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圧巻の演出とHD-2Dで蘇る! 「ファイナルファンタジー レゾナンス」プレイレポート

クラウドやティナたち歴代主人公のビジョンを仲間にできる!

【ファイナルファンタジー レゾナンス】
10月22日 発売予定(Steam版は10月23日発売)
価格:
7,678円(通常版)
9,878円(デジタルデラックス版)
25,500円(コレクターズエディション)

 スクウェア・エニックスより、10月22日に発売される「ファイナルファンタジー レゾナンス」(以下、FFレゾナンス)。本作は、以前スマートフォン向けゲームとして配信されていた「FINAL FANTASY BRAVE EXVIUS(FFBE)」の1stシーズンをベースにしつつも、HD-2D化を行ないプレイステーション 5/Xbox Series X|S/Nintendo Switch2/Nintendo Switch/PC用タイトルとして再構築した作品だ。

 リリースに先駆けて、本作の序盤を約1時間半プレイする機会をいただいた。そこで感じたのは、ナンバリングシリーズ1作目から6作目あたりの、いわゆるドット絵時代の「ファイナルファンタジー」が、最新技術で蘇ったかのような体験だった。それに加えて、随所にファンサービス的な要素も盛り込まれており、気がつけば、あっという間に試遊時間が過ぎていた。

 こちらの記事では、この試遊から分かったゲームの魅力や特徴についてご紹介していく。また、別記事で開発陣へのインタビューも実施しているので、そちらも合わせてご覧頂けると幸いだ。

HD-2Dでありながら見たことがない映像表現に驚愕!

 今回の試遊では、ゲーム序盤からプレイした。この冒頭で語られるのがこの大地に存在する8つのクリスタルと、それにまつわる伝説である。先ほども触れたように、本作は同社の十八番ともいえるHD-2Dによる映像表現が使われている。こちらは、懐かしいドット絵風のグラフィックスを持ちつつ、派手なライティングやエフェクトなどが組み合わさり、現代的なスタイルに仕上げられている。だが、この「FFレゾナンス」では、その映像表現がさらに想像を上回っていた。

ドット絵によるアニメーションが素晴らしい。フィールドなどのドット絵とは少し趣の異なる見た目になっている

 カットシーンでは、これまでのHD-2Dのタイトルでは見たことがないレベルで、カメラが縦横無尽に動き回る。グラフィックスもドット絵風ではあるのだが、こちらもあまり見たことがないようなアニメチックな演出が加えられているのである。

 同社では、こうした最新のドット表現を「シネマティックピクセル」と呼んでいる。ゲームをプレイしていくうちに、こうしたカットシーンの場面がいくつか登場するので、注目してほしいところだ。

カメラが常に動き回ることで、作品の世界観に没入しやすくなった

 ゲームの舞台となるのは騎士の国・グランシェルト王国だ。そこであるとき、飛空艇部隊の隊長のレインと副隊長のラスウェルは、王の命令を受け、土の神殿の調査へ向かうことになる。この土の神殿には、同国が代々守り続けている土のクリスタルがあるのだが、それを守るための魔法障壁が弱まってきているという報告が上がってきたのだ。

王の命令で土の神殿の調査に向かうレインたち。それが、運命を大きく動かすことになっていく

 その土の神殿の中で、常闇のヴェリアスと名乗る鎧の男に戦いを挑んだレインたちだったが、圧倒的な力の前に敗れ、土のクリスタルも破壊されてしまうというのが、第1章冒頭の大まかなストーリーである。ちなみに、オリジナルのスマホ版にあたる「FFBE」よりも、このストーリー部分は大幅に加筆されており、より細かい描写で描かれている。また、物語の順番も入れ替えられているため、スマホ版を遊んでいたプレーヤーであっても新鮮な気持ちでプレイすることができるだろう。

