「モンスターハンター ライズ」レビュー
モンスターハンター ライズ
2021年3月24日 00:00
「モンハンライズ」のここがスゴい!ユーザー目線で紹介する3つのポイント!
さて、ここまでは革新的なゲーム性や新アクション、世界観の作り込みやゲームの概要などを一通り取り上げてきたが、ここからは筆者が実際に本作を遊んでみて判明した少しコアな部分を3つに分けて取り上げたいと思う。どれも1ユーザー目線から普通にプレイして感じ取れたことなので是非参考にしてみて欲しい。
1.圧倒的ストレスフリー!ユーザーへ配慮した各種システムが素晴らしい
筆者は学生時代から「モンハン」シリーズを遊んできたファンなのだが、今作ほど狩りまでに発生するストレスが無い作品は初めてのように感じた。「モンハン」シリーズで一番楽しい瞬間はモンスターと対峙して狩猟している時だと思うのだが、今作はそこに行きつくまでが非常に早い。ゲーム全体で発生するロード時間が短い上に、フィールドが地続きでクエスト中はそもそもロードが無く、MAPが見やすくモンスターの位置も最初からわかり、ファストトラベルによるキャンプ間の移動も可能。加えて今作から登場した翔蟲&ガルクによってさらに高速で移動が可能なため、クエストを受けてからモンスターとの対峙までが非常に早くなっている。これによって今作の一押しポイントとなっている進化した狩猟アクションを楽しみやすくなっているとも言える。
狩り以外の部分でもユーザーのストレスを削減している部分が随所に見られる。例えば上記で取り上げた加工屋の「ウィッシュリスト」や、オンライン状態でもいく事が可能な「修練場」などもその一例だと言える。「ウィッシュリスト」を活用すればいちいち加工屋に作りたい装備が作成できるかどうかを確認しに行く必要がなく、オンライン状態でも「修練場」に行ければマルチプレイの際に友人を待っている時間などを利用してアクションの練習をしながら過ごせたりなど、時間を持て余すことが少なくなっている。
2.フィールドを翔け回る面白さ!「翔蟲」によって実現した縦横無尽に翔ける心地よい移動!
「翔蟲」や「オトモガルク」によって移動速度が格段に向上したのはもちろんだが、崖から崖へ空を飛びまわったり高い場所へ駆け上がったりなど、フィールドでは非常に自由度の高い移動が可能となっている。そしてそれを前提としたフィールドの作りとなっているので、とんでもなく高い崖の上や普通に進んでいたら見つけられないであろうスポットなどが各所に見受けられるのだ。
他にも山々を渡りながら移動していたら発見できるショートカット等もあり、「翔蟲」を用いた移動自体が1つの冒険アトラクションのように感じとれるほどだ。実際目に見えている場所であればほぼどこでも行けるというのが非常に爽快で、どんなに離れた崖と崖の間でも「ガルクで勢いを着けて翔蟲を全部使えば渡れるか……?」といったような移動自体にアクション性や面白さを見いだせる点が非常に素晴らしい。
この移動自体が面白いというのは一部のクエストにおいてとても重要な部分となる。他シリーズ作品をプレイしてきた方ならわかると思うが、クエストの中には特定のアイテムを拾い集めるタイプのものがあり、本作でもその手のクエストが用意されている。この収集系のクエストはモンスターの狩猟が絡まないため、正直退屈に感じることもあったのだが、本作の場合はフィールドが広大かつ移動の自由度が高い事に加えて、狙っていたかのように「翔蟲」を活用しなければたどり着けない高所であったり、通常のルートではたどり着けない場所に回収アイテムが置かれているので、宝探しのように移動して「探す」という行動自体を楽しむことができた。ゲーム中絶対に発生する「移動」という時間に新たな楽しみを与えたのは実に画期的だ。
3.数多の魅せプレイが生まれそうな自由度とアクション性の高いゲームシステム!
最後に取り上げるのは本作で可能な狩猟アクションの幅広さについてだ。本作では通常の攻撃アクションに加えて「翔蟲」を用いた素早い移動アクション、武器種ごとに用意された「鉄蟲糸技」などハンターが狩りの中で行なえるアクションが多い。そしてそれらの直感的な選択が面白く、モンスターの行動に合わせて上手くアクションが決まった時の爽快感とカッコよさが物凄いのだ。簡単な例だと「疾翔け」で攻撃を避けたとか、「鉄蟲糸技」でカウンターした等の簡易的なアクションでもカッコよく絵になり、初心者でもプレイしていて楽しめるポイントとなっている。
ついに狩猟解禁を間近に控えた「モンスターハンターライズ」。実際にプレイしてみて、本作のユーザビリティの向上や作り込まれたアクションなどから、間違いなく初心者から上級者にまで強くオススメできる作品であると感じた。ぜひ今作を機に家族や友人と「一狩り」行ってみてほしい。
※本画像(映像)は開発中のものです
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