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次回作ではヒロイン・トニの命は風前の灯火? 角川ゲームス、「メタルマックスゼノ」プレミアムイベントを開催

 角川ゲームスは10月1日、都内の会場でファンイベント「METAL MAX 2021 Road to 30th Anniversary ~賞金稼ぎの集い 2019 Autumn KICK OFF~」を開催した。イベントには「メタルマックス」シリーズ原作者である宮岡寛氏のほか、「メタルマックスゼノ」プロデューサーである河野順太郞氏、同作ディレクターの友野祐介氏、同シリーズの音楽を担当する門倉聡氏のほか、「メタルマックスゼノ」のヒロイン・トニ役をつとめた石飛恵里花さんのほか、MCとして男色ディーノ氏が登場。会場には多くのファンが訪れた。

上段から男色ディーノ氏、石飛恵里花さん、ELFIの3人、下段が河野順太郞氏、友野祐介氏、宮岡寛氏、門倉聡氏

 すでにお伝えしているとおり、シリーズ最新作となる「メタルマックスゼノ リボーン」(以下、MMXR)がPS4/Nintendo Switch向けに今冬に発売を予定されているほか、2020年には「メタルマックスゼノ リボーン2」(以下、MMXR2)、さらに時期未定ながら「メタルマックス」シリーズのプロジェクトとして「コードゼロ(仮称)」が計画されている。

 今回のイベントは「メタルマックスゼノ リボーン」の話題を中心に、「メタルマックスゼノ リボーン2」と「コードゼロ(仮称)」についてトークセッションを行なう形で進められた。トークセッションではディレクターの友野氏がほとんど答えていたが、師匠である宮岡氏を前にして、友野氏なりの「メタルマックス」愛が炸裂した形だったのが印象的だった。

 まず原作者の宮岡氏はこのプロジェクトについて「単純に年1本作れと。そういうチャレンジですね。気持ち的には辛いです。死ぬんじゃないかと」と語る。「スケジュールはひっちゃかめっちゃか」なのだという。これを受けてディレクターの友野氏も「3本はどうかしている」と感想を述べると、門倉氏も「3年くらいのスケジュールを押さえられている。先の話は言えないが、今までとはまったく違うものを作ろうとしているので、どこまでどうできるかだ」と続ける。

河野氏が出した「メタルマックス」シリーズの年表。「ほとんど暗黒と停滞じゃないですか」という意見も
30周年となる2021年に向けてのマイルストーンが示された
夜のイベントということもあってアルコールも入った中で乾杯
「お大尽」として来場者に1ドリンクプレゼント

まずは「メタルマックスゼノ リボーン」から

 「メタルマックスゼノ リボーン」については「ゼノは原作であり、それを元にエンジンなどをまったく違うものにした。もう一度触ってもらえるもの」と友野氏。「ゼノは完成してるがまだ行けた。わざわざ『ゼノ』として過去のシリーズとは違うと宣言しているのに、その割にはまだ差別化ができていない。まだまだ足りない。作っている途中に『?』と思ったところもあるがしょうがないので最後まで行った。まだ捨て切れていないのがある」(友野氏)。

 ここで「MMXR」で「ポチ」が登場することが告げられると場内から喝采が。ポチが動く姿も披露され、尻尾をかわいく振っていることにファンは着目。「これがすべてだが、『ゼノ』にはものすごい理由がある曰く付きの作品。犬がいない。こういう姿は見たいよねと」(友野氏)。ただし犬のモデリングを作るのはかなり大変なようで、「今回も無理かと思った。現場的にもタイトだねと。でもこの姿が前回と大きく違うところ。フル3Dになったので、その文法で犬が描かれないのはどうだろうと。誰も最高とは思っていないのでスタッフに無理を言った。スケジュールで死ぬのであれば、一番かわいいポチにしてくれと」(友野氏)。なお「MMXR」では仲間と会話ができるそうだが、それにポチは含まれるそうだ。「言葉は話さないけどポチとコミュニケーションしたいよね」(友野氏)。

かわいいよポチ
ポチが動いてる!
ポチ疾走!

