先行体験
「真・三國無双 ORIGINS」TGS2024試遊バージョンをひと足早く体験! 原点回帰に相応しいパワーアップを遂げた新たな無双
2024年9月27日 18:00
- 【真・三國無双 ORIGINS】
- 2025年1月17日 発売予定
- 価格:
- 通常版 9,680円(税込)
- TREASURE BOX 17,680円(税込)※グッズのみ8,000円(税込)
コーエーテクモゲームスは、プレイステーション 5/Xbox Series X|S/PC用アクションゲーム「真・三國無双 ORIGINS」を、9月26日より9月29日の4日間にかけて開催される「東京ゲームショウ2024(TGS2024)」に出展する。
同作は2025年発売予定の「真・三國無双」シリーズの最新作だ。「真・三國無双」シリーズと言えば、個性豊かな無双武将で戦場を駆け抜け、数多の敵を蹴散らしていく爽快な一騎当千アクションとして知られているが、今作はオリジナル主人公「名もなき英雄」の視点で新たな「三国志」が描かれる。これまで続いてきたナンバリングから“原点回帰”を謳って「ORIGINS(オリジンズ)」と名付けられ、現行ハードに相応しい新時代の「真・三國無双」として鋭意開発中のタイトルとなっている。
TGS2024では、会場のKTブースに試遊台が設置され、来場者は特別な試遊バージョンでゲームをプレイすることができる。
今回は、世界が注目する最大級の大型ゲームイベントが迫る中、コーエーテクモゲームス本社にお邪魔して、TGS2024に出展される「真・三國無双 ORIGINS」の試遊版をひと足早く体験させていただいた。本稿では実際のゲームプレイを通して得られた所感や、従来から進化を遂げたアクションの数々について、お届けしていきたい。
ファーストインプレッションでも得られたシリーズの手触り感。基本アクションはそのままに新たに増えた要素も多数!
TGS2024で出展される試遊バージョンは、袁紹率いる討伐軍と董卓軍の戦いを体験できる「汜水関の戦い」が楽しめる。早速ゲームをスタートさせると、戦場の状態を把握する「軍議」が始まり、曹操から作戦についての説明が始まった。
汜水関は董卓のいる洛陽を守るための要衝のひとつで、ここを守る武将・李傕と華雄を倒し、洛陽への道を開くことが伝えられる。しかし、あらかじめ通達されていた戦場の布陣に不満があるのか、袁術が愚痴を漏らして孫堅がこれを煽る。袁紹が仲裁に入って場を取りなすも、討伐軍の中ではすでにお互いが火花を散らしている有様だ。
そんなこんなで軍議を終えると、ステージ開始前の戦闘準備へ移っていく。ここでは主人公の装備を変更する「戦支度」、共に行動する武将を選んで戦場の出撃位置を決める「随行武将」といった機能が備わる。本バージョンでは3種類の武器から1種を選べる上、随行武将には、夏侯惇、関羽、孫尚香をそれぞれ選択可能。随行武将はバトル中に交代ゲージが満タンになると主人公から操作を切り替えて、プレイヤーが動かせる。また、随行武将を誰も選ばず1人で出撃することも可能だ。今回は扱いやすい武器種の「将剣」を選び、随行武将には孫尚香を選択した。
バトル中のボタン操作は従来のシリーズを踏襲したもので、通常攻撃と強攻撃が攻撃の基本になる。今回選んだ将剣は従来のコンボに近い操作で、通常攻撃をそのまま出し切っても良いし、通常攻撃の3段目に強攻撃を入力して、別の攻撃モーションへ派生させても良い。過去、一度でもシリーズに触れていれば“お馴染みの手触り感”としてすんなり遊べる。シリーズが初でも、これら2種類の攻撃と、回避、ガード、無双乱舞(必殺技)で手軽に爽快アクションが楽しめるのは間違いない。
新要素には「武芸」というアクションが追加された。これはR1ボタン(PS5版では)をホールドしたまま、各ボタンに割り当てられた多彩な攻撃を行えるというもの。使用には体力ゲージの上に表示されている「闘気」を消費する。闘気は通常攻撃や強攻撃を当てると溜まるため、特に複数人相手の雑魚戦では、武芸の活躍頻度が比較的高くなりそうだ。コンボの合間・締めにも組み込める。
過去作にもこういったプラスアルファとなる攻撃手段は存在していたが、武芸は最大4つのスロットにプレイヤーが設定できる。闘気のリソース管理は発生するものの、攻撃手数が拡張されて、コンボの自由度に貢献してくれている。これらを駆使して道中の敵もサクサク倒し、汜水関の奥へと進軍していけた。
武芸にはもうひとつ役割がある。それが、武将クラスの敵が持つ「外功(がいこう)」と呼ばれる耐久値を削ること。外功があるとこちらの攻撃は通りにくいので、バトル中は武将の外功を削りながら立ち回るのが、今作における武将戦の基本だ。しかも、今作から敵武将は、ガードなどでは防ぎきれない危険な攻撃を行なうようになった。
こうした攻撃を行なう敵武将は、事前に攻撃の予兆が見られるので、距離を取って一旦退くか、「発勁」の効果を持つ武芸を当てて、敵武将の態勢を崩すしかない。判定が強い強攻撃を当ててゴリ押そうものなら、手痛いしっぺ返しが待っている。この一撃をもらうと、こちらの体力は大きく削られてしまうので、過去作以上に、敵武将との戦いには緊張感が生まれている。