土のクリスタルがある場所にたどり着くと、そこには鎧姿の謎の人物の姿が

 ちなみに、スマホ版では必殺技のかけ声程度だったボイスだが、本作ではメインストーリーにおける主人公たちの会話シーンはフルボイス化されている。主人公レインの声は岡本信彦さんが担当。相棒のラスウェルは、小林裕介さんが演じている。他にも、藤田茜さんや大塚明夫さん、水瀬いのりさんといった豪華声優陣が参加しているところも注目ポイントだ。

主人公レインの声を演じるのは岡本信彦さんだ
レインの相棒ともいえるラスウェルは、小林裕介さんが声を演じている

ブレイクが勝利のカギ!緻密な戦略性が楽しめるターン制バトル

 一部を除いて、本作では敵との接触はランダムエンカウント方式が採用されている。ここでも、「FFレゾナンス」らしい配慮が行なわれていた。これは昔からある話だが、ランダムエンカウントの場合、しょっちゅう敵とのバトルが発生すると「エンカウント率がどうのこうの」という話になってしまいがちだ。

ダンジョンの探索は冒険心をかき立ててくれる

 そうしたストレスを解消するという意味もあるのだが、画面右上にあるミニマップ上に、「エンカウントセンサー」が表示されるようになっている。こちらは緑色の波紋が出ているときは、敵との遭遇せず、移動距離に応じ黄色に変わり、そして赤になると敵とエンカウントする。視覚的にもわかりやすく、戦闘に入る前にある程度予測できるようにしているのは面白いところだ。

ミニマップが表示されるだけでもありがたいが、それに加えて「エンカウントセンサー」で危険度も知らせてくれる

 バトル自体は、往年の「ファイナルファンタジー」シリーズを彷彿とさせるような、ターン制のコマンドバトルが採用されている。画面上に行動順が表示されており、青いアイコンが味方、赤いアイコンが敵を表している。アクティブタイムバトルではなく、このアイコン順によって行動をする形で、これによって誰がどの順番で行動するのかも把握しやすい。

 特にボス戦などでカギになるのが、いかに敵をブレイク状態にすることができるかという部分だ。敵の赤いHPバーとは別に黄色いブレイクゲージが表示されている。こちらを削ることで、ブレイク状態にすることができるのだ。ブレイク状態になった敵は、そのターン行動不能になることに加えて、防御力も下がる。つまり、より多くのダメージを与えるチャンスとなるのである。

上部に行動順が表示。敵の近くにはHPとブレイクゲージが表示されている

 このブレイクゲージは、敵の弱点を突いていくことで効率的に削っていくことができる。実際に攻撃を加える前に「どの程度削るか」を示す予測も表示されるので、そちらを参考にしながらどの手段で敵に攻撃を与えるか考えてプレイすることが可能だ。コマンドを選ぶときにも、敵のHPとブレイクゲージに対してダメージを与えられるかが表示される。

 また弱点を突いた攻撃をすることでダメージを3倍与えられるので積極的に狙っていくのがよいだろう。この弱点は戦闘開始時点ではわからないこともあるが、様々な攻撃を繰り出していくうちに探り当てるという楽しさもあるのだ。

敵の弱点属性で攻撃していこう

 敵のブレイクに成功したキャラクターは、「エクストラフェイズ」でそのターンの最後にもう1度行動することができる。同一ターン内ですべての敵をブレイクすると、さらに「フルブレイク」が発生。この場合は、すべてのパーティメンバーが「エクストラフェイズ」で追加の行動ができるようになる。

「フルブレイク」に成功すると、全員が追加で行動できる

 特にボス戦などで注意したいのは、ときおり敵の下に炎のようなエフェクトが出ているときである。こちらは次の行動で強力な攻撃を仕掛けてくるという合図だ。防御でやり過ごすか、あるいは敵をブレイク状態にして攻撃そのものを阻止するのか、どの選択を選ぶのかもプレーヤーの腕の見せ所となっている。ただ闇雲にポチポチボタンを押しているだけでは勝てないというときは、こうした敵の行動もよく見ながらコマンドを選んでいくようにするといいだろう。

