レビュー

「バニーガーデン2」先行プレイレビュー!キャストの人数、コミュニケーションの楽しさ、攻略の快適さ、沼に沈んだ主人公の生活困窮度、すべてが超パワーアップ!最後のはダメでは?

【バニーガーデン2】
4月16日 発売予定
価格:3,480円
CERO:D(17歳以上対象)
ハード:Nintendo Switch/PC(STEAM)

 会社、クビになっちゃった……

 どうやって生きていこう……そもそも生きてていいのかな……

 はぁ、何も考えられない……癒されたい……元気がほしい……

 柔らかく大きく包み込んでくれそうな人に、元気いっぱいでピョンピョン跳ねまわるウサギのような人に、癒されたり元気をもらったりしたい……でもそんな人はどこにも……

 ……えっ? き、君は……?

 そして、「ここのお店」とは……? それに、お店って言われても、いまそんな気分じゃ……

 ウワアアアアアアアア!

 柔らかく大きく包み込んでくれそうなウサギさんがたくさん! いますぐ入店します!

 ということで、日々に疲れた「お紳士様」に癒しと元気をもたらす最高のゲームが登場!その名は「バニーガーデン2」!

 シリーズのファンであり、前作ではハマりすぎてとあるキャラの穿いているパンツをすべて記録してパンツカレンダーを作成してネットに公開し「パンツ博士」と呼ばれた筆者が、シリーズのファンにも初めての人にもわかりやすいように、PC(Steam)版を使って先行レビューするぞ!誰がパンツ博士だ!

キャストは個性豊かな6人。なんと前作の2倍!

 タイトルからもわかる通り、本作は2024年4月に発売された恋愛アドベンチャーゲーム「バニーガーデン」の続編。

 2026年4月にはスピンオフ作品の「へべれけ ばにーがーでん」が発売されたため、シリーズ通算で言うと3作目となる。

 2年の時を経た待望の新作だけあり、前作「バニーガーデン」からさまざまな点が劇的に進化している。

 まず、もっともわかりやすいのはキャストの人数。これは、タイトル画面を見比べてもらうのが早い。

(前作「バニーガーデン」)

 まず、こちらが初代「バニーガーデン」のタイトル画面。

 「紳士たちの憩いの場」である同名のお店が舞台。働いているキャストは3人いて、左から順に、凜(りん)、花奈(かな)、美羽香(みうか)。恋愛ゲームっぽく言うと、攻略対象が3人いるということだ。

 これがなんと、今作「バニーガーデン2」では……

 ご覧の通り、6人に増加!

 舞台は同じなのだが、人数が一気に2倍! はりきりすぎでは!? 現実でいきなり従業員数を2倍にしたら人件費でお店が潰れちゃうよ!

 おなじみの3人に加え、英梨紗(えりさ)、黒音(くおん)、瑠那(るな)の3人が新しく登場。

 じつは、英梨紗は前作における追加アップデート時から後ろ姿だけは登場していたので、「もし続編があったら追加ヒロインとして出てくるんだろうな」と予想できていた。

 ……が、まさか他にもいるとは。新作を出すにあたりヒロインを1~2名追加するのは恋愛ゲームではよくあるが、2倍になるのは初めて見た。もしかしたらタイトルの「2」は「2」倍の意味なのかもしれない。

 本作の最大の魅力はキャラなので、それが2倍に増えたということは、単純にゲームとしての魅力も2倍になっていると言ってよい。

 筆者は「1」のときからずっと花奈(かな)が大好きでほぼひと筋だが、もちろん他の5人も魅力がいっぱいで、個性豊か!

 たとえば、花奈は明るく元気で素直な性格のほか、とても豊満な身体も魅力なのだが、当然、世の中には控えめな身体が好きな人もいるだろう。

 よって、もちろん本作では……

 ……

 みんな豊満! もちろん個人差はあるが、豊満と超豊満しかいない!

