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発掘、復元される機械生命体、「ゾイドワイルド」、6月始動
12年ぶりに復活!新たなギミック満載の最新ゾイド
2018年2月27日 17:59
タカラトミーは2月27日、「タカラトミー新プロジェクト発表会 最獣要計画Z」をベルサール秋葉原にて開催し、6月より展開する新製品「ゾイドワイルド」を発表した。
タカラトミーが1983年から展開している玩具「ゾイド」シリーズが12年ぶりに復活し、装いも新たに「ゾイドワイルド」として発売となる。恐竜や動物をモチーフとしたメカ生命体をプラモデルの要領で組み立てて、それが動くという魅力は継承しつつ、2018年の子供達に向けた新しいコンセプトを盛り込んだ製品となる。その詳細についてレポートしていこう。
これまでのゾイドシリーズは、1983年の第1期、1999年の第2期と展開され、今回が第3期となる。第2期が終了した2006年から12年ぶりの完全新作で、これまでになかった新しいギミックや新仕様を採用。メインターゲットを10歳前後の男児、サブターゲットをかつてゾイドを体験してきた20~30歳代の男性に設定し、大人や親子でも楽しめる製品を目指している。世界観やバックストーリーはこれまでのシリーズを継承せず、完全新規のものとなる。
この「ゾイドワイルド」は、機械でありながら生命体でもあるゾイドを骨格からリデザインし、より生物的なフォルムを強調。全身の骨を動かして歩く様子を、装甲のない骨格だけの状態でも楽しめるようになっている。
また組み立てのコンセプトには、化石を発掘して復元するような演出を盛り込み、これまでのようにランナー状態ではなく、切り離されたパーツが「発掘パック」として袋詰めされ、「復元の書」と名付けられた説明書を見ながらパーツを探して、生命体を少しずつ復元していくことを体験できるという仕様だ。
そして可動に関する新ギミックが「ワイルドブラスト」だ。動物が闘争本能をむき出しにして戦うように、この「ゾイドワイルド」には、闘争本能が最高潮に達したときに発動する必殺技のギミックがそれぞれに搭載され、通常の動きとは異なった動きを楽しめるようになっている。
例えば最初にラインナップされた「ワイルドライガー」なら、背中から3本のブレードが前方へと飛び出し、連動して口が動くというギミックがある。ワイルドブラストは機体の個性に合わせた固有のギミックで、自動で発動するものと手動で発動するものがあるとのことだ。
またこの「ゾイドワイルド」では、共通のスケールを従来の1/72から1/35に変更し、同梱されるフィギュアがゾイドにまたがるように搭乗し、メカ生命体と人間の“人馬一体”や“人とゾイドの絆”を強調している。これまでのような巨大すぎて想像もつかないような大きさではなく、身近に感じられるような想像しやすい大きさに設定したという。
商品発売の2018年夏からは、メインターゲットである10歳前後の子供達が見る全ての世界にゾイドが存在するような“360゜マルチマーケティング”も展開予定だ。その一環となるのが玩具と同時期に放映予定のアニメで、既にパイロット版も完成し、その映像も披露された。
その中ではキャラクターがゾイドにまたがって戦う様子やワイルドブラストのギミックなども描かれ、玩具との連動を強く意識した内容となるようだ。また玩具と連動してAR映像が撮影できるアプリや、Nintendo Switchのゲームなども発表となり、「ゾイドワイルド」の世界の広がりにも期待がかかる。
登壇したタカラトミー代表取締役社長の小島一洋氏は、「世界に誇れるIPを自社で作り出せる弊社の強み」をこの「ゾイドワイルド」でもアピールし、「トランスフォーマー」や「ベイブレード」などと同様に、世界中の子供達に届けるためのグローバル展開していくことを約束した。