【特別企画】

自宅で4D体験! Razerデバイスの“光と振動”で「007 ファーストライト」を体感してみた

【007 First Light(007 ファーストライト)】
5月27日 発売
価格:8,910円

 ゲーミングデバイスに“RGBライティング”をもたらした第一人者であるRazer。同社のキーボードやマウスは好きな色やパターンに光らせられるだけでなく、今では対応ゲームと連動したライティング効果を用意するなど、独自の進化を遂げている。

そんなRazerとデンマークのゲームスタジオ・IO Interactiveがパートナーシップを締結。 5月27日に発売されたばかりのスパイアクションアドベンチャーゲーム「007 First Light」は、RGBライティングシステム「Razer Chroma」とハプティクスシステム「Razer Sensa HD ハプティクス」に対応しており、一部のRazerデバイスで“光と振動”の専用効果を楽しめるのだ。

 今回はマウスからキーボード、ヘッドセット、コントローラーまで、全てRazer製ゲーミングデバイスで統一した環境で、実際に「007 First Light」をプレイ。まるで4Dシアターのような光と振動で、ジェームズ・ボンドを“体感”できるシステムの魅力をお届けしていく。

【007 First Light – Official Launch Trailer】

ゲームの没入感を向上させる“光と振動”。Razer「Chroma」&「Sensa HD」とは?

 まずは「Razer Chroma(以下、Chroma)」について紹介しよう。ゲーミングデバイスといえば「レインボーに光る」というイメージがあると思うが、そのきっかけとなったのはRazerであり、2014年に発売されたゲーミングキーボード「BlackWidow Chroma」で初めて、RGBライティングシステム「Chroma」が搭載された。

 「Chroma」に対応するデバイスでは、PC用ソフトウェア「Razer Synapse」からライティングのカラーやパターンを変更できるだけでなく、ゲームと連動した専用効果を用意。各国のゲームスタジオと協力することで対応タイトルは増え続け、数百のゲームで専用のライティング効果を楽しめるようになっている。

RGBライティングシステム「Chroma」を初搭載したゲーミングキーボード「BlackWidow Chroma」(2014年発売)
今では「ゲーミングデバイス=レインボーに光る」というイメージが定着した
「Chroma」対応タイトルは増え続けており、数百のゲームで専用のライティング効果を楽しめる

 次は「Razer Sensa HD ハプティクス(以下、Sensa HD)」だ。こちらはよりゲームに没入できる“ハプティクスシステム”で、2024年に発表された比較的新しいものだ。ゲームにおける振動といえば、コントローラーのブルブルとした感触を思い浮かべる方が多いと思うが、Razerのハプティクスはコントローラーだけにとどまらない。

 ゲーミングヘッドセット「Kraken V4 Pro」はハウジング内にハプティクスを搭載し、ゲームのアクションに合わせて振動したり、低音域をブーストするような効果を実現。さらにゲーミングクッション「Freyja」では座面に6つのアクチュエーターを搭載することで、ゲーム内での地面の響きを全身で感じられるなど、一見奇を衒ったデモ機能に見えるが、Razerはしっかりと作り込んだ上で市場に送り出しているのだ。

2024年に発表されたハプティクスシステム「Sensa HD」
振動するヘッドセットやクッションなど、Razerは“没入できる振動”にも本格的に取り組んでいる

 そんなRazerとIO Interactive、Amazon MGM Studiosは戦略的パートナーシップを結び、5月に発売されたアクションアドベンチャーゲーム「007 First Light」で先述の「Chroma」と「Sensa HD」に対応すると発表。それぞれ80種類以上のハプティック効果とライティング効果があり「シネマティックでパーソナルな没入感を実現した」と謳っている。

 近年のゲーミングマウスやゲーミングヘッドセットは、軽量化の影響で機能を省いたモデルも多いのだが、Razerは競技向けとゲーマー向けで製品ラインを明確にわけており、属性てんこ盛りのゲーミングデバイスも多くラインナップしている。ゲームとゲーミングデバイスの融合は、Razerだからこそできるシステムと言えるだろう。

RazerとIO Interactive、Amazon MGM Studiosは戦略的パートナーシップを締結
「007 First Light」で「Chroma」と「Sensa HD」に対応すると発表した。
ハプティック効果とライティング効果をそれぞれ80種類以上用意。その効果やいかに……

マウスからコントローラーまでRazerで統一。今回使用するデバイスを紹介

 今回「007 First Light」をプレイするにあたって、Razerから様々なゲーミングデバイスを提供いただいた。それぞれ簡単に紹介していこう。

ゲーミングマウス「Basilisk V3 Pro 35K」

2024年10月18日 発売
価格:26,980円

 「Basilisk V3 Pro 35K」は右手専用のエルゴノミックゲーミングマウス「Basilisk」シリーズの最上位モデル。11個のカスタマイズ可能なボタンとフリースピンに切り替え可能なチルトホイールを備えており、2.4GHzワイヤレス(Razer HyperSpeed)、Bluetooth、有線接続に対応している。

