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「Gears 5」、真打ち「Horde」モードがついにお披露目

多彩なアルティメットでさらに防衛戦が楽しく。仲間と共に敵の波状攻撃を凌ぎ切れ!

【Gears 5】

9月10日発売予定

 Microsoftは、9月10日に発売予定のXbox One/Windows 10用アクションシューティング「Gears 5」において、最後の「Horde」モードを公開した。gamescom前夜、19日のINSIDE XBOXに続いて、Xboxブースでは「Horde」モードがプレイできる試遊台を展開。Xboxを代表する人気フランチャイズ「Gears of War」シリーズ最新作のすべての謎が明らかになった。さっそく「Horde」モードをプレイしてきたのでインプレッションをお届けしよう。

【Inside Xbox - Live @ gamescom 2019 (S2 Ep5)】

【Gears 5 Horde Trailer】

【「Gears 5」コーナー】

 「Horde」モードは、「Gears of War 2」から導入された、いわゆる拠点防衛モードだ。最大5人で、様々なデザインをした拠点に対して、敵が波状攻撃を仕掛けてくる。敵の攻撃単位をウェーブといい、10の単位でボスも攻めてくる。全50ウェーブを凌ぎきればクリア、という「GoW」シリーズ定番のモードだ。E3で公開された新モード「Escape」は、敵の拠点から脱出するというものだが、「Horde」はその逆だ。

【50ウェーブ】

 これまで「Horde」モードは、「Gears of War 2」のHorde(1.0)を皮切りに、Horde 2.0、Horde 3.0と成長してきたが、今回はナンバリングは着かず「Horde」となる。基本的なシステム、プレイフィールは、Coalitionが手がけた前作「Gears of War 4」と同じで、防衛設備や各種ウェポンが購入できるファブリケーターを任意の場所に設置し、そこを防衛本部として、ウェーブ開始前の30秒間の準備期間を使って、溜めたお金(パワー)を使ってバリケードやタレットを設置していく。

【「Horde」ロビー画面】
ホストはマップ、難易度、そしてキャラクターを選択する
キャラクターセットアップ。ケイトのアルティメットアビリティやスキル、武器が表示されている
ケイトのスキルカード

 「GoW」シリーズは、良くも悪くも初代「GoW」のプレイフィールを守り続けているため、定番モードをプレイするとついつい前作をプレイしている錯覚に陥るが、「Gears 5」の「Horde」モードも、「GoW4」のHorde 3.0をプレイしている気になった。

 ファブリケーターを引っ張って守りやすい場所に設置し、最大5人の各メンバーがロールに応じて散開して波状攻撃を仕掛けてくる敵を凌いでいく。出現する敵が「Gears 5」のものであることに気づいた時、「ああ、これは確かに『Gears 5』だ」と感じた。

 前作のHorde 3.0は、ロールベースのスキルシステムと育成システムを大胆に導入し、繰り返し遊ぶ楽しさ、リプレイバリューを飛躍的に高めていたが、「Gears 5」の「Horde」は、リプレイバリューをさらに高めつつ、キャラクター性を全面に押し出し、お気に入りのキャラクターを育てて、キャンペーンとは異なるキャラクターに磨き上げていく感覚がおもしろいと感じた。

 遊び方は簡単だ。まずキャラクターを選ぶ。ケイト、JD、マーカス、FAHZなど、キャンペーンに登場するキャラクターから選択でき、キャラクター毎にロールが固定化されている。たとえば主人公のケイトならスカウトだ。キャラクター毎に、ロール、スキル、そして新設されたアルティメットアビリティが紐付いているため、エンジニアって何? スナイパーって何? と戸惑う必要がないのはいい。

【Hordeモード】
仲間と共に準備をして……
防衛する。このサイクルを繰り返していく
ファブリケーターで武器を買う
こちらはケイトのパーク

 「Gears 5」の「Horde」モードの最大の魅力は、「Escape」と同様にアルティメットアビリティが使って戦局を打開できるところだ。アルティメットアビリティは「Gears 5」で新たに加わったシステムで、バトルを経てゲージが満タンになると使えるスペシャルスキルとなる。それぞれキャラクター固有のアルティメットを持っており、JDならエアストライク(任意の地点を空爆する)、ケイトならカモフラージュ(一定時間、姿を消したまま行動できる)、FAHZのX-RAY(オブジェクトを貫通して攻撃できる)といった具合だ。

 今回筆者はFAHZを使ったが、X-RAYがなかなかズルすぎて笑ってしまった。カバーアクションで物陰に隠れたまま、シルエット表示される敵を一方的に撃つことができるのだ。逆に言えば、これぐらいのアビリティを与えてもゲームが成立するぐらい、敵の波状攻撃は熾烈というわけで、アルティメットはゲージが溜まったらすぐ使うというよりは、10の倍数でやってくるボスウェーブの時に一気に解放したいところ。

【FAHZのアルティメット】
敵が一方的に見えて、かつ弾は壁を貫通するという、掟破りのズル技「X-RAY」。とにかく使いやすいためオススメのキャラクターだ。右側飛行兵器はJACKのアルティメット「HIJACK」。敵を丸ごと乗っ取るというものでこちらもユニークだ

 今回筆者は、仲間が全員が経験者だったためか、特に危なげもなく、1度も戦闘不能者を出さずにウェーブ10を凌ぎきった。ボスウェーブでは、やや大きめの敵に加えて、攻撃ヘリまで登場し、キャンペーンのクライマックスさながらの風景に興奮しつつ、「やっぱりHordeはおもしろいな」と体が馴染んできたところで、今回はウェーブ10までで強制終了ということを告げられ、少々がっかりしてしまった。

【マッチ結果】
マッチが終わると経験値が獲得し、レベルに応じて固有スキルが解放されていく。遊べば遊ぶほど強くなれるシステムだ

 「Gears 5」の「Horde」モードは、キャラクター性を全面に押し出したことで、ゲームとして非常にわかりやすくなっており、前作より格段に遊びやすい印象だ。今回は1度しかプレイできなかったため、スキルや成長要素に関しては十分に体験できなかったが、繰り返しプレイしてキャラクターのレベルを上げつつ、同時に自分のプレイスタイルに合ったスキルを装備して、50ウェーブクリアを目指していく。50ウェーブ達成後は、スキルや武器を強化しつつ、難易度を上げて、さらなる地獄にチャレンジする。「Horde」モード「GoW」シリーズならではの人気モードとして、「Gears 5」でも長く遊び続けられる協力プレイコンテンツになりそうだ。

【難易度調整】
イージーやノーマルが簡単になってきたらさらに難易度を上げることでより良い報酬を得ることができる