「GTA Online」大満喫連載 急がば奪え!
「GTA Online」大満喫連載 急がば奪え!
2Dレース「リトルレーサーズ」など「GTAオンライン」の進化は止まらない!
2017年5月3日 07:00
ゴールデンウィークに突入したけど、みんな元気でやってるか? 俺が前回レポートした“【元旦特別企画】帰ってきたぜ! 最新「GTAオンライン」を遊び尽くす”から5カ月近く、「GTA Online」はさらに進化を繰り返しているんだ。
その中でも4月末に実装された見下ろし視点のレース「リトルレーサーズ」は、初代「GTA」や「GTAII」を思わせる画面で、俺は特にグッと来ちまった。今回、ゴールデンウィークの連休を利用して皆にも「GTA Online」をプレイしてもらいたくて、新たに追加された敵対モードやレースをレポートしたいと思うんだ。「GTA Online」の進化はまだまだ止まらないぜ!
今回、俺の記事を読んで“「GTA Online」って面白いな”、“久しぶりにじっくり「GTA Online」の記事を読みたいな”と思ってくれた方は、ぜひ俺の連載“「GTA Online」大満喫連載 急がば奪え!”を読んでみてくれ! 俺は仲間達と今でも遊んでいる、ぜひロスサントスに来てくれ!
見下ろし視点が逆に斬新な2Dレース「リトルレーサーズ」
2017年も「GTA Online」のアップデートは止まらない。2016年末に追加された大型アップデート「カーディーラー」以降も新たな敵対モードや新車両の追加を中心にアップデートは継続的に行なわれている。これらアップデートで追加になった敵対モードやレースなどを一通り遊んでみた。中でも印象的だったのは、やはり4月25日に追加になったばかりの新レース「リトルレーサーズ」だ。
その特徴は何といっても“俯瞰視点”だ。初代「GTA」と、「GTAII」は、見下ろし視点でゲームが進行したんだよ。日本でのブームは視点が3Dになり、コンシューマーゲームで展開した「GTAIII」以降しかなじみがないかもしれないが、「ラジコン」風の2Dゲームっぽいテイストは、オールドゲーム好きにもグッとくると思うんだ。
「リトルレーサーズ」のルールはシンプルで、トップを走り続けたプレーヤーがポイントを獲得できる。ポイント獲得後は再度スタート地点に戻り、目標のポイントを最初に貯めたプレーヤーの勝利となる。道中にはミサイルや爆弾、いきなり自車が一定時間「ランプバギー」や「ナガサキ ショータロー」に変化する車両チェンジなど、色々なパワーアップアイテムが置かれており、これらを使って他のプレーヤーを妨害し、最終的にトップを走り続ければポイントが入る仕組みだ。
ただし、トップを走る車から一定距離以上離れると車が爆発してしまうため、あまり慎重に走りすぎてもアウトだし、1度でもスピンしてしまうとそれが致命傷になる。勿論ミサイルなどを食らって爆破した場合もその場で終了とかなりシビアだ。
リトルレーサーズは常時俯瞰視点のみのため、運転操作の感覚が通常のレースとはちょっと異なる。しかも全体的にスピンしやすい傾向にあるため、従来のレースの感覚で厳しいところを攻めようとするとあっさりスピンしてしまう。また、他の車両と接触してもスピンしやすいため、トップとの距離を考えつつ、如何にスピンせずに生き残るかがポイントとなる。
ミサイルや爆弾については爆風がかなり広範囲に広がるため、自身が使う時は相手との距離を考えないと自分も爆発に巻き込まれてしまう。ただ、この扱いの難しいミサイルや爆弾を使ってうまく相手を仕留めるのは爽快だ。また、車両チェンジで「ランプバギー」にチェンジすると、相手の車をひっくり返えせるようになる。この時の爽快感も最高だ。
俯瞰視点での車両はかなりかわいく、おもちゃのようにちょこまかと動き回るのも見ていて楽しい。俯瞰視点のレースは「ファミリーサーキット」や「スーパーF1サーカス」を思い出すのも楽しいな。ゲームに夢中になっていた子供の頃を思い出させるところがある。
ただ、個人的に残念なポイントを挙げておくと、せっかくちょこまかとかわいい車両なのに、その速度がかなり遅めな事だ。これはゲームとしての処理があくまで3Dだからかもしれないが、この速度感では正直物足りない。また、ルールがポイント制のため、トップが確定すると再度スタートからの仕切り直しになるため、十分に走りを満喫できないうちにリスタートを繰り返すのももったいない。
2Dレースゲームと言えば、俺は個人的には昔のコナミのファミコン向けレースゲーム「ロードファイター」のスピーディーなレースが好きなんだよ。それに比べると「リトルレーサーズ」はもの足りない。もっともっとシンプルかつスリリングなレースをやってみたいと感じたぜ。
