バンダイナムコ、PS3「テイルズ オブ エクシリア」

ストーリー序盤や戦闘システムの続報を紹介


2011年 発売予定

価格:未定



2人の主人公が登場する「TOX」。ゲームスタート時にどちらかの主人公を選択する

 株式会社バンダイナムコゲームスは、2011年の発売を予定して現在開発が進められているプレイステーション 3用“揺るぎなき信念のRPG”「テイルズ オブ エクシリア」(TOX)の新情報を公開した。


■ 「DR-LMBS」続報

 「TOX」で採用されている戦闘システムは「DR-LMB」(ダブルレイド・リニアモーションバトル)システムと呼ばれる。パーティ内の任意のキャラクターと「リンク」することによって、2人のキャラクターをペアにして戦う「リンクモード」など、本作ならではのさらなる進化を遂げている。

【リンクモード】
リンクモードになると、リンク相手のパートナーと光で繋がった状態に。自分が操作していたキャラクターが「マスター」となり、パートナーはマスターの動きに合わせて、敵を挟み込んで攻撃したり、連続攻撃を受けているマスターをかばうなどの行動をする。また、誰とリンクするかによって、固有のサポート能力が働いたり、他にも色々な効果が現われる

● 武身技と精霊術

ジュードの武身技である「連牙弾」

 キャラクターたちの攻撃のうち、TP(テクニカルポイント)を消費するものには「武身技」と「精霊術」の2つがある。(※『TOX』において、技は武身技、術は精霊術を指す)

~武身技~

自らの身体と武器を使って繰り出す「技」。キャラクターによって多種多様な技を使いこなすことができる。

~精霊術~

 精霊と一時的に契約し、その力を借りて繰り出す「術」。範囲・威力共に強力なものがあるが、詠唱が必要なため、発動に時間がかかる。


● キャラクター特性とは?

 「TOX」では、各キャラクターがそれぞれ特別な戦闘能力を有しており、リンクモードでもそうでないときでも、常に使用可能な能力となっている。それが「キャラクター特性」だ。

【ジュードの特性『集中回避』】
ジュードは、その集中力と機敏さを生かし、敵の攻撃をバックステップで回避した際に、瞬間的に敵の背後に回りこむことが可能。回りこんだ後は、一定時間、敵が無防備な状態となり、自由に攻撃を叩き込める。成長すると、この状態をしばらく継続させることも可能になり、何度でも背後を取ることができるようになる

【ミラの特性『魔技』(まぎ)】
ミラは、各属性の精霊術の発動方法を使い分けることができる。術ボタンを短く押すと、詠唱なしで「魔技」と呼ばれる技を発動し、長く押すと詠唱を行なった後に術を発動。術ボタンの押し方によって、発動する攻撃が変化する。例えば、火炎弾を敵に放って攻撃する火の精霊術「ファイアボール」(写真左)をボタンを短く押して発動すると、詠唱なしで手元で爆発を起こし、敵を吹き飛ばす「フレアボム」(写真右)という魔技になる
【アルヴィンの特性『チャージ』】
アルヴィンは、右手の大剣と左手の銃を合体させる(写真左)ことで、「チャージ技」が使える。技を発動した後、ボタンを押しっぱなしにすると、武器を合体させ、チャージ状態となり、この状態で技を出すと、通常とは異なる「チャージ技」が発動する(発動後、チャージは解除)。1回のチャージにつき、チャージ技は1度しか使えないものの、成長すると拡張させることも可能となる。例えば、地を這う斬撃を飛ばして攻撃する技「魔神剣」(写真中央)をチャージ状態で使用すると、斬り下ろして叩きつける技「剛魔神剣」(写真右)に変化する。アルヴィンの技は、全てがチャージ技に変化することになる

● そのほかのシステム「マップアクション」

 「TOX」では、これまでのシリーズでは行けなかったような場所に、「○ボタン」のマップアクションで行くことができるようになっている。

【マップアクション】
フィールドマップ中、○ボタンを押せるところでは段差を登ったり、降りたりすることができるようになった。また、潅木の茂みや小さな穴蔵などでは「しゃがむ」こともできる


■ 序盤のストーリーを紹介!