 今回のモデリングでは、物理演算に加えてPBR(物理ベースレンダリング)も使われており、リアルさを追求したとのこと。「前回は射撃の仕様は悪くなかったが、その先に何があるかを掘り下げた。ポチにひもを付けるとリアルになるが作るのは大変になる。それを端折ることで限られた予算を有効に使って切り抜けてきたが、真っ向勝負で勝つか負けるかをやっている。スナザメはこうだろうと。サメ肌だよねと。あとは顔を大きくしてくれと」(友野氏)。

 アリについても体の上に砂がたまっている表現も用いられている。「それができるように細かくやっている。人間が巨大アリと向かい合うとどれくらい死にそうになるのかを表現したかった」(友野氏)。このほか、夜にうごめくアリのムービーが映されたのだが、これについては「夜は暗いもの。星がないくらいの絶望的な夜が欲しかった。モンスターが襲ってくるので目印が必要だが、この世界ではアリが光るんじゃないかと。そのくらいの手探りでやっている。カメラワークも変わっているが、(シーンを増やすほど音楽の)門倉さんにしわ寄せが行く(笑)」(友野氏)。

アリの頭の上には砂がたまっている
スナザメの巨大さにおののく
巨大カニ

 また愛機である戦車についても「アリに砂がたまるならタンクにもたまるでしょう。砂を走ったら跡が付くでしょうと。最初はドット絵のゲームとして完成されたので、それを3Dにしたとき戦車が回転するとかはある程度やるしかない。また戦車が止まるときに少し前にかがんだ形になるが、そこはこだわりポイントなのではないかと。マジに戦車に掘るゲームはそれほどないので、それを入り口として取り出しているのは肝。そこへ優先的にこだわりを突っ込んでいく」(友野氏)。

 友野氏はまた戦車について「昔は戦車が来るとものすごい恐怖があった。それを感じる機会が『ゼノ』では少なかった。大きいやつを殺すには大きいのが必要。それをわかる感じならいいのではないか」と語る。ただし、「細かいことを緻密にやるゲームではないので、いろいろな遊び方、楽しみがある。戦車は最高だぜやったー!というゲームなので、それでだらだらとモンスターを殺すゲームにはする。ルールが変わって見た目は新しくするが、これは『メタルマックス』だというゲームにはする」(友野氏)。

ウルフ疾走。しっかりと砂をかぶっている
砲塔が回転して射撃へ
鋼の愛機

 なお、「MMXR」について、友野氏が入った時点ではすでにシナリオが決まっていたという。それを見て友野氏は「ゲームの構造として殺せる(いい)バランスになっていて、次にどんどん行けるが、『メタルマックス』ってそういうゲームでしたっけ?と。どうしたんですか宮岡さんみたいな話をした」のだという。「制約が全面に出すぎている。舞台は一緒だが、最後までイベントを踏まないとラスボスを殺せないのは『メタルマックス』ですかねと。ある程度限界はある。予算はあるけど頑張らないと」(友野氏)。

 そもそもの「メタルマックス」というシリーズについて友野氏は「10年くらい関わっているが、その中でこれが『メタルマックスだ』というのがなく、いろいろなものに翻弄されるのでエッセンスってどこだっけと。思うところがあって、諸般の経緯もあったので、思い切ってぶつけまくる。そんな中で作っている」(友野氏)。

 そして友野氏からは「MMXR」について「(ヒロインの)トニを助けないということもできる」という爆弾発言が飛び出す。「タリスはいい男。それはそれでいいけど、『メタルマックス』の主人公はそれでいいのかと」(友野氏)。それに対して石飛さんからはもちろん「声優的には助けてもらいたいです!」とのコメントも。しかし「トニのストーリーっていりますか?みたいなことを言ってる。トニを何のために助けるのか。ザムザから殺されるのに。女の子のために殺されたくない。準備が整っていなくて、トニもザムザもごめんなさい!というときもある。それが世紀末のリアル」(友野氏)。

トニの運命はいかに!?