 そしてホイールとロゴ部分、マウス底面に「Chroma」対応のRGBライティングを搭載。全12ゾーンのLEDを個別にプログラムできるほか、対応ゲームと連動したライティング効果を楽しめる。

エルゴノミックゲーミングマウス「Basilisk」シリーズの最上位モデルとなる「Basilisk V3 Pro 35K」
比較的手の大きい筆者でもしっかりホールドできる
親指側にカスタマイズ可能なボタンを3つ搭載。握った時に自然と押しやすい位置にある
「Chroma」対応のRGBライティングを搭載
アンダーグローもあり映えるライティングが可能だ

ゲーミングマウスパッド「Firefly V2 Pro」

2024年6月14日 発売
価格:17,480円

 Razerの光るゲーミングマウスパッド「Firefly」シリーズの最新モデルである「Firefly V2 Pro」。世界で初めて“エッジ・トゥ・エッジ”のバックライト設計を採用しており、マウスパッド全面が光っているように見えるのが特徴だ。カスタマイズ可能なLEDは全15ゾーンとなっている。

光るゲーミングマウスパッド「Firefly V2 Pro」
表面はプラスチック製。適度にザラザラとしており、スピードタイプとなっている
上側面には接続用のUSB Type-C端子とパススルー対応のUSB Type-A端子を搭載
実際に接続した様子。明るい場所ではじんわりと光っているように見えるが……
暗い場所ではド派手なライティングを楽しめる

ゲーミングヘッドセット「Kraken V4 Pro」

2024年11月1日 発売
価格:68,200円

 Razerのゲーミングヘッドセット「Kraken」シリーズの最上位モデルとなる「Kraken V4 Pro」。同社のゲーミングヘッドセットで唯一「Sensa HD」に対応し、ハウジング内に触覚フィードバック用のハプティクスを搭載している。ゲーム内のシーンやアクションに応じてリアルな振動を楽しめるのが特徴だ。また「Chroma」に対応する全9ゾーンのイヤーカップライティングも搭載している。

 ゲーミングヘッドセットとしての性能も高く「Razer TriForce バイオセルロース 40mmドライバー」を搭載し、独自の3Dオーディオ「THX Spatial Audio」に対応。付属のコントロールハブで、プロファイルや振動の強度を直感的に変更することも可能だ。接続は2.4GHzワイヤレス(Razer HyperSpeed)、Bluetooth、USB有線、3.5mmオーディオジャックの4つに対応している。

ゲーミングヘッドセット「Kraken」シリーズの最上位モデル「Kraken V4 Pro」
ヘッドバンドにはハプティクスシステム「Sensa HD」のロゴが刻印されている
ハウジング部分には「Chroma」対応のRGBライティングを搭載
装着時は見えないのが残念だが、他のデバイスと合わせてライティングを楽しめる
付属のコントロールハブ
ハプティクスやプロファイルの設定が可能だ

ゲーミングキーボード「BlackWidow V4 Pro 75%」

2024年10月18日 発売
価格:49,980円

 Razerのメカニカルキーボード「BlackWidow」シリーズのコンパクトモデルである「BlackWidow V4 Pro 75%」。ホットスワップ可能なキースイッチ、カスタマイズ可能なOLEDディスプレイ、ガスケットマウントを採用した筐体など、まさに全部入りの最上位モデルだ。

 本製品では「Chroma」対応のRGBライティングに対応。キー別にプログラムできるほか、左右側面にはアンダーグローも搭載しており、RGBライティングが映えるゲーミングキーボードとなっている。

コンパクトな75%レイアウトの「BlackWidow V4 Pro 75%」
OLEDディスプレイと操作ダイヤルを搭載
キースイッチはホットスワップ可能。ガスケットマウントを採用するなど、打鍵感にもこだわっている
「Chroma」対応のRGBライティング搭載。白色基板によって、よりライティングが際立つようになっている
左右側面にはアンダーグローも搭載しており、ライティング好きにはたまらない
OLEDディスプレイにはPCの温度やアニメーションなども表示できる

ワイヤレスコントローラー「Wolverine V3 Pro White Edition」

2025年2月27日 発売
価格:34,980円

 Xbox公式ライセンスを取得したワイヤレスコントローラー「Wolverine V3 Pro」。本製品は「Sensa HD」に対応しており、よりリアルで鋭い触覚フィードバックが楽しめる。なお「Sensa HD」に対応するのはPC版の対応ゲームのみで、PC版の非対応ゲームおよびXboxでは標準的な振動機能のみサポートする。

