セガ、PSP「戦場のヴァルキュリア3」
戦況を有利に展開する「特殊能力」、「兵種変更」、「ポテンシャル」の3つの要素を紹介
株式会社セガは、2011年1月27日に発売を予定しているPSP用アクティブ・シミュレーションRPG「戦場のヴァルキュリア3」の新情報を公開した。
「戦場のヴァルキュリア3」は、征暦1930年代の架空のヨーロッパを舞台に、強大な勢力を持つ「帝国」と「連邦」に挟まれた小国「ガリア公国」に所属する“名無しの部隊(ネームレス)”の戦いを描いたアクティブ・シミュレーションRPG作品。本作の主人公は、冤罪の末に懲罰部隊である422部隊、通称「名無しの部隊(ネームレス)」に落とされた若き天才仕官クルト・アーヴィング。彼らは、正規軍から捨て駒のように扱われ、最前線での過酷な戦場を戦い抜くことが義務付けられている。
今回は、主人公のクルト、ヒロインのリエラ、イムカの3人が持つ特殊能力を紹介する。また、新しくなったバトルシステムやキャラクター育成に関する情報も明らかとなったので、こちらの情報も併せて紹介していく。
■ 戦いを有利に展開することもできる「特殊能力」
クルト、リエラ、イムカの3人には、それぞれの隠された能力を引き出す「特殊化」が用意されている。特殊化はSP(スペシャルポイント)を消費することで発動することができるが、SPはミッション毎に使用回数が設定されており、ミッション中に増やしたり、回復することはできない。
SPは部隊で共通のポイントとなるため、乱用することは難しい。それぞれのキャラクターに振り分けて使うか、同じキャラクターに繰り返し使うかなど、その用途はプレーヤー次第になる。使用回数に制限がある特殊化だが、上手に使うことで不利な戦況を覆すほどの効果を持っている。発動のタイミングを見極めることが、戦術のカギとなるといっても過言ではないようだ。
【特殊化】 |
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画面左上に表示されているSPの数に注目してもらいたい。1ミッションで使用することができるSPはあまり多くないようだ。ここぞ!というタイミングを見極めて発動させよう |
■ No.7 クルト・アーヴィングの特殊能力「直接指揮」
隊長であるクルトは、仲間を引き連れて行動することができる特殊能力「直接指揮」を持っている。直接指揮を発動させることで、1回の行動で最大2人のキャラクターと共に進軍することが可能になる。発動中は、通常のAP(アクションポイント:キャラクターを移動させるためのゲージ)とは別に専用のものが設定される。このため、何度かクルトを動かしてAPが減少しているときであっても、直接指揮を使えばAPがMAXの状態で行動することができる。また、連れている仲間はダメージを受けないというメリットもある。
※AP(アクションポイント)は、ユニットを動かす度に最大値が減少し、行動範囲が制限されていく。
【直接指揮】 | ||
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直接指揮を発動中に攻撃を仕掛けると、引き連れている仲間が援護射撃を行なってくれるという。直接指揮中は、通常の連携攻撃には参加しない「対戦車兵」や「狙撃兵」との連携攻撃も可能に。対戦車兵3人による戦車一斉攻撃など、使い方次第では大きな戦力になる |
■ No.13 リエラ・マルセリスの特殊能力「ヴァルキュリア」
リエラの特殊能力「ヴァルキュリア」は、ヴァルキュリアとなって絶大な攻撃力を得ると共に、無敵状態になることができる。ヴァルキュリアの槍から発射されるビームは、あらゆる敵に対して強力なダメージを与えることができ、歩兵はもちろん、相手が戦車であっても軽々と吹き飛ばしてしまうほどの威力を持つ。ヴァルキュリアの盾は、通常の銃弾を無効化するという、圧倒的な防御力を誇る。ただし、無敵状態の効果はプレーヤーが操作している間に限って適用されるので、ヴァルキュリアの力押しだけでは戦場を制圧することはできない。
【ヴァルキュリア】 | ||
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ヴァルキュリアは、迎撃が激しくて突破が困難なエリアを進むときや、強力な敵と対峙したときに効果を発揮する能力。最強の槍と盾を手にすることができるが、1人の力では戦争に勝つことは難しいだろう。強大な力であるがゆえに過信せず、仲間の力を頼ることも攻略のカギとなる |
~ヴァルキュリアの槍と盾~
古代ヴァルキュリア人が使用したとされる武器。ヨーロッパ大陸各地から遺物として出土している。円盤状の盾と、巻貝のような形状の槍が特徴で、現代の技術をもってしても精製が不可能な高純度ラグナイトで作られている。
