「モンスターハンター ライズ」レビュー
モンスターハンター ライズ
新要素でより快適に!スタイリッシュに!そしてストーリーと密接に関わる「百竜夜行」
- ジャンル:
- ハンティングアクション
- 発売元:
- カプコン
- 開発元:
- カプコン
- プラットフォーム:
- Nintendo Switch
- 価格:
- 7,990円(税込、ダウンロード版)
- 発売日:
- 2021年3月26日
2021年3月24日 00:00
まもなく発売を迎える「モンスターハンター」シリーズ最新作「モンスターハンターライズ」。
本作は和のテイストを強く押し出した独特の世界観と、「翔蟲(かけりむし)」や「オトモガルク」を始めとした数多くの新要素によって実現したスタイリッシュな狩りアクションが特徴的であり、加えて「モンハン」シリーズでは久々となる携帯ゲーム機での作品となる。
最初の体験版の配信後は大きな注目を集め、最近ではメインモンスターとなる「マガイマガド」に挑戦できる体験版Ver2が配信された事も記憶に新しい。今回は狩猟解禁を間近に控えた本作の製品版を一足早くプレイする事ができたので、改めて本作の特徴や魅力をレポートしていく。
和が彩る世界で翔んで!乗って!狩りまくる!本作ならではの特徴を一挙紹介!
最初に本作の既存シリーズには無い多くの特徴についておさらいしていこう。まずは何と言っても今までに無いスタイリッシュなアクションについてだ。その一番の要となっているのがハンターに圧倒的な跳躍力を与える「翔蟲」の存在と、それを用いた技の数々である。「翔蟲」を用いて空へ飛び上がったり離れた場所へ素早く移動する「疾翔け」、攻撃を受け吹っ飛ばされた際に素早く態勢を立て直す「翔蟲受け身」、さらには各武器に用意された「翔蟲」を活用した新たなアクション「鉄蟲糸技(てっちゅうしぎ)」などがあり、どのアクションもハンターをより素早くスタイリッシュに動かす事が可能となっている。歴代シリーズの中でもこれほどまで縦横無尽に動き回るハンターはいなかったのではないだろうか。
さらに「翔蟲」を用いたアクションとしてモンスターを意のままに操る「操竜」というアクションが今作では追加されている。「操竜」状態になると大型モンスターに乗って操り、他モンスターを攻撃する事ができ、さらには「操竜」している大型モンスターを壁にぶつける事で大ダメージを与えることができたりもする。加えて他モンスターへの攻撃を上手く当て続けるなどで操竜ゲージを溜めるとモンスター毎に用意されたド派手な攻撃「操竜大技」を繰り出す事もできる。大ダメージは勿論モンスターによっては状態異常等の様々な追加効果も発揮されることもある。普段苦汁を舐めさせられているモンスターの攻撃を自分が駆使できる爽快感は堪らない。
スタイリッシュなアクションという事で忘れてはならないのが今作から登場した新たな犬型のオトモ「オトモガルク」だ。「オトモガルク」はハンターと共に攻撃してくれるだけでなく、ハンターを背に乗せて素早くフィールドを動き回れるオトモとなっている。加えて乗った状態で蔦や壁を上る事もでき、移動中は当然スタミナを消費する事も無く、さらには移動しながらアイテムも使用できるという活躍っぷりである。「翔蟲」でハンターのスピードも上がった事に加えて、「オトモガルク」による高速移動も可能となったため本作の移動に関するストレスは全くと言っていいほど無くなっており、むしろ「移動する事が楽しい!」と思えるほどになっているのは大きな特徴と言えるだろう。
次に取り上げたいのは、本作を紹介する上で欠かせない圧倒的なまでの「和」への拘りだろう。ハンターの拠点となる「カムラの里」はもちろん、モンスターやキャラクターの風貌、各場面に流れるBGMや世界観に「和」の雰囲気を感じ取る事ができる。例えばフィールドのあちこちに社の残骸があったり、新モンスターのモチーフが妖怪であったりと、プレーヤーをこの和の世界に没入させる細かい工夫が随所に見られるのだ。
中でもモンスターの登場ムービーは特に世界観に合わせに来ており、素晴らしすぎて筆者は思わず感心してしまった。本作は新アクションによって格段にゲームスピードを向上させながら、「和」というテーマを上手く溶け込ませた今までに無いテイストの作品となっている。
「カムラの里」を舞台に新たなハンターライフが幕を開ける!
実際のプレイにおいて、本作でハンターの拠点となるのは「カムラの里」だ。プレーヤーはこの「カムラの里」のハンターとなって狩猟を続けながら、里内のキャラクター達と共に50年に一度大量のモンスターが一気に押し寄せる「百竜夜行」という現象や、未知の生態を持つメインモンスター「怨虎竜マガイマガド」の討伐に挑むことになる。今作でも各登場人物がそれぞれしっかりキャラが立っており、本筋のストーリー展開も見逃せない要素となっている。
里内には「雑貨屋」、「加工屋」、「食事場」、「集会所」などのシリーズではお馴染みの各施設が用意されており、里全体がそこまで大きいものではないことも相まってコンパクトに各施設を利用できるのが非常に好感触。そして面白いのがこの各施設にも和のテイストが加えられていることだ。例えばクエスト前にステータスの強化やスキルを付与できる「食事処」は今作だと「お団子屋」のような風貌になっている。既存シリーズにはない今作ならではのテイストを見つけてみるのも面白いだろう。
※本画像(映像)は開発中のものです
©CAPCOM CO., LTD. 2021 ALL RIGHTS RESERVED.