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【特別企画】最新で最高の「A列車で行こう9 Version5.0 FINAL EDITION」
よりリアルに、プレイしやすく。長年の進化の果てに全てが詰め込まれた決定版!
2018年9月6日 17:00
ついにファイナルを迎えた「A列車で行こう9」シリーズ
「A列車で行こう9」シリーズは、リアルさを求める鉄道ファンを納得させる精緻なストラクチャーの描き方にこだわり、街を構成する交通網の構築手段の多彩さ、鉄道に乗っているかのような気分を味わえる「車窓モード」など、バージョンを経る毎に実現できることを増やしていき、鉄道ファンの心を掴んできた。
2010年に発売された「A列車で行こう9」は8年ものあいだ進化し続け、鉄道系のシミュレーションゲームとしてはまさに“定番”とも言える作品となっている。数々の拡張キットの追加やバージョンアップにより改良が重ねられてきたが、9月6日に発売される「A列車で行こう9 Version5.0 FINAL EDITION」(以下、A列車で行こう9 V5)で、「FINAL EDITION」とあるように最終完成版となるのだという。
鉄道好きの筆者が最初に「A列車で行こう」シリーズに触れたのは、確かNECのPC-9821Asでプレイした「A列車で行こうIV」だったと思う。Windows 3.1向けに出されたタイトルだが、高架橋が引けたり地下鉄を敷設したりと、本格的な鉄道建設ができたのが魅力だった。解像度こそ640×480ドットと今から考えれば小さく狭いものだが、高層ビル群の夜景はとてもきれいだったと印象に残っている。調べると発売は1993年12月。25年だから、こう言うと大げさだが、四半世紀前ということになる。ずいぶんと長い付き合いになったものだ。
それ以降はいろいろな形で「A列車で行こう」シリーズに触れてきたが、ナンバリングが上がるに従ってさまざまな機能が追加され、プレイの幅も広がってきた。鉄道ファンが欲しいと思う機能も数多く盛り込まれ、それだけに鉄道のある風景を作り上げることができるという点で、現時点においての完成形とも言えるのが「A列車で行こう9」シリーズだと筆者は思っている。
「A列車で行こう9」シリーズ自体もバージョンを重ねるごとに進化してきた。「Version2.0」では、ダイヤグラムのパワーアップや、1:1モードの搭載によってよりリアルな街づくりが可能になった。「Version3.0」では、列車カスタム機能の実装や、ワイプ表示機能の搭載によって列車へのこだわりや思い入れを表現できるようになった。「Version4.0」では、車両保有数が最大200編成に拡張し、運転モードや速度制限モードの追加がされ、精密で大規模な鉄道運営ができるようになった。
こうした進化を見せてきた「A列車で行こう9」シリーズだが、ついに進化の極地、“ファイナル”を迎えるときが来たようだ。
そんな「A列車で行こう9 V5」で追加された新規要素だけを挙げれば、以下の通りとなる。
【「A列車で行こう9 V5」新規要素】
・転車台と機回し機能
・実際の街並みでプレイできる「A列車紀行」など、12シナリオマップの追加
・新規電車、気動車の追加により、収録鉄道車両は280種類以上に
・観覧車付きビルや歌劇場といったストラクチャーや、ミニ鉄橋や転車台など新施設の追加
こうした新規要素が加わることで、より現実の鉄道に近づいた「A列車で行こう9 V5」だが、筆者が重要だと思える項目についてこれから紹介していこうと思う。
たくさんの車両を走らせられる。また、一歩リアルに近づいた!
