レビュー
「SAINTS ROW(セインツロウ)」レビュー
あのおバカな名作が9年ぶりにリブート! 大暴れ推奨の原点回帰的最新作
2022年8月22日 23:00
- 【SAINTS ROW】
- ジャンル:オープンワールドクライムアクション
- プラットフォーム:PS5/PS4/Xbox Series X/Xbox One/PC
- 発売元:PLAION
- 開発元:Volition
- 8月23日 発売予定
- 価格:
- 通常版8,008円(税込)
- ノートリアスエディション11,528円(税込)
2006年に初めて世に出たクライムアクション「Saints Row」。その最新作「SAINTS ROW(セインツロウ)」が満を持して8月23日に発売する。プラットフォームはPS4/5、Xbox One、Xbox SeriesS|X、PC(EPIC)。
同シリーズはこれまでアメリカの架空都市、スティルウォーターからのし上がってきたボスの生き様を追い続けてきた連作であった。アメリカ各地の架空都市を制した主人公のボスは最終的に2013年発売の4作目「Saints Row IV」にてアメリカの大統領にまで昇りつめ、世界どころか宇宙規模の大バトルを展開してきた。
本作では宇宙にまで到達してしまったこれまでのセインツのボスは登場せず、主人公を刷新し、改めて都市の縄張り争いからリスタートする。舞台となるのはアメリカ南西部の架空都市「サント・イレソ」。ちょっと近未来テイストな戦車や飛行機などの乗り物も登場する独特の世界観は変わらず、「マーシャル」と呼ばれる民間防衛組織に参加した「ボス」こと主人公が、(数々の事件に巻き込まれながら)自身のルームメイトたちとともに、他の組織と縄張りを奪い合い、サント・イレソ制覇を目指す物語となる。
リブート作品ではあるが、常に世界のトレンドをバカにしたような雰囲気はこれまでのシリーズと変わらないため、過去作をやったことがある人も納得のテイストに仕上がっているだけでなく、PS5やXbox SeriesS/X、PCなど最新プラットフォームのハイパフォーマンスを活かした機能の数々や美麗なビジュアルは、いい意味での「テクノロジーの無駄遣い」感が出ていてこれまた同シリーズらしさを感じさせる。
今回は先行して製品版を遊ばせてもらったが、シリーズらしいテイストは楽しめる上で、完全新作のストーリーに仕上がっているため、過去作に触れた事のない人でも気楽に参戦できる内容になっていると感じた。
むしろ本作が内包するパロディやオマージュの数々は、近年初めて「GTA」シリーズや「RDR」シリーズなどのクライムアクションオープンワールドに触れた人にこそ遊んでほしいところだ。では「セインツロウ」はどのようなゲームなのか、紹介していこう。なお本稿での説明はPS5版をもとにしている。
さらにパワーアップしたキャラクターメイキング!
オープニングのカットシーンはいきなり凝っている。主人公がセインツとして大成功を収めて、パーティを開催しているところに1人の男が訪ねてくるところから話は始まる。その男と会話する前にキャラメイクが開始され、ここで主人公の外観を作成することになる。
本作では主人公の外観を自由自在に作成できるのだ。シリーズ経験者にはお馴染みのキャラクターメイキングだが、その調整可能な項目はこれまで以上にきめ細かく、髪型や目、鼻、口、輪郭など顔面の細部まで調整できる。おバカ方面の調整もなんのそのなので、この手のキャラクターメイキングが好きな人ならいくらでも時間を費やしたくなる作りだ。
今回キャラクターメイキングで新たに変更になっていたポイントで衝撃を受けたのは3点。1つは体格の設定のところで、義足や義手といった部位も選択可能になったこと。義足を見てみると、通常の義足だけでなく、パラリンピックアスリートが装着するような、足先に板バネを取り付けたスポーツ用義肢装具まで用意されている。
そして今作では性別の項目が存在しない。体格とは別に胸の大きさや股間のサイズなども自由に調整が可能になった。これまでは「アピール」という項目が用意されており、男性の場合は股間、女性の場合は胸のサイズを大きくできたのだが、本作では胸が大きくて股間も大きいキャラクターも作成できるし、胸が大きくて一見すると女性のような外見ながら、声は男といったキャラクター(もちろんその逆もOK)なども作成できるようになっている。
