レビュー

「トモダチコレクション わくわく生活」レビュー

DS時代の雰囲気も残した新しいトモコレ。プチ個性と島作りで“らしさ”を追求!

【トモダチコレクション わくわく生活】
4月16日 発売予定
価格  パッケージ版:7,128円
ダウンロード版:7,100円

 任天堂は、Nintendo Switch用ソフト「トモダチコレクション わくわく生活」を4月16日に発売する。価格はパッケージ版が7,128円、ダウンロード版が7,100円。

 本作は「トモダチコレクション」シリーズの約13年ぶりとなる最新作。当時ニンテンドーDSやニンテンドー3DSでMiiたちのお世話をしていた子供たちも、すっかり大人になってしまうほどの長い月日を経て、遂に「トモコレ」が帰ってきたのだ。

 本稿では、当時「トモコレ」にハマっていた筆者による「トモダチコレクション わくわく生活」のレビューをお届け。DS時代の雰囲気を残しつつ、より“らしさ”を追求できるようになった新しい「トモコレ」の魅力を紹介していきたい。

【トモダチコレクション わくわく生活 紹介映像】

新作は13年ぶり! これまでの「トモダチコレクション」を振り返り

 まずは13年ぶりの新作ということで、これまでのシリーズを簡単に振り返っておこう。「トモダチコレクション(以下、トモコレ)」シリーズは、島で生活するMiiたちの暮らしを見守り、サポートする“そっくりトモダチコミュニケーションゲーム”だ。プレーヤーはマンションの管理人となり、自分や友人、有名人に似たMiiを作り、そのお世話をしていく。

 初代「トモダチコレクション」はニンテンドーDS用ソフトとして2009年6月に発売。当時の筆者はまだ小学生で、家族や友人とMiiを作り合ったり、Miiたちに替え歌を歌わせて笑ったり、自分のMiiの失恋にガッカリしたり、今となっては楽しい思い出がつまったゲームだ。

筆者が当時使用していたニンテンドーDSiと「トモダチコレクション」。家族や友人と笑い合った記憶がいっぱいで、楽しい思い出のつまったゲームだ

 続編の「トモダチコレクション 新生活」はニンテンドー3DS用ソフトとして2013年4月に発売。初代「トモコレ」をベースとしつつ、3DSの「すれちがい通信」や「いつの間に通信」に対応したほか、新たに「住宅地」や「遊園地」といった施設が追加された。

 筆者は、普段から3DSを持ち歩いて「すれちがい通信」で他の島から様々な輸入品を受け取ったり、遊園地でMiiたちのデートを見守ったりと「トモコレ 新生活」にもハマり、すっかり「トモコレ」ファンになっていた。

筆者所有のニンテンドー3DSと「トモダチコレクション 新生活」。ダウンロード版を保存していたSDカードを紛失しており、残念ながら当時のデータはないのだが、すれちがい通信周りの新機能が面白かった

 「トモコレ 新生活」以降は長らく音沙汰がなかったが、2025年3月の「Nintendo Direct 2025.3.27」でファン待望の新作「トモダチコレクション わくわく生活」が発表。リアルタイムで視聴していた筆者は、思わず飛び上がってしまうほど嬉しかった。

 なお「トモダチコレクション わくわく生活」はNintendo Switch用ソフトとして発売されるが、Nintendo Switch 2 でも問題なくプレイできるため安心してほしい。今回のレビューでは「Nintendo Switch(有機ELモデル)」でプレイしている。

「トモコレ」13年ぶりの最新作。早速プレイしていこう!

“らしさ”を追求できるようになったMii。新要素「プチ個性」も登場

 「トモコレ」といえば、まずは似顔絵キャラクターの「Mii(ミー)」を作るところから始まる。最初のMiiはプレーヤーの分身でもよし、憧れの有名人でもよし、好きなキャラクターでもよし。プレーヤーが作りたい“トモコレの世界”のテーマに沿ったMiiを作ればいい。今回は最初に筆者自身のMiiを作ったのだが、結構似ていると思う。

【Miiの作成】
プレーヤーは小さな島の管理人となる
島の名前を決めると、最初のMiiの作成へ
Miiの作成方法は2つ。質問に答えることで、自動でいい感じに仕上げてくれる「質問で作成」と……
一から自分でパーツを決めていく「パーツで作成」が用意されている
今回は「パーツで作成」で自分のMiiを最初に作成した
仕上げに性格診断をすると……
筆者のMiiが完成。性格は「そうかな……?」と感じるところもあるが、顔はかなり似ていると思う

