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充実のソロ、民話要素が盛り込まれたオンラインゲーム「Fallout 76」

PvPでは核のボタンを奪い合う要素も。仲間と大きな勢力を目指せ

6月10日 開催

会場:the event deck at la live

 Bethesda E3 2018 Showcaseの最大の目玉と言えるのが、「Fallout 76」だ。イベントでは、Bethesdaで「Fall Out」と、「The Elder Scrolls」シリーズを手がける、トッド ハワード氏自らが詳細を語り、今回初めて本作がオンラインゲームであることが明らかにされた。

 「Fallout 76」は、前作に当たる「Fallout 4」の4倍の広さを持つウエストバージニア州が舞台となる。プレーヤーはVaul76の住人として、各戦争後の世界に旅立つこととなる。Vaul76は“理想的な核戦争の待避先”としてアナウンスされており、非常に整った環境に設定されていたという。

ゲームの詳細を語ったトッド氏

【Fallout 76 - ティザートレーラー】

 ゲームでもアメリカの人たちの心をふるわせる要素が盛り込まれている。本作はアメリカの民話の要素、ウエストバージニア州の伝承の要素を取り入れており、これらが生物相にも影響を与えている。ムービーでも見たことのないミュータントなどがいる。巨大な翼を持つドラゴンのような怪物もいる。

 また、核戦争後から25年という“短い”サイクルは、今までの作品以上に過去のテクノロジーが残っている可能性がある。実際ムービーでは巨大建造物も多く登場している。世界観はとても興味が惹かれる。

【世界観】
整っているVaul76から世界に。これまでのシリーズとどう違うかも気になるところだ
アメリカの民話や伝承を取り入れた敵も

 そして注目はオンライン要素である。トッド氏はまず一番最初に、「本作はソロプレイでもボリュームのあるきちんとした物語が楽しめる」ということを宣言し、従来の「Fallout」ファンに配慮した発言をした。ソロプレイでも楽しめる、ということは本作において非常に重要な要素であるというのは、共感できるところだ。

 その上で、本作はPvP、協力プレイが可能だという。PvPではウラを取り合うような息詰まる対戦風景、協力プレイでは数人で協力し合い、フィールドを進んだり、戦う風景を見ることができた。リソースを持ち寄り、街を建造、それを大きくしていく場面も流された。

 ハウジング機能も充実、「Fallout 4」のように拠点を襲ってくる敵との攻防戦の場面もあった。楽器を持ち寄り音楽会をしたり、仲間と一緒に生産したり、エモーションコマンドを使ったり、コミュニティ機能にも力が入りそうである。

【オンライン要素】
対戦、協力、街作りなど、オンライン要素はかなり充実したものとなる

 そしてオンライン要素の1つの「究極の形」として提示されたのが「核ミサイル」である。この地にはいくつかの核ミサイル発射サイロがあり、いくつかのコードを持ちよれば核ミサイルを発射可能になるのである。

 核ミサイルはその地域一帯を死の場所へと変えてしまう。コミュニティ地域に落とされたらとても恐ろしいことになりそうだ。一方でその死の土地は貴重な資源が取れそうだと言うことも示唆されている。この世界の覇権を握るためにプレーヤー達がどうしていくか、気になるところだ。

【核ミサイル】
禁断の兵器、核ミサイルが使用できる

 本作はクライアントが販売する形となりそうで、パワーアーマーの頭部レプリカが付属する「パワーアーマーエディション」が2018年11月14日に発売されることがアナウンスされた。テストのスケジュールなど続報に期待したい。

 Bethesda のオンラインタイトルと言えば、日本でもサービスが行なわれている「エルダー・スクロールズ・オンライン」がある。こちらはレベル50までのソロプレイが中心のストーリー、アイテムハントが楽しい協力要素、そしてソロやギルドで参加して勢力線に影響が与えられるRvRなどが用意されている。

 「The Elder Scrolls」シリーズの世界観が膨らむオンラインゲームであり、本作の成功が「Fallout 76」を後押しした場面もあるだろう。「Fallout 76」の日本での展開を注目したいところだ。