バンダイナムコ、Wii「スーパーロボット大戦NEO」
オリジナルキャラクターと新システムの情報を公開


10月29日 発売予定

価格:8,379円

CEROレーティング:A(全年齢対象)


 株式会社バンダイナムコゲームスは、10月29日に発売を予定しているWii用シミュレーションRPG「スーパーロボット大戦NEO」の最新情報を公開した。

 「スーパーロボット大戦NEO」は“子供達が活躍する、明るく楽しめる作品”をコンセプトに、1990年代に活躍したロボット作品が多数参戦する「スーパーロボット大戦」シリーズの最新作。本作には、内山紳介氏がデザインしたオリジナルキャラクターが登場することが今回の情報で明らかとなった。そこで今回は、オリジナルキャラクターのプロフィールと新システムに関する情報をお届けする。


【オリジナルキャラクター】

■ 稲葉 駆(イナバ カケル)

シグザールのパイロット。
17歳。高校3年生。CV:川原元幸。

 抜群の身体能力を誇り、スプリンターとして将来を有望視されている。見て見ぬふりができない人情派であるのと同時に、願いを叶えるためなら、いかなる困難にも立ち向かう情熱派である。自分の言動に自信を持っているため、物事に対して断定的判断を下す。しかし、一抹の不安がある時は、語尾に「多分」を付け加えてしまう。

 動物学者の両親が世界中を飛び回っているため、現在は弟の天音と2人暮らし。兄としての役目を立派に務め上げなければならないと思っているが、若干、天然ボケな所があるため、自身のイメージと実際の行動にズレが生じてしまっている。


■ 稲葉 天音(イナバ アマネ)

イオニアのパイロット。
10歳。小学校4年生。CV:日髙のり子。

 控えめで、常に他人を思いやれる心優しい性格だが、意見を言うべき時にはハッキリと言うタイプである。また、歳の割に物事を客観的に見ることのできるしっかり者でもある。表には出さないが兄を信頼しており、いつかは兄のように周囲から頼られる人物になりたいと思っている。

 外見が女の子っぽいのを気にしており、その点を指摘されると落ち込む傾向がある。イオニアの生体コアとなった後は、「幻影体」と呼ばれる、立体映像のような姿で兄達と会話を交わす。


■ シャーリィ・ルノイエ

異世界で兄と共に考古学を研究している女性。
19歳。通称「シャル」。CV:伊藤 静。

 優秀なパイロットでもあり、研究のため世界各地を愛機「メルヴェーユ」で飛びまわっている。何事も自分から率先して行う行動派で、1度思い立った事は必ず成し遂げないと気が済まない。そのため、自分達と対立している、エルンスト機関の要塞に単身、潜入するなど、破天荒な行動をとる事もしばしば。また、相手が誰であっても怯まない程、気が強く、結構ヒートアップしやすい性格である。

 簡単に心を許すことはないが、信頼に足りると判断した相手には敬意を持って接する。ただし、その際も口調はフランクなままである。


■ キャオス・レール

異世界にある古代科学研究機関「エルンスト」を統べる女性。
CV:川村万梨阿。

 その美貌と膨大な知識、品のある振る舞いに憧れる者も多く、絶大なカリスマで機関を統括している。感情にさほど起伏がないため、冷静沈着に思われがちだが、胸の内には「どんな事をしても世界を侵略者達から守護する」という、熱い情熱を秘めている。自分だけでなく他人にも厳しいが、相手を敬う事は決して忘れない。

 エルダー・スプリガン(知識を蓄え続ける妖精)と呼ばれるエルフ種なため、346歳と高齢の割に、その外見は若々しい。実は歳を気にしており、歳について触れる者は例え味方だろうと、容赦ない1発を見舞う。


■ リバリス・ムイラブ

エルンスト機関戦闘部隊隊長。
21歳。CV:伊藤健太郎。

 自信家で自分に酔う事が多く、基本的に全てを勢いで押し切ろうとするタイプである。時には頭を使うも、運が悪いため、肝心な所で空回りしてしまう傾向がある。しかし、その腕は確かで、エルンストの中で彼の右に出る者はいない。

