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「東京マルイフェスティバル5」、目玉は軽機関銃「MK46 Mod.0」!

実物ヘリ、BB弾で打ち抜くアーケードゲームなども注目

11月17日、18日開催

会場:ベルサール秋葉原

 東京マルイは、11月17日と18日、ベルサール秋葉原にて「東京マルイフェスティバル5」を開催した。料金は無料だが、18歳未満は親同伴でも入場不可のイベントだ。

 ガスガン/電動ガンメーカーの東京マルイは、昨今のサバイバルゲームブームを支える存在であり、熱心なファンを多く獲得している。実銃の雰囲気に徹底的にこだわり、耐久性の高いシステム、様々なオプションに対応する拡張性、豊富なラインナップと他のメーカーの追随を許さない。東京マルイのガンを“相棒”としてサバイバルゲームに参加する人も多いだろう。

イベントではおなじみの東京マルイ広報の島村優氏。今回もステージイベントで大活躍だった

 「東京マルイフェスティバル5」は、毎年ベルサール秋葉原で開催されているイベントであり、今年は5回目となる。今回の最大の注目点は会場にそのまま展示されているヘリ「MH-6 リトルバード」である。アメリカ陸軍などが使用するヘリで、映画「ブラックホークダウン」などでも活躍する。今回の目玉商品である「MK46 Mod.0」のモチーフとなった実銃を装着し、地上攻撃を行なうこともできるヘリだ。

 実はこのヘリは本物のパーツを多数使っているが「ヘリコプター保存協会」の協力によって組み立てられたもので、エンジンやバッテリーは取り外されている。会場にはローターのみを外して搬送し、組み立てたという。記念撮影を行なうことができ大人気だった。東京マルイの“顔”である広報担当の島村優氏は、このヘリを吊り上げてファンの頭上から手を振って会場に登場する、という構想もあったとのことだ。

会場で目を惹く「MH-6 リトルバード」。「ヘリコプター保存協会」の協力によって組み立てられたもの

 その島村氏が新製品を解説するのが本イベントの大きな注目ポイントである。今回の目玉は電動ガンの「MK46 Mod.0」、ファンの間では「ミニミ軽機関銃」と呼ばれる銃で、世界各国で使用される分隊支援火器であり、その巨大な銃身から大量の弾丸をばらまき戦場を制圧、味方を支援する。銃架を使用して射撃するが、携行も可能である。メンバーが役割分担を行なうサバイバルゲームでも人気を集めそうな商品だ。

 「MK46 Mod.0」は実は数年前に試作品ができていたが、技術的な問題などで商品化が見送られていた。今回は、使われている部品の強度や、メカニズムの研究、ノウハウの蓄積などで商品化が実現できたという。結局数年前の金型は使わず、完全新規になったとのことだ。商品は実銃を多数リスペクトし、かつ最新技術で大型火器に求められる特徴を満たしており、非常に魅力的なものとなっている。

 まず、軽機関銃ならではの“反動”を再現するための重りをメカボックスと離すことでシステムの堅牢性を向上させている。反動は従来製品の2倍で、大型火器を使っている実感をユーザーに与える。弾帯はダミーだが、反動システムと連動して銃身に引き込まれるような挙動をする。BB弾の給弾は実銃と同じく上部カバーを開けて行なう。またバッテリー交換は銃身を取り外せる。大量の弾丸を発射するミニミ軽機関銃は加熱する銃身を交換することで攻撃を継続できる。「MK46 Mod.0」はこの雰囲気をバッテリー交換のギミックとして取り入れているのだ。

完全新規となった「MK46 Mod.0」。射撃時に弾帯が動いたり、バッテリーの交換に銃身を取り外すなどこだわりがたっぷり詰まっている

 この他にもいくつもの新製品が発表されたが、筆者が注目したのはガスハンドガンの「Hi-capa D.O.R」。オプション装備の「ドットサイト」搭載を視野に入れたガスガンで、ドットサイトは銃を撃つ度に可動するスライド後部に取り付けるが、ドットサイトが外れないよう、リコイルシステムと、ストロークに見直しが行なわれ、ドットサイトにできるだけ衝撃を与えないようにしている。

 またスライド部分にも指がかかりやすいように突起を設け、初弾を薬室に送り込む動作をするとき、ドットサイトを引っ張らない工夫をしている。ドットサイトはやはり銃の命中率を上げてくれるとのことだ。このドットサイトユニットはオプション装備であり、同じく新製品の「V10」、「FNX-45」にも取り付けることができる。

オプションパーツであるドットサイトを取り付けるための設計を加えられている「Hi-capa D.O.R」
ボディやストックが新規造形の「AK-S47」
デザインとコンパクトさが魅力の「V10」
こちらもインパクトのあるデザインの「FNX-45」

 また、今後発売予定の商品でゲームファンにも注目が「BIOHAZARD RE:2」。ゲームの雰囲気を再現したモデルで、スライドカバーを交換することで大きく雰囲気を変えることができる。ゲームに登場する「木箱」をイメージしたケースなど、こだわりが楽しい商品だ。

「BIOHAZARD RE:2」、スライドカバーを交換することで大きく雰囲気を変えることができる

 会場ではこれら新製品を実際に触り、握り心地、手触り、ブローバックの衝撃など銃ならではの感触を確かめることができる。ガスユニットやバッテリーを多数用意し、ひっきりなしに供給するコーナーを設け、たくさんのユーザーに対応しているところにイベントに慣れている印象を受けた。

 発売されたばかりの商品、だけでなく既存の商品もたくさん展示されていて、素直に「東京マルイってスゴイ」と実感できる。ユーザー達は男性が中心だが商品の扱いに手慣れており、ファンの層の厚さを感じた。会場を見ることで、電動ガン/ガスガンの普及、ファンの広がりを実感できた。

様々な商品を実際に手にすることができる
イベントでおなじみのシューティングレンジ

 実際にBB弾を発射できる「シューティングレンジ」も定番だが、今回面白かったのは「ガンアリーナ」というアーケードゲームマシン。タイトーとナツメアタリの共同開発で、ダーツバーなどでの供給を視野に、日本各地でロケーションテストを行なっているという。このゲーム機の特徴は実際にBB弾を発射するガスガンを使用すること。公式推奨エアソフトガンとして東京マルイが協力しており、店舗へのレンタルも行なう。

 「ガンアリーナ」は、液晶モニターに表示されるターゲットをガスガンのBB弾で打ち抜いていくゲームだ。的を打ち抜く精度と時間を競う「スティールチャレンジ」、「ブルズアイ」。酒瓶などが表示され、銃でバンバン壊していく「クラッシャー」、軍隊の訓練のように的がステージから出てくる「スコアルート」など様々なモードが用意されていて、面白い。モニターの耐久性や判定の正確性など、精度とメンテナンス性にも考慮しており、ユニークなゲームとして注目を集めそうである。

実際にBB弾を発射するガスガンを使用して液晶モニターを撃つアーケードゲームマシン「ガンアリーナ」

 改めて東京マルイのファンの厚さ、商品へのこだわり、会場のノウハウの蓄積など様々なポイントで感心させられたイベントだった。東京マルイが積極的にファンに働きかけてくれるところ、そして何より商品の品質と、ユーザーからの信頼が、昨今のサバイバルゲーム人気を支えていると感じた。今後も東京マルイの活動には注目したい。