 ちなみにDS時代のトモコレは、例として最初に「はたけ(筆者のハンドルネーム)」というMiiを作ると、プレーヤーは自動的に「はたけのそっくりさん」と呼ばれるようになっていた。

 本作では「そっくりさん」が廃止された代わりに、好きな呼び方を登録できるようになっているが、管理人の誕生日を最初のMiiと同じ日にすると「よく見るとけっこう似ているような……」と“そっくりさん”であることを匂わせるような会話があり、ファンとしてはちょっと嬉しい。

【そっくりさん……?】
本作ではプレーヤーの呼び方を自由に設定できるようになった
「管理人さん」や「オーナー」のほか、自分で入力して決めることもできる
最後に誕生日も聞かれる
ここで最初に作ったMiiと同じ誕生日に設定すると……
“そっくりさん”であることに気づいているような……?
似ているというか、同一人物のつもりで作りましたからね!

 本作からMiiを作る時のパーツに「フェイスペイント」が加わり、Miiたちの顔にアクセントを足したり、一からMiiの顔を作れるようになった。さらに性別が男・女・その他の3種類となり、恋愛対象の性別も設定できるようになったことで、性別未詳のマスコットキャラクターや宇宙人的なMiiを作りやすくなっている。オリジナリティを出して、より“そのMiiらしさ”を追求できるようになったのは嬉しいポイントだ。

【Miiたちの設定】
「フェイスペイント」ではMiiの顔にアクセントを足したり、一から顔を描くこともできる
性別は男・女・その他の3種類に
恋愛対象の性別も設定できるようになった
試しに作ってみた宇宙人風の「グレイ」。筆者お気に入りのMiiだ

 そして、さらに“そのMiiらしさ”を引き立てるのが、本作からの新要素「プチ個性」。その名の通り、Miiたちにちょっとした個性を授けるもので、例えば挨拶や立ち方、歩き方、食べ方において特徴的な仕草をするようになる。メガネっ子には「眼鏡を直しつつ立つ」、宇宙人には「浮いて移動する」など、そのMiiに合った「プチ個性」を渡そう。

 なお「プチ個性」はMiiのお世話をしたり、願い事を叶えることでレベルアップした時に、プレゼントとして渡すことが可能だ。

【プチ個性】
Miiがレベルアップすると……
プレゼントの一つとして「プチ個性」をプレゼントできる
立っている時にメガネの位置を直す仕草
歩かずに浮いて移動するなど、特徴的な仕草で“Miiらしさ”を追求できる

 このように本作では性別からフェイスペイント、プチ個性まで、Miiの表現の幅がかなり広がった。宇宙人が住む不思議な島、可愛いキャラクターがいっぱいの島など、DS時代の「トモコレ」ではできなかった島にすることも夢ではない。Miiの作りがいがあって非常に楽しい。

 本作では最大70人のMiiを島に住まわせることが可能。DS時代は最大100人だったが、当時としてもそこまでMiiを作ることはなかったため、ちょうどいい数だと感じている。

【Miiは最大70人まで】
本作は最大70人のMiiを作成可能。筆者的にはちょうどいい数だと思う

自由奔放なMiiたちの暮らし。願い事を叶えたり、時にはつまんだり……

 Miiたちは島の中で自由に暮らしており、プレーヤーは衣食住を整えてあげたり、Mii同士で友達になる後押しをしてあげたり、一緒に遊んだりと、Miiたちの生活をサポートしながら見守っていく。島民が増えると、新しい施設が建設されて出来ることも多くなるので、序盤はMiiを増やしつつ、Miiのお願い事をどんどん聞いていくことが重要だ。

 何かお願い事があれば、Miiたちの頭上に「モヤモヤしたフキダシ」が出現し、そのお願い事を解決していくのがプレーヤーのミッションとなる。例えば「何か食べたいです」と言われたらご飯を買ってあげたり、「話し相手が欲しいです」と言われたら島に住んでいるMiiを紹介したりするのが、島の管理人の役目だ。