このように、本作ではより幅広く、自由な発想で自分の分身を作成して楽しめるように作られている。
キャラメイクが完了すると、ストーリーは再開され、パーティーで盛り上がる主人公の様子が描かれる。そしてその後、衝撃の展開を迎える。これらが物語の結末なのか、または途中なのか、または夢なのかが不明なまま、時間は数か月前に遡るという見事な導入となっており、今後どのような展開が待っているのか、メインストーリーをガンガンやりたくなる演出となっている。
本作のチュートリアルは、民間防衛組織「マーシャル」への勤務に参加した主人公が勤務初日でいきなり最前線に送り込まれ、凶悪な逃亡犯を確保する任務に同行するところから始まる。これら最前線での戦いからプレーヤーはバトル時の銃の取り扱いや特殊操作などについて学べる。
本作の銃撃戦は非常にシンプルだ。オプションの「エイムアシスト」の設定をチェックしてみると、ここの「ロックオン・タイプ」を「フル・ロック」にすることで、L2のターゲッティングで正面の敵にキッチリとロックオンしてくれる。あとは少し上にチョンと位置をずらすことでヘッドショットが容易に決められる。敵の攻撃に対しては〇ボタンによる回避行動である程度は避けられるので、こまめに行なうのがいいだろう。武器の切替はL1ボタンでホイールを出して切り替える仕組みだ。
また、戦闘時の画面下部中央にあるセインツのロゴが点灯している時には近接距離で△を押すだけで一撃必殺の「テイクダウン」が使える。1度使うとクールタイムが必要になるが、見ていると痛そうな演出で敵を一撃で葬れるので、戦闘中は重宝する機能だ。ガンカタみたいにアクロバティックだったり、頬にビンタをかましてみたり、豊富なバリエーションが用意されているので、使えるタイミングでガンガン試すのがいいだろう。
チュートリアルを終えて任務完了後には「マーシャル」初日の悲しい現実を突きつけられて帰路につくことになるが、ここでキャラメイクの最終調整が可能になっているほか、デフォルトで所持する洋服などから自由に着替えることができる。
なお、本作ではゲームプレイ中、いつでも体格や髪型など外観のあらゆる調整が自由自在に行なえる。メインメニュー代わりのスマートフォンを取り出して、「スタイル」アプリを起動する事で、キャラメイクの画面が呼び出せるのだ。
ルームメイトと共に成功を目指すストーリーと豊富な「サイド・ハッスル」!
本作では特徴的な4種類の組織「アイドルズ」、「ロス・パンテロス」、「マーシャル」、「カバナ・カウンティ」がサント・イレソを牛耳っている。序盤の主人公はまだ「マーシャル」での勤務で金を貰っているため、自身の組織を立ち上げて動き出すためにもミッションを進めていくといいだろう。
主人公はイーライ、ケビン、ニーナという3人のルームメイトたちとシェアハウスで暮らしている。彼らとの関係性は、ちょっとプレイした感じでは仲が良さそう、くらいしか分からない。ただ、ケビンは「アイドルズ」、ニーナは「ロス・パンテロス」、主人公は「マーシャル」に所属しており、彼らとそれぞれの組織との関係性は深そう。
メインミッションでは、家賃を払うために、4人で近所の武器屋に強盗に入り、金を強奪して逃走してみたり、「マーシャル」からの依頼を受けた主人公が、ニーナに気を使いながら「ロス・パンテロス」の運ぶ品を強奪したりと、クリアするごとに経験値や金を獲得しつつ、少しずつストーリーが進行していく。
このようにストーリーが進行するメインミッションのほか、「サイド・ハッスル」と呼ばれるアクティビティをクリアすることで、経験値や金が貰える。本シリーズではふざけた内容の多かったアクティビティだが、今回のサイド・ハッスルもなかなかふざけた物がてんこ盛りだ。
例えば「@TCHA」は敵対する組織が運営するお店に行き、口コミ評価を投稿するというもの。評価を終えた瞬間にどこからともなく、組織の連中が現れて攻撃してくる。5段階評価と一言レビューを書くことになるが、最高評価は付けられないようになっている。そのため、星1~4で評価を行なう事になるのだが、その際のレビュー内容がどれもくだらない。例えば敵対組織の運営するホテルの星1評価のレビュー内容は「誰かが俺の枕にうんこした。」である。小学生か!