近未来感満載の陣取りバトル「縄張り抗争」
もう1つ面白かったのは、4月前半に実装された陣取り要素とデスマッチを合わせた「縄張り抗争」だ。こちらもルールはシンプルで、ワイヤーフレームのフィールドをチームカラーに塗り替えていく「陣取り合戦」である。エリアを獲得するごとにエリアポイントが加算され、一定時間内で1番エリアポイントを獲得したチームにスコアが入る。これを繰り返して、最終目標スコアに最初に到達したチームが勝利となる。なお、エリアをどれだけ獲得してポイントを稼いでいても、敵にやられてしまうと、復帰時にポイントが減ってしまう点には注意が必要だ。
「縄張り抗争」の1番の魅力は何といってもワイヤーフレームで作られたフィールドの“近未来感”だ。一応、全てのフィールドはサイバースペースという設定になっており、プレーヤーも以前のアップデートで追加になった、映画「トロン」風のコスチュームがデフォルト装備で雰囲気はばっちりだ。
ワイヤーフレームのフィールドを歩いているとフワッと色が変化するのも面白い。また、一部の壁もワイヤーフレームで作られており、これらの壁もカバーアクションを行なう事で自軍の色に変化するのも凝った演出だ。
今回は4人という少人数でプレイしたが、基本的には陣取りの事を意識せずに通常のデスマッチのようにひたすら敵を探して銃で確実に仕留めていくスタイルの方が効果的に戦える。エリアを獲得するのに特殊なアクションは必要なく、移動するだけでエリアは獲得できるからだ。
ただし、プレーヤー全員が耐久力が高いかなりタフな状態になっているので、普通に銃を撃ち込んでも簡単には倒れない。実際に俺も最初のうちは普通に撃ちまくって一向に倒せなくて焦ったが、ヘッドショットを意識して狙いをつけるようにしたら、少しずつ倒せるようになってきた。なお、利用可能な装備はデフォルトの武器以外にフィールドで「レールガン」を手に入れて利用できる。
見た目のカッコよさが魅力の「縄張り抗争」だが、実際にやってみて気になったのは、皮肉な事にそのフィールドの色の変化のわかりにくさだ。以前実装された車両でエリアを奪い合う「陣取り合戦」ではフィールドがタイル単位で色が変化していたが、「縄張り抗争」ではワイヤーフレームのみの色変化ため、違いがわかりにくい。デザイン的にはすごくカッコいいのにこの辺りはもったいないところだ。
また、獲得エリアとポイントとがイコールではないため、勝敗がわかりにくいという難点も感じられた。飽きにくくするために色々調整を重ねた結果というのも理解はできるが、ルールをもっとシンプルに獲得したエリアの広さだけにしてしまった方がわかりやすくてよかったと思う。設定の変更などでも構わないので、もっとシンプルなルールの「縄張り抗争」も遊んでみたいと感じた。
他にも楽しい要素が盛りだくさん!
上記2モード以外に気に入ったのは1月に実装された「乗り物抗争」だ。車などの乗り物で敵チームとバトルして、敵を倒せばポイントが入る仕組みのシンプルなルールだ。チームごとにポイントがあり、仲間の誰かが倒されるとポイントが減っていき、最終的にポイントを残したチームの勝利となる。
「GTAレース」などと同様、フィールド内にはミサイルなどのアイテムが落ちているほか、デフォルトで車両前面からマシンガンを発射できるようになっており、アイテムを使わなくても敵と戦えるようになっている。ただ「乗り物抗争」ではこのアイテムの種類がビースト、遠隔爆弾、爆弾、ロケット、ライフ、ゴースト、ジャマー、反転、ゾーン、デッドラインなどかなり豊富に用意されているのが面白い。
中でも一定時間ライノ戦車に変身できるビーストはかなり凶悪だ。「乗り物抗争」はこうした豊富なアイテムの使いどころがかなりのポイントになるので、初めてのプレーヤーでも楽しく遊べることは間違いないオススメの敵対モードだ。
この他、レース関連では、2月にド派手なコースが魅力のスタントレースが大量に追加されたほか、3月14日に「スタントライダーズ・特殊車両サーキット」が追加された。昨年末に紹介したアップデート「カーディーラー」で追加になった高額な特殊車両のうち、マンガみたいに巨大なロケットを装備した「ロケットヴォルティック」、水陸両用の可変ギミックがシビれる「ブレイザーアクア」、どこかの海外ドラマで見たことがあるような「ルイナー2000」という超高額な3車種を自由に乗り回せるスタントレースだ。
しかもいずれも各車両の特徴をフルに活用することが前提のコースとして仕上がっているので、これら車両を持ってない人でも、何度かレースで使っているうちに操作方法になじんでくるし、馴染んで来たらこれらの高級な特殊車両がほしくなること請け合いだ。正直、当初購入する気のなかった「ブレイザーアクア」だが、変形ギミックのカッコよさを見ていたらかなりほしくなってきてしまったぜ。