 なお「MMXR」では内容的に「加わったものはいろいろ。引いていない。加わりまくり」と語る友野氏。宮岡氏が作るストーリーについて、友野氏がリテイクを出しつつ、期日通りに仕上げさせているのだそう。「『君が俺の編集者になるんだ』と言われて。理想の宮岡さんはこれなんで、この通りに書いてください」と言っているのだとか。「宮岡さんがいままで仕事をしないとか、筆が遅いとか言われていたが、今回は3日でやってと言えば3日でやってくれた」(友野氏)。

 そして「MMXR」の音楽については「リボーンするから音楽は前に作ったし、いいよね。移植するくらいな感じで」と門倉氏は思っていたのだが、まったく違ったそうだ。「(宮岡氏と友野氏の)音楽の好みもまったく違う。こういうことをやりたいと言われるが全然違うものになる」(門倉氏)という。しかし詳しくは言えないが、「これから作っていく何作かで世界一になる。うまく行ったら世界初ですよ」と友野氏に言われた門倉氏。しかしそれですむとは思っていないそうで、逆に戦闘の曲をやめてしまおうという提案をしたとか。「それは……となったが、考えれば考えるほど戦闘の曲はいらない。それを『MMXR』でやるかはわからないが、考えているのはこういうことだから、じゃあこうしようという話をしている」(門倉氏)。

 しかし友野氏から言わせると「僕は曲が好きだからそういうわけにはいかない。言ってることはわかるけど鳴らしてくださいと。どの作品とは言わないが、きれいにできているが印象に残らない曲が増えている。門倉さんの曲はそらんじられるほどの曲。なのでそれが両立できたら世界初でしょうと」。友野氏のスマホには「メタルマックス」シリーズの曲が入っているそうだ。

 なおこれまで語られてきたことについてのヒントは、キービジュアルに隠されているそう。「MMXR」の発売日は「暖かくなるかもしれないが、今冬」と語る河野氏だった。

「MMXR」キービジュアル

次は「メタルマックスゼノ リボーン2」の話へ

 なかなか濃い「MMXR」の話が一段落付いたところで、次の「MMXR2」へと話題は移る。発売日は2020年となっているが、2020年は世界的なイベントも含めていろいろな出来事があるので、日本の文化を世界に発信したい。そのあたりを意識して作られているそうだ。物語の舞台については「西の方」(宮岡氏)とのこと。このためキービジュアルに五重塔と思われるものが描かれていたりする。

「MMXR2」キービジュアル

 「MMXR2」については「MMXR」を受けた形でストーリーは進行するが、「2」という表現については「最後には取っちゃうかも」(河野氏)と、まだ未定な部分が多い模様。そのような状況だからか、宮岡氏が最初にテーマとして持っていたのは世界を意識することで、それをもトニだ1案を書いたら却下されてしまったそうだ。今は第2案を書いている途中だが「ひょっとするとよくはならない、却下されちゃうんじゃないかなみたいな」(宮岡氏)。

 ただし宮岡氏によると、第1案を書いたときにはまだ「MMXR」の姿が見えていなかった時だったので「僕自身がまだ引っぱられていた。昔ながらのRPGのストーリーみたいな発想で書いていた」と宮岡氏。「1回見直して捨てるべきものは捨て、新しく『MMXR』で生まれ変わったビジュアルとか、それに沿うように再構成した」(宮岡氏)。

 しかし宮岡氏は時に暴走するようで、何パターンかある却下案の中には、水が出てきて、ダムを攻撃すると崩壊して水があふれ出すシーンを書いてきた。「そこに予算の8割を使っていいんですかと。気持ちはわかりますが」と友野氏。

 また西の方が舞台になっていることについてだが、「MMXR」で敵を倒したが、その敵が西に流れた結果、とある場所にたどり着いたという所から始まるのだそう。「第1案では半年後くらい。そう何年もかからないだろうと」(宮岡氏)。

 そうなると気になるのが、キャラが成長しているのか、ということ。これと合わせて友野氏は「トニには申し訳ないが、みんなきれいだねと。そこが釈然としない。戦車に乗って2日間くらい走ったらえらいことになる。臭いしススだらけだし。前作ではきれいなままでの旅だったので、そういうことじゃないのではと。強くなると言うのはそういうことなんじゃないか」と感じているそうだ。

