「モンスターハンター ライズ」レビュー

モンスターハンター ライズ

数多のモンスターから里を防衛する特殊クエスト「百竜夜行」!

 本作の中でも特に目を惹く新要素と言えばこの「百竜夜行」と呼ばれる防衛クエストだ。このクエストでは大量に押し寄せるモンスターの「群れ」を「関門」と呼ばれる防衛ラインを破壊されないよう様々な狩猟設備を用いながら撃退していき、最後に現われる「ヌシ」や大物を討伐する事が目標となる。

「関門」を守るため、各種設備を用いながら押し寄せてくるモンスターを撃退していく
モンスターは一定以上のダメージを与える事で撃退できる。通常の討伐よりは簡単に撃退できるはずだ
「群れ」は最大3回に分けて襲撃を繰り返してくる。襲撃の合間に次の準備をする
最後に登場する「大物」は非常に強力!アイテムや狩猟設備を用いて全力で討伐しよう

 「百竜夜行」でキーとなる「狩猟設備」にはハンターが設置台に任意で設置できる「搭乗型」、「自動型」、「制限型」の3つのタイプのものと、各エリアに元々設置されている「撃龍槍」や「破龍砲」といった強力な設備が存在する。これらの設備はモンスターを撃退する事で上げられる「砦レベル」を上昇させることで解放されていくため、モンスターの撃退と設備の配置をコンスタントに行なうのがいいだろう。

「砦レベル」を挙げる事で「狩猟設備」を新たに解放する事ができる
「搭乗型」の設備はハンター自身が直接操作してモンスターに攻撃を行なうタイプのもの
「自動型」の設備は自動でモンスターに攻撃を行なう設備。里守が代わりにバリスタで攻撃を行なう「里守バリスタ」等がその一例だ
「制限型」の設備は回数に制限がある設備となるので使用タイミングが非常に重要となる。その分効果が期待できる
「撃龍槍」や「破龍砲」などは自分で任意の場所に配置はできないが、上手くモンスターに当てることができれば大ダメージを狙う事ができる
中には「里のツワモノ」という一風変わった種類の設備も。里のキャラクターが駆けつけてそれぞれ固有の効果を発揮してくれる

 「群れ」として現われるモンスター達も、ただ「関門」を襲うのではなくそれぞれ役割を持ったタイプが存在するのも大きな特徴だ。ハンターを優先して攻撃する「強襲」タイプ、遠距離からハンターを優先して攻撃する「射撃」タイプ、「関門」を何よりも優先して攻撃する「破壊」タイプ、そして最後にどこにも属さない「特殊」タイプの4つが存在する。各タイプは現れるモンスターの頭上のマークで判断が可能なので、今押し寄せているモンスターがどのタイプなのかを見極め、「狩猟設備」の設置や攻撃の優先度をどうするのか等を決める必要があるのだ。また中には「荒くれ」と呼ばれる通常よりもサイズの大きいモンスターが登場する事もあり、撃退できれば多くの「砦レベル」の経験値を獲得できるが普通よりも体力が多いので注意が必要となる。

モンスターの頭上のマークでタイプを判断し、今撃退を優先すべきモンスターかどうかを判断しよう

 このように「百竜夜行」ではどのタイミングでどのような「狩猟設備」を設置するのか、襲ってきた「群れ」をどのような順番で撃退していくか等の通常のクエストとは一味違う戦略を展開しながら、防衛ならではの緊張感を味わう事ができる。このクエストもマルチプレイが可能なので、友人と共に戦略を練って「百竜夜行」に挑むのも楽しそうだ。新しい狩りの形として非常に面白い試みであると感じた。