【Miiたちのお願い事】
Miiたちは何かお願い事があると、頭上に「モヤモヤしたフキダシ」が出現する
どうやらお腹が空いている様子
食べ物屋さんでご飯を購入
Miiたちに渡してあげよう
Miiたちには好き嫌いがあるので、少しずつ把握しながら好みのものをプレゼントしていこう
お願い事を叶えると、Miiたちのレベルがアップし、お金と後述する「気持ち玉」がもらえる

 DS時代の「トモコレ」は、基本的にマンションの部屋の中でしかMiiたちと交流できなかったが、本作ではMiiたちが島を出歩くようになり、いつでもどこでもMiiたちとコミュニケーションできるようになった。そこで新しく追加されたのが、Miiを“つまむ”機能だ。

 例えば、Mii同士で友達になってほしい時は、一方のMiiをつまんでもう一方のMiiの元へ連れていくことができる。管理人がおせっかいを焼けば焼くほど、Miiたちの仲が変化していくのだ。Miiたちの関係性をそばで見られるのは、まるでドラマのようで非常に面白い。

【Miiたちの関係性】
Miiたちをつまんで、Mii同士で引き合わせることができる
すると会話が始まって……
顔見知りになる
何度かつまんで仲良く会話させていくと……
友達になるなど、管理人がおせっかいを焼くほど、Miiたちの関係性が変化していく
友達になると、相手の呼び名を決められるようになる
さらに仲良くなっていくと、シェアハウスを提案することもある
気が合うことを確認したら……
大きな家で一緒に暮らし始めるなど、DS時代にはなかった関係性が楽しい

 またMiiたちは、管理人を突然ミニゲームに誘ってくれることもある。古今東西ゲームやシルエットクイズ、Miiたちがピンになるボウリング、意外と難しいカップ入れ替えなど、サクッと楽しめるものからクスッと笑えるものまで、面白いラインナップが揃っている。Miiたちから提案があったときはぜひ乗ってあげてほしい。

【ミニゲーム】
サクッと楽しめるシルエットクイズ
何故かMiiたちがピンになっているボウリング
30秒以内にタッチする必要があるだるまさんが転んだ
話しかけてきたり、フェイントがあったりと意外と難しいカップ入れ替え

 「トモダチコレクション わくわく生活」は、先述のようにそれぞれが一人のMiiとして自由に暮らしている。その中で、例えば仲良くさせたかったMiiたちがケンカしてしまったり、思いがけず好きになってしまうことがある。こういう時はMiiたちの決断を尊重し、島の管理人として仲を取り持ったり、その恋を応援してあげよう。

【Miiたちのケンカ・恋愛】
会話が上手くいかずにヘコんでしまったり……
思わず恋をしてしまうこともある。こういう時は管理人として応援しよう

 なお、本作のプレイ中、Joy-Conのボタンでスクリーンショットを撮影できるが、Switch本体の「スマートフォンへ送る」機能では画像を転送できない。画像を取り出すには、SwitchをPCに接続するか、microSDカードを取り出してPCやスマートフォンで読み取る必要がある。

 SNSなどには「ネットワークサービスにおける任天堂の著作物の利用に関するガイドライン」に沿う範囲で画像を投稿可能だが、自分の島でのMiiたちの生活が、他の人を不快な気持ちにさせないか、よく考えてから投稿しよう。

□「ネットワークサービスにおける任天堂の著作物の利用に関するガイドライン」のページ

Miiニュースも健在! 「トモダチコレクション わくわく生活」の公共施設

 Miiたちの生活を支えるために、本作には様々な施設が用意されている。なぜか“実写クオリティ”の食べ物が並ぶ「食べ物屋さん」、絶妙なセンスの「服屋さん」、Miiたちの家を模様替えできる「リフォーム屋さん」は、DS時代の懐かしい雰囲気が残されており「これこれ!」となんだか嬉しくなってしまう。

【島のショップ】
Miiの食生活を支える「食べ物屋さん」。食べ物が“実写クオリティ”なのはDS時代からの伝統
シンプルな洋服から尖ったファッションまで用意されている「服屋さん」
Miiたちの部屋を模様替えできる「リフォーム屋さん」。どのショップもDS時代の懐かしい雰囲気が残されている

 「願いのふんすい」では、住民たちのお願い事を叶えるともらえる「気持ち玉」に応じて、様々なプレゼントや「プチ個性」などをアンロックできる。さらに1日に1回、住民たちからの募金でお金をもらうことができるので、ゲームをプレイするときは最初に訪れておこう。

