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「ハースストーン」新拡張パック「天下一ヴドゥ祭」プレリリース公式イベントを開催

国内トッププレーヤーによる“東西戦”を実施! 注目の有力カードも紹介

12月2日 開催

会場:イオンシネマみなとみらい

 「ハースストーン」の新拡張パック「天下一ヴドゥ祭」が12月5日に実装される。約1カ月かけて収録されるカードが全て公開され、11月30日に実施されたアップデートで下準備も整えられ、いよいよ実装を待つばかりとなった12月2日、前回好評だったことを受けて、プレリリースイベントがイオンシネマみなとみらいで開催された。

 新拡張版「天下一ヴドゥ祭」は、ザンダラリ・トロル族の全能なる神王・ラスタカン王が彼の名の下で主催する大イベントをモチーフにした、135枚の新カードと1人用モード「喧嘩祭」が収録される。新たなキーワード「血祭」のほか、各ヒーロークラスには2枚ずつレジェンドカードが登場し、偉大なる獣の精霊たち「ロア」、新メカニクス「精霊」などが存在する。

 前拡張版から、ユーザーイベントである「炉端の集い」のシステムが改良され、事前に登録した特定のIPから接続することで、リリース前に先行購入のパックを開けることができるようになり、先行開封したカードを使用して特別な「酒場の喧嘩」が楽しめるようになった。

 前回のプレリリースイベントはブリザード主催のイベントのみだったが、今回からはより多くの人が参加できるよう個人主催のイベント開催が可能になった。正式に設立された酒場を持っていれば、非公開で家族や友人だけのプライベートな「炉端の集い」を開催し、そこで新カードを一足早く楽しむことが可能になった。

 プレリリースイベントには、プレリリースならではの特別な2種類の「酒場の喧嘩」が用意されている。1つは開封したばかりのカードを使って即席のデッキを組み、クラスの重複や制限なしでこのイベントだけのコンボを楽しむことができる喧嘩「ラスタカンのバーリトゥード!」、もうひとつは、自らデッキを組まなくても、最新のデッキレシピで対戦でき、カードを購入していない人でも楽しめる喧嘩「王家のレシピ」だ。

 イベントでは、パックの事前開封だけでなく、各地の酒場の主人の推薦による「天下一ヴドゥ祭」のカードを使用したエキシビジョンマッチをはじめ、有名プレーヤーによる新カードレビュー会や、豪華賞品をかけたコイン対戦会などが開催された。

 この日、MC・実況を務めたのは「ハースストーン」世界大会での実況も務めるシンイチロォ氏とゲストの蒼汁氏。「天下一ヴドゥ祭」のPVで流れる歌を歌いながらの登場に、参加者は拍手を送って会場を盛り上げていた。

 前回同様、蒼汁氏の先行購入した67パックを開封する「開封の儀」の様子が公開された。参加者はコイン対戦会を行ないつつ、その様子を見守った。

地方を代表するプレーヤーによる東西戦「天下分け目のヴドゥケ原」を開催

 今回の目玉企画として、各地の酒場の主人の推薦により地方を代表するプレーヤーを招待し、「東軍」と「西軍」に分かれ3対3のチーム戦が行なわれた。

 「東軍」のメンバーは、Tredsred選手(東京)、ことりの選手(東北)、Kamaretai選手(北海道)の3名。一方「西軍」のメンバーは、すみねこ選手(九州)、あれっくす選手(四国)、Machamp選手(大阪)の3名。先行で開けたパック内のカードと基本カードのみで組んだデッキを使用した、特別ルール「ラスタカンのバーリトゥード!」でのチーム戦で、通常の大会とは違って、ヘッドフォンをつけることなく、3人で相談しながらの対戦となった。

