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カラーとドワンゴ、共同出資による新会社「βακα(バカー)」を設立
インディーゲームの新人賞作品募集も開始
2018年2月23日 11:34
カラーとドワンゴは、共同出資による新会社「βακα(バカー)」を2月15日に設立した。
バカーは、「殺戮の天使」をはじめとする、「電ファミニコゲームマガジン」上で公開中の10代向けゲーム展開に関わっていたメンバーが中心となり設立された新会社。主な事業は、インディーゲームを中心とした個人によるコンテンツ開発の支援と、メディアミックスを含む国内外へのコンテンツ展開となる。
「殺戮の天使」は、関連書籍の累計発行部数が120万部を突破、2月15日より中国で簡体字版がリリースされているほか、本年中のアニメ放送開始も決定している。
また、会社設立を記念して、インディーゲームの新人賞作品募集も開始されている。他にも、編集者やWeb/アプリディレクター、海外パブリッシング担当者等の人材募集もスタートした。
設立にあたり代表取締役の斉藤大地氏は、以下のようにコメントしている。
【斉藤大地氏 コメント】
現代のコンテンツ産業には2つの大きなトレンドがあると私達は考えます。1つはハリウッド映画や所謂AAAタイトルのゲーム作品等に見られる、企業によるコンテンツ開発の大規模化・長期化です。複数の企業が連携しながら多くの人員・予算を結集し、マーケティングデータに基づいて作品を作るようになりました。
もう1つはインディゲームやVOCALOID作品など、個人が開発したコンテンツの隆盛です。PhotoshopやUnity等ミドルウェアの発達と、SNSや動画投稿サイト等プラットフォームの普及によって、多くの才能ある個人がヒット作家となる可能性が開けました。しかし個人のコンテンツ開発それ自体を企業が支援する適切なあり方は、まだ見つかっていないのが現状です。
そこで私達は、コンテンツ開発を行なう個人を直接支援し、クリエイティビティを最大化するためにβακαを設立しました。
会社設立にあたっては、カラーの庵野秀明氏とドワンゴの川上量生氏に助言を頂き、両社出資のもとで立ち上げました。社名のβακαは、ギリシア語で「詰め物」を意味する言葉です。インターネットの登場以降、コンテンツを盛る容器の数・種類は爆発的に増えましたが、何を詰めるべきかは見えないままです。私たちはそれこそを考え続けます。
コンテンツ産業において、個人のコンテンツが企業のコンテンツに伍するには様々な困難が伴いますが、私達はそこに挑みます。それこそが従来のコンテンツ産業が作ることのできない作品、コンテンツ産業が見過ごしてきた層に感動をもたらす作品を生む、唯一の方法と考えているためです。また個人の作家性があるコンテンツは世界中で求められており、コンテンツの海外展開を開発段階から支援することも私達の役割です。
βακαでは作家と作品が生まれる場に立ち会い、世界中のフィクションを必要とする世代に二人三脚で発信していく仲間を募集しています。「世界中の人の心を動かす作品をゼロから創りたい」、「最もフィクションを必要とする10代のために作品を創りたい」という志を持った方は、奮って採用にご応募ください。
新会社「バカー」 概要
設立:2018年2月15日
資本金:7,000万円
【役員構成】
代表取締役:斉藤 大地氏
取締役:庵野 秀明(カラー 代表取締役社長)
取締役:川上 量生(ドワンゴ 取締役CTO)
監査役:藤井 雅樹(牛島総合法律事務所 パートナー)
相談役:中村 光一(スパイク・チュンソフト 代表取締役会長)
【主な事業内容】
コンテンツの開発およびメディアミックスを含む国内外展開