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2カ月1話を配信するジュブナイルSFホラーADV「少年期の終り」が8月に発売決定

登場人物は「銀河鉄道の夜」と同じジョバンニとカムパネルラ

【少年期の終り】

8月 配信予定

価格:1,500円

 インディーゲームレーベルのWSS playgroundは、PC用ジュブナイルSFホラーアドベンチャー「少年期の終り」を8月に発売する。価格は1,500円。

 本作は機械仕掛けのオーバーロード「R・カレルレン」によってすべてのことを「人間スコア」として評価される世界が舞台。進路や食事の内容、初恋の相手すらも「R・カレルレン」に決められてしまう世界で、主人公のジョバンニとカムパネルラによる物語が描かれる。

 ジョバンニはこの「人間スコア」が全人類の中で最も低く、それにより学校の友達やネットでいじめられている。そんな中、変わり者の天才として有名な上級生カムパネルラに誘われるように運転手のいない銀河鉄道に飛び乗り(そして乗っ取り)、宇宙の果てにある「紅きサザンクロス」を目指す旅路に巻き込まれることになる。

 アドベンチャー「NEEDY GIRL OVERODOSE」のプロデュース・編集を手掛けたWSS playgroundと、同じくアドベンチャー「クロエのレクイエム」を制作したブリキの時計による新作タイトルとなる。連載型として配信を予定しているタイトルで、2カ月に1度のペースで新たな物語が配信される予定となっている。

 物語に登場する2人は宮沢賢治の小説「銀河鉄道の夜」の登場人物と同じ名前になっているなど、こちらの影響も感じる作品で、2人は旅の中で自らの「少年期」の終わりと向き合うことになるという。詳細な発売日については後日発表される。

登場人物

ジョバンニ

「うるさいな! 君たちの面倒な理屈はどうでもいいけど、とにかく僕は人間なんだ! 人間なんだから、人間扱いをしろ!」

 指名手配されている父を持ち、人間スコアが最低の少年。人間からもシステムからもひどい扱いを受けている。
性格はひねくれていて口も非常に悪いが家族思いで、入院している姉のために医療費を稼ぐ必要に迫られている。
人間が自分でプログラミングをしなくなって久しい時代に、未だに自分自身でコードを書くという古い職人技術を身に着けており、その技術を用いてダークウェブの「裏バイト」を日々こなしている。

カムパネルラ

「さぁ、『人間』の可能性! もっと俺に見せてくれよ! 作り物じゃできないような、予想もつかなくて、なにもかも、だいなしにしてくれそうなやつをさ!」

 「学校」でも学年一位の人間スコアをもち、文武両道ですべての能力が高いが、突発的な奇行が多くスコアの減点も学年一位という極端な青年。
「人間」を非常に尊重しており、ヒトならざる知性・機械である「R」たちに対しては傲慢な態度を取る。しかし、必要もないのに「R」たちに話しかけたり、戯れたりしている姿もよく目撃されている。