 初戦は、Kamaretai選手VSあれっくす選手。東軍のKamaretai選手はドルイド、西軍のあれっくす選手はネムシー(ウォーロック)を選択した。ヒーロー、クラス関係なくカードが選べるため、普段では見られないドルイドがパラディンの武器カード「ブラッドクロー」をセットする所から試合が始まった。西軍が4ターン目に「再生力」2枚を使ったあと、パラディンの「ザンダラリ・テンプラー」を8/8の挑発カードで盤面に置くと、今回の特別ルールとして、枚数制限がないため、東軍が「獰猛な強襲兵」を4枚盤面に並べ、普段では絶対に見られないシーンが見られた。ミニオンで「ザンダラリ・テンプラー」を倒すも、次のターンでプリーストの「文霊会」を使い、再度8/8の挑発カード「ザンダラリ・テンプラー」を盤面に展開し、1戦目は西軍の勝利となった。

 2戦目は、Tredsred選手VSMachamp選手。2戦目はヒーローがハンターにもかかわらず、メイジの1マナカード「大胆な火喰い男」でヒーローパワーをアップさせ、パラディンの3マナカード「タイム」で無敵を繰り返し、このルールならではのユニークな対戦を繰り広げ、Tredsred選手が勝利し1対1となった。

 3戦目は、ことりの選手VSすみねこ選手の対戦が行なわれた。西軍のすみねこ選手がウォーロック、東軍のことりの選手がメイジを選択した。ヒーローに関係ないカードが入っていることもあり、手札が偏るため、お互い5ターン目まで何もできない状況だったが、はじめに動いたのは東軍のことりの選手。メイジの2マナカード「ドラゴンホークの精霊」を盤面に置いた。その後も西軍はかなり悩みながらもミニオンを除去していった。8ターン目、使いあぐねたカードを持ちすぎていたため、東軍はミニオンを取るために入れたであろうキーカードの「タランジ王女」を燃やしてしまった。これには実況の蒼汁氏も「シャダウォックシャーマンのシャダウォックが燃えた」とコメントしていた。最終的には武器カード「スルスラズ」の4点ダメージを与え、西軍が勝利した。2VS1で西軍有利となって迎えた4戦目は、Tredsred選手VSあれっくす選手が対戦。あれっくす選手が勝利したため、西軍の勝利となった。

西軍が勝利し、勝利チームにBlizzcon2018グッディバッグが贈られた

 今回会場となったのは映画館ということもあり、参加者はゆったりとした椅子に座りながら、大画面で対戦の模様や、先行で開封されたパックのカードを見ることができた。

 プレリリース期間は12月4日まで。まだ参加していない人は、近くの会場で開催されるイベントへ参加してみてはいかがだろうか。

【イベントの様子】
はじめに開発者からのコメントを紹介
トークゲストのGundamflame氏と参加者との対戦会が実施された

注目カードを紹介

 今回、出てきたカードのなかで注目のものをいくつか紹介したい。

ダ・アンダテイカ

 中立のレジェンドカードで、雄叫びは「この対戦で死亡した味方のミニオン3体の断末魔を獲得する」。中立のレアにミオンカード「デビルサウルスの卵」や、ゴブリン爆弾とのシナジー効果が期待できる。

ズルジン

 ハンターのレジェンド・ヒーローカード。雄叫びは「この対戦で自分が使用した呪文を全て使用する(対象はランダムに選択)」。秘策カードにもシナジー効果が期待できる。蒼汁氏は宣言通り、ゴールデンカードを引き当て大喜びしていた。

 今回、ハンターには、「オオヤマネコの精霊」など獣シナジーのカードが多く、低コストの獣カード「スプリングポー」などと合わせて使用することで、打点が出せるハンターデッキが出てきそうだ。

ゼンティーモ

 シャーマンのレジェンドカード。呪文効果が隣接するミニオンも対象となるため、打点や回復が見込める。コストが3マナで序盤の盤面をより強化するのに効果的に使えそうだ。

【パックを開封する様子】
蒼汁氏は宣言通り、「ズルジン」のゴールデンカードを引き当てていた