彼ら自身をいじる、というよりはしょうもない話にプレーヤーが巻き込まれるという間抜けなストーリーが楽しめた。今後も「Dixon」、「The Black Madonna」の追加が予定されているので、全員登場するまではクラブの運営を止めるわけにはいかないぜ。
クラブのもう1つの顔、裏ビジネスの一括管理で大儲け
「ナイトライフ」のクラブにはもう1つの顔がある。それはクラブの地下に用意された倉庫と駐車場だ。ここでは違法な取引を行なう事ができ、大金が稼げるようになっており、正に人気クラブの裏の顔ってわけだ。
取引する物は、過去のアップデートで建設して儲けの手段として使うことができた製造拠点や地下基地を活用する。今回の「ナイトライフ」アップデートでは、クラブの地下で各地の違法な施設を一括で管理できるようになったんだ。
ここでいう違法な施設とは、「極秘空輸」アップデートで追加になった格納庫、「銃器密造」アップデートの地下基地、「バイカー」アップデートの製造拠点だ。これらのうち最大5か所とクラブを連動させることで、これら施設の在庫を自動で増やせるようになった。原則としては放置しておくだけで在庫は増えていくようなのでかなり便利になった。ちなみに連動させるにはそれぞれに人員を配置する必要があり、それなりに初期投資の金はかかる。
ただし、あらかじめビジネスをスタートさせていないと、儲けは生まれない。俺も今回のためにクラブ運営と並行して施設をガンガン稼働させていった。中には動かすことすらしていなかったため、スタートミッションを進めるものもあったが、施設が稼働開始し、人員の配置が完了すれば、クラブの端末から在庫の様子を眺めるだけだ。
今回、もう1つ在庫を簡単に増やせる方法が追加された。それが一定時間ごとに発生するビジネスバトルだ。フリーミッションのように唐突に開始されるこのビジネスバトルは、街中のどこかに在庫を持っている敵が出現したり、特定の車両を強奪する指示が出たりするので、指示通り在庫を回収し、自身のクラブに持ち帰ることで、倉庫に在庫が追加できる。
このビジネスバトルは3人以上のプレーヤーがフィールド上にいれば開始されるが、クルーセッションや招待セッションでも開始されるので、気の合う仲間同士で色々遊ぶのにもってこいのコンテンツだ。シンプルなミッションが多く、種類も豊富なので、楽しく遊べて在庫も稼げて言う事なしだ。
こうして各施設の物資を倉庫に集めるまではできたが、“売却”しなくては金にはならない。ところがこの売却ミッションが厄介なのだ。宣伝と違い、売却は公開セッションのみで行なうことができる。他のプレーヤーから妨害が入る危険性が、常にあるんだ。
公開セッションではプレーヤーが一緒になるかわからず、しかも売却ミッションに失敗すると在庫はパーとなる。ここでおススメしたいのは、クルーメンバーやフレンドと一緒に公開セッションに合流することだ。仲間たちに守ってもらいながら売却を行なうことで、妨害が防ぎやすくなる。公開セッションでたまに見かけるPKを行なうプレーヤーの動向をみていると、その多くは複数のプレーヤーが固まっているところにはあまり近付いてこない。そのため、ボディガードとして仲間を雇って一緒に行動することでかなり危険を回避できる。
もちろん、できるだけプレーヤーの少ないセッションを選ぶのは忘れてはならない。セッションを切り替えプレーヤーが少ない場所を探し、仲間を自分のセッションに呼び寄せ、売却ミッションを開始する。これで成功率はかなり上がるので、いつもPKに苦しめられているプレーヤーは試してみてほしい戦略だ。ともにプレイする人がいないプレーヤーや今回の「ナイトライフ」アップデートをきっかけに再開しようと考えている人は、よかったらうちのクルー「Don't Think Steel」のメンバーとともに遊ぶというのも1つの戦略だ。気軽に声をかけてきてくれよな!
以上、一通り「ナイトライフ」アップデートを紹介してみた。正直なところ、シリーズで登場したNPCが再登場するのはこれまでもあったパターンだったが、まさか「BOGT」が絡んでくるとは想定外だったぜ。個人的には「GTA:SAS」など昔のシリーズのキャラクターのその後が描かれるような展開にも期待したいところだ。
もちろん「GTA:BOGT」未プレイでも「ナイトライフ」アップデートには魅力が盛りだくさんだ。特に実在のDJが次々と登場するという展開は既存プレーヤーにも驚きだが、これらDJたちのファンにとっても驚きの展開だろう。俺は逆に今回の「ナイトライフ」アップデートがきっかけで登場するDJたちの音楽を聴くようになってきたほどだ。今回は4人のDJの追加が予定されているが、日本人のDJとかも追加になったらさらに盛り上がるかもしれないな。
また、先の話になるが、アメリカでも人気だったとあるレース物アニメで登場したような近未来的な車両や、空を駆けるバイク「オプレッサー」の新型が追加される予定もあるらしい。オプレッサー好きの俺は今からこの辺の追加アップデートも楽しみで仕方ない。今年の夏も「GTAオンライン」からは目が離せないぜ!
(C)2018 Rockstar Games, Inc.