 このほかにも「Wolverine V3 Pro」には4つのバックボタンと2つのクローグリップバンパー、高速入力に切り替え可能な「Razer Pro HyperTrigger」、ホールセンサーによる精度の高いジョイスティックを搭載。ハイエンドコントローラーに相応しいスペックを備えている。本体カラーはブラックとホワイトがあるのだが、今回はホワイト(White Edition)を用意いただいた。

触覚フィードバック「Sensa HD」に対応するコントローラー「Wolverine V3 Pro」
純正のXboxコントローラーに近いボタンレイアウトを採用
上側面に2つのクローグリップバンパー(M1/M2ボタン)を備える
グリップ部分には4つのバックボタンを搭載
「Razer Pro HyperTrigger」を搭載しており、アナログトリガーとクリック感のあるマイクロスイッチを切り替えられる
ロゴ部分のLEDは「Chroma」には対応していないが、好みの色に変更可能だ

自宅で気軽に4D! 光と振動でプレミアムな没入体験

 ここからはRazer製ゲーミングデバイスを使用しながら、実際に「007 First Light」をプレイしていく。PC用ソフトウェア「Razer Synapse 4」の最新版がインストールされていれば初期設定は必要なく、ゲームを起動するだけで自動的に「Chroma」と「Sensa HD」が専用モードに移行する。

 なお、必ず「Razer Synapse 4」が必要になるため、PS5やXBOX Series XS、Nintendo Switch 2といったコンソール機では「Chroma」と「Sensa HD」を活かしたゲームプレイを体験できない。基本的にはPC版のみとなるため注意が必要だ。

今回のセッティング。操作はコントローラーメインで、キーボードとマウスはライティングに徹してもらった

 「Chroma」によるライティング効果だが、ゲーム中はダッシュすると鼓動するように光ったり、相手を殴るとウェーブするように光ったり、ハッキングデバイス「Qレンズ」を使うとレインボーに光ったりするなど、ほぼ全てのアクションに専用のパターンが用意されている。

 ゲームに合わせてライティングのカラーやパターンが変化していくのはとても面白く、ついついライティングに見入ってしまうこともあった。

ゲーム中はほぼ全てのアクションに専用のライティング効果が用意されている
ハッキングデバイス「Qレンズ」を使っているときは、周囲をスキャンするかのようにウェーブしたり……
ピカッとスパークした時は、ランダムで色々なところが光るなど、ついつい見入ってしまうライティングが多数ある

 そして想像以上に良かったのが、ヘッドセットとコントローラーに搭載された「Sensa HD」だ。ただブルブルと震えるような振動ではなく、リニアに反応するハプティックフィードバックで、建物やクルマのドアを閉める時に「ドンッ」と鋭い振動があったり、殴り合いの時に「ドシンドシン」と重たい振動が襲ってくる。

 手のひらのコントローラーだけでなく、頭に装着したヘッドセットからも振動が来ることで、ボンドのアクションを生身で体感しているような没入感があった。今回は試すことができなかったが、ゲーミングクッション「Freyja」も組み合わせることで、より臨場感のある振動を体験できるだろう。

クルマに乗っている時の細かな揺れも伝わってくる。コントローラーだけでなく、ヘッドセットからも振動するのがポイントだ

 Razerの「Chroma」と「Sensa HD」の組み合わせは、映画館の4Dシアターに近い体験だと筆者は感じた。4Dシアターといえば、座席が動くだけでなく、フラッシュライトでバチバチと光ったり、水しぶきや風、匂いといった特殊効果が特徴で、アトラクション気分で映画を楽しむことができ、筆者も何度か体験したことがある。

 今回の組み合わせは、映画館並みのド派手な特殊効果があるわけではないが、自宅で環境を構築でき、気軽に4Dを体験可能。特に「007 First Light」のようにシネマティックなゲームとの組み合わせは抜群で、特等席で映画を見ているようなプレミアムなゲーム体験だ。

自宅で気軽に4Dを体験できるのが、Razer「Chroma」と「Sensa HD」の特徴だ

価格と対応製品の少なさがネック。「Sensa HD」のさらなる普及を!

 ここまで、Razer製ゲーミングデバイスを使った「007 First Light」体験レポートをお届けしてきた。Razerの「Chroma」と「Sensa HD」の組み合わせは、自宅で簡単に4Dシアターのような体験ができ、ジェームズ・ボンドのアクションを生身で体感しているような没入感を楽しめる。ユニークなゲーミングデバイスを展開するRazerだからこそ構築できるシステムだ。

 だが「Chroma」は幅広いRazerデバイスが対応する一方で、「Sensa HD」はコントローラー「Wolverine V3 Pro」、ヘッドセット「Kraken V4 Pro」、ゲーミングクッション「Freyja」の3製品しか対応しておらず、いずれも高価格帯なのがネックだ。まだまだこれからではあるが、没入感を向上させる魅力的なシステムなので、より安価な製品にも搭載して「Sensa HD」の普及に期待したい。