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【特別企画】果たしてスマートトイでネコとお友達になれるのか?

ボール型ラジコンや小さな犬型玩具、ロボット掃除機でネコのハートを狙ってみた

会場:ネコカフェ「猫の居る休憩所299」

利用料金:10分200円(平日の上限は2,000円。土日祝日は3,500円)

 日頃から、ホビーを評価するときは、車の往来の少ない車道や河川敷、学校の校庭などに行く。最近はコンパクトで高性能なホビーが増えているから自宅でも評価できるのだが、外の方が広々と空間を使えるし、「何だろう?」と思って見に来た子供達の反応も楽しくて、ついつい外で遊んでみたくなるのである。

池袋にあるネコカフェ「猫の居る休憩所299」は17匹のネコが出迎えてくれる
「おやつ」を頼むとネコが集まってくる

 そうした中でも意外な観客なのがネコだ。僕がボール型ラジコン「Sphero2.0」を走らせていると、野良猫が「Sphero2.0」をじっと見ていることに気が付いた。もちろん近づくと逃げてしまうのだが、ホビーそのものに対する関心は非常に高いのだ。現代のおもちゃは、実は人間だけでなく、ネコも楽しめるのではないか?

 というわけで、今回はどうせ試すならということで、手元にある4つのスマートトイをすべて猫カフェに持ち込んで試してみた。ネコと遊ぶために用意したのが、Orbotixのスマートトイ「Sphero2.0」、シー・シー・ピーの自走式の球体ロボット掃除機「MOCORO」、京商のラジコンモップ「SUGOIモップ!」、そしてタカラトミーの犬型玩具「じゃれ犬」である。

 今回協力してもらったのは、「猫の居る休憩所299」というネコカフェ。池袋の東急ハンズの裏手にあり、幅広いスペースに17匹のネコが気ままに室内を歩いている。大きなソファーや、こたつなどがあり、2千冊のコミックが置かれていて、漫画を読んだり、リラックスしながらネコと遊べるという“ネコのいる漫画喫茶”という感じの施設である。時間制で10分200円で、上限2,000円。

 ネコと遊ぶためのおもちゃも用意されており来場者はネコと遊ぶこともできるし、寝ているネコを眺めることも可能だ。静かな雰囲気の場所で、のんびりした時間を過ごすことができる。ネコと積極的に遊びたい人には「おやつ」があり、これを注文することでネコが群がってきて、ネコに囲まれるという好きな人にはたまらない時間を過ごすことができる。

 実際遊んでみると、ネコの気を引くためのアプローチや、玩具を使うのに適した環境など、様々な店が見えてきたし、考えさせられた。今回は動画と共に各玩具のネコの反応をレポートしていきたい。

【ネコカフェ「猫の居る休憩所299」】
コミックが2,000冊あり、猫と共にまったりした時間を過ごせる

ボール型ラジコン「Sphero2.0」。その不思議な玩具にネコも夢中!?

スマートトイ「Sphero2.0」。スマホで操縦できるボール型ラジコン

【Sphero2.0】
2013年9月26日発売
価格:14,800円

 ネコのみならず、店員さんやお客さんまで興味を示したのが「Sphero2.0」である。ボール型のラジコンで、内部が回転して転がるという、奇妙で楽しい“スマートトイ”だ。スマホやタブレットで専用アプリによって操縦できるが、それ以外にも「Sphero2.0」をコントローラにして遊べるゲームなど多彩なアプリが配信されている。

 作動時には光を放ち、きびきびと小回りも利くので、ネコも興味津々。近くに寄ってくるネコも多かった。ただ見たこともないおもちゃのためか、警戒されている感じもあり、うまく遊ぶためには練習が必要だなと感じた。

 何度か動かして感じたのだが、逃げ回るような感じで、ネコの興味を引きつつ操作するとかなりネコの興味が引ける。じらす感じの操作などは追求していくと楽しそうだ。ネコの“ツボ”を探りつつ、色々な動かし方で「Sphero2.0」を操作するのは自宅に猫を飼っていたら、追求してみたいテーマだと感じた。

 こういった遊びは普通の車のラジコンでも可能だが、細かい作りのラジコンの場合、遊んでいるうちに部品がかけてしまってネコが飲み込んでしまう危険性も考えられる。しかし、「Sphero2.0」の外側はは硬質のプラスチックで頑丈でネコの爪なども平気だ。

 公式サイトではよりグリップ性を高めるゴムのカバーも販売されている。また、公式ムービーでは果物の皮をかぶせた遊びなどもしていた。面白いカバーを自作してかぶせてみるのも楽しいかもしれない。

【Sphero2.0でネコと遊ぶ】
逃げるような、じらすような、ネコの狩猟本能を刺激する動かし方が良いかもしれない

かわいらしいロボット掃除機「MOCORO」。コロコロ転がる姿にネコの反応は?

ロボット掃除機「MOCORO」。ピンク、グリーン、オレンジの3色がある

【MOCORO】
2013年2月14日発売
価格:3,980円

 シー・シー・ピーの自走式の球体ロボット掃除機「MOCORO」は、ふわふわの毛玉が転がるという、いかにもネコに受けそうな楽しい掃除機だ。作動音を鳴らすことも可能で、放っておけば転がって部屋を掃除してくれる。動くのを見るだけでも楽しく、自動で掃除してくれるとても便利なデバイスである。

 転がる姿は奇妙で不思議な雰囲気もある。ところが、どうも“ネコの興味は惹かない”という感じだった。ネコの近くで転がすと視線では追うのだが積極的に遊んでくれない。友人のネコでも試したのだが、ネコはすぐに興味を失ってしまうようなのだ。

 友人とも話して到達した結論は、おそらく「MOCORO」が自動だというのがわかってしまうからではないか、ということだった。自律的に動く「MOCORO」は人間と遊べるおもちゃではなく、ネコにとってこれにじゃれついてもあくまで1人遊びになってしまう。自動で転がるロボットは人間と遊びたいというネコの気持とは違う存在だと、ネコは判断しているのではないだろうか。

 もちろん、ネコによって“お気に入り”は大きく異なるし、今回は警戒させてしまっただけかもしれないが、「MOCORO」はネコと遊ぶ道具としてはもう一歩かなと言う印象を持った。

【MOCOROと猫たち】
MOCOROに興味は示すが、積極的に遊ぼう、と言う雰囲気にならなかったようだ

(勝田哲也)