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アナキンもプレイアブルで登場! 「Star Wars ゼロ・カンパニー」プレビュー

クローン戦争を舞台にしたターン制バトルゲーム

【Star Wars ゼロ・カンパニー】
プラットフォーム:PS5/XBOX Series X|S/PC
8月28日 発売予定
価格  スタンダードエディション:8,400円
デラックスエディション:9,800円

 Electronic Artsより「Star Wars ゼロ・カンパニー」(以下、「ゼロ・カンパニー」)が8月28日に発売される。本作は、SF映画「スター・ウォーズ」シリーズが原作で、クローン戦争末期を舞台にしたターン制バトルゲームだ。

 プレイヤーは元共和国軍士官の「ホークス」となり、経歴も思想も異なる工作員たちで構成された精鋭部隊「ゼロ中隊」を指揮することになる。ターン制バトルでは遮蔽物や高低差、仲間同士の連携を生かした戦闘が繰り広げられ、拠点での部隊運営、限られた時間と資源の中でどの作戦に挑むかという判断も重要となる。

 開発はターン制ストラテジーゲーム「XCOM」シリーズを手がけたグレッグ・フォートシュ氏が率いるBit Reactor。「スター・ウォーズ」原作でこうしたスタイルのゲームが登場するのも珍しいが、その分注目も集まっているタイトルだ。

 今回、発売に先駆けて本作の序盤部分をプレイする機会を得た。ゼロ中隊が結成されていく過程をはじめ、ユニークなバトルシステムやアナキン・スカイウォーカーとの共闘など、実際に触れてわかった「Star Wars ゼロ・カンパニー」の魅力を紹介していく。

【Star Wars Zero Company | Official Gameplay Trailer】

3つの難易度が選択可能! キャラクターメイキングで主人公の見た目や能力をカスタマイズしよう

 最初に触れておきたいのは、ゲームの初期設定に関してだ。本作では3種類の難易度が用意されている。デフォルトの「ノーマル」は、ゲーム内では初心者向けと記載されているが、バランスの取れた標準的な難易度に設定されている。そこそこ歯ごたえがあるので、この手のゲームに慣れていない人は苦労する場面も出てくるだろう。

 どちらかというと物語を中心に楽しみたいという人向けに、「ストーリー」という難易度も用意されている。逆に「XCOM」などのターン制バトルゲームに慣れている人は、高難易度の「ハード」を選ぶことも可能だ。さらにストイックにプレイしたい人は「ベスカーモード」をオンにすると、手動でのセーブが不可能になる。つまり、ゲームの途中で下した判断や結果がやり直せない状況になるのだ。

 もうひとつ、後ほど触れるが主人公以外の多くのキャラクターは、戦死すると永久に失われる。これは「ユニットの永久死」というオプションの項目がデフォルトでオンになっているためだ。「ユニットの永久死」をオフにすれば、キャラクターを永久に失うことは避けられる。ただし、難易度はゲームを開始してからも変更できるが、「ユニットの永久死」のオプションは後から変更できないので、最初に決断しておく必要がある。

 それらを選んだあと、ゲームを開始すると最初に主人公の見た目をカスタマイズできるようになる。こちらでは、種族や性別、衣装などの外見だけではなく、専門分野や武器クラスなども選ぶことができる。なかでも、戦闘面で重要となるのが専門分野と武器クラスだ。

 専門分野は職業のようなもので、遠隔攻撃を得意とする襲撃手や、近接攻撃とロケット・ランチャーを駆使する戦闘兵など、8つの分野から選ぶことが可能だ。武器クラスでは、主人公が扱う武器の種類を選べる。戦闘は主人公ひとりで行なうわけではないため、どれを選んでもそれほど大きな影響はないだろう。

今回はデフォルトに近い見た目にしたが、主人公は別の種族や衣装にカスタマイズすることも可能だ

カルト集団「インフィニット・コイル」の野望を食い止めろ

 「ゼロ・カンパニー」の舞台となるのは、クローン戦争の衰退期だ。プレイヤーは不名誉除隊となった元共和国軍士官のホークスとなり、特殊調査や高リスクな任務を専門とする部隊「ゼロ中隊」を率いていくことになる。このゼロ中隊は、いわば傭兵部隊といった位置づけ。そのため、部隊には元分離主義者や元共和国軍人、貴族、元受刑者といった面々が銀河中から集結している。プレイヤーは、異なる背景や目的を持つプロたちをまとめながら、さまざまなミッションへ挑んでいくことになる。

 このゼロ中隊が直面する脅威が、「インフィニット・コイル」と呼ばれる準軍事的なカルト集団だ。彼らは分離主義勢力に加担しており、暴動やテロ、破壊工作を通じ、ドロイド軍の侵攻をサポートしている。そして、この組織を特徴づけているのが、シャドウ・ペストと呼ばれる感染症だ。コイルの構成員は全員、意図的にシャドウ・ペストに感染し、それを生き延びた者だけが正式なメンバーとなる。そして、感染者は驚異的な回復力と未知の能力を得るという。

