バンダイナムコ、「『テイルズ オブ』シリーズ15周年記念タイトル発表パーティー」開催

次のタイトルはPS3「テイルズ オブ エクシリア」、テーマソングは浜崎あゆみ!


12月15日 開催

【「テイルズ オブ エクシリア」】
発売日:未定

価格:未定



 株式会社バンダイナムコゲームスは、「テイルズ オブ ファンタジア」から始まった「テイルズ オブ」シリーズの15周年を記念して、パーティ形式の発表会を都内で開催した。

 8月の「2010年度ラインナップ発表会」で発表された15周年記念タイトル「Next Tales of (仮称)」は、プレイステーション 3用“揺るぎなき信念のRPG”「テイルズ オブ エクシリア(TALES OF XILLIA)」と発表され、キャラクターデザインは歴代シリーズを手がけてきた藤島康介氏といのまたむつみ氏の2人が担当、テーマソングは浜崎あゆみさんが担当することなどが明らかとなった。

冒頭挨拶に立った石川祝男バンダイナムコゲームス社長は「15年前、『~ファンタジア』の発売当初、シリーズがこれほど続くとは思っていなかった」と当時を振り返った続いてゲストとして挨拶に立ったソニー・コンピュータエンタテインメントジャパンの河野 弘プレジデントは今年の「PlayStation Award」について触れ、「15年ファンから支持されていることはすごいこと。今年のPlayStation Awardでも『Next TALES OF』に期待しているというユーザーの意見が聞かれた」と語った吉積 信ゼネラルマネージャーは河野氏の発言を受け、「ぜひ来年のPlayStation Awardsでは壇上で馬場(氏)が表彰されることを楽しみにしておきたいと思っている」と応えた


■ PS3「テイルズ オブ エクシリア」(TOX)とは? その一部が明らかに

唯一配布されたスクリーンショット
テーマソングを手がける浜崎あゆみさん

 今回のパーティーでもっとも注目された新作「TOX」に関しての情報としては、馬場英雄プロデューサーからのプレゼンテーションが行なわれ、公式サイトのカウントダウンからスタート。

 プレゼンはまずタイトルが公開され、「TOX」のネーミングの意味が語られた。「エクシリア」とは、「Xillon(数え切れないほどの大きな数)」と「X(未知)」、「交わり(X)」などの意味をこめ、組み合わせた造語だという。

 ジャンル名は「揺るぎなき信念のRPG」となったが、これは本日の発表数日前までスタッフ間で意見調整が行なわれていたそうだ。自分たちが自ら行動するようなジャンル名、ということでこのジャンル名になった。

 物語の舞台となるのは「リーゼ・マクシア」。人間と魔物と精霊たちが暮らす世界で、精霊術が文明の根幹を担っており、精霊術はごく一般的な技術になっているという。本作は「『人と精霊』が大きなキーポイント」と馬場氏は語っていた。

 以前からイメージボードが公開されていたが、今回プロモーションビデオが初公開(現在公式サイトで同じものが配信中)され、温かみのあるシリーズ伝統のテイストを残しつつPS3らしい光と影の表現に力が入った背景を含めたビジュアルに、等身を高くしつつも「テイルズ オブ グレイセス」や「テイルズ オブ ヴェスペリア」とも異なる、より身近な感じを受けるキャラクターは、ゆれモノなどの細かいところまで作りこまれている。

 本作のバトルシステムはDR-LMB(ダブルレイド・リニアモーションバトル)システムと明かされた。プロモーションビデオを見る限り、2人がコンビを組んで戦うことが可能。しかし、これは単に協力するということではないそうだが、詳細は今後明らかにされる。気になるのは、キャラクタが一瞬消えて高速移動し(回り込みや直線移動時)、それぞれの攻撃を交代でヒットさせていたということだろう。体術も精霊術と思われる攻撃も2人で使いこなしており、スピーディーなバトルが楽しめそうだ。

 そして本作の主人公は「W主人公」ということで、シリーズ初の藤島康介氏のデザインによるジュード・マティス(CV:代永 翼)と、いのまたむつみ氏デザインのミラ=マクスウェル(CV:沢城みゆき)の2人が登場する。15周年記念ということで、ダブルコラボレーションとなった。ここでゲストとして、ジュード・マティス役の代永 翼さんが登壇した。

 収録はすでに始められており、「ものすごく大好きなシリーズで『TOX』の話をいただいて、『ウソかな』と思いました」という代永さん。馬場氏によれば「いつも以上にものすごく細かくやっている。今までにない時間のかけ方」だという。具体的には、台本1ページにかけるテイクの数の多さが、今までの作品よりもさらにこだわっていることにより増えているということらしいが、総じて順調に収録は行なわれているようだ。「W主人公ということもあり、それぞれの心情で動いていく話でもあるので、1つ1つセリフも気持ちの違いというところで、スタッフの皆さんといろんなテイクをとっていいものを使っていただいている」と代永さんもその時間のかけようを語ってくれていた。

 また、本作の作中アニメシーンを担当するのは「ufotable」。OVA「テイルズ オブ シンフォニア」や「GOD EATER」および「GOD EATER BURST」のオープニングムービーを手がけている。「15周年という1つの区切りで、ゲームの表現、キャラクターの表現も新しいことをやっている。映像も、違った考え方、切り口で手がけていただける方たちと新しい挑戦をやっていきたいということでお願いした」という。

 テーマソングは浜崎あゆみさんが手がける。すでに本作の膨大な資料をもとに、本作のために書き下ろしたオリジナルの楽曲を製作中とのこと。「長い時間をかけてお話をして、ようやくたどり着いた方」と紹介された浜崎さんは、ビデオレターで「15周年おめでとうございます。今回、『TOX』のテーマソングを担当させていただきました。どういったメッセージがこめられているか、資料を見させていただいて勉強させていただきました。私の言葉で、メッセージを前向きにたくさんこめたつもりですので、ぜひ聴いていただければなと思います。楽しみにしてください」とコメントした。

 馬場氏は「浜崎さんしかいないので、お願いします」と担当者に直接お願いしたという。「浜崎さんの曲は必ずテーマを持っていて、1曲1曲強いテーマを持っているところに惹かれていた。このタイトルにあった、このタイトルにだけの曲を作ってほしいということで資料を膨大に用意してお話させていただいたところ、お受けしていただけた。楽曲はほぼできあがりつつあり、早い段階で映像とともにみなさんにお届けしたいと思っていますが、本当に最高の曲です」とそのできばえには自信を見せていた。


馬場英雄プロデューサーによって「エクシリア」の由来からプレゼンがスタートシリーズ独特のジャンル名本作の世界「リーゼ・マクシア」
ビジュアル面は光と影を印象付けるものにキャラクター表現もさらに進化新しいリニアモーションバトルシステム
W主人公の存在を公開ボイスキャストも発表。代永さんが壇上にアニメーションはufotableによる
アニメーション用の設定画稿も一部公開テーマソングアーティストは浜崎あゆみさんと発表された
最後には吉積ゼネラルプロデューサーによってシリーズ関連の施策に関して告知があった。「テイルズ オブ フェスティバル 2011」は2011年5月28日、29日に行なわれる12月15日~2011年12月31日まで「テイルズ オブ」シリーズキャラクターのレンタルキャンペーンが行なわれる

(C) いのまたむつみ (C)藤島康介 (C)NBGI

(2010年 12月 15日)

[Reported by 佐伯憲司]