 キャオスに最上級の尊敬の念を抱いており、彼女のためなら命を投げ出すことも厭わない。時にその言動が暑苦しく映るものの、表裏がなく一本気な性格は、部下達に好感を持って受け入れられている。シャルに惚れていた事があり、告白するもあっさり振られた過去を持つ。


【オリジナルキャラクター】

■ シグザール

 膨大なエネルギーを放出する武具「アームドファントマ」を扱える黒き巨人。母船イオニアと共に地下で眠っていたが、駆が封印を解いた事で起動した。

 シグザール自体に、大した動力炉は搭載されておらず、アームドファントマなしの状態では戦闘もままならない。真の性能を発揮するには、アームドファントマのエネルギーを体内に取り込む事が必要不可欠となる。剣のアームドファントマによる斬撃と、魔法にて攻撃を行なうその戦闘スタイルは、さながら魔法剣士と言ったところである。地球上では精製不可能な物体が装甲に使われている事から、特別な機体だと推測される。

 パイロット登録システムがあり、シグザールに搭乗できるのは、契約を結んだ駆のみとなっている。なお、誰にでも契約を結べるというわけではなく、ある種の条件をクリアしなければ契約を結ぶ事ができない。

 「シグ・オニキス」と呼ばれる、手のひらサイズの水晶に姿を変える能力を持つ。




■ イオニア

 シグザールを搭載する巨大母艦。戦闘よりもシグザールの運搬と後方支援を主として製造されているため、最低限の武装しか備えていない。艦内は一種の異空間となっているため、外見以上に広大なスペースを持つ。また、人々が生活する上で必要最低限の設備が揃っている。

 天音を生体コアとして取り込み同化した事で起動するも、その能力はシグザール同様完璧とは言いがたい。なお、本来は生体コアがなくても航行が可能である。シグザール同様、「イオ・オニキス」と呼ばれる水晶に変化する能力を持つ。エネルギーを大量に消費した際や、傷ついた際には制御者が眠りについてしまい、強制的にオニキス状態になってしまう。




■ メルヴェーユ

 エルンスト機関が設計、開発したシャル専用機。当初はアームドファントマの使用を目的とした実験機として製造されたが、開発陣の想定以上に完成度の高い機体に仕上がったため、戦闘機体として改修された。単体での飛行機能は無いが、外部補助推進装置兼エネルギーランチャーの「フォルトゥシャス」を使用することで、飛行を可能としている。打突武器などは実装しておらず、マナサーキットからエネルギーを抽出して放つ魔法攻撃を得意とする。

 近接戦闘での弱点を補うためシャルは、オリジナル技として、敵に突撃して蹴りを打ち込む必殺技「ミーティア・サンクション」を編み出した。シグザールやイオニアのオニキス化に似た能力を持ち、普段はシャルの髪飾りにある水晶にしまってある。




【新システム】

■ 押し出しシステム

 「押し出しシステム」は、「押し出し」能力のある武器を敵に命中させると発動し、MAP上で敵を押し出すことができる。「押し出し」能力には1~3までのレベルがあり、レベルが上がるごとに押し出しせる距離が大きくなる。距離はサイズ差に関係なく一定となっている。また、押し出しを受けて他のユニットに接触しても連鎖することはないという。さらに押し出すことにより、敵をMAPの段差から落としたり、障害物やユニットにぶつけたりすることで、以下のような追加ダメージを与えることができる。

落下:崖/段差から突き落とす……追加ダメージ 2,000
クラッシュ:ユニットとの接触……追加ダメージ 1,000
プレッシャー:障害物との接触、侵入不可領域に追い詰める……追加ダメージ 1,000
※侵入不可……MAPの端、空中など。

【「押し出しシステム」】
押し出しシステムには、遠くにいる味方の射程距離に無理やり押し込んだり、敵を反撃の射程外まで押し出すことで敵からの反撃をキャンセルさせるといった使い方もあるという