【ヴァルキュリアの槍と盾】 | ||
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武器の特殊な形状はヴァルキュリア人のモチーフ『ヴァルキュリアの螺旋』をかたどったものとする説が有力である | 森の中で謎の女性と出会うリエラ。彼女は一体何者なのか? |
■ No.1 イムカの特殊能力「武装開放」
イムカの特殊能力は、イムカ専用の武器「Vár(ヴァール)」を開放し、1度だけ画面上に存在する全ての敵にダメージを与えるというもの。イムカの作り上げた武器「Vár(ヴァール)」は、攻撃力に特化しており、戦車にも有効な弾を発射することができるため、歩兵と戦車の双方に大ダメージを与えることが可能。本作では、各キャラクターを好きな兵種へクラスチェンジすることができるが、イムカだけはどの兵種にクラスチェンジしたとしても専用武器「Vár(ヴァール)」を装備し続けることになる。
【武装開放】 | ||
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武装開放は、敵ユニットが密集しているエリアを狙い撃ちすることで、1度に多数の敵を撃破することもできる。弱った敵を一掃するか、武装開放の力で敵を弱らせてから、仲間の力で一気に殲滅するか、といった使い方があるのではないだろうか。どちらにせよ頼りになる存在である |
~Vár(ヴァール)~
イムカが仇への復讐のために作り上げたオリジナルの武装。重量があり、取り回しが難しいため、イムカ以外は扱うことができない。常時改良が加えられており、重量や命中精度、耐久性などはその都度細かく変化するため、スペックは一定ではない。衝撃、反動を緩和するため、左腕にはプロテクターを着用して扱う。
【Vár(ヴァール)】 | ||
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全長173cm(ブレード先端まで190cm)。ガリアン型ライフルと、対戦車槍ランカーを同一の銃身で運用する構想から設計された | 能力はずば抜けて高いが、隊長の言うことを聞かないイムカ |
■ 活動の拠点となる「ネームレスキャンプ」
ネームレスキャンプとは、ネームレスの宿舎となる移動式活動拠点。物資を運ぶトラックと、人員用/戦車用のトランスポーターを使って移動する。隊員と物資、戦車が全て運搬車輌に搭載可能なため、移動速度と行動範囲はガリア陸軍の中で最も優れている。なお、ネームレスにはこの移動式活動拠点しか与えられておらず、非戦時もここを宿舎として利用している。
ゲーム中では、このキャンプを拠点地として部隊訓練や武器の強化、戦車のカスタマイズなどを行なっていく。
【ネームレスキャンプ】 |
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ネームレスキャンプは、前作「2」でいうところのアカデミーに相当すると思ってもらえるとわかりやすい |
■ バトルシステム&キャラクター育成について
■ 基本兵種の解説
戦場では、歩兵と戦車を駆使して敵軍と戦うことになる。今回は歩兵の基本5兵種となる「偵察兵」、「突撃兵」、「対戦車兵」、「支援兵」、「技甲兵」を紹介する。
【基本兵種のアイコン&解説】 | |
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【偵察兵】 | |
【突撃兵】 | |
【対戦車兵】 | |
【支援兵】 | |
【技甲兵】 |
■ 自由に兵種を変えれる「兵種変更」
本作では、部隊メンバーの兵種を自由に変更することが可能になった。兵種変更に複雑な条件などはなく、武器を持ち替えることで変更することができる。ただし、各キャラクターにはそれぞれ得意兵種というものが設定されており、同じ兵種であっても相性の違いがあるという。作戦内容に合わせた臨機応変な部隊編成が勝利への近道になるとのこと。
兵種変更の追加に伴い、成長システムも新しいものに変更となった。前作までは兵科ごとに経験値を割り振ってレベルアップを行なう形となっていたが、本作からは「耐久力向上訓練」、「射撃訓練」など、部隊全体に対してステータスごとにレベルアップさせるシステムを採用している。
・耐久力向上訓練……部隊全体のHPが上昇。
・射撃訓練……部隊全員の命中率が上昇。
【兵種】 | ||
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兵種変更画面。変更後のステータスが赤と青で表示される | 熟練度を溜めることで、より上位の兵種へ変更できる | 新育成システムの採用により、部隊全員を育てやすくなった |
■ キャラクターの個性を意味する「ポテンシャル」とは?