「A列車で行こう」シリーズが楽しいのは「鉄道をさまざまなところに建設して走らせることができる」ということにある。自分の思い通りに線路を引き、その上に実在する電車を走らせる。新しく駅を作り、そこの乗降客が増えていく様を見るのはとても楽しい。
車両について言えば、103系や201系といった、いまでは首都圏で見られなくなってしまった車両だけでなく、最新のE235系もある。また今回JR東海の車両が加わったことで、213系電車やキハ85系気動車といったローカル線に加えて、700系、N700系新幹線までのラインナップが取りそろえられている。加えて京成のスカイライナーがあったり、江ノ電があったり、一畑電車があったりと私鉄についてもかなりの種類が用意されている。「A列車で行こう9 V5」では、収録されている車両は280種類以上となり、これを取っ替え引っ替え走らせることができるのだからたまらない。
現実世界をシミュレートするゲームである以上、現実とリンクするリアルな部分をゲームの中で実現できることは重要だ。ゲームと現実がリンクする瞬間があり、自分の夢の鉄道ライフを実現できるからこそ、「A列車で行こう」をプレイするわけだ。
そういった意味でも「A列車で行こう9」は進化してきた。現実に走る車両を数多く収録してきたのもそのひとつだろう。そして以前は、ただのオブジェクトであった「転車台」などが実際に機能する施設として「A列車で行こう9 V5」では加わっている。入車線は16方向用意されており、どこから入ってどこにでるかといった設定ができる。これを利用すると入線から入庫、そして出庫という一連の流れを作り上げることができるのだ。鉄道ファンにはたまらない仕様じゃないか。レイアウトでも転車台は人気の施設。それが手軽に遊べるんだからこれほど楽しいことはない。
そのリアルさの追求は、リアルなグラフィックス的な面にとどまらない。車両にはダイヤを細かく設定することができ、この駅で停車、発車することを指定したり、折り返しを設定してムダな動きを抑えたりすることも可能。人の活動がなくなる深夜帯はあまり乗客がいないので、列車の運行を止めるといったこともできるわけだ。こうやってよりリアルに現実をシミュレートすることができる
実際の都市を舞台にしたよりわかりやすいマップ「A列車紀行」をはじめ、多数のマップを収録
ただただ、リアルな方向に進化しているだけでは無い。
現実は複雑だ。その複雑な現実世界を、プレーヤーが簡単によりわかりやすくシミュレートし、どれだけ構築していけるかがゲームとしては重要となる。都市が造りにくくては、いくらリアルでもゲームとしてはプレイしづらいだけになってしまう。「A列車で行こう9 V5」は、わかりやすくプレイできる方向にも進化してきた。
そういった意味で今回最も重要なのは、「A列車紀行」という実際の街並みを再現したマップをプレイできるというところだ。用意されているのは「鎌倉編」、「熊本編」、「出雲編」、「梅田編」、「函館編」、「金沢編」の6マップ。いずれも有名な都市なので、こういった街に思い入れがあるという人も多いだろう。ある程度作り込まれているので、「一から街を発展させるのは難しいな」と思う人でもプレイしやすいマップとなっている。
現実の都市を参考にもっとリアルにしても良いし、自分の思い描く都市に作り替えていってもいい。たとえば、古いオブジェクトを並べて、過去にタイムスリップさせるといったこともできてしまうのがゲームの良さと言えるだろう。
たとえば筆者であれば、「出雲編」のマップを選んでみた。出雲へは、餘部鉄橋がコンクリ橋へとかけ変わるときに行った山陰旅行の際に訪れており思い出深いのだ。旧大社駅へも足を伸ばしたのでよく覚えている。
「A列車で行こう9 V5」では一畑電車の7000系も収録されており、よりリアルな形で「出雲編」をプレイすることができた。もっとゲームを進めた折には、どうせなら廃止されてしまった旧大社駅を復活させて線路を引き、ここにD51を走らせたらどうだろうか? いまや駅の展示物でしかないD51が「A列車で行こう9 V5」で復活する。わくわくするじゃないか!
もちろんこういった現実世界を舞台にしたマップばかりではなく、様々なシナリオマップ が用意されているのも魅力の1つだ。「A列車で行こう9 V5」では、12種類のマップが追加され、合計59ものマップを遊ぶことができるようになり、自分の気になったシーンからゲームを始めることができる。「A列車紀行」でゲームに馴れたら、こういったシナリオマップで、より自分の理想を追求できるのだ。そこにはゲームとしての終わりはない。いつまでも街を作り続けることができるのだ。
鉄道ファンなら全てが揃った「A列車で行こう9」はいまが買い!
本作の魅力はズバリ、より実際の鉄道に近づいたことにある。より多くの車両を収録したことはもちろんのこと、転車台など新しい要素に加えて、列車の結合や切り離しができるなど、よりリアルに進化している。昔のバージョンではできなかったことが、今ではできるようになっている事も多いのだ。
「A列車で行こう9」シリーズをまったくプレイしていなかった人は「A列車で行こう9 Version5.0 ファイナル コンプリートパック」を購入すれば、公式ガイドブックも付いてくるため、安心して遊ぶことができる。
また、必要とされるスペックも、CPUはCore i7-860(2.80GHz)、メモリが3GB以上、ビデオカードがGeForce GTX 650(4K出力時はGeForce GTX 760)と、それほど要求されるものではないので、ハード的なハードルもそれほど高くない。これまで述べてきたことを読んで少しでも気になったのなら、ぜひともプレイしていただきたい。
「A列車で行こう9」を買おうかどうしようかを悩んでいた人にとっては、究極で最終バージョンの「A列車で行こう9 V5」が、まさにいま「買い」なのだ。
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