おそらくシリーズ経験者ほど「固有グラフィックではないから楽に倒せるだろう」などと、安易に考えてしまいそうだが、「真・三國無双 ORIGINS」はその辺の敵武将も進化を遂げている。武芸を活用したアクションは、単に攻撃手段の幅が増えただけではなく、敵武将との駆け引きにも作用する重要な要素なのだ。
本作では、ガードや回避にもタイミングの概念が加わった。敵の攻撃に合わせて、ガードを行なうと「弾き返し」となり、大きなスキを生じさせられる。回避をタイミングよく行えば「見切り」が成功して闘気を獲得する。順当に敵との駆け引きが楽しめる「アクション」として、進化を遂げた印象だ。
これまでのシリーズの各アクションは、“無数のザコ敵を蹴散らすこと”を主目的としていたものが多く、プレイヤーが名武将と爽快に戦場を暴れ回るのが、ゲームのイメージとしても近い在り方だったと思う。今作から“敵武将との攻防戦要素”が大幅に強化されたことで、プレイヤーとその操作キャラクターが、単にヒロイックな存在ではなくなったようだ。気を抜けば一転してピンチに陥るし、大量の敵を薙ぎ倒している最中、実は敵武将も巻き込んでいてそのまま倒していた、というケースも減った。
もちろん、過去作に通じる手触り感などは残っている。プレイヤーの操作練度が向上していけば、これまで通り一騎当千のヒロイックな活躍も十分見込めそうではあるだろう。武将1人で何百という数の敵を倒す爽快感は残しつつ、敵武将との戦いがよりドラマティックな体験に仕上がったのが今作だ。従来のシリーズ作品と比べても、ユーザー側からは考えつかないような巧みなバランス感である。
戦場を見渡して部隊を指揮するリアルタイムな戦略要素も。味方との共闘感はさらにパワーアップを遂げた
これまで敵を直接的に攻撃する新要素で武芸を紹介したが、実はさらにもうひとつ重要なシステムが登場している。それが「戦法」だ。L2ボタンをホールドすると、カメラの視点が遠のき、戦場を広く見渡す「霊鳥の眼」が発動。この間も時間はゆっくりと進行しているのだが、霊鳥の眼発動中は、主人公が率いる部隊「護衛兵」たちに指示を出して、部隊を突撃させたり、弓矢を斉射させたりできる。
今作は現行ハードの表現力を活かして、これまでにない大量の敵を一度に描写できるようになった。そのためか、戦場では武将を含む敵の数が膨大な局面が度々あって、この戦法を使った攻撃で敵の布陣を一度崩すなどしてから、切り込んでいった方が安全だったりする。今回のプレイではそこまで戦法を使い込めなかったが、プレイヤーの使い方と工夫が活きそうな、面白いシステムだと感じた。
ステージのシチュエーションによっては、味方部隊と敵の大軍勢に真正面から突撃していく、なんとも戦を感じさせる胸アツイベントもあるようだ。今回プレイした「汜水関の戦い」終盤戦では、目的ポイントまで攻め上がってきた味方武将たちと合流し、討伐軍の大将である袁紹の指示と共に、敵の大軍団へと突撃をかましていった。味方武将、味方兵士たちと肩を並べて戦える共闘感が凄まじい。
いままで映像などでしか見られなかった壮観な大軍同士のぶつかり合いに、今作ではプレイヤーが直接参加できるのは感動というほかない。無論、ステージ攻略を有利にするためのイベントではあるだろうが、ちょっとしたアトラクション感があって、狙えるならば是が非でも狙いたくなるところだ。過去には強敵武将が終盤に乱入してくる場面こそあれど、この大軍同士の衝突のように、誰から見ても盛り上がりどころMAXなイベントは、それだけでも楽しい。
ゲームには武将との「一騎討ち」も登場していた。華雄の大軍に突撃後、華雄に対して一騎討ちが申し込めるのだ。一騎討ちでは、敵と味方の兵士が輪になったフィールド内で繰り広げられる。
体力の代わりに武将の優劣が画面上部のゲージによって表され、攻撃を当てるたびに、攻撃を当てた側のゲージが敵のゲージを縮めていく。最後まで削り切れば、勝利となるだけでなく、敵の士気が低下して戦局が大きく傾く仕組みとなっている。
随行武将との交代ゲージが溜まれば、コントローラーのタッチパッドボタン(PS5版)を押し込むことで、操作キャラクターを切り替えられた。選択していたのは孫尚香だったので、彼女と言えばなお馴染みの武器・飛圏を用いたアクションを駆使して、残りの敵を確実に倒していく。終盤も終盤だったため、あまり孫尚香の攻撃アクションなどを楽しむ余裕はなかったのだが、無事に李傕を倒してゲームを終えることができた。
ゲームプレイ時間は15分程度だったが、「真・三國無双 ORIGINS」の名に相応しい、新鮮な魅力が存分に詰まっているのを体感できたと思う。しばらくシリーズから離れていた筆者ではあるが、今作の発売が待ち遠しい限りである。
ちなみにTGS2024で公開される本試遊版は、条件を満たすとステージクリア後に“サプライズ”が待っている。どのような仕掛けがあるのかは、ぜひご自身の目で確かめていただいた方が良いだろう。「真・三國無双 ORIGINS」をプレイした来場者には、ランダムでクリアファイルもプレゼントされる。「我こそは真の三國無双なり!」と、声高らかに名乗りを上げたいプレイヤーは、ぜひKTブースで今作を体験していただきたい。
(C)コーエーテクモゲームス All rights reserved.
※画面は開発中のものです。