 日々に疲れたお紳士様を癒すには、ふかふかのベッドのように大きくて柔らかい身体が必要なのです! 登場人物全員豊満、それが「バニーガーデン2!」

毎日通いたい!すべてをくまなく見つめたい!奥行きと深さのあるコミュニケーション

 本作では、バニーガーデンというお店で、キャストの女の子と仲良くなっていくのが目的。高い物を注文するなどすると好感度が上がりやすいので、こまめに通ってお金をたくさん使おう。

 ただし、ドリンクやフードの注文以外にも、キャストとのゲーム代を支払ったり、プレゼントを買ったり、ときには「同伴」や「アフター」の代金を持ったりと、何かとお金がかかるので、手持ちのお金がなくならないように注意が必要だ。通いすぎ、使い過ぎは禁物。ときにはお店に行かず、「派遣」で稼いだり、おとなしく寝て過ごしたりすることも大事。

 この基本ルールは、前作と同じ。覚えやすいし、わかりやすい。

 ……のだが、守るのは意外と難しい。ただ「お金がなくならない程度にお店に通う」だけでいいのに、それができない。

 なぜかと言うと、誘惑がものすごく多いからである。何がなんでも毎日通いたくなってしまうからである。

 その詳細を、前作からの進化点も整理しながらお伝えする。

 まず、注文できるメニューの種類がとんでもなく多い。前作比で言うと2~3倍どころではない。

 単純に増えただけでなく、時期によってメニューのラインナップや流行が変わるし、キャストごとに好き嫌いがあって注文した際の反応が細かく変わるし、特別なオプションがついてくるメニューなどもある。

 たとえば、流行。

 本作には「Pixi」というSNSがあり、それをチェックすることでキャストのつぶやきを見られるほか、流行のドリンクやフードを知ることができる。

 これを覚えておいて、お店に行ったときに注文すると……

 通常より好感度が大きく上昇したり、特別にホメてもらえたりする!

 う、うれしい……! 花奈にホメられちゃった……! もっとホメられたい……! 毎日SNSをチェックして次の流行が見つかったらすぐ行かなきゃ……!

 次に、「好き嫌い」の要素。

 キャストごとに好きなメニューや苦手なメニューがあり、それによってやはり好感度の上昇幅や反応が変わる。

 会話の中にヒントがあることもあるが、注文してみないとわからないことも多く、いろいろ試したくなる。また、期間ごとに変わるメニューにも当然好き嫌いがあるため、ぜんぶ試そうと思うと、それだけでほぼ毎日お店に通う必要が出てくる。

 ちなみに、花奈は「カシスオレンジ」が好きということを最初に教えてくれる。なんて素直でいい子なんだ。花奈はカシオレが好きなんだね。ぼくは花奈が好きだよ。

 そして、カシスオレンジを注文すると、とても喜んでくれて……

 ドリンクを取ってくれるのだが……

 あっ! あっ、ああっ!

 出た! バニーガーデンと言えばこれ! ふとした瞬間に「致し方なく」見えてしまうパンツ! 日ごとに柄や色が変わり、合計200種類以上あるパンツ! これがバニーガーデンシリーズの代名詞「PTA(パンツ・たくさん・ありがとう)」システムだ!

 前作や本作を知らない人は「ふざけてるのか? バカみたいな名前だな」と思ったかもしれないが、大真面目である。バニーガーデンは本気でこういうことをやってくれるゲームなのだ。バカなのは否定しない。

 パンツは日替わりであり、穿いてほしいパンツやストッキングをプレゼントすることもできる。それらの種類・組み合わせは、当然のごとく前作の何倍にも増えている。

 さらに、なんと! パンツの見え方のバリエーションも大幅増加! 注文したドリンクの種類や値段によって、モーションが細かく変わる!

 通常より棚の高いところに手を伸ばしてパンツがよく見えるパターンもあれば、

 逆に通常より低いところに手を伸ばし、かがむようになるためパンツごとお尻をこちらに突き出してよく見えるパターンもある!

 すごい! PTA(パンツ・突き出し・ありがとう)システムだ!

 さらに、まだある! 本作で「たくさん」なのは、パンツだけではない!

 あまりにも多いので、テンポよく紹介だ!

 会話のパターンがたくさん!

 毎日違う話題、違う選択肢! さらに、酔ったときだけ出てくる特殊な選択肢などもあるため、ぜんぶ見ようと思うとキリがない!