【リーゼ・マクシアの覇権を争う二国】

 現在のリーゼ・マクシアは、ラ・シュガルとア・ジュールという二国に分かたれている。二国はリーゼ・マクシア全土の覇権を巡って対立関係にあり、国交もあまり盛んではない。更に近年、ラ・シュガル王が独裁色を強め、急速に対外侵攻政策を進めていることもあり、緊張状態が続いている。

<ラ・シュガル>

 リーゼ・マクシア南方に位置する、温暖な気候と肥沃な土地に恵まれた大国。歴史の古い国家で、伝統・旧習を重んじる傾向にある。多くの術士を抱え、充実した精霊術文化を持ち、教育・研究にも力を入れている。特に王都イル・ファンは、リーゼ・マクシア随一の大都市であり、最新の精霊術を用いた煌びやかな建造物の数々は、ラ・シュガルの国威の象徴。代表貴族により構成された議会が存在するが、王の独裁体制が整いつつある現在、議会は有名無実化している。

<ア・ジュール>

 現ア・ジュール王が、北方の少数部族や辺境の小国をまとめあげて建国した連邦国家。国土の大部分が険しい山脈や乾燥した荒野で、山岳部には積雪も多い。新興国ながら目覚しい発展を遂げており、現王はその手腕とカリスマ性から高い支持を得ている。部族統一により、独自色を持った活力ある文化を形成している。また、魔物を操る一族が存在し、魔物の習性を巧みに生活や軍事に利用している。


【ストーリー】

(プロローグから続く)

ラフォート研究所(軍の研究所)内で、2人は軍の機密である巨大兵器を目撃する。さらに、謎の少女が襲ってくる

 精霊を名乗るミラに戸惑うジュード、そんなジュードを気にもせず、自らの目的のために動き始めるミラだったが、成り行き上、2人は研究所内で行動を共にすることになる。ジュードは教授の姿を、ミラは精霊消滅の原因を求めて探索するも、研究所内部は異様な雰囲気に包まれていた。

 得体の知れない実験装置、突如襲い掛かる謎の少女、そして、厳重に閉ざされた1枚の扉。2人は扉の奥で、予想だにしない形で探していたものにたどり着く。

 それは、密かに計画が進められていた軍の最重要機密だった。秘密を知ってしまったジュードとミラは、ラ・シュガル軍から重罪人として追われる立場となってしまう。

 しかしそれは、これから2人を待ち受ける数多の試練の、ほんの始まりに過ぎなかった……。


王都イル・ファンは常に夜のように暗い街。船の動力も木も精霊術で動いたり光っている。軍に追われるミラたちの前に現われたアルヴィンが仲間に

■ 登場キャラクター

■ アルヴィン

『あれま、俺に助けられて、すっかり俺のトリコになったか』

性別:男性
年齢:26歳
身長:182cm
武器:両刃大剣+銃
戦闘タイプ:銃剣士
CV:杉田 智和

 自称「フリーの傭兵」。リーゼ・マクシア各所を渡り歩いてきたと言うだけあり、その腕は確か。誰に対しても気さくでフランクに接し、常に大人らしく余裕ある態度を見せる。勝手気ままに行動しているように見えて、実はかなり計算尽くなところがある。

 他人の気持ちを敏感に感じとり、相手が望んでいる言葉や行動を選んで返すのが得意。その一方で、自分自身のことは多く語らず、親しげな態度の裏に、本心をうまく隠してしまう。お金で動くと言いながら、ジュードたちに同行するのには、何か目的があるようだが……。



※画面は開発中のものです。
(C) いのまたむつみ (C)藤島康介 (C)2011 NAMCO BANDAI Games Inc.

(2011年 2月 4日)

[Reported by 佐伯憲司]