各キャラクターは、ポテンシャルと呼ばれる個性を持っている。ポテンシャルは、戦闘中一定の条件下で発動するもので、有利なものもあれば不利に働くものもある。どちらのポテンシャルが発動するにしても、戦闘に与える影響は大きいようだ。各キャラクターの持つポテンシャルを常に把握しておくことで、有利なときにはさらに有効に活かすことができ、不利なものであっても素早く対処することで、被害を最小に留めることができるだろう。
ポテンシャルには、性格や環境によるところが大きく、物語を進めることで変化することもある「パーソナルポテンシャル」と、キャラクターの成長と共に覚え、戦闘を有利にする「バトルポテンシャル」の2種類がある。パーソナルポテンシャルは、キャラクターごとに用意されたイベントをクリアすることで覚えたり、悪い効果を出すものが良い効果をもたらすものに変化することもある。バトルポテンシャルは、兵種の熟練度とレベルによって覚えていく。
【ポテンシャル】 | |
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有利なものもあれば、不利なものもあるパーソナルポテンシャル | バトルポテンシャルは、上手く活用することで戦闘を有利に展開することができる |
■ 新育成システム「マスターテーブル」
本作で新たに採用された育成システム「マスターテーブル」は、それぞれのキャラクターの内面世界を具象化したビジュアルで構築されている。ここでは新たなポテンシャルを習得することができる。マスターテーブルを見れば、効果の高いレアなポテンシャルの取得方法が一目でわかるので、計画的に様々な兵種を経験させ、プレーヤーの理想とする強さを持ったキャラクターが育成しやすい。新たに追加されたハイポテンシャルを習得することで、さらに特別なことが起きるというが何が起きるのだろうか?
【マスターテーブル】 | ||
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偵察兵のバトルポテンシャルを2つ覚えた状態。赤と黄の部分が覚えたポテンシャル | 兵種変更で支援兵となり、支援兵のバトルポテンシャルを覚えた。偵察兵と支援兵で覚えたものがラインで繋がると、その間にハイポテンシャルと呼ばれる新たなポテンシャルが登場する |
■ ネームレス隊員紹介
No.21(フェリクス・カウリー) | No.12(ヴァレリー・エインズレイ) |
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正義感の強いリーダー気質。元々正規軍所属だが、無能な指揮官に意見具申を行ないネームレスへ | 元歴史学者。歴史遺跡への侵入未遂を繰り返し、思想犯としてネームレスに入隊させられた |
■ 予約特典情報!
「戦場のヴァルキュリア3」の予約特典は、本編では語られることのない物語を収録したエクストラエピソード「0章・クルト初陣」などを収録した“ガリアシークレットドキュメント FILE422”に決定した。本特典に収録されている特典物の詳細は以下の通りとなっている。予約特典は数に限りがあり、無くなり次第終了となるので予約特典を手に入れたいという人は、早めに販売店をチェックしておくといいだろう。
「ガリアシークレットドキュメント FILE422」 |
♠エクストラエピソード「0章・クルト初陣」ダウンロードチケット
本編では語られることのない主人公クルトの初陣をプレイすることができる。さらに「0章」プレイ後には、本編で使用することができる予約特典限定武器が手に入るミッションが開放される。
♠ガリアンジャーナル1935
ガリア公国内で刊行されていた雑誌をモチーフにした冊子。
♠先行入手キャラクター
ガリアンジャーナル1935に仕込まれた暗号を解き明かすことで、先行してゲストキャラクターを獲得することができる。
【ゲストキャラクター】 |
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先行入手することができるゲストキャラクターは、前作に登場したエイリアス!ヴァルキュリアとしての彼女をいち早くゲットしたい人は要チェック!暗号を解き彼女をゲットしよう |
■ 体験版配信中!
「戦場のヴァルキュリア3」の体験版が、PlayStation Store及び、公式サイトにて配信されている。まだ未プレイという人はチェックしてみるといいだろう。
(C)SEGA
□セガのホームページ
http://sega.jp/
□「戦場のヴァルキュリア3」のページ
http://valkyria3.jp/
(2010年 12月 3日)