予備行動で強力な攻撃を仕掛けてくるのがわかる

 バトルに関してひとつだけ触れておきたいのは原作がスマホ向けの「FFBE」だが、本作ではオートバトルは用意されていないということだ。だが、実際にプレイしてみると、オートバトルがなくても不便さは感じなかった。弱点を探り、ブレイクを狙い、敵の行動を封じるという駆け引きそのものが面白く、自然とコマンド入力に集中できたからだ。そして、この駆け引きこそが本作の醍醐味と言っていい部分でもある。

 本作のバトルでは一つひとつのコマンドに意味があり、そのときの状況に合わせて選んでいくという、昔ながらのコマンドRPGならではの駆け引きが堪能できるのである。その代わりといってはなんだが、バトルスピード自体は変更できるようになっているので、攻撃のアニメーションなどを加速させ、サクサクゲームをプレイしたいという人はそちらを活用するといいだろう。

進化したジョブシステムの「ビジョン」

 「FFレゾナンス」ならではのユニークなシステムのひとつが「ビジョン」だ。冒険の途中で出会ったキャラクターたちとのイベントをクリアすると、その想いが結晶化した「ビジョンクリスタル」を入手できる。

ゲームを進めていくと、新たにビジョンの力が使えるようになる

 このビジョンクリスタルをパーティメンバーに装備させることで、対応するキャラクターの力を借りられるようになる。特性を引き継げるだけでなく、新たなアビリティも習得可能だ。イメージとしては、シリーズでおなじみのジョブシステムを、より自由度の高い形へ発展させたような仕組みと言えるだろう。

ビジョンクリスタルを装備すると、そのキャラクターの幻影のようなものが背後に表示される

 ビジョンクリスタルはひとりにつきひとつまでしか装備できないが、戦闘時以外であれば状況に応じて自由に付け替えることが可能だ。装備すると戦闘中に対応するアビリティが使用可能となり、キャラクターの役割も大きく変化する。そのため、どのビジョンを誰に装備させるかというパーティ編成も、本作の大事な戦略要素となっている。

ビジョンクリスタルは自由に付け替えが可能だ。より能力を伸ばすものを装備させておこう

 ビジョンは覚醒を上げることで、より強力な技が利用できるようになる。それとは別にマスタリーボーナスと呼ばれるものも用意されている。こちらは熟練度のようなもので、使っていくほど個別の経験値が溜まり、それに応じてアビリティが追加されていくのだ。

 具体的には戦闘に勝利すると、マスタリーポイント(MRP)を獲得することができる。こちらを溜めていくことで、装備者とビジョンの共鳴度であるマスタリーランク(MR)を上げることができるのだ。そのマスタリーランクに応じて、新たなアビリティが獲得できるのである。

 このマスタリーボーナス自体は、1度覚えるとほかのビジョンクリスタルに付け替えてもその能力が利用できるようになる。何はともあれ、ビジョンクリスタルは付けておくほどお得なので、あまり難しく考えずに装備しても問題ない。

マスタリーボーナスは、ほかのビジョンクリスタルに付け替えても引き継ぐことができる

 このビジョンクリスタルを装備しているときに利用できる大技が、「レゾナンス」だ。バトル中、フルブレイクに成功するとレゾナンスが選べる。ここで、ビジョンクリスタルを装備したパーティメンバーのビジョンの中から、ひとりを選ぶことで大技を繰り出すことができるのである。

 レゾナンスを発動すると、ド派手な演出と共に技が繰り出される。レゾナンスの性能も異なるため、どのビジョンクリスタルを装備するかは重要な判断材料となる。

フルブレイク成功時に「レゾナンス」が選べる
演出も派手で楽しい

BGMや演出にも注目!各地に散りばめられた光の祠で歴代主人公たちのビジョンをゲットしよう!

