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「FFXIV」、パッチ6.1の詳細と日本データセンターリグループの組分けを発表

【FFXIV: 暁月のフィナーレ パッチ6.1「新たなる冒険」】

4月中旬実装予定

 スクウェア・エニックスは、プレイステーション 5/プレイステーション 4/PC用MMORPG「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ」の最新情報を公開する「第69回 FFXIVプロデューサーレターLIVE(PLL)」を放送した。

 前回のPLLで主だった実装コンテンツの概要は発表されていたが、今回はスクリーンショットなどさらに詳細が発表された。また、データセンタートラベルの詳細や、すでに発表されている日本データセンターのリグループに伴う新たなデータセンターの組み分けが発表された。

 6.1でのジョブ調整については、次回のPLLで詳細が語られる予定だ。

メインストーリー「新たなる冒険」

 パッチタイトル通り、新たな冒険が始まる。タタルと話をしているシーンと、地図らしいものを差し出しているエスティニアンが映ったスクリーンショットが発表された。

【メインストーリー「新たなる冒険」】

新サブクエスト「タタルの大繁盛商店」

 こちらは、ニヤリと悪い笑顔を浮かべたタタルのスクリーンショットが公開された。ストーリーとしては、6.0の中で協力してくれた世界中のNPCたちにお礼をしていくというストーリーになるのだそうだ。

 「これまでのアライアンスレイドやノーマルレイドに紐づいているので、やっていないサイドストーリーがあれば、やっていただければより楽しめると思います」と吉田氏。

【タタルの大繁盛商店】

エクストラロールクエスト

 「暁月のフィナーレ」ですべてのロールクエストをクリアすると発生するエクストラクエスト。「ゆっくりでもいいので、各ロールクエストをプレイしてみてください」(吉田氏)。

【エクストラロールクエスト】

新たなバトルコンテンツ

 6.1では新絶シリーズを含めた多数のバトルコンテンツが実装される。

新アライアンスレイド「ミソロジー・オブ・エオルゼア」

 「ミソロジー・オブ・エオルゼア」の第1弾が実装される。今回はスクリーンショットが1枚だけ公開された。

【ミソロジー・オブ・エオルゼア】

新インスタンスダンジョン

 新たなインスタンスダンジョンは、珍しくタイトルがマスクされた状態での発表となった。「せっかくなので、わからないまま、結局どこに行くんだ? という新しい気持ちもいいと思う」ということで、敢えて隠してある。

新討伐・討滅戦「終極の戦い」

 新たな討伐・討滅戦は「終極の戦い」として、「6.0」のラスボスの極討滅戦が実装される。かなり歯ごたえがある戦いになっているそうで、1戦で複数のトークンがもらえる。零式3層ほどの難易度ではないということなので、極が苦手な人も安心して欲しい。

レベル90用「幻アルテマウェポン破壊作戦」

 新たな幻コンテンツとしては、レベル90用の「幻アルテマウェポン破壊作戦」が実装される。

新たな絶レイド「絶竜詩戦争」

 新たな絶シリーズは竜詩戦争のとある部分から3.3のある部分までを再現するような内容になっている。「これまでの絶レイドとは違った趣向でお届けする内容になっています」と吉田氏。フレースヴェルグとニーズヘッグが並んで襲ってくるようなスクリーンショットが公開され、早くも「どうして……」という絶望の声が聞こえていた。

 今回開発に携わっているのは、ミズターオズマという愛称で知られる中川誠貴氏。吉田氏も「よく作ったな」と思うような内容になっているらしい。中川氏からも「難易度については覚悟のほどをお願いします」ということだ。6.1から約2週間後のパッチ6.11での実装が予定されている。

【絶竜詩戦争】

お得意様「アメリアンス」

 新たなお得意様となるのは、アルフィノ、アリゼーの母親アメリアンス。着せ替えにも対応している。こちらも実装はパッチ6.1の予定。

【お得意様「アメリアンス」】

その他の実装項目

アドべンチャラープレート

 新しいプロフィールの紹介機能で、自分のキャラクターの「ポートレート」をカスタマイズできる。吉田氏がチェックで見て青ざめるほどのカスタマイズ性を誇っているそうで、今回はまだ「見せちゃまずいほどの開発途中」だったそうで、今回はスクリーンショットはお預けとなった。