なお、評価が低ければ低いほど難易度が上がり、出現する敵の数が増えるので撃退に苦労するが、撃退後の経験値や金は盛りだくさんだ。高い評価を付けた場合は少数の敵がくるのみなので、あっという間に撃退できるが、儲けは少ない。というか、星4評価をつけられて殴りこみにくるとか、ちょっと度量が狭すぎるだろ!
また、「助手席に乗る」というサイド・ハッスルでは、何かしらの悪事を働いて逃走する車の助手席に乗り、警察などの追っ手を撃墜して助けるといった物騒な物だ。このサイド・ハッスルで特に重要になるのが、車の屋根に上がることだ。通常この手の助手席からの銃撃戦では、窓から銃を出して攻撃するため、攻撃範囲が狭く、利用できる銃にも制限がある。ところが、屋根の上に上がれば、銃の選択肢が広がり、かなり自由に敵を攻撃できるようになるのだ。懸念点はガードする物がないため、ダメージを受けやすいことだが、このような場合は車内に戻って回復してから再開すれば成功率はかなり高くなる。
他にも、空を滑空する「ウィングスーツ」を使って依頼された目標を達成する「ウィングスーツ・サボタージュ」なんて物もある。ウィングスーツはフィールド内の高い場所から飛び降りると自動的に稼働して滑空できるもの。空中に打ち上がって、そのままウィングスーツを開いて滑空できるスポットも用意されていて、移動手段としても楽しいものだ。
このように危険な作業ばかりのサイド・ハッスルだけでなく、中には説明文に書いてある建物や看板などの写真を取るだけで完了する「フォトハント」などのインスタ映え的な平和な「発見」もあるが、平和な物ほど金や経験値は微量で、危険度が増すほど経験値や金が増えるスタイルとなっているので、積極的に危険そうなサイド・ハッスルに挑戦していくのがいいだろう。
なお、武器や洋服などのファッションアイテムも豊富に用意されており、ミッションやサイド・ハッスルで入手できる物もあれば、ショップで購入する事で常備できる物も豊富に用意されている。こうしたサイド・ハッスルやショップの情報は全て、手持ちのスマートフォンのマップ機能で確認できる。
なお、本作では街の人に危害を加えたり、組織の人間を攻撃した場合に「悪評度」が上がり、組織の追っ手や警察に狙われるようになる。ところが、救援を呼ばれる前に集まった連中を倒してしまえばそれで騒ぎは収まる。しばらくすると悪評度は0となり、すぐに解放される。悪事がバレても、仲間を呼ばれる前に殲滅すれば何ら問題ない!
レベルアップで主人公を強化する「スキル」と「PERK」
一定の経験値を獲得すると主人公のレベルが上がり、より多くの車両カスタムやサイド・ハッスルなどが利用可能になる。またレベルアップ時には「スキル」を獲得できる。獲得したスキルは、それらの中から最大4つまでをコントローラの□、△、〇、×ボタンに割り当て、R1を押しながらボタンを押す事で発動できる。中には取得した瞬間に効果が得られる「体力アップグレード」などもある。
スキルにはシンプルに出しやすく、敵を混乱させる効果を持つ「スモークスクリーン」や、ビジュアル的にユニークな、捕まえた敵のパンツにグレネードを入れて、敵ごと投げつける「パイナップル・エクスプレス」などいずれも戦闘中に役に立つ物が多いので、スキルの動作をチェックして、好みに応じて割り当てておくといいだろう。
なおスキル発動には、敵を倒した時に得られる「フロー」が必要となる。フローは戦闘時に画面右下に表示される体力ゲージ上のダイヤのマークで、これが1つ分貯まることで1回使用できる。プレイしている感じだとこれが微妙に貯まりにくい印象だったので、頻繁にスキルを使う、というよりはここぞという時に使うのが有効だ。
またスキルとは別に「PERK」と呼ばれる特殊能力もある。PERKはゲーム内のチャレンジクリアなどで得られる、装備する事で常時効果が発動されるパッシブな特殊能力だ。
全ての行動で発生する悪評度が減少する「隠密行動」や、後ろから敵を攻撃するとダメージが増加する「スニーク・アタック」など、装備するだけで一定の効果が得られるのでなるべく多く取得していきたい。なお、PERKにはランクがあり、それぞれのランクに合わせたスロットに割り当てが可能。PERKのスロットはランクごとに最大2つ、最上位ランクは1つのみと、数が少ない上に空きスロットを解放するのに金がかかる。いい機能にはそれだけ代償が必要ってわけだ。
ドライブも楽しい。車もコレクションし放題!
