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Microsoft、E3に先立ち「Xbox Game Pass for PC」を正式発表
ついに日本にも来るか!? セガやベセスダらも75社が参画
2019年5月31日 13:51
- 5月30日発表
Microsoftは米国時間の5月30日、Windows PC向けのサブスクリプションサービス「Xbox Game Pass for PC」を正式発表した。サービス開始時期、利用料金はE3で発表される見込み。日本でのサービスは未定。
「Xbox Game Pass for PC」は、日本を除く海外で2017年から提供されているXbox One向けのサブスクリプションサービス「Xbox Game Pass」のPCバージョン。Xboxチームが「あくまでXbox One向けのサービス」とする中、Microsoft CEO サティア・ナデラ氏が投資家向けの説明会でその可能性について言及し、その存在が知れ渡った。
今回発表された「Xbox Game Pass for PC」は、想定された「Xbox Game Pass」がPCにも適用されるようになる、というレベルのものではなく、まったく別のサービスとしてセガゲームス、ベセスダ、Deep Silver、Devolver Digital、Paradox Interactiveなど、75社が参画する形で、PCゲーム最大規模のサブスクリプションサービスとして展開されることになる。
さらに「Xbox Game Pass for PC」利用者は、現在ライブラリにあるタイトルについて、最大20%、そのダウンロードコンテンツ(DLC、アドオン)については最大10%の割引が受けられるサービスも行なう。これは短期間のサブスクリプション、あるいは無料クーポンでの利用者を前提とした抱き込みサービスと言える。
世界最大規模のライブラリを擁するSteamと新たな全面戦争に突入しかねないサービスと言えるが、その一方でMicrosoftの全ゲームタイトルを統括するMicrosoft Studios改めXbox Game Studiosは、「Halo: Master Chief Collection」のほか、「Gears 5」、「Age of Empires Definitive Edition」、「Age of Empires II Definitive Edition」、「Age of Empires Definitive Edition」など、20以上のタイトルをSteamに展開することを発表。共存共栄の路を選んだ。
また、PCゲーマーに対するコミットメントとして、Windows 10におけるWin32のサポートの継続を表明。Win32を利用して開発された32bitタイトルは、今後もWindows 10で動作し続けられる。
E3では上記情報に加えて、具体的なタイトルラインナップやビジネスモデルの発表が行なわれる見込み。
気になる日本サービスについては未定となっている。ただし、日本マイクロソフトでは、Project xCloudに向けてXbox Game PassおよびXbox Game PassとXbox Live GoldがセットになったXbox Game Pass Ultimateについて、サービス開始に向けて準備を進めている。
日本でXbox Game Passのサービス開始が遅れ続けている理由は、グローバルで単一のシステムを使っているXbox Game Passをそのまま日本でサービスすると、CEROレーティングのレギュレーションに抵触してしまうためだ。わかりやすくいうと、Z指定のタイトルが、対象外のプレーヤーに選択肢として提供されてしまうことを避けられない。その解決のために時間が掛かっている。だが、「Xbox Game Pass for PC」はそのような縛りは一切ないため、驚くほどスッと始まる可能性はある。ともあれ日本マイクロソフトからの正式発表を待ちたいところだ。