愛用の見聞録

 「愛用の見聞録」は、新たなUIのシステム。6.0までの人物・用語を振り返ることができる読み物。6.1メインクエスト中に「だいじなもの」に追加され、6.1以降のストーリー進行に合わせて、少しずつ項目が追加されていく。プレーヤーが集めるものではなく、ストーリーを進めることで自動的に追加されていく。この見聞録を見れば、キャラクターや重要な用語についての説明を読むことができる。「これも今後10年を見越したものです」ということだ。

【愛用の見聞録】

強くてニューゲーム対応コンテンツ追加

 強くてニューゲームに「6.0」と早くも「6.1」の一部が実装される。

ロスガル族新髪型への対応を開始

 ロスガル族の新髪型対応が始まる。これから何パッチもかけて増やしていく。同時にヴィエラにも新たな髪型が追加されていく。

ミラージュプレートが50枚に増加

 ミラージュプレート枚数と反映することができるエリアが拡張される。今回の拡張で50枚まで増え、ほとんどのレストエリアで反映可能になる。ミラージュドレッサーは6.2での拡張で、容量800を目指して現在作業が進んでいる。

課金衣装がゲーム内の宿屋で試着可能に

 モグステーションで売られている装備可能衣装がゲーム内で試着できるようになる。使用できるのは、各街の宿屋でベッドにアクセスしたときのみ。吉田氏は、現実のショップであるモグステーションとゲームをリンクさせることにあまり積極的ではなく、夢の中で試着するということを条件に実装を決めたのだそうだ。

 これまで持っているだけで少し硬い感じだった傘をさしている時用に、新たな待機モーションが追加される。天候が変わったら自動的に傘を貸すような設定も検討しているということだ。

ミニオンやマウントなどに取得マーク

 未収得、未登録のミニオンやマウント、オーケストリオン譜、エモート、ファッションヘアアクセサリーにチェックマークがついて、自分が持っているかどうかが視認できるようになる。マーケットのソートも使えるようになるので、かなり便利になる。

コンテンツサポーターシステム

 メインクエスト上でストーリーを進めるのを手伝ってくれるNPCのシステム名。「フェイス」という名称は、今後、暁の面々の幻体を育てるシステムとして使われる。

 6.1では「新生エオルゼア」の2.0までの4人用討伐戦とメインクエストで向かうインスタンスダンジョンがサポートされる。NPCは自分のロールに合わせて自動的に編成される。

 冒険者ギルドにいる冒険者たちとパーティを組んで向かうというイメージで、NPCの装備品などもその時のレベルに合わせてコーディネートされている。終盤のダンジョンにはグランドカンパニーのNPCも参戦してくる。

【コンテンツサポーターシステム】
【対応ダンジョン】

 2.X及び蒼天編以降の4人用コンテンツは6.5までのパッチで対応される。それ以降の4人用コンテンツは、7.0以降の対応となる。また8人用のコンテンツもいずれは対応していきたいということだ。

 また、このタイミングで「新生」当時には作りきれなかった各ダンジョンのライティングなども調整されている。この調整は、メインストーリーの必須ダンジョン以外にも入っている。

 「名門屋敷 ハウケタ御用邸」の2ボス後には入口へのワープポータルが設置されたりと、初心者に優しい作りに変わっている。

【NPCとの戦闘】

新生編メインクエスト改修

 コンテンツサポーターシステムの実装に合わせて、「新生エオルゼア」メインストーリー後半のコンテンツには大きな変更が入る。

 「リットアティン強襲戦」は1人用のクエストバトルになる。「ちゃんとリットアティンの強さや、優しさが感じられる内容になっています」と吉田氏。

 「外郭攻略 カストルム・メリディアヌム」は4人用ダンジョンに変更される。シドは登場するが、「率先してキビキビ動くシドが見られると思います」ということだ。

 最後にボス戦が連続で続く「最終決戦 魔導城プラエトリウム」は、スタートからガイウス戦までは4人用ダンジョンに、「アルテマウェポン」は4人用、討伐・討滅戦になる。最後のアシエン・ラハブレア戦は1人用のクエストバトルという3つのパートに分割される。

