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カズレーザー氏のセガ知識が炸裂!「勝手にセガハード検定」など企画盛りだくさんの「セガナンデス」
2020年9月27日 23:02
- 9月27日 配信
セガは9月27日、TGS2020オンラインの「セガアトラスTV」において「セガナンデス」を配信した。MCは声優の山下まみ氏で、セガからはジャパン事業部 副事業部長の宮崎浩幸氏が進行を務めた。そして、今回の配信では注目のゲストとしてお笑い芸人のメイプル超合金の2人が出演した
特にメイプル超合金のカズレーザー氏は、テレビ朝日系列のバラエティ番組「しくじり先生 俺みたいになるな!!」にて、「メガドライブ」徹底解説! など、セガの“しくじり”を紹介した事でも話題になったが、今回は相方の安藤なつ氏とコンビでの登場となった。
彼らが呼ばれた理由として宮崎氏は、本当は60周年の記念に今年6月に開催を予定していた「セガフェス(仮)」で呼ぶ予定だったとし、2人に詫びた。その幻のセガフェスで予定していたアトラクションがあるとのことで、突如会場に出現したのは全長3メートル近くもある巨大な青色の球体だった。この球体は中には人が入れるようになっている「アルマジロボール」で、中に人が入り、転がって遊ぶことができる。
セガフェス(仮)では、この青色のアルマジロボールをソニックのスピンアタックと仮定し、10mくらいの緩い坂を転がって勢いをつけて、Dr.エッグマンの的に当てるスピンアタック体感アトラクションを実施しようとしていたとして驚かせた。これには思わずカズ氏も「人権を無視した企画」とし、苦笑いを浮かべた。なお、この青色のアルマジロボールは2個用意しており、現在は倉庫にしまわれているという。
「勝手にセガハード検定」、最新セガハードについても紹介
アルマジロボールも早々に退散し、最初に行なわれた企画は、昔からのセガファンが喜びそうな「勝手にセガハード検定」で、こちらをカズレーザー氏にチャレンジしてもらう事となった。
奥に設置されたテーブルには歴代のセガハードが発売日順に並べられており、その中に5つの穴が空いているので、発売日の通りに穴を埋めていく、というもの。5つの穴に埋まるハードウェアは、「セガ・マークIII」、「ワンダーメガ」、「メガジェット」、「スーパー32X」、「セガサターン」の5台。
カズ氏が真っ先に手を出したのがセガ・マークIIIで、「セガ マスターシステム」の手前に空いた穴に対して、セガ・マークIIIをセット。「これはもう間違いようがない」とあっさり正解。ところが残り4台で大いに悩む展開になってしまった。
残った穴はメガCDとメガドライブ2の間に1つと、メガCD2からドリームキャストまでの3つ。この中に、メガジェットとワンダーメガ、スーパー32Xとセガサターンの4台を入れる必要があり、その中でも特にカズ氏を苦しめたのは一般販売していないメガジェットの発売時期と、メガドライブとメガCDの一体型ハード、ワンダーメガの位置だ。
大いに悩んだ挙句、カズ氏が出した結論はメガCDとメガドライブ2の間にワンダーメガ、メガCD2の後ろにメガジェット、そしてセガサターン、スーパー32Xと続けてドリームキャストの並び順としたが、これが大正解。
メガドライブ2がワンダーメガの後だった理由についてカズ氏は「ストリートファイター2発売に合わせてメガドライブ2が出た」と当時の記憶を力説、他にも「セガサターンが11月発売で、プレイステーションと同じ発売日の12月3日にスーパー32Xを発売した」といったセガファンならではの豆知識を披露し、カズ氏のセガ知識の深さが再確認できた。
一か八かのメガジェットについては、宮崎氏からも「JALと共同開発した機内で遊ぶための機械なので一般的には出回ってなかった」と発売時期を当てたカズ氏を称賛した。
そういった歴代セガハードの系譜から、最近セガではミニシリーズにハマっているとのことで、2019年発売のメガドライブミニに軽く触れ、そこから今後発売予定のセガハードとして10月6日発売予定の「ゲームギアミクロ」のコンパクトボディを紹介。ここでもカズ氏からは「乾電池6本で動くんですね!」などマニアックな発言が連発。その他にも12月19日発売予定の「アストロシティミニ」についても紹介が行なわれた。
夢の積みゲー企画」500本のソフトを積み上げたセガタワーがお披露目
続いては夢の積みゲー企画として、メガドライブ、セガサターン、ドリームキャストのソフト500本を積み上げたタワーを披露。全てのラインアップは確認できなかったがかなりの重圧感で、これにメイプル超合金の2人もテンションが上がる。
