「macOS Catalina」配信開始！ 新機能にApple Arcadeの対応やiPadのディスプレイ化など

Apple Arcadeへのアクセスに対応

　Apple Arcadeは、月額600円（税込）のゲームサブスクリプションサービス。サブスクリプションに登録すれば、対応するすべてのゲームを将来的なアップデートや機能拡張も含めた完全版として、広告表示やゲーム内での追加課金もなくプレイできるようになる。

　「macOS Catalina」へアップデートすると、Mac App StoreからApple Arcadeへアクセスできる。

Apple Arcadeで配信されているゲーム「Dread Nautical」

iPadが作業空間になる新機能「Sidecar」の追加

　「macOS Catalina」の新機能「Sidecar」により、iPadを2台目のディスプレイとして利用できるようになる。作業空間が広がるだけでなく、他アプリケーションとの組み合わせでイラストやスケッチを描いたり、手書きでテキスト入力することも可能になる。

iTunesが3つの新たなアプリケーションに置き換わる

　「macOS Catalina」へのアップデートにより、音楽や映画の購入および視聴に使用されていたiTunesが、「Apple Music」と「Apple Podcasts」、「Apple TV」の3つの新アプリケーションに置き換わる。

　Apple Musicは動作が軽く、5千万以上の楽曲とプレイリスト、ミュージックビデオに素早くアクセスできる。既存のミュージックライブラリ全曲へのアクセスやiTunes Storeからの新規購入も引き続きApple Musicから行なえる。

　Apple Podcastsでは、70万以上のポッドキャストが聴けるほか、新しいエピソードが追加されると自動的に通知してくれるオプションが用意される。新たに用意された番組のカテゴリや選り抜きのコレクション、先進的な検索ツールを通じて、イベント、人物、特定の語句などから目的のエピソードを探すことができる。

　Apple TVは、映画やテレビ番組を見つけて視聴する方法を1つの場所に集約したアプリケーション。Apple TVチャンネル、利用者ごとのおすすめ作品、iTunes Storeで提供中の10万本以上の映画やテレビ番組から見つけて視聴したり、作品の購入とレンタルを行なえる。さらに、Appleオリジナルビデオ作品のサブスクリプションサービスであるApple TV＋も米国時間の11月1日より開始される予定。

Apple Music

Apple Podcasts

Apple TV

iPadアプリのMac版を提供しやすくする「Mac Catalyst」

　「Mac Catalyst」は、アプリケーション開発者が既存のiPadアプリケーションのMac版を容易に提供できるようにすることを目指したテクノロジー。TwitterやGoodNotes、Post-itなど、iPadで人気のアプリケーションをMac環境でも使える機会が増える。

障害のあるユーザーを支援するアクセシビリティ機能の追加

　「macOS Catalina」には、障害のあるユーザーがデバイスを使いこなすことを支援するアクセシビリティ機能が用意されている。ユーザーがMacおよびiOSデバイスを自分の声だけでコントロールできるようにする音声コントロールや、視覚障害のあるユーザーのために、マウスカーソルをテキストやUI要素の上に重ねた時に専用ウインドウで高精細テキストを表示するホバーテキスト、Macに繋いだディスプレイのうち1台を拡大表示専用に使うズームディスプレイが追加される。

その他の追加機能

・セキュリティ機能の向上
・Macの使用状況を把握できるスクリーンタイムを追加
・「iPhoneを探す」と「友達を探す」が「探す」アプリケーションに集約
・「写真」アプリケーションが新しい表示方法でベストショットを見せるように
・スタートページが新しくなり、頻繁に訪れるウェブサイトやブックマーク、iCloudタブ、リーディングリストからの選択、メッセージで送られてきたリンクなどが候補として挙げられる
・「メール」において、特定の相手からのメールをブロックする機能やメールスレッドをミュートにする機能、商用メーリングリストを購読中止にする機能などが追加
・「メモ」に新しいギャラリー表示が用意され、検索ツールが強化、共同作業のためのオプションが追加
・「リマインダー」のデザインが刷新され、より簡単にリマインダーの作成と整理、追跡が行なえるように