 この2つ専用ルーレットだったメインクエストルーレットは、「外郭攻略 カストルム・メリディアヌム」、「最終決戦 魔導城プラエトリウム」に「アルテマウェポン破壊作戦」が加わった3つのルーレットに変更される。時間が短くなる分、報酬などは多少調整される。

【メインクエスト調整】

6.15で実装されるサブクエスト

 パッチ6.15では、待望の新しいヒルディブランドシリーズや、アルカソーダラ族の友好部族クエストなどが実装される。また、「次元の狭間オメガ」の後日談となるサブクエストも登場する。

新たな友好部族クエスト「アルカソーダラ族」

 これまで「蛮族クエスト」と呼ばれていたクエストが、今回から「友好部族クエスト」と名前を変える。その第1弾となるのはアルカソーダラ族。クエストを受注するには、サベネア島のサブクエスト「アジムステップの若き冒険者」と「錬金術師と赤ん坊」から続く連続クエストをすべてコンプリートしている必要がある。

 ゲーム内で「友好部族クエスト」という名称が使われるようになるのは6.2からとなる。これは、様々なUIに使われている「蛮族クエスト」という単語をすべて修正してデバッグするには時間がかかるためだ。

【友好部族クエスト「アルカソーダラ族」】

新たな事件屋クエスト

 これまでのシリーズは事件屋ヒルディブランドの外伝という扱いだったが、今回から新たなシリーズとしてシリーズ名が一新するかもしれないという。発表されたスクリーンショットは、地面に突き刺さったヒルディブランドというおなじみのシーン。

「ヒルディのシリーズは報酬があるわけでもなく、お話の面白さで引っ張っていけるようなシリーズにしたい」と吉田氏。

【新たな事件屋クエスト】

「次元の狭間オメガ 番外編」

 現在6.15か6.18のどちらかに実装されるかが決まっていないが、次元の狭間シリーズと6.0をクリアした人が後日談を楽しめるボーナスクエストが実装される。

データセンタートラベルは6.18で実装

 延期になっていたデータセンタートラベルは、6.18で実装される。これは同一物理データセンター(DC)内の違う論理データセンターに移動して、他のDCのプレーヤーと交流やコンテンツを楽しめる機能。データセンタートラベル中のキャラクターは、ネームプレートの上に<Traveler>と表示される。

 論理データセンターを超えるというのはかなり大変なことらしく、ワールド間テレポのようにゲーム内で移動するのではなく、一度キャラクター選択画面まで戻ってから移動することになる。

 移動方法は、キャラクター選択画面からサブコマンドで行きたいデータセンターを指定する。すると一度タイトル画面に戻る。混雑時には移動に30分程度の時間がかかることもあるということだ。空いていれば数分で移動可能になる。

 論理データセンターを超えた場合には、ワールド間テレポと同様の制限がかかる。クロスワールドリンクシェル(CWLS)は、そのCWLSが存在しているDC内であれば、チャットが可能だ。

【データセンタートラベル】

日本データセンター拡張計画

 同時ログイン上限数を引き上げるために、日本のデータセンターが拡張される。現在3つのデータセンターがあるが、これを4つに増加し、現在3つのデータセンターにあるワールドを各8ずつになるようリグループする。これによって、日本のDC全体で同時にログインできる人数が5万人以上引き上げられるため、現在恒常的に起こっているログイン待ちがなくなる。

 新論理データセンターの名前は「Meteor」に決まった。既存3DCから、8つのワールドがMeteorに移動となる。新たな組み合わけは以下のようになる。

【日本データセンターリグループ】

 リグループ後に既存のCWLSメンバー間でDCが分かれてしまった場合、それぞれのDC内ではCWLSを使うことができるが、DCをまたいでのチャットはできない。

 DCを変えたくない場合、リグループから一定期間は、日本DC内でのホームワールド変更料金が無料になる。個人ハウスを所持している場合は、購入時の土地価格100%がギルで返金される。

 撤去で壊れてしまう家具や庭具への補償として300万ギルが付与される。アパルトメントを所持している場合は、購入時の価格50万ギルを返金し、壊れてしまう家具の補償として50万ギルが付与される。

 友達とデンターセンターが分かれてしまうことに不安を感じる人も多いようで、発表と同時にチャットは荒れ気味になっていた。吉田氏は、公式サイトを通じて更なる情報発信を行なうなど、できる限り丁寧な対応を心がけたいと説明していた。