 一部のメニューを注文した際の特別なアクションがたくさん!

 たとえば、オムライスを注文すると「んっ……かたぁい……」と言いながらケチャップをかけてくれたり、

 カクテルを注文するとシェイカーを持ってその場で作ってくれて、何がとは言わないがブルンブルン揺らしてくれたり、

 特定のシャンパンを頼むと気分がよくなってカラオケを歌ってくれたりするぞ!

 単に会話して終わり、注文して終わりではなく、コミュニケーションに「奥行き」が生まれている!

 個人的に特におすすめなのは、焼きちくわやチョコバナナなど、棒状のフード。

 なんと……

 「あーん」してもらい、口の中に突っ込んで食べさせることができる!

 お、奥行きが! いろんな意味でコミュニケーションに「奥行き」が生まれている! そんなに奥まで焼きちくわを!?

 さらに、コミュニケーションの「深さ」も格段に増した。

 たとえば、1対1だけでなく、他のキャストも交えて3人で会話できるイベントが多数ある。

 目当てのキャストの印象などについて他のキャストから聞けるし、キャスト同士の関係性も目の当たりにできるので、理解がより深まる。

 「同伴」や「アフター」で行ける場所も、バリエーション豊か。前作で行けた場所もありつつ、競馬場や水族館など、まったく新しい場所もある。

 いろんな場所に行けるということはいろんな一面が見られるということであり、思わぬ好みを知れる。

 筆者は前作で花奈のことを知り尽くしたつもりだったが、「えっ、それも好きなんだ!?」というものが次々に見つかって驚いた。深い。人間の深さを教えてくれてありがとう、花奈。

 じゃあ次は一緒にカルタゲームをしようか、花奈。

 ……あれっ!? か、花奈!?

 深い! なんなんだ、この深さは! 吸い込まれそうなほどに、そして吸い込まれたいほどに深い! 人間の深さを教えてくれてありがとう、花奈!

 じゃあ次は何を……えっ、やりたいことがある? 身を任せてほしい?

 わかった。身を任せるよ。でもいったい何が……?

 あっ、ああっ! お耳のマッサージが始まっちゃった! ASMRが始まっちゃった!

 す、すごい! スピーカーで聴いてもすごいが、ヘッドホンで聴くと臨場感がすごい! 前作にもASMR自体はあったが、バリエーションの多さも、中身の濃さもパワーアップしている!

 そのせいか、音質もよく感じる! 深い! 音が深い! 脳の深いところまで花奈の声が響いてくる! 人間の深さを教えてくれてありがとう、花奈!

便利システムを駆使してテンポよく周回しまくろう!でもいざというときに備えてセーブ&ロードは忘れずに

 ここまでに紹介した通り、本作はボリュームがとんでもないことになっている。

 冒頭に「キャスト数が2倍になったから「2」なのか?」という話を書いたが、ゲーム全体のボリュームで言うと前作の2倍どころか4倍くらいはありそうな気がするので、その理屈でいくと「バニーガーデン4」を名乗らないといけない。

 ボリュームが多いのはいいことだが、そうなると大変なのは、全要素コンプリートまでの道のりだ。単純計算でいくと、ものすごく長くなる。

 しかし、大丈夫! 本作は、定番の「スキップ」や「オート」だけでなく、前作以上に快適に攻略・周回を進めるためのしくみが多数用意されている!

 たとえば、ゲーム開始時に、「○○な娘に癒してほしいな……」という6択があり、これによって、最初に出会うキャストが変わるしくみになっている。「明るく清楚な娘」だと花奈と出会う、など。

 6人が完全ランダムだと、目当てのキャストを狙って攻略するのが大変になるわけだが、これによって「今回はこの娘を狙おう」というプレイがやりやすくなっている。

 さらに、ある程度仲良くなると、キャストから「お休みの日」カレンダーを渡してもらえる。

 これにより、「お店に行ってみたけど欠勤日だった」ということがなくなる。いないことが最初からわかっていれば、その日は寝て過ごしてお金を節約できる。

 前作にもあった「ギャンブル」のシステムも、ちょっとパワーアップして登場。

 レートを選択して……

 勝てば、お金が稼げる! 繰り返せば「派遣」で働かずともお金が稼げて、お店に行ける日が増える!