なお、カズレーザー氏のセガ好きばかりが取り上げられるが、実は安藤なつ氏もかなりのゲーム好きのようで、タワーの中から「大魔界村」のタイトルを見つけるとテンション高く「めっちゃやってましたよ!」と報告。特にシリーズの中で最も”ムズく”、最もグロテスクな点を評価しているとした。他にも「忍 -SHINOBI-」シリーズや「まじかる☆タルるートくん」などのタイトルを見つけては楽しそうにしている姿が印象的で、2人ともゲーム好きな面を見せた。
やはりここでもカズ氏のハイテンションぶりは止まらない。最初にセガサターン用「デイトナUSA」を手に取り、コースを逆走すると、音声で「逆走だー!」と声が出るのが楽しかったなど、いきなりマニアックなネタを披露。続いてこちらもセガサターン用「ファイターズメガミックス」という「バーチャファイター2」と「ファイティングバイパーズ」のキャラクターたちが共演する格闘ゲームについても熱弁。特に本作に登場する「ファイティングバイパーズ」のくまちゃんに話が及ぶと、そのくまちゃんが放つ「スーパーワシントン条約」という投げ技について、その出しにくいコマンドや、その威力について熱く語り周囲の笑いを誘った。
この後もセガサターン「ダイナマイト刑事」を友達と遊ぶのが最高だった、「デカスリート」はでんぐり返しすると走るよりも速いといった小ネタを次から次と披露し、このまま放っておいたらいつまでも話が終わらなそうな勢いだった。
「セガ飯レストラン」では超カルトなクイズを出題!
続いての企画は「セガ飯レストラン」として、セガやアトラスのゲーム内に登場する料理を実際に再現するという企画だ。レシピ自体は現在ホームページに「セガ・アトラス ゲーム飯作ってみた! 」として掲載されているが、これらの料理を実際に披露するという企画だ。料理のレシピ再現については、食育/受験フードアドバイザーで「つながるキッチン」代表の中原麻衣子氏が行なっている。
今回再現されたのは「ペルソナ5 スクランブル ザ ファントム ストライカーズ」の劇中に登場する喫茶店ルブランの特製カレー、「なぞぷよ アルルのルー」よりこちらもカレーとなるが味わいは甘めに調整しているとのこと。
他にも「ソニックジェネレーションズ」よりソニックの好物のチリドックや、「十三機兵防衛圏」の焼きそばパン、「アレックスキッドのミラクルワールド」より、高さ25㎝の巨大おにぎりが並べられた。なお、おにぎりに使用したお米の量は一升とのこと。
中原氏によると特に難しかったのはルブランのカレーとしており、「10種類以上のスパイスを使ってルーから手作りしたのが大変だった。そのためとても辛い味に仕上がっている」としており、辛いカレー好きに喜ばれそうだ。他にも焼きそばパンはスタミナ系の焼きそばパンにするために、揚げたニンニクとオニオンを入れるという大胆な工夫をしているなど、どの料理もおいしそうだ。
ここで、メイプル超合金の2人には料理をかけてやたらと難易度の高いクイズが出題、バラエティ番組のお約束な感じで、クイズに正解しないと料理にありつけないという流れになった。そこで出された問題は、セガサターンでも発売されたカプコンの名作「バイオハザード」のジャンルは「サバイバルホラー」でした。では、その後、セガから発売された「DEEP FEAR」のジャンルはなんでしょう?というものだ。
「でぃーぷふぃあ?」となっていた筆者を他所に、ここでカズ氏は「あー、持ってた! CD2枚組! 地下の海底施設のサバイバルゲーム。弾が無限なのが『バイオハザード』より優しいポイントだった。しかもH&KのG11というマニアックなアサルトライフルが出るのが印象に残っているんだが、ジャンルって言われると難しい! 」と存在を知っていた事実が明らかに。ここで宮崎氏らも驚愕していたが、ここからジャンルが出てこない。そこで「海底バイオホラー」と回答してこれが不正解となってしまった。
正解は「深海ホラーサスペンス」とのことで、回答を考えている間には、「深海ホラーアドベンチャー」などかなり正解に近いところまで来ていたが、残念ながら不正解となってしまい、料理はそのまま没収。あとでスタッフがおいしく召し上がる羽目になってしまった。
なお、他に類を見ない「深海ホラーサスペンス」というジャンルについて、宮崎氏は、サバイバルホラーだと「バイオハザード」と被っちゃうから、深海ホラーサスペンスと言い切ったと、当時の事情を振り返った。
アーケード版「マリオ&ソニック 東京2020オリンピック」でセガ社員とバトル! 勝利のご褒美は!?