また、銃撃戦メインの敵対モードとしては、4月10日追加の「リザレクション」が面白い。条件付き復活要素の加わった「ラスト・チーム・アライブ」といったところで、普通にデスマッチを行ない、1度死んでしまうとそのままでは生き返れないが、仲間が敵を殺したところで死んでいる仲間のうち1人が復活できる。つまり仲間が最後の1人になっても、場合によってはそこから逆転することも可能なので、より白熱したバトルが楽しめる。何度か遊んでみたが、死んだ直後に待機状態になり、のんびりしているといきなりフィールド上に復活したりする。「ラスト・チーム・アライブ」の感覚で油断していると、復帰して即死になる事もあるので、待機中でも緊張感が漂うモードだ。
今回新たに追加になった敵対モードやレースをいくつかプレイしてみたが、実はこれらの元ネタとなるべく「陣取り合戦」という敵対モードが昨年末の「カーディーラー」アップデートで追加になっていた事にも今回気が付いた。こちらの中味は「縄張り抗争」の車版のようなもので、車両が走ったエリアがその車両のチームの色に塗り替えられていき、より多くの陣地を塗り替えたチームがトップとなる。ミサイルなどのアイテムで妨害することもできるほか、〇ボタン操作で俯瞰視点にする事ができるなど、この段階で今年のアップデートのアイデアの片鱗が確認できるのも興味深い。システム的にもシンプルなルールで遊びやすいので、こちらもお勧めだ。
こうした新敵対モードやレースの追加に加えて、車両もいくつか追加になっている。「ペガッシ インフェルナスレトロ」と「グロッティ ツーリスモレトロ」などのレトロ風味の新スポーツカーだ。
その他にも、PS3版「GTA Online」からPS4版にアカウントを引き継ぎしたプレーヤーしか購入できなかった限定車両が全てのプレーヤーに無料で開放されるようになったのもポイントだ。潜水艦「クラーケン」や「デュークオデス」、モンスタートラックの「マーシャル」、水上飛行機の「ドードー」などだが、今まで購入できなかったプレーヤーにはうれしいポイントだろう。それに加えて、すでにこれらの車両を購入してしまっているプレーヤーに対しては、全額返金が行なわれる! 太っ腹だが、ぶっちゃけこれらで遊びの幅が広がる要素もなかったし、この判断は良かったと思うぜ! 返金は「GTA Online」にログインするだけで自動で行なわれるので、これだけでも価値のあるアップデートと言える。
2017年も「GTA Online」は大盛り上がり! 新たなミッション追加に期待!
以上、駆け足で色々なレースや敵対モードなどの新要素を紹介してみた。今回も毎度お馴染みのうちのクルーたちとともに色々遊んでみたが、うちのクルーメンバーたちは、やはり車で遊ぶ敵対モードが好みなので、「乗り物抗争」や「陣取り合戦」をお勧めしていた。
また、特殊車両がプレーヤー作成のコースでも利用できるようになった。コース作成が好きな人は、是非これら特殊車両でバカができる面白いコースを作ってみてほしい。
そして、2017年夏頃には、新たな武装車両や刺激的なミッションが登場する大型アップデートが予定されているとのことなので、これについても大いに期待したいところだ。この次回大型アップデートで、個人的に期待したいのは新たな定番「ミッション」の追加だ。
というのも今回クルーメンバーたちとレースや敵対モードを楽しんだ後、RPやお金が2倍になるということで、定番ミッション「ロスサントスの流通」を遊んだんだが、非常に面白かった。激しい戦闘と車での移動という「GTA」らしさの全てがここにあった。やっぱり車と銃撃戦、その両方がほどよく味わえるミッションこそが「GTA」の華なんだということに改めて気が付かされたんだ。
また、クルーメンバーたちとよく話題になるのが、8人以上の大人数でも遊べる「ミッション」の登場だ。強盗ミッションなど最近追加になるミッションは大がかりな割に同時に参加できる人数が少ないのが残念なところだ。逆に参加人数を縛りすぎるのも状況によっては厳しかったりもするので、理想としては1人でも10人でも遊べて、それでいて手軽なミッションの登場だ。この辺の登場に期待して次回大型アップデートの配信を楽しみに待つことにするぜ。
2017年もまだまだ「GTA Online」の盛り上がりは終わりが見えないぜ! それに俺たちのクルー「DTTS」は今でも定番のメンバーたちが日々「GTA Online」の世界で暴れまわっているので、興味がある人は是非参加してみてほしい!
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