レビュー
Switch2版「FINAL FANTASY VII REBIRTH」レビュー
携帯モードでも快適にプレイできる! 原作にはなかったクラウドたちの活躍も描く第2作
2026年6月2日 21:00
- 【Nintendo Switch 2/Xbox Series X|S版「FINAL FANTASY VII REBIRTH」】
- 6月3日 発売予定
- 価格:
- 6,578円(通常版)
- 8,201円(Digital Deluxe Edition)
すでにリリース済のプレイステーション 5版やSteam版などに続き、いよいよNintendo Switch 2とXbox Series X|S向けに「FINAL FANTASY VII REBIRTH」(以下、FF7リバース)が6月3日に発売される。とくにNintendo Switch 2版は携帯ハードという特性を活かして、TVモードや携帯モードなど遊ぶ場所に合わせた3つのプレイモードを楽しめる点も魅力だ。
この「FF7リバース」は、1997年に初代プレイステーション向けに発売された「FINAL FANTASY VII(FF7)」をリメイクしたものだ。オリジナルは1本のゲームとして完結していたが、このリメイクプロジェクトではそれを3つの作品に分割。今回発売される「FF7リバース」は、その2作目にあたる作品だ。
前作の「FINAL FANTASY VII REMAKE」では、ゲームのオープニングから主人公のクラウドたちが魔晄都市ミッドガルを脱出するまでが描かれていた。本作ではその続きとなる旅路が描かれ、物語の重要な転換点である「忘らるる都」までを体験することができる。
ちなみに、前作は全く遊んでいないという人や、あるいは遊んだけど忘れてしまったという人でもまったく問題ない。というのも、本作にはその部分のダイジェスト映像が含まれているため、そちらを見るだけでもある程度内容を把握することができるからだ。
リリースに先駆けて、このNintendo Switch 2版の「FF7リバース」を遊ぶ機会をいただいた。今回は4月に配信された体験版でChapter 2まで遊び、その後は製品版でコスタ・デル・ソルが登場するChapter 6まで進めている。この記事では、Nintendo Switch 2版ならではのポイントも交えつつ、本作の魅力をご紹介していく。
強くてNEW GAMEやゲームブースト機能など便利な設定も利用可能!
「FF7リバース」は既にPS5などいくつかのプラットフォーム向けにリリースされている。今回のSwitch2版は後発で発売されるということもあって3段階の難易度設定に加え、最初から「強くてNEW GAME」を選択することができる。こちらはキャラクターが成長した状態でプレイできるというモードだ。
ためしにどの程度違うのか確認したところ、序盤に登場するクラウドは通常がレベル40なのだが、「強くてNEW GAME」ではレベル60になっており、ステータスもそれなりに上昇していた。
便利機能は他にもいろいろと用意されている。その中のひとつが、「イベントシーン倍速機能」だ。イベントシーン自体は、Xボタンを長押ししてスキップすることもできる。実際にやってみるとわかるが、結構長いシーンも一気に飛ばされてしまうため、まったく状況が把握できなくなってしまうこともあった。そんなときにおすすめしたいのが、この「イベントシーン倍速機能」である。
こちらはゲームプレイ設定のシーン早送りの速度で、1.5倍と2倍の2種類が選択可能だ。体感的には、デフォルトで設定されている1.5倍は程よい速度になっており、ストーリーの流れも追いやすかった。2倍はかなり飛ばし気味に再生されるような印象だ。これは好みにもよるが、自分のプレイスタイルにあった設定を選ぶようにするといいだろう。
「強くてNEW GAME」とは別に、ゲームプレイ中に好きなタイミングでキャラクターを強化できるのが「ゲームブースト機能」だ。こちらは、常にHP最大や常にダメージ9999など、項目ごとにブーストを有効にすることで一気に強化できる。
ただし、中ボスであってもあっという間に倒してしまうため、ゲーム性は崩れてしまいがちだ。とはいえ、アクションが苦手という人や、ストーリーを中心にゲームを楽しみたい人はかなり恩恵を受けることができるだろう。あるいは、すでに1回ゲームをプレイ済の人が次回作へ向けた予習で遊ぶときなどにも活用できそうだ。
先ほども触れたように、今回は最初に体験版をほぼ隅々まで遊んだ後、続きをプレイしている。そのため、初回の製品版起動時に特典をゲットすることができた。こちらでもらえる特典は、アクセサリの「クポチャーム」と「冒険アイテムセット」だ。
