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東京マルイ、軽機関銃電動ガン「Mk.46 Mod.0」を11月に発売決定!

価格は148,000円(税別)! あらゆる意味で規格外の新製品

11月発売予定



価格:148,000円(税別)

 東京マルイは9月26日、第一ホテル東京シーフォートにて、次世代電動ガン「Mk.46 Mod.0」のレセプションを実施した。このレセプションでは流通関係者や一部メディアを招待し、27日のホビーショーより1日早く「Mk.46 Mod.0」の特徴、価格、発売日が発表された。

 「Mk.46 Mod.0」は、11月発売予定で、価格は148,000円(税別)。これまでの東京マルイの商品の価格を大きく超える価格だが、それにふさわしい機能、メカニクス、プレイバリュー、そして内容品となっている。レセプションで発表された内容と、実際の商品を間近で見て、聞くことができた特徴を語っていきたい。

会場でその姿を明らかにした次世代電動ガン「Mk.46 Mod.0」

 そもそも「Mk.46 Mod.0」は、2018年11月に開催されたイベント「東京マルイフェスティバル5」で目玉商品として発表され、2019年の春には発売するという予定だった。しかし東京マルイとしてもはじめてといえる複雑な機構、特徴的な商品仕様、それらを実現し、量産するためには高いハードルがあったという。

 本商品の原型は10年前に製作され、その当時商品化まで60%というところまで開発が進んでいた。しかし目指すクオリティまでにはまだ技術的蓄積が必要と言うことで開発はストップ。その後3年前に開発側から「そろそろチャレンジしたい」という声が挙がったという。

価格と発売日を発表した東京マルイ代表取締役社長の岩崎隆弘氏(左)と、取締役専務の岩崎茂氏。茂氏はアメリカで実銃の「Mk.46 Mod.0」も撃ってきたという
「Mk.46 Mod.0」の仕様や、開発の経緯を語った本商品の担当者・高島拓生氏と、広報の島村優氏

 実銃の「Mk.46 Mod.0」は、"軽機関銃"というジャンルの武器であり、ベルト給弾式の弾薬を多数、長時間発射することで敵に圧力を加え味方を支援する"分隊支援火器"である。商品化にあたってはアサルトライフルとは大きく異なる強力な反動(リコイル)、ベルト給弾式によるメカニズムの感触、加熱した銃身を交換することで長時間の運用を可能にするギミックの再現など、様々な課題があった。

 様々なアイディアも出た。発射機構は電動にし、リコイルの再現はガス式にするハイブリッド案、排薬システムの再現など課題に対し研究を行なっていった。実際の商品ではハイブリッドではなく、電動で行ない、ブローバックだけでなく、マガジンから伸びる弾帯を揺らすことで射撃の雰囲気を出すことにした。

 昨今の素材の研究や、メカボックスの開発、様々な改良なども進められていった。"東京マルイの商品"としては、安定した動作、耐久性も極めて高い水準で求められる。モーターやギアの調整、FET(電子制御)システムの導入、様々なハードルをクリアし、ついに商品化へとこぎ着けたという。ブローバックに関しては、これまでの電動ガンの倍の衝撃を、秒間13~14発で実現し、安定した動作をする耐久性も獲得している。

各部を細かくチェック
右側には装弾用のハンドルとレールがある。排薬は下方向に
銃身のロックを外し、引き抜いたところ

 会場では実際の商品のパッケージを見ることができ、「Mk.46 Mod.0」を手に持つこともできた。銃は分隊支援火器だけにかなり重い。ハンドルとストックで支えることができ、携行も可能だが、バイポッド(銃架)を使って地面に接地させた形での運用もできる。その重量は6.4kg。昨年の公開時は6.6kgだったが部品の改良により軽量化したとのこと。

 弾帯はダミーだが、マガジンボックスにはBB弾を入れることができ、およそ1,000発を収納可能。銃の右側には給弾ハンドルがあり、射撃時やリロード時はこのハンドルを引くことで射撃可能となる。各部品の位置や、固定金具などは実銃以上にしっかりと堅牢なものとなっている。これは東京マルイの商品として求められるクオリティであるとのこと。各所のチェックを電子制御で行なっており、ハンドルを引いていなかったり、部品の固定が甘かったりしても射撃システムは動かないとのことだ。

 同梱品の大きな特徴はJ-THECH製のキャリングケース。この大型銃を持ち運ぶとき、結局キャリングケースは必要となる。それは昨年の発表会で寄せられた意見だという。コストはかかるが、しっかりしたバッグを同梱させることで、よりユーザーが使いやすくなる、というのが販売側の判断だという。

 また、購入時は弾帯の弾と留め金が全部ばらばらなのもセールスポイントだ。完成品をそのまま出すのではなく、プラモデルのように組み立てる楽しさも提供したい、というのが開発者の想いだという。そのために専用のパッケージまで用意しているのが面白い。「Mk.46 Mod.0」は"特別"なのである。

同梱されるキャリーバック
弾と弾帯は組み立て式
バイポッドとマガジン

 「Mk.46 Mod.0」は27日から開催されるホビーショーにも展示される。28、29日は一般日であり、会場に行くことで本商品を見ることができる。この特別なアイテムをぜひ目にして欲しい。

参考出展で、様々なオプションを着けたバージョンも展示