 このコイルを率いているのは、謎多き人物のクンドリィ・ファゾム。ゼロ中隊は彼女を追跡しながら、その野望を食い止め、銀河の破滅を防ぐことになる。ミッションのプレイ中には、シネマティックなシーンがときおり挿入され、まるで「スター・ウォーズ」の新たな映像作品を見ているような感覚を味わえる点も、本作の魅力だ。

 ちなみに、ゲーム中の音楽を手掛けたのは「Star Wars ジェダイ:サバイバー」のサウンドトラックで、第66回グラミー賞の最優秀ビデオゲームサウンドトラック賞を受賞したゴーディ・ハーブ氏だ。本作でも「スター・ウォーズ」の世界観に自然となじむ楽曲が随所で流れ、物語や戦闘を盛り上げてくれる。シリーズ作品の一部として、違和感なく楽しむことができた。

インフィニット・コイルのリーダー・クンドリィ・ファゾム。儀式では虫のようなものを使い、信者にシャドウ・ペストを感染させていく

拠点に設置されたホロテーブルでミッションを選択

 ゼロ中隊の拠点となるのは、2016年に公開されたスピンオフ映画「ローグ・ワン」の冒頭に登場した小惑星の街「カフリーンの環」にある「巣穴」だ。巣穴そのものは、カフリーンの環にドッキングされた退役済みの貨物船となっている。施設内では、アイテムの購入や分隊メンバーの雇用・治療、施設の機能強化といった戦略的なシステムが利用可能だ。

 拠点内には、「スター・ウォーズ」らしく銀河マップが表示できるホロテーブルが設置されている。ここからさまざまなミッションへ挑むことになるのだ。ミッションを無事クリアすると、ふたたびこの巣穴に戻り、アップグレードなど次の戦いに向けた準備を行なうというのが大まかな流れである。

本作の戦略的な拠点となるのが、「巣穴」と呼ばれる貨物船だ

 このホロテーブルでは、メインストーリーを進めていくことができるほか、戦闘を伴わず分隊メンバーを派遣するミッションや情報収集なども行なえる。なにやら難しそうだが、基本的には表示されている項目を選んでいくだけで、どんどんゲームが進んでいくような作りになっていた。

 メインストーリーのミッションを選択すると、ブリーフィングが始まる。その後、出撃する分隊メンバーを最大4人選ぶと、作戦開始となる。ちなみに、ゲームを始めたばかりの頃は仲間が少ない状況が続くため、少しばかり難易度が高く感じるかもしれない。

 というのも筆者の場合、ミッション終了後に怪我の治療が必要となった仲間を、やむを得ず次の任務にも出撃させる場面があったからだ。だが、ゲームを進めていくにつれて新たな仲間が次々と加わり、部隊編成にも余裕が生まれていった。まずは、仲間がそろうまでの序盤をどう乗り切るかが、最初のハードルとなる。

こちらが、さまざまなミッションを進めていくホロテーブルだ

探索やシネマチックシーンから、シームレスにターン制バトルへ突入

 本作のゲームプレイで大きな割合を占めているのが、ターン制バトルによる戦闘だ。ただし、ミッションが開始されるとすぐに戦闘画面へ切り替わるわけではない。目的地へ向かう途中では、キャラクターを直接動かして周囲を探索する場面が用意されているほか、先ほども触れたように、物語を描くシネマティックなシーンが挿入されることもある。そうした一連の流れから、ほぼシームレスにターン制の戦闘へ突入していくのだ。

 ミッションの内容もさまざまで、単純に敵を全滅させれば終わりというものばかりではない。指定されたポイントに爆薬を設置してから脱出するものや、戦闘地域に取り残された人質やVIPを救出するものなど、目的に応じて立ち回りを変える必要がある。

 なかには、決められたターン数以内に目的を達成できなければ失敗となるミッションも存在する。また、時間をかけすぎると敵の増援が次々に現れることもあり、安全な場所に立てこもって少しずつ敵を減らしていけばいいとは限らない。刻々と変化する戦況を見ながら、どの敵を倒し、誰を先へ進めるのかを判断することが重要となる。

道中では、どこかで見たことがあるようなキャラクターと出会うことも

 戦闘中は、部隊に所属するキャラクターが「オペレーター」と呼ばれるユニットとして登場する。各オペレーターは、毎ターン3点のアクションポイント(AP)を所持しており、移動や攻撃、アビリティの使用などに消費していく。味方は好きな順番で操作できるため、ひとりを動かした後に別のオペレーターで攻撃し、再び最初のキャラクターへ戻るといったことも可能だ。

 オペレーターを移動するときは、カーソルで移動先を指定する。移動できる範囲や必要なAPが画面上に表示されるため、移動後にどれだけAPを残せるのかも把握しやすい。遮蔽物の近くへ移動できる場合は、自動的にカバーへ入る仕組みだ。