 本作では、世界各地に「光の祠」と呼ばれる場所が点在しており、そちらで新たなビジョンクリスタルを入手することができる。その中には、ウォーリア・オブ・ライトやティナ、クラウドといった歴代主人公たちのビジョンも用意されている。

 「光の祠」はその名の通り、マップを探索していると青く光っている祠で、こちらで新たなビジョンクリスタルを手に入れることができるのだ。

歴代主人公たちのビジョンも登場!
青く光っているのが光の祠だ
光の祠の中にある、巨大なクリスタルの元に行こう

 光の祠の中にある巨大なクリスタルに触れると、そこに込められた思いが映像となって広がっていく。今回体験したのは、「ファイナルファンタジーVII」の主人公であるクラウドの光の祠だった。そこでクリスタルに触れると、「ファイナルファンタジーVII」のメインテーマとともに、「FINAL FANTASY VII REMAKE」の映像が映し出されていく。

 また、ときおり三択の質問が現われる。実はこちらにも意味があり、どれを選んだかによっても違いが出てくるという。その後、全ての選択肢に答え終わると、ついにクラウドのビジョンクリスタルをゲットすることができた。ちなみにこうした演出やBGMは、それぞれのタイトルごとに異なっているので、そちらも注目してほしい部分だ。

BGMや演出もそのタイトルに合わせたものが流れる
選択肢によってどのような変化が現われるのかという部分については、自分の目で確かめてみてほしい
ついにクラウドのビジョンクリスタルをゲット!

 このクラウドのビジョンに限定して触れておくと、面白いのは戦闘時に大技のレゾナンスで選んだときである。専用の演出が用意されており、こちらに流れる演出はHD-2D的な表現ではなく3DCGの映像になっている。歴代主人公のビジョンクリスタルは16作品分あるそうなので、それぞれどのような演出が用意されているのかも気になるところだ。

クラウドのクリスタルビジョンを装備したところ
こちらはレゾナンスでクラウドを選んだときの演出だ

もちろんシリーズには欠かせない召喚獣も登場!

 現時点でも十分すぎるほど、バトルでは「ファイナルファンタジー」らしい派手な演出が楽しめるのだが、もちろんおなじみの召喚獣もゲーム内に登場する。本作では「幻獣」と呼ばれているが、基本的には同じだと思っていいだろう。

幻獣たちは、タダでは力になってくれない。自らの力を示す必要があるのだ

 この幻獣は、召喚すると3ターンのみバトルに参加し、最後に強力な技を放った後消えてしまう。実際に使用するときは、多くのMPを消費するものの、それに見合った働きをしてくれる。こうした幻獣を味方にするには、彼らに戦いを挑んで力を見せつけなければならない。

セイレーンの塔で幻獣を倒し仲間にしよう

シリーズファンには見逃せない原点回帰と進化を両立した作品!

 ここまでは、ゲームにおける大きな見どころをピックアップしてご紹介してきた。だが、本作にはまだまだ語り尽くせない魅力が詰まっている。たとえば、ゲーム中に見られる精巧に描かれたマップは、スマホ版にはなかったものだ。

 もちろん、チョコボや飛空艇といった乗り物も登場する。とくにチョコボは序盤から入手できるため、旅の良き相棒となってくれそうである。先ほどのクラウドが登場した光の祠などもそうだが、歴代の「ファイナルファンタジー」ファンが楽しめるような要素が多数盛り込まれており、シリーズファンにはたまらない内容となっている。

 ゲーム内容的にも、初期の6作目あたりまでの雰囲気が残っており、それだけでも夢中で遊んでしまった。ゲームとしては複数の章で構成されており、今回プレイした第1章だけでも5時間ほど遊べるようなボリュームになっている。発売はもう少し先になるが、まだまだ明かされていない内容も含めて続報を楽しみにしよう!

様々な特典が付属する「コレクターズエディション」にはゲーム本編に加えグッズやサウンドトラックなどがセットになる