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令和の「魔導物語」登場! 「魔導物語 フィアと不思議な学校」試遊レポート【TGS2024】
「ぷよ」もいる。リアルタイムで進む、コマンド魔法バトルを体験
2024年9月27日 19:15
- 【魔導物語 フィアと不思議な学校】
- 11月28日 発売予定
- 価格:
- 8,580円(通常版)
- 17,380円(豪華版)
- 8,500円(DL版)
- 10,780円(デジタルデラックス版)
「東京ゲームショウ2024」のハピネットブースに出展されていたのが、11月28日にコンパイルハートより発売される「魔導物語 フィアと不思議な学校」だ。本作は、正しき魔導を学び志を育てる古代魔導学校に入学した主人公の少女のフィアが、個性豊かな仲間たちとともに大魔道士を目指す物語を描いたRPGである。
どんなゲームなのかひと言でいうならば、ある程度自由に動き回ることができるローグライトな作品である。内容自体もそれほど難しくなく、キャラクターたちをわちゃわちゃ動かしている感じが面白く、普段あまり難しいゲームは遊ばないという初心者でも楽しめるようなものに仕上げられているのだ。
今回同ブースで体験できたのは、ゲーム序盤の2章に登場する「ドクロ監獄」というダンジョンだった。この「ドクロ監獄」は、以前は観光地だったが人が集まりすぎて立ち入り禁止になったところで、その名の通り監獄のような不気味な場所である。
ダンジョン自体は毎回ランダムで自動生成されるため、どんなマップになっているのかは実際にプレイしてみるまではわからない。この「ドクロ監獄」は最大15階層にわかれており、最終面にいるボスを倒すとクリアとなる。
プレイヤーが操ることができるのは、主人公のフィアだ。それに加えて、AIが操作するウィルとリーナというふたりのキャラクターたちと共に、ダンジョンを探索していくことになる。ちなみに今回は体験することはできなかったが、ゲームとしてはダンジョン探索とは別に学校生活のシーンもあり、課題をこなして進級していきながらシナリオを進めていくといった流れになっている。
フィアなどのプレイヤー側のキャラクターたちの見た目もかわいらしいのだが、出てくる敵が「ぷよぷよ」でおなじみのぷよということもあり、キュートなキャラクターたちが戦っている姿を見ているだけでも、ほっこりとした気分にさせてくれるところも本作の魅力のひとつだ。
今回はPS5版でプレイしたのだが、敵とのバトルはエンカウント方式ではなく、マップ上にいる敵を□ボタンを押して攻撃することで戦闘に突入するという流れになっている。なお敵に近づかれると、MPを吸われ続けるので、戦うならすぐに敵を殴りに行ったほうがいい。
バトルに入ると、専用のフィールドに転換する。バトルでは仲間のキャラクターたちが自動で動いて攻撃を始めるので、プレーヤーはフィアの操作に集中すればいい。
戦闘は、コマンド操作も利用する、リアルタイムバトルとなっている。基本的には自由に動け、敵を攻撃するときは、攻撃範囲に入ったときに□ボタンの「たたかう」を選んで攻撃できる。
また画面右上には「タイムライン」があり、キャラクターのアイコンが右から左へと流れていく。アイコンが左端まで来ると、×ボタンで「スキル」を発動できるようになる。フィアは、今回「ウォーター」と「ファイヤー」のスキルを持っており、これらを発動して攻撃できた。
タイムラインは一定のスピードで流れるが、たとえば「たたかう」などのアクションを行っているときは止まった状態になる。ときには行動しないことでスキル発動のタイミングを早められるので、戦略的に動いていきたい。
もうひとつ、このバトルで重要となるのが「大魔導」と呼ばれる強力な必殺技だ。バトル中はスキルを発動することで、技に応じた「エレメントオーブ」が溜まっていく。これを消費することで、「大魔導」を発動することができる。今回のフィアは、「ファイヤーバースト」を発動できた。
「大魔導」自体はスキルとは異なり、タイムラインに関係なくいつでも好きなタイミングで繰り出すことが可能だ。この「大魔導」はかなり派手なカットシーンが流れて大きなダメージを敵に与えることができるので、爽快な気分を味わえるところもポイントである。
このゲームで重要な要素となるのが、キャラクターのアイコンの横に表示されているVT(バイタリティ)のゲージだ。こちらはお腹が減ってきたときや、ダンジョン内を移動したり戦闘を繰り返したり、あるいはオブジェクトでダメージを負ってしまったときなどに減っていく。VT自体が0になってもすぐには死なないのだが、その代わりに最大HPが減ってしまう。最大HPが0になるとゲームオーバーだ。
VTは料理を食べて回復することができる。料理は冒険に出かける前に用意して持って行くことができるほか、ダンジョン内でも手に入ることがある。お腹が減ってきているなと思ったら、すかさず料理を食べて回復するようにしよう。
先ほども触れたが、ダンジョン自体は毎回ランダムで生成されるため必ず出現するというわけではないものの、なぜか魚釣りが楽しめる「魚釣りスポット」と呼ばれるものが登場することがある。ここで釣り上げた魚は、ダンジョン内の料理ができる場所で調理できる。VTを回復するためにも、なるべく挑戦しておきたい場所である。
ちなみに釣りをしているときに魚がヒットすると、魚影が左右に動くバーのようなものが画面に表示されれる。その中央のヒットゾーンの中に魚影がいるときのみボタンを押し続けることで、釣り上げることができるシステムとなっている。魚はその種類のよってスピード感が全く異なり、速い魚ほどこのタイミングがシビアになる。これが想像以上に難しかったが、数回チャレンジして釣り上げたときは喜びもひとしおであった。
ということで、今回はほんのわずかな時間であったが、リアルタイムで行われるキャラクターたちのバトルや毎回変わるダンジョンの探索、「大魔導」が決まったときの気持ちよさなど、触っていて楽しく感じる部分が数多くあった。
ローグライクやローグライトというと難しいイメージもあるが、どちらかというとカジュアルに遊べるところも本作の魅力だ。新たな「魔導物語」のスタートに期待して、11月28日の発売を楽しみに待ちたい。
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