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グランゼーラ、「R-TYPE FINAL 2の集い」にて「R-TYPE FINAL 2」の発売日延期を発表
「今後は小刻みに情報発信を行なっていく」
2020年9月26日 01:21
- 2021年春 発売予定
グランゼーラは9月25日、東京ゲームショウ2020 オンラインに合わせたタイミングで、「R-TYPE FINAL 2」の進捗状況を生配信イベント「R-TYPE FINAL 2の集い」にて発表した。配信では「R-TYPE FINAL 2」の発売日が当初予定の2020年から2021年春予定になったことが明かされ、あわせていくつかの報告が行なわれた。
発表されたのは発売日ではなく、延期のお知らせだったが……
人事部の洞庭佳江さんが司会進行を務め、「R-TYPE FINAL 2」製作責任者の九条一馬氏が同席する形で始まった「R-TYPE FINAL 2の集い」は、九条氏の「今日の放送は人事部案件なんです?」という発言から始まったことや、出演者が映るワイプ映像が非常に小さかったりもしたため、通常の生配信とは違う雰囲気に。そんななか、司会の洞庭さんより「今日は、反省会を行なっていきたいと思います」との告知の元、本日の進行スライドが映し出された。
最初に掲示されたスライドは、“そもそもR-TYPEとは?”ということで、「R-TYPE」の説明からスタート。「R-TYPE」は1987年にアイレムから発売された横スクロールシューティングで、1989年には「R-TYPE 2」が登場し、その後もシリーズ作品を重ねていく。2003年に「R-TYPE FINAL」をリリースし、シューティングゲームとしては最終作としたつもりだったが、昨年2019年4月1日に「R-TYPE FINAL 2」を発表。2回に渡るクラウドファンディングにて1万人を超える人が支援してくれたことで、開発が続けられていることが解説された。
ここで、“お詫び・ご報告・お願い”と題したスライドが表示され、その流れで発表されたのが発売日の延期についてだった。九条氏が「当初は2020年12月にお渡ししたいと考えていましたが、2021年春に延期になってしまい、申し訳ございません」と平謝り。続けて体験版配信も、PC版を2020年夏と予定していたものの、各プラットフォーム版共に2021年前半になったことが明かされた。これに関しては、「PC版を作っていましたが、処理負荷が大きいためPCのスペックに大きく依存してしまいまして……さらに、複数のプラットフォームで平行して作っていますが、プラットフォームによる差違が大きいほか、体験版の製作を現在の開発工程に挟むことが難しいんです」と九条氏。苦渋の選択として「大変申し訳ないですが、来年までお待ちいただきたい。今は、それが最善の方法と思っています」と語った。
もうひとつのお詫びとして、これらの発表が遅かったことを上げた。今後は小刻みに情報発信を行なっていくとのことなので、発売を楽しみにしているユーザーにとっては朗報とも言えるだろう。
以降は明るい話題になり、視聴者からの答えづらい質問にも積極的に回答
ここまでの重苦しい雰囲気を断ち切るかのように、以降は明るい話題が続いた。ひとつは、北米・欧州パッケージの販売が決定したこと。このことを一番に伝えたいのが海外の方ということで、このスライドだけは英語の字幕が表示された。また、マイクロソフトのXBOX ONEだけでなく次世代ハードのXbox Series X版も発売されることもアナウンス。スマートデリバリーに対応しているので、片方で買えばもう片方でも遊べるとのことだ。
最後に設けられた質問コーナーでは、確認が追いつかないほど多数の質問が寄せられた。その中から、いくつか気になったQ&Aをピックアップして紹介しよう。
「PS4版のダウンロード販売はされるのか」という件については「出ます」という明確な回答が提示された。また、「2人以上のプレイは可能か?」という問い合わせに対しては「今のところは、必ず入れますとは言えません。仕様が詰め切れていない状態なのですが、何らかの競い合う要素は入れたいと思っています」という答えが出された。
続けて「地形ダメージはありますか?」という質問には「あったほうが良いですか?」と、九条氏が逆に聞く場面も。コメント欄では賛否両論となったが、「『R-TYPE Δ』の時に地形ダメージを無くしましたが、そのときもすごく迷いました。『R-TYPE FINAL 2』は今のところ、当たってもダメージありません」とまとめた。
また、「カーテンコールは出ますか?」には「ラストダンサー、カーテンコール、グランドフィナーレは使えます」という回答を寄せたり、「『R-TYPE FINAL 3』を出す気はありますか?」という気の早い問いかけには「出さないですが、『R-TYPE FINAL 2』は長く遊べるように作っています。最終的には100を越える機体を出したいと思っていますので、ネットワーク環境がある状態で遊んでいただければ、継続して機体やステージを提供していきます」と返信。さらに、新機体は登場するのでおいおい情報を公開していくことや、AI対戦モードは現時点では搭載されないことなど、気になる情報がいくつも飛び出した。
全プラットフォーム、全世界の人が1つのランキングボードで競い合えるのがウリのひとつ
九条氏から最後に語られたのが、「R-TYPE FINAL 2」のウリ。「2020年に新作の『R-TYPE』シリーズを作ることが最大の押しポイントです。『R-TYPE』は1987年に生まれた作品ですが、それを今、普通に作るだけで新鮮だと思っています。また、これまで自分が関わった作品は、新しいものを産み出そうとして凄く気負って作っていました。しかし、今回は自然体で作ろうと頑張っています。もうひとつのウリが、世界ランキングです。これが本作の柱だと思っていまして、どのプラットフォームも、どの国の人も1つのランキングボード上で競い、自分が一番世界でシューティングゲームが上手い!というのを戦えたら良いなと考えています」と九条氏。
最後には「制作は、地道に進めています。これからは報告遅れがないようにしますので、楽しみに待っていただければと思います。こちらも、プレイしてもらえることを楽しみにして制作しています」と意気込みを語り、約1時間に及ぶ「R-TYPE FINAL 2の集い」は幕を閉じた。
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