最後の企画は「マリオ&ソニック 東京2020オリンピック」でセガ社員とガチンコバトル、とのことで、アーケード版「マリオ&ソニック 東京2020オリンピック」が登場した。コンシューマ版とは異なり、筐体の上で実際に走ったりジャンプしたりするアクションが必要になるなど、Switch版以上に体力を消耗しそうな作りだ。
対戦相手となるセガ社員として登場したのは、同社のサウンドクリエイター、光吉猛修氏だ。アカペラで「デイトナUSA」のテーマ曲を歌いながら登場し、カズレーザー氏と「マリオ&ソニック 東京2020オリンピック」でバトルを行なった。キャラクター選択では、カズレーザー氏がDr.エッグマンを選択し、光吉氏はワリオをチョイスしてゲーム開始となった。セガ社員側がワリオを選ぶ感じがロックな印象だ。
アーケード版「マリオ&ソニック 東京2020オリンピック」では種目はランダムに選ばれるが、ここで選ばれたのはなんと新体操! 走ったりジャンプしたりといった操作は実際に筐体上でリアルに走ってジャンプする必要があり、演技の時にはボタンをタイミングよく押す必要があるなど、なかなか難易度の高い競技だ。
リアルダッシュで助走をつけて、ジャンプ、さらに技を決めるために3種類のボタンを同時押し、バランスを取るためにタイミングよくボタンを押すなど、難易度の高い演技を乗り越えて、勝利したのは……Dr.エッグマン! を操作したカズレーダー氏だった! プレイ後の感想としては、最初のうちは複雑そうに見えたが、初見でも操作しているうちに操作が体に馴染んできて最終的にはプレイしやすかった、と感覚的に操作できたことを語った。
ここで宮崎氏から勝利のご褒美として、10月6日発売予定の「ゲームギアミクロ」4色と、12月19日発売の「アストロシティミニ」の両製品を発売日当日にプレゼントしてもらう事になった。これを聞いたカズ氏は「アストロシティ、ガチの方もらえませんかね?」と冗談をかましてみせた。
以上、1時間に渡るイベントも終わりを迎え、最後にカズレーザー氏からの感想として「楽しかったですね。楽しかったというコメント以外出てこないくらい心臓が痛いです」と直前までのゲームによる心地よい疲れを本人なりのジョークで語って見せた。なつ氏も「懐かしいソフトとかも見れてうれしかった」とゲーム好きアピールをして見せた。
最後にセガファンとして一言を求められると「12月19日に開催される60周年イベントにも呼ばれているので、そちらも御覧頂ければと思います」と次のイベント情報を語って締めくくった。
以上、一通りの放送を見ていたが、とにかくチャンスがあれば欠かさずセガ情報をぶちこんでくるカズ氏のその知識量の豊富さと持ってくるネタのチョイスのうまさには、セガマニア初心者の筆者としてはただただ感服するしかないという印象だった。次の12月のイベントでもその雄姿を拝見したいものだ。