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文具をひたすら無駄にしたり、3つのゲームを同時に遊ぶ変わりダネ!「#ラボ作品コンテスト」の優秀賞作品をプレイ
2019年10月14日 06:00
- 【Nintendo Live 2019】
- 10月13日・14日
8月に行なわれた、「Nintendo Labo」で制作した自作ゲームのコンテスト「#ラボ作品コンテスト プログラミング大会」において優秀作品に選ばれた3作品がNintendo Live 2019の会場に出展されていた。
3作品の内プレイアブルで出展されていたのはMidreecoさんの「文房具無駄遣い選手権」と谷6Fab Yuhki Takahshiさんの「マルチタスキングゲーム」で、手の込んだオリジナルToy-Conと動画の展示が行なわれたのはmasakiさんの「ぱくぱくゲーム」だ。
夏休み後半から作っていた「ぱくぱくゲーム」が完成しました。スイッチを装着した鳥の頭をかぶって、鳥になった気持ちでいもむしをお腹いっぱい食べるゲームです。手は使わず、口だけで操作します。いもむしはランダムで動くので、難しいです。#鳥頭#ラボ作品pic.twitter.com/JFnrYcnPex
— masaki (@masaki_samurai)2019年8月21日
プレイアブル2作品のうちのひとつ「文房具無駄遣い選手権」は、3種の文房具を10秒の間にひたすら無駄遣いするというタイトルで、無駄にすればするだけスコアが上がる。実際にやったら誰かに怒られてしまいそうなものだが、本作の中では無駄にすることこそが正義なのである。
面白いのは操作方法が文具の使い方とピタリと一致しているところで、シャープペンは"カチカチカチカチ……"とノックする要領でRボタンを連打し、消しゴムは"ゴシゴシ"というか"ガスガスガスガス!"というイメージでJoy-Conを左右に振り、ホチキスはXボタンとZRボタンを同時に連打する。コンテストの結果発表ページで審査員がコメントしているように、Joy-Conを文具に"見立てて"、かついかに無駄にしたかをスコア化する、という発想でゲームにするのは極めて面白いアイデアだと感じた。
#ラボ作品コンテスト
— Midreeca (@Green_Squid)2019年8月24日
文房具無駄遣い選手権
3種類の文房具を、それぞれ10秒間でできるだけ無駄遣いするゲームです。
Joy-Conを各文房具に見立てて、実際に使うときのように持つと臨場感が増します。#NintendoLabopic.twitter.com/dDLwxplKL1
一方の「マルチタスキングゲーム」は、クルマを操作してコースを周回するゲーム(画面左)と、ヒトが画面奥から迫りくるブロックに押しつぶされないよう避けるゲーム(画面中央)、そして同じく画面奥から現われるUFOを砲台で撃ち落としていくゲーム(画面右)が画面上に3つ横並びで表示されており、その名の通り全てのゲームをマルチタスクで進行していくというタイトルだ。
本作ではJoy-Conを左・水平・右に傾けることで各ゲームを切り替え、それぞれのゲームをアナログスティックで操作する。こちらも操作そのものは極めてシンプルだが、中央のゲームのみ「箱に潰されてしまうとゲームオーバー」という制限が課せられているので、主に画面中央を注視しつつ左右のゲームでスコアを稼いでいくことになる。しかしやはり複数ゲームの同時進行となると混乱してしまってなかなかに難しい。しかも中央のゲームは時間経過につれて箱が流れてくる速度が上昇するので、難易度はさらに上昇していく。
本作のキモは「それぞれやること自体は簡単」というところで、これを効率よくプレイしていくというプレーヤーの能力(脳力)が問われるあたりにゲームとしての面白さを感じた。
#ラボ作品ヒトとクルマとUFO、どれで遊ぶか迷ったので、全部一度に楽しめるゲームができました。マルチタスキングゲーム!全ての面倒を見て高得点をめざせ!ジャイロとスティックだけで操作できます。以下解説。#NintendoSwitch#NintendoLabopic.twitter.com/5GRZ72AJcA
— 谷6Fab店長 in NintendoLive@LABO (@YuhkiTakahashi)2019年8月29日
プレイアブル2作品に共通するのは「操作とゲームそのものはあくまでシンプル」なところ。そこに"文房具の無駄遣い"や"マルチタスク"といった新たなゲーム性や独自のセンスを付与しているのが素晴らしい。また、プレイこそできなかったものの「ぱくぱくゲーム」のアイデアと、Toy-Conの作り込み具合も本当に素敵だった。「Nintendo Labo」はNintendo Switchの持つ可能性と、ユーザーの発想を刺激するプロダクトだと改めて思い知らされた形だ。