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次世代サバイバルホラー「サイコブレイク」ついに日本上陸!
三上真司氏「プレイ時の緊張感や怖さの表現が、かなり良い感じに仕上がってきている」
(2013/9/21 23:28)
ベセスダ・ソフトワークスが2014年にリリースを予定しているサバイバルホラー「サイコブレイク(PsychoBreak)」が、ついに日本で御披露目となった。ベセスダは例年、東京ゲームショウでは、流通を担当しているスクウェア・エニックスに出展していたが、今年は日本開発子会社のTango Gameworksの新作ということもあり、「サイコブレイク」単独でのブースを展開。2014年と発売時期がまだ先のこともあるため、プレイアブル出展ではなかったものの、プロジェクションマッピング協会理事を務める森俊充氏を起用したシアターを全面展開し、「サイコブレイク」のホラー感を、プロジェクションマッピングの手法を使いながら見せるというユニークな手法で、ゲームの魅力を日本のゲームファンにアピールしていた。
シアターの開場に先立ち、19日、20日の業者日にはプロデューサーの木村雅人氏、本日の一般公開日には「サイコブレイク」ディレクター三上真司氏がそれぞれ挨拶を行ない、これからE3で出展した映像をもとにプロジェクトマッピング技法で臨場感をアップさせた映像をお見せすることを報告。木村氏はメディアに向けて、プロジェクションマッピングのほか、2つの隠しネタも入れていることも教えてくれた。
2つの隠しネタとは、鏡の間のシーンが加わったことと、病院の地下におけるシーンが切り替わる演出が変化していたことだ。ゼニマックスグループとしては、いかに日本で開発されているタイトルとはいえ、東京ゲームショウで踏み込んだ情報公開は避けて欲しいという意向があり、そのため、今回も新しいステージのデモやプレイアブル出展などは行なっていない。しかし、開発はE3の時より進んでいるため、開発者の意地として、デモの内容を一部最新の仕様に刷新してみたそうだ。
シアターの撮影は一切禁止されていたため、具体的なビジュアルでお伝えするのは難しいが、明日日曜もシアターは展開されているため、会場に行く方は注意して見てみるといいだろう。
一方、三上氏は、例によって全部アドリブで毎回異なる挨拶を行なったようだが、弊誌が取材した際は、「“サイコブレイク”というタイトルは、すでに『ポケットモンスター』のミュウツーが使う技であることを、名前を付けた後に気づいてヘコみました」というネタトークで来場者の心を掴んだあと、「ただ、自分自身ではそんなに悪いタイトルではないと思っており、今回はプレイアブルで出展できなかったものの、プレイ時の緊張感や怖さの表現が、かなり良い感じに仕上がってきている」と語り、作品に対して自信を覗かせた。
シアター終了後にも三上氏に直接話を聞くことができたが、「開発ラインが完成し、コンテンツの量産体制が構築されて、かなり仕上がってきている」という。その一方で、メディアにはまたしても同じ内容を見せることになって申し訳ないとも語っていた。と言いながらも三上氏は、新しいステージを公開する予定はあまりないという。理由は、一度見てしまうと怖くなくなってしまうためで、発売までできるだけ隠したいのが本音のようだ。とはいえ、プレイアブルで遊ぶ機会がないと、評価しようがないため、このあたりはどう軟着陸させるか、発売側としても苦慮しているようだ。
プロジェクトネーム「Project Zwei」の発表から約1年半、「サイコブレイク」の発表から約半年だが、徹底的に情報を絞るという点において、サバイバルホラーとして非常に期待できると言う手応えが得られた一方で、1度もプレイアブルでの出展がない点においては、やはり発売は2014年は2014年でも、かなり後ろにずれ込むのではないかという感触も持った。
とりわけ日本では、次世代機の投入が来年にずれ込んだため、次世代機向けタイトルの主戦場は最速でも来年2月以降となるが、ヒットとされる数を売るために必要な数百万台というハードの普及には数カ月の時間が必要のため、タイミング的にはピッタリと言えるのかも知れない。グローバル市場にアピールできる純国産サバイバルホラーということで、今後も引き続き注目していきたいところだ。
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