【願いのふんすい】
住民の願いを叶えると「気持ち玉」をもらえる
「気持ち玉」を願いのふんすいに持っていくと……
ランクがアップして、様々なアイテムや「プチ個性」などをアンロックできる
最初はアンロックできるものも少ない
だが、願いをたくさん叶えてランクアップすると、アンロックできるものも増える
また1日に1回募金を受け取れるので、忘れずに訪れておこう

 そして「ニュース放送局」では、新たな施設ができた時にニュース番組が放送されるほか、島内での様々な出来事を伝える「Miiニュース」を1日に1回放送。この「Miiニュース」は筆者の中でのトモコレ名物で「そんなことあったの!?」から「そんな小さいことで!?」まで、ユーモアたっぷりのニュースを見られる。本作でも健在なのは非常に嬉しい。

【ニュース放送局】
「ニュース放送局」では重要な施設ができたときにニュース番組を放送
また1日に1回「Miiニュース」が更新される
ユーモアたっぷりのニュース番組
基本的にニュースの内容はほとんどジョーク……のはずだ
筆者の中でのトモコレ名物であり、本作でも健在なのは嬉しい

 このほかにもMiiたちの集合写真を撮影できる「写真館」、島だけのオリジナルアイテムを作れる「アイテム工房」、手持ちのアイテムを換金できる「質屋さん」、Mii同士の交流の場となる「レストラン」など、様々な施設が用意されている。これらの施設は島民が増えたり、願い事をたくさん叶えることで建設できるようになるので、たくさんおせっかいを焼いて、Miiたちを交流させよう!

【そのほかの施設】
集合写真を撮影できる写真館
朝・昼・夜でセール品を購入できる市場
Mii同士の交流の場となる「レストラン」など、様々な施設が用意されている

丸ごとカスタマイズ! 遂に「島作り」ができるように

 最後は「島作り」について紹介しよう。DS時代の「トモコレ」ではマンションや施設を移動させることはできなかったが、本作ではMiiの家や各施設の場所、島の広さや形までカスタマイズできるようになった。

 「島作り」はメニューから簡単にアクセス可能で、島を広げたり道を作ったりと自由に開発可能。また島民が増えると、周辺の海が開放されてさらに島を広げられるようになる。筆者は都市開発系のゲームが好きで「トモコレ」でも自分だけの島を作れるようになったのは嬉しく、ついつい時間を忘れて島作りに励んでいた。

【島作り】
「島作り」はメニューからいつでもアクセス可能
ペンを使って島を広げたり、道を作ったりできる
最初は少し寂しかった島の風景も……
ゲームを進めていくと徐々に賑やかになっていく
島民が増えると島をさらに広げられるようになり、より多くのMiiたちを住まわせたり、様々なショップを建設できる

 加えて「島作り屋さん」でベンチや街灯、プランターといった装飾も購入可能で、Miiたちから「ここにベンチが欲しい」とお願いされることもある。最初は何もなかった無人島が、徐々に島民が増えて賑やかになり、街へと変わっていく……。自分だけのテーマパークのようで、都市開発ゲームとしても面白いのが「トモダチコレクション わくわく生活」の魅力だ。

【島作り屋さん】
「島作り屋さん」で島の装飾も購入可能
ベンチを買って設置すると……
実際にMiiが座ってくれる!
「島作り」で簡単に設置・撤去が可能なので、気軽に模様替えできる
都市開発ゲームとしても楽しめるのが「トモコレ わくわく生活」の魅力だ

Switch時代の新しい「トモコレ」。DS時代を知らなくても楽しめる!

 ここまで「トモダチコレクション わくわく生活」のレビューをお届けしてきた。本作は、ちょっぴり変わったMiiたちの生活、なぜか実写クオリティの食べ物、クスッと笑えるMiiニュースなど、DS時代の「トモコレ」の雰囲気は残しつつ、Miiたちの個性が豊かになり、新たに島開発の要素も加わったことで、より“らしさ”を表現できるようになった。

 DS時代にプレイしていた人は懐かしさを感じるところもありつつ、本作からプレイされる方はSwitch時代の新しい「トモコレ」として、長く楽しめるゲームに仕上がっている。ぜひ「トモダチコレクション わくわく生活」で自分が思い描くMiiの世界を追求してみてほしい。