 またストーリーについても、「宮岡さんの書いてきた悪役はものすごく丸かった。最近はいい人が増えてませんと。同じチンピラでも丸い感じ」がしたと友野氏。昔の「メタルマックス」では恋人を犬に食わせようとしていたが、その時に小学生だった友野氏はかなり衝撃を受けたのだという。しかし衝撃があった作品に出会ったからこそ、友野氏はゲームクリエイターへの道を進んだ。「こういう大人になった責任をみやおうさんに取ってもらおうと」(友野氏)。

 ストーリーについてだが、「MMXR」ではラスボスを倒したがトニを助けないという選択肢もあるわけで、そういうプレーヤーもいることになってしまう。そこでの一番簡単な解決方法は「全員が死んでいると言うこと」(友野氏)。これには場内は大爆笑。これには再び石飛さんも反応。トニが必要ですというツイートがあれば考えると語る友野氏だが「逆にこういう死にざまがいいのではという意見も採用されるかも」。もちろんそれはストーリー上の必要があれば、ということのようで、「死んだ方がきれいであれば死んだ方がいい。あとはそっくりな双子でも出てくればいい(笑)。なら殺さなくてもいいかと」(友野氏)。なおトニについては現時点のシナリオでは生き残って成長しているそうで、ソルジャーになっているそうだ。

 なおここで再び西の方が舞台になったことについての話題へ移り、宮岡氏は「美しい物語では北に流れていくが、『メタルマックス』だから西でいいんじゃないか。京都なら世界と戦うのにぴったりだし、京都を舞台にしたRPGがあれば売れるんじゃないか」と考えたのだとか。しかしここには京都出身の友野氏が「(京都の町を)再現すればいいじゃん。簡単でしょと(宮岡氏は)言うが大変なこと」と突っ込む。しかし「ここに自衛隊の基地があるから、それを作ってその回廊が続いていて街並みを作って、そのあと琵琶湖を作ればいいと。京都を全部作れるかなと真剣に考えた自分を呪う」(友野氏)という結論に。

 また和服の振り袖をちゃんと描いたゲームがないことについて宮岡氏は「日本、京都と言えば着物だろうと。30年、40年とゲームに携わっているが、まともな着物を見たことがない。素晴らしいディレクターがいるなら和服を着るのでは」と言ったそうだが、友野氏は「物理エンジンで振り袖を作ると振りすぎだろうというのが出てくる。裸のモデルで工数は2倍ですと。犬の尻尾より振れると思うが、それを見たいですかと。物理の暴れを取るのに3日徹夜する。しかし結局は取れない。なぜ和服がないのかというと、お金があるゲームでもやらずに飛ばしているから。そこに挑みかかるのは『メタル』っぽくていいが、何人死ぬやつ?となる」(友野氏)。

 ここで来場者へ振り袖を見たいか、犬が増えるのを見たいか聞いてみると、ほぼほぼ犬の方に軍配が上がった。加えて登場する犬が、ドーベルマンとセントバーナードとチワワだったらどれがいいか、という問いに対してはドーベルマンとチワワに票が割れた。

 次に登場するクリーチャーの話題に。まずは軍艦から。これについてはリテイクを何度も重ねているそうだ。「山本先生の描く絵はすごいのだが、天才漫画家なのでデフォルメがうまくいっている。しかし3Dモデルにすると成り立たなくなってしまう。そもそも何を吐いているのか考えなければいけない。最初は完全に機械という案もあったが、常識を考えるとこうせざるを得ないが、みんなが考えている軍艦ではない。でもここで感性を見せられたのは今日来てよかった、というくらいのもの」(友野氏)。

軍艦

 続いてのクリーチャーはヘリコプターのようなもの。これは友野氏がフィールドのイメージを作るために琵琶湖へ行ったとき、トンボが多かったのを見たからだが、「実際あるものをそのままやるのが『メタルマックス』という薫陶を(宮岡氏から)受けていた。しかしトンボだけでなくいろいろな要素を入れたプロトタイプ」(友野氏)。