本シリーズの魅力の1つとして、車が運転しやすい点が挙げられる。筆者はゲーム内の車の運転が達者な方ではないが、そんな筆者でも本シリーズの車なら軽々とドリフトできる。運転中に×ボタンを押しつつ曲がりたい方に移動操作するだけだ。挙動が非常に直感的なのでスムーズに操作することができる。さらにブレーキも掛けつつドリフトすることで、ほぼ直角にカーブできるクイックターンも可能だ。
また、他の車に追突した場合「後ろから突っ込む」、道路の反対車線を走行すると「逆走」、他の車と接触スレスレのところを走行すると「ニアミス」、車をジャンプさせると「エアタイム」など、車両の走行時の状態に応じて微量ながら経験値が手に入る。こうしたゲームでは車をぶつけたり、道を間違えて逆走してしまうことがよくあるが、本作ではむしろ歓迎されている。操作は無茶苦茶な方がお得という“らしい”仕組みだ。
車両については、クライムアクションのお約束として、基本的に車は駐車してあるものや、走行中のものを一時的に拝借して自分の物にするスタイルだ。本作では自宅などのガレージに放り込むとそれらが自分の物として自由にカスタマイズできるようになる。
一方で、出先でたまたま見かけた車に乗り込んで移動する場合、一定時間乗り続けていると、それが自分の車として認定され、ミニマップなどに表示されるようになる「お前の物は一定時間で俺の物」ルールとなっている。出先などで拝借した車から離れた時などでも、どの車で移動してきたかが分かりやすい。ただし、この状態であってもガレージに入れない限り、車は保存されないため、不測の事故などで死んでしまった場合などは車とはお別れになってしまう点には注意が必要だ。
車両のカスタマイズは、カラーリングやボディパーツなどの見た目から、各種パフォーマンスが向上する「アップグレード・キット」、ニトロが常に補充される「無限ブースト」など、車両固有の特殊能力「シグネチャー・アビリティー」も用意される。ただし、アップグレード・キットを強化するにはプレーヤーレベルを上げる必要があるほか、シグネチャー・アビリティーの獲得には車両ごとに設定されたチャレンジクリアが必要となっている。
ガレージに収容可能な台数は確認できていないが、現在15台収容してまだ大丈夫そうなので、気になった車両はガンガン持ち帰ってガレージに放り込むといいだろう。なお、街中のガレージも自宅のガレージも機能としては全く同じとなっているため、自宅まで持ち帰るのがしんどい場合などは、出先のガレージに放り込むことでも車両を獲得できるし、街中のガレージまで車をもっていかなくても、自宅でカスタマイズが自由に行なえるのは便利だ。
貨物列車で優雅な列車の旅も満喫!完成度の高いオープンワールド
最後に筆者の勝手な楽しみ方を1つ紹介しておこう。なお、今回の筆者の主人公はスキンヘッドにサングラス、赤いジャケットに黒のジーンズのいつものスタイル(※編集注:池氏は「GTA Online」や「セインツ・ロウ:ザ・サード リマスタード」などキャラメイクできるものは同姿でプレイすることをポリシーとしている。下記記事参照)で参戦だ。今回の肌の色は黄金っぽく見える感じにしてみた。義足や義手については今回はパスだ。
本作の勝手な楽しみ方、それは貨物列車を使った遊びだ。主人公たちの住むアパートのほどよく近い線路をかなり頻繁に貨物列車が通過していく。動き続ける列車があったらそりゃ乗るしかないのが俺のスタイル。そこで今回は線路の上を通過している高速道路に上がり、そこから電車へのダイブを試してみることにした。
先ずは高速道路に上がると、線路の真上の部分はなぜかちょうど壁がない。まるで俺のために用意されたかのようだ。ただし、代わりに工事用のブロックが設置されているため、車両で激突して破壊しておく。そして、ワクワクしながら真下を電車が通過するのを待つ。
高速道路の変な位置に車両を停車させているため、ぶつかってくる車やよけようとして事故を起こす車が発生するなど、他の車とトラブりながら待つこと数分、やってきた列車に単身ダイブ! 列車の真上にきちんとジャンプするのは意外と難しく、列車と横の軸がズレて着地してしまったり、なかなかうまくいかないが、何度目かのトライで見事に列車の上に着地成功できた!