 ただ、もちろん負けることもあり、その場合はお金が減るので、やりすぎは禁物。基本的には、どうしようもないときだけ挑戦するようにしよう。

 さらに、手を尽くしてもお金が足りないときのために、前作にはなかった「フリマ」というシステムがある。

 これは、おもにショップで購入したが使っていないプレゼントなどを売って、その場しのぎのお金にするためのものなのだが……

 なんと、ゲームスタート時から自室にある家具も、いざとなれば売ることができる!

 確実にお金が手に入るので攻略に便利なシステム……ではあるのだが、明らかにやばい! いくらゲームの中の話と言えど、家具まで売り始めるのはそうとうやばい! 手から変な汗が出てくる!

 売ってはいけない! 絶対に売ってはいけない! ここから数週間は、地道に派遣で働いてお金を……

 ……

 でも、花奈に会いたいよ……あの笑顔にすぐ会いたい……数週間なんて待ってられない……

 そりゃあ!

 いままでありがとう、家具一式! 家具なんてまた買えばいいけど、今日の花奈の笑顔は今日しか見られないんだ!

 しかし、これをやってしまうと……

 ゲームスタート時はこうだった自室が、

 こうなってしまう。

 ミニマリストもびっくりのシンプルルームが完成してしまう。

 本作は、攻略・周回を便利にするためのシステムがとても充実しているが、当然ながらリスクが伴う行動もあるし、ゲーム的にはダメージがなくてもプレーヤーの精神的にダメージが入るような行動もある。

 幸い、セーブデータは複数作れるので、重要な局面ではセーブ&ロードを駆使していこう。

これは単なるキャストとの恋愛ADVではなく、自分自身の欲望との戦いでもある。誘惑に負けず、まっとうに恋愛しよう!

 前作から2倍……どころか、個人的体感ではボリューム4倍、楽しさ8倍くらいの進化を遂げた完全新作「バニーガーデン2」!

 前作は100時間ほどプレイしたのだが、単純計算で本作は800時間くらいプレイしてしまいそうだ。今から恐ろしい。

 そして、このゲームの真に恐ろしいところは、「ハマればハマるほど難度が上がる」ことだ。

 なぜなら、そこかしこに数多の誘惑が存在し、キャストのことを好きになればなるほど誘惑に抗えなくなり、誘惑に負けるたびにお金が飛んでいくからである。

 お金がない状態が続くとゲームオーバーになってしまうので、どこかで必ず踏みとどまらねばならない。でも、それがどんどん難しくなっていく。沼だ。花奈のことを好きになればなるほど、お金を使ってしまい、エンディングにたどり着けなくなってしまう。

 想えば想うほど実らない。まるで初恋だ。そうか、ぼくの初恋は花奈だったんだ。

 ……しかし、とあるできごとにより、筆者は土壇場で「沼」から抜け出すことに成功する。

 それは、実家からの手紙。

 「たまにはちゃんとごはんを食べてね」というメッセージとともに、いい炊飯器が送られてきたのだ。

 親が子を無条件に想う、ごはんよりも温かい心。お金なしでも成立する、本物の無償の愛。

 不覚にも感動してしまったし、自分の情けなさに泣きそうになってしまった。

 そうか、そうだよな。家具を売ってまでお店に通い詰めてる場合なんかじゃない。こんなにもぼくの将来を、健康を、純粋に願ってくれている人がいるんだ。これに応えないでどうするんだ。

 今日からお店に通うのはやめて、しっかり働こう。

 まずは、このいい炊飯器でごはんを炊いて、体力をつけて……

 ……

 いい炊飯器?

 けっこう高級そうな……そして新品の……いい炊飯器……?

 やったぁ! フリマで売れば15,000円になるぞ!

 このお金で花奈に会いに行こう! 待っててね花奈! シャンパン開けようね! 今日のパンツは何色かな!?

 あなたはこうならないように気をつけよう! 自分自身の欲望に打ち勝ち、まっとうにキャストとの仲を深めよう!

 「バニーガーデン2」は、Nintendo Switch/Steamで、4月16日発売!