 ただ、ここで付ける音楽はと聞かれて門倉氏は「ヘリの音はうるさいしそれに音楽いりますか?と」と前の話を蒸し返す。しかし「まだ言えないけど解決方法もあるねと。解決法はどのバランスで、宮岡さんが求めてきた濃さをどのバランスで出すかが難しい」(門倉氏)。

トンボ?ではないがそこから着想されたもの

第3章は構想をちょっとだけお披露目

 そして「MMXR2」に続く「コードゼロ(仮称)」だが、これについてはそれぞれがキーワードを述べて終わる形に。宮岡氏は「最初に河野さんからナンバリングでないものをやりたいと聞かされたとき、大破壊を避けられないのではと思った。全部をを描ききるのは大変だが、あの時代をいじってみようかなと。大破壊の前夜。前はあまり書く気がしないので、起こった瞬間」と語る。

 友野氏は「今の話を聞いていてどんだけものを壊したいんですかと(笑)。ビルも壊せるでしょうという流れを感じる」としながら、「宮岡さんと話をしていて、キーワード的には『ゼノ』の最初のクエストが最後のモンスターハンターだから、最初のモンスターハンターですか、ということをしゃべるなら、それを生み出すためにビルを壊すのかな」と語る友野氏。

 門倉氏は「河野さんがこれまでとは違うことをやりたいと。『MMXR2』までどの形にするかわからないが、オーケストラをやりたいと言われている。その方が耳に残らない感じで作れるとは思うが、予算があると思うので」とコメント。河野氏は「『ゼノ』ではない。かといってナンバリングなのかというとそれも明言できない。『MMXR2』もシリーズとしての方向性は決めつつある。違う『メタルマックス』もあってもいいのでは。1991年に生まれてから歴史観がずいぶん変わっているので、そこも含めて再構築したい」と語った。

「コードゼロ(仮称)」に登場してもらいたいキャラのアンケートも。ここでは票が割れたが「鬼婆/月光」に
こちらは「テッドブロイラー」優勢だった

 イベントの最後に出演者から一言ずつ。

 「そんなわけでこれから2021年に向けて毎年1本ずつ多分出ると思います。その過程にはファンの皆さんの声を出いるだけすくい上げたいのでアンケートをよろしくお願いします。『MMXR』から友野君という監督が参加して、彼の話にもあったように初代を作ったスタッフが何らかの形で中心になっているが、次のは若い世代が監督をやってくれると言うことで、新しい挑戦として期待しているので皆さんも期待してください」(宮岡氏)。

 「現時点では言えないことばかり。2021年に向けて河野さんも音楽の企画を考えていて、スケジュールを2年以上押さえられている。サントラもあるので『MMXR』の曲が形にならないといけない。最後までよろしくお願いします」(門倉氏)。

 「今日思ったことはトニをよろしくお願いしますということ。これだけ歴史のある年表を見てこれだけ長く熱い思いを持ったファンに愛されている作品はすごいなと。そんな中に私も入れてもらったのが嬉しいです。『トニ必要!』とつぶやいてください(笑)」(石飛さん)。

 「期待と野心とをいろいろ秘めてきている。小学校5年生で『メタルマックス』を遊んだという最初の世代だが、ここ10年関わることも含めてコンパクトにまとめられないがと。それが自分の使命であるということは持ってきた。『メタルマックス』は一番好きなゲーム。職業柄聞かれることが多いが、好きなゲームは『メタルマックス』であると答えて28年が経過した。その間にいろいろなことがあったが、『ドラクエ』と『FF』とが生まれて、もうひとつRPGがあるとしたら『メタルマックス』だという信念でやってきた。門倉さんとの話でも世界に向けて勝つというのも本気でやっている。会社は小さいが社運もかかってるし、人生もかかっている。世界にこのRPGがあると示すのに、それに足る状況がそろっているかというとそんなことはない。全力でやらなけれはいけないし、『メタルマックスゼノ』の行き違いはつぶさないといけない。みなさんにゲームを触って欲しいというのは僕の思い。皆さんと一緒に歴史を作り上げるのが決意表明」(友野氏)。

ELFIのミニライブも開催された