「クポチャーム」のほうはモーグリのお守りで、一定確率で素材アイテムを採取するときの数が増えるというもの。「冒険アイテムセット」は、ポーションやミストポーション、エーテル、エリクサー、ざぶとんなど、冒険で必要な消費アイテムがセットになったものである。いずれも必須というわけではないが、あれば便利といったものとなっている。
3つのスタイルで楽しめるNintendo Switch 2版ならではの魅力
Nintendo Switch 2版ならではの楽しみ方ともいえるのが、複数のスタイルでゲームが遊べるところだ。これは「FF7リバース」に特化したものではないものの、プレイの幅が広がるのはありがたい。Nintendo Switch 2 ドックを利用することで、「TVモード」が利用できる。これによって、テレビなど大きな画面でゲームを楽しむことが可能だ。ゲームは大画面で楽しみたいという人におすすめのモードといえるだろう。
そのまま本体だけを持ち出せば、「携帯モード」や「テーブルモード」で遊ぶことができる。外出中にゲームの続きが遊びたいときはもちろん、家族にテレビを専有されているときでも遊べるほか、ベッドなど寝る前にちょっとゲームを進めておきたいというときにも活用できそうだ。
特にNintendo Switch 2版は携帯モードで遊ぶ人も多いと思うが、実際にカットシーンやバトルを含めてしばらくプレイしてみたところ、TVモードとの大きなパフォーマンス差はさほど感じなかった。つまり、普通にゲームを遊ぶ分にはまったく問題ない。むしろ、このクオリティで外出先でもゲームが遊べるのはありがたいところだ。
クラウド、ザックス、セフィロスといった重要キャラたちが冒頭で活躍!
ここまでは、主にNintendo Switch 2版のシステム的な側面についてご紹介してきた。ここからは、「FF7リバース」ならではの見どころや魅力をいくつか取り上げていきたい。
特にユニークな作りになっているのが、ゲーム冒頭の構成だ。前作のラスト付近で、突然「クライシス コア ファイナルファンタジーVII」の主人公であるザックスが登場して驚いたファンも多かったのではないだろうか。
ザックスは作中で命を落としたはずなのだが……本作では、いきなりそのザックスがプレイアブルな状態で登場する。ここはいわゆるチュートリアル的なものとなっており、徐々にゲームの操作が学べるような作りになっているところだ。このザックスのパートは、ゲームを進めていくうちにときおりストーリーの間に挟まれる形でも登場するのだが、いったいどういう状況でそうなっているのか? というところも本作の見どころとなっている。
さらにユニークなのは、このザックスパートが終わった後で、回想パートに移るところだ。こちらでは、5年前にクラウドとセフィロスが同じ任務にあたるというストーリーが描かれている。内容的にはザックスと同じように、バトルの基本的な要素やパルクールを活用した独特な移動方法などが学べるチュートリアル的なものとなっている。
なんといっても面白いのが、クラウドとセフィロスが共闘するところだ。しかも、セフィロス自身もプレイアブルキャラクターとして操作できるようになっており、これまでとは違った新鮮な感覚が味わえた。そしてこの回想パートのラストでは、かつてソルジャーの英雄と呼ばれたセフィロスが、なぜあのような存在になってしまったのかが明かされるのである。
バトルはとにかくド派手で楽しい! メンバーの中から3人を選んでパーティを編成しよう
本作に登場するメインキャラクターは、主人公のクラウドとエアリス、ティファ、バレット、レッドXIIIの5人だ。途中からユフィやケット・シーなども仲間に加わるが、主にバトルで登場するのはこの中の3人である。それぞれキャラクターごとに異なる能力や特徴を持っているほか、特定のキャラクター同士で発生する連携アビリティや連携アクションといった要素も盛り込まれている。
一部特定のエリアではメンバーが固定される場合もあるが、プレーヤーが自由に編成できるときは、どのメンバーを出すと効率よく戦うことができるか考えながら選んでいくといいだろう。もちろん、バトルに参加していないリザーブメンバーも成長していくので、あまり難しく考える必要はない。
特に、メンバー同士の連携アビリティは、演出も含めて「ファイナルファンタジー」らしい派手なアクションが楽しめるところもポイントだ。連携アビリティ以外にも、それぞれのキャラクターが出せるリミット技や、おなじみの召喚獣なども呼び出すことができるので、終始ド派手なアクションが堪能できるようになっている。
広大なエリアを探索できるオープンフィールドも登場!
