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「ドラゴンズドグマオンライン」アルファテストレポート~初めての冒険編~
デカい「サイクロプス」に4人パーティーで挑んでみた!
(2015/4/22 12:00)
デカい「サイクロプス」に4人パーティーで挑んでみた!
一通りのプレイを確認した筆者は、パーティーを組んで大型モンスター「サイクロプス」にも挑んでみた。
まずは4人パーティーを組んでみた時の流れなのだが、このアルファテスト段階のものでは、プレーヤー検索から「Shout(エリア全体へのチャット)」か「Tell(プレーヤーへの直接チャット)」で呼びかけ、チャットでコミュニケーションを取って組むのが最終的にはやりやすかった。
というのも、現段階ではパーティー参加希望などがプレーヤープロフィール内の編集項目というあまり目立たない箇所にあり、ほとんどのプレーヤーさんがその存在に気づかない状態になってしまっていた。ある程度プレイが進んだ人はみなパーティー希望状態になっていたのだが、本人はそれに気づいていないという状況が多発してしまったかもしれない。
そこで、Shout募集に反応した人か、プレーヤー検索からコメント欄に「パーティー参加希望です」といった具体的な内容を書いている人にTellを送って組むというような流れになっていった。もう少しわかりやすく、パーティー作成&参加に関わる機能をひとまとめにしてもらえると、より良いかもしれない。今のところは参加テスターの方はメニュー内の「覚者プロフィール」編集機能を1度チェックしてもらうのが良いだろう。
なお、ロビーことレーゼの街は、前述の通り最大100人が入れるようになっていて、それが複数用意されている。パーティーを組む時はどのロビーにいるプレーヤーも検索に出るようになっていて、パーティーに参加すればリーダーのいるロビーへと移動する仕組みのようだ。
そうした仕組みなので、ロビーのキャパシティが限界に近かったのか、筆者がパーティーを作成しようと他のプレーヤーを誘っても「混雑しているので誘えません」という内容のエラーメッセージが出ることがあった。パーティー参加メンバーが自分のいるロビーに来るにしても、キャパシティが限界でできないという状態なわけだ。自分がリーダーになってパーティーを作る時は、ある程度空いているロビーに入っておくのが無難かもしれない。
ともあれ、無事に4人パーティーを組んだ筆者は、4人でオープンワールドの世界へ!先ほどはソロプレイだとまるでオフラインのゲームを遊んでいるような感覚もあったと書いたが、パーティープレイならそれはガラッと変わる。「パーティー全員のための専用の世界」であり、自分達だけの冒険のフィールドだ。
サイクロプスに向かうまでの間、ゴブリンやオーク達とも戦ったが、4人でのリアルタイムなアクションバトルは少なくともコンシューマータイトルだと昨今ありそうでなかった分野であり、独特な面白さだ。戦っている仲間が横や背後から襲われそうになっているのを察知して、その敵に攻撃したり、筆者はタンク役のシールドセージなので敵を引きつけているところを、仲間がガシガシ斬りかかってくれたり。仲間が吹き飛ばした敵を筆者も盾でガシガシ叩いたり。1人で遊ぶと「ドラゴンズドグマ」そのものと書いたバトルだが、パーティープレイだとそれを超える、協力プレイならではの面白さが加わってくる。
草原を歩いて行くと、遠くに小高い丘と並ぶような巨大な姿が見えてきた。サイクロプスだ。ドキドキしながら突撃していくパーティーメンバー。筆者はスキルでサイクロプスの注目を引き付ける。
サイクロプスはプレーヤーにとって最初の洗礼というか、大型モンスター戦のイロハが学べる先生的存在だ。初戦はとりあえずやれる事を手当たり次第にやっていたのだが、それではこちらが消耗するばかり。一旦逃げ、作戦会議を行なった。