■ 突破攻撃

 「突破攻撃」とは、移動先までの射線軸上にいる全ての敵にダメージを与えることができる攻撃のこと。突破攻撃を選択し、射程範囲内で移動先を設定すると、その際に移動範囲の射線軸上にいる敵上部に命中率が表示される。この状態で決定を選択すると戦闘アニメーションが挿入され、MAP上で演出が入り、敵に攻撃を行なう。

【「突破攻撃」】
1度で大勢の敵にダメージを与えることができるので重宝する。また射線軸上に味方ユニットが存在していても、味方ユニットにはダメージを与えることはない

■ 包囲システム

 包囲システムとは、攻撃する側が攻撃対象となる敵を選んだとき、選んだ敵の一定範囲内に味方機が存在することで、攻撃力がアップするというシステム。一定の範囲内を「被包囲エリア」と呼び、対象となる敵を中心に前後左右、4つのエリアに分割される。この4つに分割された範囲に味方機がいると包囲効果が発生し、味方機1体につき攻撃力が10%アップするという。ただし、補正値の最大は100%と定められている。また、前後左右の包囲状況によって以下のような追加効果が発生し、攻撃力にさらに補正がかかるほか、命中率もアップする。

「挟撃」……前後もしくは左右を包囲している場合、攻撃力30%UP、命中率20%UP。
「全包囲」……前後左右全てを包囲している場合、攻撃力60%UP、命中率50%UP。

【「包囲システム」】
包囲システムの導入により、これまでのスパロボシリーズより、場所取りが重要になる!?

■ 精神コマンド

 精神コマンドは、パイロットが持つSPを消費することで使用することができ、攻撃力や命中率、回避率などの能力を上げることができる。精神コマンドを使うことで、戦闘を優位に進めることができる。本作では、従来の精神コマンドとは異なる仕様を採用している。大きな違いは2つ。1つは、精神コマンドにレベルが追加されたこと。これにより、レベルによって効果や消費SPが変わるという。例えば、「熱血」はLV1だと消費SPは20、攻撃力は1.5倍となる効果を得ることができる。これがLV2になると消費SPは30、攻撃力は2倍になる。

 もう1つの違いは、相手ターン中にも精神コマンドを使用することが可能になった(従来のシリーズでは、基本的には自分のターンしか精神コマンドを使うことはできなかった)。これにより、従来とは全く違った使い方をすることができるようになったという。例えば、相手の攻撃を1度だけ回避することができる「閃き」を使用すると、前もって「閃き」をかけておかなくても攻撃を回避することができるようになった。このように精神コマンドの使用できるタイミングが変化したことにより、その時の状況により臨機応変に対応することが可能となった。

【「精神コマンド」】
LVが導入された精神コマンド。「熱血」の場合、LV2になってもLV1を使用することができるので、状況に合わせた使い分けができる。また、LVが上がっても効果は変わらず、消費SPが減るというタイプもあるという。こちらの場合は、LVが上がると低いLVの精神コマンドは使えなくなるようだ

■ 合体攻撃

 「合体攻撃」は、攻撃機の効果範囲内に一緒に合体攻撃を行なえるパートナー機がいる場合に発動させることができる。そのユニットとの「合体攻撃」が可能な場合、合体攻撃用の武器が武器リストに追加される。ただし、効果範囲内に「合体攻撃」を行なえるユニットがいても、射程、エネルギー(EN)、気力などの基本条件が揃わなければ発動することはできない。合体攻撃では、攻撃に参加した全てのユニットのENが消費される。

【「合体攻撃」】
【技名:ダブルバーニングファイヤー】
機体名:マジンガーZ、グレートマジンガー
パイロット:甲児、鉄也
【技名:ファイヤー・クラッシュ・ドーン】
機体名:リューナイト・ゼファー、リューメイジ・マジドーラ
パイロット:アデュー、パッフィー


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(2009年 9月 10日)

[Reported by 志賀康紀]