前作にはなく、今作で新たに登場した要素にオープンフィールドがある。こちらはすべてのマップがそうなっているというわけではなく、特定のエリアがオープンフィールドになっていると思えばいいだろう。基本的には、Chapterごとに様々な場所を移動していくことになるのだが、その一部がオープンフィールドになっていることがあるといった感じだ。
このオープンフィールドでは、様々な探索要素が用意されている。基本的にはマップを開いて特定の目印が付けられている場所に移動することで、何かしらのイベントが発生する。また、エリアにはいくつか通信塔と呼ばれる建物が設置されている。そちらを起動していくことでも、新たな探索ポイントが追加されていくのだ。
そのため、隅々まで探索しようと思うと、ひとつのエリアだけでもそれなりに時間が掛かってしまう。逆に、必ずしも全てを探索しなくてもメインストーリー自体は進めていくことができるので、あくまでもやりこみ要素のようなものだと思っていいだろう。
こうした広いエリアを徒歩で探索することもできるが、それではあまりにも時間が掛かりすぎる。そんなときに便利な乗り物がチョコボだ。チョコボは最初から利用できるわけではなく、クエストのようなものに挑戦して捕まえることで乗れるようになる。ちなみに、チョコボ自体はそのエリア内でしか乗ることができず、他のエリアで乗りたいときは、また別の種類のチョコボを捕まえなくてはならない。
このチョコボも、エリアごとに山チョコボや海チョコボなど様々な種類が登場する。それぞれの特徴を活かした移動方法も利用できるようになり、探索できる範囲も広がっていくのだ。そのため、オープンフィールドのエリアにたどり着いたときには、まずはチョコボを手に入れる方法を探してみよう。
このゲームには、チョコボ以外にも様々な乗り物が登場する。もちろん自分で操作できないものもあるのだが、たとえばコスタ・デル・ソルの街中で乗ることができるのが、ウィリーと呼ばれるものだ。簡単にいうとセグウェイみたいな乗り物なのだが、これを利用することで街中であってもかなりの速度で移動ができるようになる。
ミニゲームも大量に楽しめる!
一部はメインシナリオにも関係してくるが、大量のミニゲームが登場するところも「FF7リバース」ならではの特徴だ。たとえば、Chapter 2に入ってカームの宿屋から出るときにプレイ可能になるのが、カードゲームの「クイーンズ・ブラッド」である。こちらは様々な場所で異なる挑戦者と対戦ができるほか、Chapter 5では船上で大会も行われるほど、頻繁に遊ぶ機会が多いミニゲームとなっている。
それ以外にも、コスタ・デル・ソルの街に着いた後、ビーチに入るためにリゾートウェアに着替えなければならないという場面が登場する。そのリゾートウェアを手に入れるために、街中に用意されたミニゲームに挑戦するといった感じだ。もちろんこれ以外にも、多種多彩なミニゲームが登場するので、そちらも楽しみにしよう。
最大の魅力は仲間たちと冒険をしているという一体感
Nintendo Switch 2版の要素も含めて、いろいろと今回の「FF7リバース」の魅力や特徴についてご紹介してきた。特に今作はオープンフィールドが登場するなど、より仲間たちと一緒に冒険しているという一体感が強まったような気がする。また、冒険を続けていくうちに共に旅をしていく仲間も少しずつ増えていくところも魅力だ。
また、本作では「FINAL FANTASY VII」リメイクプロジェクト全体の大きな転換点ともいえる場面が終盤で描かれる。原作をプレイしている人でも驚かされるような展開になっていることに加えて、ザックスのパートが間に挟まることで、世界観としての厚みもかなり増した体験ができるようになっているところも魅力だ。前作をプレイした人はもちろんのこと、まだ今作をプレイしたことがないならば、ぜひこの感動を味わってほしい。
(C) SQUARE ENIX
CHARACTER DESIGN: TETSUYA NOMURA / ROBERTO FERRARI
LOGO ILLUSTRATION:(C) YOSHITAKA AMANO























































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