鍵を握るのは、「ドラゴンズドグマ」シリーズの特徴とも言えるアクション「つかむ」だ。シールドセージの筆者がひたすらにサイクロプスの攻撃を引き受け、ハンターとファイターが背中からつかみ、よじ登り、揺さぶっていく。プリーストの弱点を暴くスキルも重要だ。しがみつき敵のスタミナゲージを奪い、疲れたところで弱点を攻め立てていく。「ドラゴンズドグマ」シリーズのセオリーとも言える流れだが、今作ではパーティーメンバーがそれぞれの役割をこなしてその流れを作っていくことが重要と思えた。
最初はこちらが受けるダメージの大きさと、攻撃してもダメージが小さいことから「こんなの勝てるの!?」という空気が漂っていたのだが、それぞれ役割をこなし、ゆさぶり、疲れさせ、弱点を攻めてサイクロプスがダウンした時、パーティー内に「これか!」という高鳴りが生まれた。
シールドセージの筆者が引きつけ、ハンターとファイターが背中から削り、つかみ、揺さぶり、それをプリーストがケアする。全部が上手くいくわけではなくて、シールドセージがふとした時に大ダメージを負ったり、アタッカーが攻撃に巻き込まれてしまう時もある。戦闘不能になっても、仲間が助け起こしてくれれば復帰できるので、戦いは「倒れても倒れても、仲間がいる限り立ち上がる」状態。
パーティー4人のうち3人まで倒れるようなギリギリの場面もありつつ、それでも立て直しながら戦い、じりじりとサイクロプスの体力が減ってきた。パーティー全員が「いける!」と感じはじめ、動きも慣れと共に洗練されていく。
ちなみに筆者のシールドセージは、無操作状態なら敵の攻撃を自動でガードしてくれる(もちろん手動ガードで、特にジャストガードしたほうが良いのだが)。なので、チャットで指示を出す余裕も出てきた。タイピング中でも自動ガードしてくれるので、シールドセージかプリーストがしっかりと敵の様子を見て指示を出すのは大事かもしれない。
そんなこんなでなんとサイクロプス戦は30分を越え、まさに死闘という様相に。ゲーム内の時間の流れもすっかり昼から夜へと移り変わっていく。それでも、じわりじわりと近づいてくる勝利の瞬間。ピンチを仲間同士の助け合いで切り抜け。状況によってシームレスに変化するBGMの盛り上げとともに興奮が高まっていく。
そしてついに……勝利! 少しの間、静まりかえった後、チャットに「やったー!」という喜びが流れてくる。これぞオンラインならではの魅力だ。そうしてゲーム内に“仲間”と呼べる存在が生まれていく。
いつまでも続く冒険の始まり……。新しい「ドラゴンズドグマ」のゲーム性を感じ取れたアルファテスト
初のプレーヤー参加型テストの模様から、本作を紹介していったがいかがだったろうか? 「ドラゴンズドグマ」の魅力をそのままにというのも感じたのだが、一方でオンラインプレイに入れば、想像以上にオンラインゲームの良さを手に入れた“新しいフェイズへと入った「ドラゴンズドグマ」”として生まれ変わっている。
前作はそれこそ「オンラインゲームっぽさのあるオフラインゲーム」だったが、今作は「1人でも存分に楽しめそうなオンラインゲーム」であり、「仲間と冒険したら新しい魅力を楽しめるゲーム」になっているので、なんだかもう筆者も、本稿をお読み頂いている皆様も混乱しそうなところだが、それがいかにも「ドラゴンズドグマ」らしいと言えばらしい仕上がりになりつつある。
もちろん初お披露目のアルファテストということもあり、まだ荒削りさやインターフェイスの整理、パーティー作成&参加周りには特にそれを感じたが、そこは参加テスターの意見を受けての今後の進化と改善に期待したいところだ。
「ドラゴンズドグマ」らしさを保ちつつも、ロールプレイ(それぞれが役割をこなす事)を軸にした新たなゲーム性しっかりと感じられた。参加テスターの人は積極的にパーティープレイをして、ぜひこれを味わって頂きたいし、残念ながらプレイできないという人は、今後、夏に予定されるベータテストや、年内に予定されている正式サービスの情報をチェック頂きたい。広大な冒険の世界と、未知の脅威が待っている。
さてさて、今回はこれで終わりになるが、次週には「8人マルチプレイ編」としてグランドミッション「グリッテン砦攻防戦」のプレイインプレッションをお届けする予定。そちらもお楽しみに!
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