勝手に乗り込んでみた本作の列車はほどよく安定しており、立ち位置さえ間違えなければコントローラを操作しなくても延々と列車に乗り続けていられる。「世界の車窓から」のBGMを勝手に脳内再生して列車の旅を満喫するのは個人的に至福の時だ。
列車の旅のいいところは何といっても安全に周辺エリアを見て回れることだ。列車に乗っていると、すぐに視点を強制的にデフォルトの位置に戻されてしまうため、周囲の地形が見渡せるような向きに主人公の位置を固定するのがコツ。これで、スムーズに列車の旅が満喫できる。
また、線路の脇には多くのサイド・ハッスルがあるので、それらの位置をチェックするのも重要だ。特に、危険そうな“オクスリ”を拾うだけの簡単なお仕事「サプリの袋ピックアップ」が配置されている場合が多いので、これらの位置を把握しておき、何周か列車旅行を楽しんだら、線路を車で走行して、これらを回収しにいくのがいいだろう。
他にはバイクで車両ごと飛び乗るチャレンジもやってみたが、こちらは着地には成功したものの、移動中にバイクが貨物の中にめり込んでしまい、そのまま落下してしまった。快適な列車の旅を楽しむなら、体ひとつで乗り込むのがいいだろう。また、車で走ってジャンプ台から乗り込むのも何度かトライしてみたが、こちらは残念ながら成功していないので、いずれトライしてみたいところだ。
なお、適当な車を用意して線路に並行して停車、その屋根に飛び乗って、そこからジャンプして乗り込むスタイルは、貨物の乗ってない平たい車両であればかなり余裕で成功できた。手軽に試してみたい人は挑戦してみてほしい。
実用的なネタとしては、列車の後ろから車でついていくのも面白い。これをやると従来の道路を走行せずにより近道できる「ショートカット」を発見した扱いになるため、微量ながらもガンガン経験値が稼げる。ゲーム開始直後の序盤の稼ぎとしては非常に魅力的だ。
オープンワールドの魅力はメインのストーリーを楽しんだり、システム上用意されたサブミッション(本作ではサイド・ハッスル)を遊んで経験値やお金を稼ぐのも楽しいが、今回のようにメリットがほぼないような遊び方もできるのも魅力の1つだ。「セインツロウ」では単なるビジュアルだけでなく、きちんと上に乗れる列車を用意してくれただけで、筆者としては大満足の1本となった。
もちろん反逆グループ「セインツ」が結成されるメインストーリーも魅力的だし、サイド・ハッスルのバカバカしさも非常に同シリーズらしさを感じさせるものとなっており、「セインツロウ」はリブート作品として見ても、単体のオープンワールドクライムアクションとして見ても、魅力的な1本に仕上がっている。シリーズを全て見てきたプレーヤーも、シリーズ初見のプレーヤーも是非生まれ変わった新生「セインツロウ」を遊んでみて、そのバカバカしさを堪能してみてほしい。
なお、本作にはストーリーを複数のプレーヤーで挑戦できる「協力プレイ」が用意されている。もしソロプレイ時に挫けそうな時は難易度を下げてみるのも手だが、プレイしている仲間を募ってみるのも面白そうだ。
©2022 and published by Deep Silver, a division of Koch Media GmbH, Austria. Developed by Deep Silver Volition LLC. Deep Silve
r, Saints Row, Volition and their respective logos are trademarks of Koch Media GmbH. All other trademarks, logos and copyrights
are property of their respective owners. All Rights Reserved.