ユニットの周りに表示されるメニューから次の行動を選んでいこう

 カバーにはハーフカバーとフルカバーがあり、身を隠したユニットに対する攻撃の命中率を低下させることができる。その一方で、敵の側面に回り込んでカバーの効果を失わせれば、命中率を大幅に上げることも可能だ。画面には攻撃時の命中率やクリティカル率が表示されるので、正面から低確率の射撃に賭けるか、APを使って有利な位置へ移動するかを考えていくことになる。

 攻撃に必要なAPは、使用する武器やアビリティによって異なる。限られたリソースを攻撃だけに使い切るのか。それとも、次の敵ターンに備えて安全な位置を確保するために移動するのか。場面ごとに、何を選ぶのが最も効果的なのか考えながらプレイできるところも、本作の魅力のひとつといえるだろう。

複数の敵がいる場合、それぞれの命中率が表示される。なるべく命中率の高い敵を狙うことで、効率よくダメージを与えられる

 敵のターンに備える手段として用意されているのが「警戒態勢」だ。これを選ぶと、オペレーターの前方に扇状の警戒範囲を展開でき、その中で移動や攻撃を行なった敵に対して自動的に反応射撃を行なう。その場から動く必要がなく、敵のターンに備えたいときに有効な選択肢となる。

 警戒態勢では、残っているAPをすべて使用し、消費したAPの数だけ反応射撃が可能となる。たとえば3APを残した状態で使用すれば、敵のターン中に最大3回まで攻撃できるというわけだ。ただし、警戒態勢を選択した時点で、そのオペレーターは以降の行動ができなくなる。

 反応射撃が移動中の敵に命中した場合は、50パーセントの確率でその場に足止めする効果も発生する。つまり、敵の進路を塞いだり、味方がいる場所への接近を防いだりと、単に追加ダメージを与えるだけではない使い方ができるのだ。その一方で、警戒態勢中のオペレーターがダメージを受けると、効果は解除されてしまう。

 なお、警戒態勢を使用するのは味方だけに限った話ではない。敵が展開した警戒範囲へ不用意に踏み込むと反応射撃を受けてしまう。その場合は、別の味方で攻撃して警戒態勢を解除してから移動するなど、行動する順番も重要となってくるのだ。

青い帯が味方の警戒範囲だ。敵が範囲内へ入ったり、範囲内で行動したりすると、消費したAPの数に応じて反応射撃を行なう

 ちなみにオペレーターのHPがゼロになると、その場で即座に死亡するわけではない。まずはダウン状態となり、「怪我」をひとつ負ったうえで行動不能になる。近くまで別のオペレーターを移動させて「救助」を実行すれば、1APを消費して戦線へ復帰させることも可能だ。

 ただし、怪我は無制限に受けられるというわけではない。オペレーターは怪我が3回に達すると、「ユニットの永久死」が有効な場合は戦死してしまう。長く育ててきた仲間を失わないためにも、ダウンした人物を放置せず、誰が救助へ向かうのかを素早く判断する必要があるのだ。

 敵の攻撃を防ぐためにカバーへ移動することはもちろん、警戒態勢で接近を阻止したり、別の味方で敵の注意を引いたりと、負傷者を救出するための立ち回りも求められる。ひとつの判断ミスが仲間を永久に失うことにつながりかねないところも、戦闘に緊張感を与えている。

不死身ではないものの圧倒的なパワーを持つジェダイも登場

 ゲーム序盤にも敵としてドロイドなどが登場するが、「スター・ウォーズ」やクローン戦争らしさを強く感じる場面は、まだそれほど多くなかった。どちらかというと、純粋にターン制バトルゲームとして楽しんでいた。そんな中、「スター・ウォーズ」ファンとして一気に気分が高まったのが、ジェダイの登場だ。

 今回は、最初にジェダイのパダワンであるテル=レイアと出会う。テル=レイアは、ジェダイらしくライトセーバーを使った戦闘も行えるほか、フォースで敵をぶっ飛ばすことも可能だ。ただし、ジェダイだからといって無敵というわけではない。位置取りを誤ると敵の集中攻撃を受け、あっさりダウンしてしまうこともあった。

 もうひとつ、今回のプレビュー版の終盤で最も盛り上がったのが、アナキン・スカイウォーカーと共闘する場面があったことだ。時期的にもダークサイドに落ちる前とはいえ、パダワンのテル=レイアと比べるまでもなく、この時点でアナキンの力は圧倒的であった。

アナキンもプレイアブルキャラとして本作に登場する。その圧倒的な強さも、ぜひ体験してほしいポイントだ

 フォースで敵を吹き飛ばし、高台から奈落の底へ突き落とせるほか、ライトセーバーを使ったアクションも複数用意されている。そして何より、単なるゲストキャラクターとして自動で戦うのではなく、プレイヤー自身がアナキンを操作できるようになっていたのである。

 ということで、今回プレイできたのはアナキンが登場するミッションまでとなっていた。物語としてはまだ序盤で、施設や武器のアップグレードや仲間同士の絆などの成長要素もほとんど活用できていない。それらも含め、これから先キャラクターたちがどのように成長し、物語がどのように展開していくのか、発売が楽しみな作品だ。